インポート/エクスポート

他のソフトとの互換のためのデータの読み書きについて



読み込み


 他の家計簿ソフトや表計算ソフトとのデータの移行は、QIFもしくはCSV形式のファイルに書き出して他のソフトに読み込ませる、また他のソフトで書き出したそれを Jumsoft Moneyで読み込むということで行います。QIFやCSVの読み書きに対応したソフト同士ではデータの移行が可能です。Jumsoft Moneyは読み込みについては、CSV 以外に、QIFとOFXとQFXに対応しています。読み込む際には、既存のアカウントに読み込むこともできますし、新しいアカウントとしていったん読み込み、各アカウントに手動でドラッグして持って行くということもできます。

 一般的に最も汎用性の高いものはCSVでしょう。ただしデータの中身の取り扱い方が少々異なる場合も多く、手放しに完全に移行可能とは言い切れません。CSVであれば、エクセル等の表計算ソフトに一旦読み込んで(CSVファイルのインポート)、読み手と書き手の取り扱い方法の違いを修正することが可能ですが、Jumsoft Moneyについてはエクセルであらかじめ手直しする手間すら省けます。



Jumsoft MoneyのCSV 読み込みはものすごく優秀


 Jumsoft Moneyのファイルメニューからインポートを選び、ファイルダイアログから読み込みたいCSVファイルを選択します。そのCSVファイルの項目のうち、どれを無視してどれを読み込むのか、また読み込むならそれをJumsoftMoneyのどの項目として取り扱うのかを、ひとつずつ設定可能なのです。極端な事を言えば、日付をコメント欄に、金額を支払先として、というインポートもやろうと思えば可能です。既存の家計簿ソフトからの乗り換えのみならず、自分でエクセルでつけていたデータからの取り込みもやりやすくなると思います。



Microsoft Money (マイクロソフトマネー)データ


 銀行の入出金照会ページから1クリックダウンロードできるMicrosoftMoney形式のファイルはOFXであり、これも直接インポートすることができます。つまりインターネットで銀行の入出金記録やカードの使用履歴を簡単に取り込めます(ver3.4.9より完全実装。ver3.4.8において、ofxファイルの内容に日本語が含まれていると読み込むことができませんでしたが、本サイトの掲示板でのご報告から解決されました。)

 safari等のブラウザから、各銀行のネットバンク機能を使ってダウンロードしたMicrosoft Money形式のデータを通帳内容として取り込みできます。銀行によって表現方法は違いますが、入出金明細照会のページにある「MicrosoftMoneyに取り込む」と書かれたボタンを押すことで、OFXファイルのダウンロードが行われます。これをJumsoft Moneyからインポートしてやることで銀行口座でのお金の動きの入力は非常にスムーズに行うことができます。

 さらに、safari等のブラウザの代わりに、Jumsoft Moneyのネット銀行(WebBank)機能を使って銀行のインターネットバンクへ接続すると、ofxのダウンロード後すぐにそのOFXデータをインポートするところまで自動的に行ってくれますのでさらにスムーズになります。これについては、日本の4大都市銀行について調査確認してみました。

●三井住友銀行・・・完全に対応しています。

●三菱東京UFJ銀行・・・完全に対応しています。

●みずほ銀行・・・ほぼ完全に対応しています。OFXの仕様が<NAME>欄を使用せず<MEMO>欄を使用しているため、「<NAME>欄を支払先としてインポート」するオプションは一見効果がみられません。どうしてもこのオプションが必要な人は、Jedit等のテキストエディタであらかじめ<MEMO>を<NAME>に一括置換しておくと良いでしょう。

●りそな銀行・・・対応しています。Jumsoft Moneyのネット銀行機能経由では残高照会等はできますがファイルのダウンロードが出来ませんので、「りそなダイレクト」へはSafari等のブラウザでダウンロードしたOFXファイルをインポートしてください。







書き出し


 Jumsoft MoneyからCSVファイルを書き出す場合、アカウント別にCSVファイルを書き出す以外に、複数のアカウントをまとめて1つのCSVファイルに書き出すこともできます。QIFファイルは複数アカウントの書き出しには対応していません。

 ここでは、例として、Jumsoft Money 3.4.8 (日本語版)から、「入出金センター」(全てのアカウントのデータが一望できるもの、英語ではTransaction Center)を選択した状態で全ての入出金データを1つのCSVにまとめて書き出しした時の状態を例として以下に書きますので、他のソフトとの読み書きの整合性を保てるよう手直しされる際にお役立て下さい。




例としてMoney3.4.8で書き出したCSVの冒頭3行はこのような感じです。

1行目は科目名。
本例2行目と3行目が記帳データになります。(実際は2行目以下にズラーっと記帳データが並びます)。


,ナンバー,日付,支払先,カテゴリー,サブカテゴリ,金額,残高,Reconciled Status,コメント,アカウント

"0","","12/31/09"," コンビニ","通信費","切手","-800","1,999,200","Uncleared","80円切手10枚","財布"

"0","","12/30/09","山田石油","車両費","ガソリン","-5,000","2,000,000","Cleared","ワゴンR","VISAカード"



★(フラグ)・・・最初のカンマ区切りまでは何も文字がありませんが、これはフラグ(旗アイコン)の有無です。ただの目印として使う部分です。0がフラグなし、1がフラグありの状態です。

★ナンバー・・・自由に使えます(数字以外も可)。上記例では何も記入していません。

★日付・・・mm/d/yy、mm/dd/yy,mm/dd/yyyy、yyyy/mm/dd、d/mm/yy、dd/mm/yy、dd/mm/yyyyなど、JumsoftMoneyはエクスポート/インポート時に自由に選べます。上記例では2009年12月30日と31日です。

★支払先・・・固有名称です。上記例はコンビニや山田石油です。

★カテゴリー・・・固有名称です。上記例は通信費や車両費です。

★サブカテゴリ・・・固有名称です。上記例は切手やガソリンです。

★金額・・・支出はマイナス符号あり、収入は符号なしで、上記例は800円と5000円の支出です。

★残高・・・金額に同じく。アカウント内の残高ではなく全アカウント合計の残高です。上記例は1999200円と2000000円です。

★Reconciled Status・・・消し込みのチェックの機能の状態です※。Uncleared、Cleared、Reconciledの三択です。
 Unclearedはチェックボックスに何もしていない場合です。
 Clearedは「・」マークがチェックボックスに入った状態で意味はただの目印です。
 Reconciledはチェックボックスにチェックが入った状態=消し込み済み状態です。

★コメント・・・自由に使えます。上記例は80円切手10枚とかワゴンRとか記入しています。

★アカウント・・・アカント名称です。上記例は財布とVISAカードのアカウント記載になっています。
 「入出金センター」から複数のアカウントをまとめて書き出すのではなく、単一のアカウントごとの書き出しの場合、このアカウントという列は存在しません。


※消し込みとは、チェックが入ったものだけを別の欄で合計を出すという仕組みで、主に、負債と返済の状況を確認するのに使われます。






さいごに

 今まで、マックユーザーでも、マックにこのジャンルの良いアプリケーションが無いからという理由で、BootCamp や ParallelsDesktop や VMWareFusion などを用いて Microsoft Money を使っておられた方もいらっしゃるかと思いますが、Microsoft Money は今後、廃盤となることが発表されてしまいました。
 Jumsoft Money への乗り換えをされる方については、Jumsoft Money3の公式サイトによると、Microsoft Moneyからの乗り換えでのデータ移行については QIFで行うことが推奨されています。





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最終更新:2010年02月13日 01:33
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