とある魔術の禁書目録 自作ss保管庫

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小ネタ 上琴ドッキリマル秘報告




<上琴ドッキリマル秘報告>


-6月●日夜 断崖大学データセンター付近 飲食店内-

prrrr…(ピッ)

美鈴「こんばんは、美琴ちゃんの彼氏くん♪」
当麻『ちょ……違います違います。まだそんな関係じゃ…』
美鈴「…“まだ”?」(にやにや)
当麻『っ……/// あー、はい、実はですね―――』

(中略)

当麻『―――という訳で、ぜひ相談に乗って頂きたいと思いまして///』
美鈴「ん―――了解っ♪ んじゃ、明日の―――に、―――」


(ピッ)


美鈴(ふふーん♪ ちょっと面白いこと思いついちゃったー♪ んじゃさっそく…)


prrr(ピッ)


美鈴「あーもしもし、美琴ちゃん? 急な話で悪いんだけど明日―――」


――――――


―翌日夕方 某学区内飲食店―


美琴「…え? アイツにドッキリを仕掛けようって!?」
美鈴「うん、具体的に言うと―――」

まず、その数分後に上条当麻がこの店に到着、美鈴の向かい側に着席。
得意の話術で上手く話題を『美琴について』の話にもっていく。
しかし実は、その後ろの衝立(ついたて)の陰には美琴がスタンバイ。
面白くなってきたタイミングで美鈴の合図で美琴が登場、という話だ。

相変わらず悪趣味な―――と思いつつ、やはり親子なのか、
美琴も上条の慌てふためく姿を見てみたいと思い賛同した。

美鈴「という訳で、そろそろ美琴ちゃんの彼氏くんが来る時間だから、そこに隠れててね♪」←にやにや
美琴「だから彼氏じゃないっつーの…」←と言いつつ笑顔で隠れる


しかし、美鈴の思惑は、これだけではなかった。


当麻「―――っと、確か昨日言われたのはこの店だが…」
美鈴「おー来た来た♪ こっちこっちー♪」

上条当麻、美鈴の向かいに着席。彼の後ろの衝立の影にはもちろん美琴。

美鈴「んで、さっそく昨日の電話の件なんだけど、あいにく酒のせいで半分ぐらい記憶抜けててね…」
当麻「はぁ…またですか美鈴さん。マジな話なんですから覚えててくださいよ…」
美琴(え…? 昨日の電話? マジな話…?)

美鈴「…ってな訳で、ちゃんとした回答をしたいので、もう一度、相談内容の詳細を教えてちょうだい♪」
当麻「はい、実は―――
美琴(何? 私じゃなく私の母さんに相談? ったくコイツは―――)





当麻「―――俺、御坂―――美琴のことを好きになってしまいまして―――」

美琴(―――は?)


もうお気付きだろう。
今回のドッキリのターゲットは上条だけではない。
上条が美琴にマジで恋したという事実を衝立越しに聞かせることによって
美琴が可愛く慌てふためく姿を見てみようという意図もあったのだ。


美琴(え!? ア、アイツ、私のことを好きって―――///)
美鈴(ふふっ…後ろからこっそり覗いてる美琴ちゃん、真っ赤な顔して可愛い~♪)


ただ、一応建前上は相談に乗りに来ているので、顔がにやけるのをこらえつつ話を聞く。


当麻「―――んで、気持ちを伝えたいけど、もし返事がNOでその後気まずくなるかもと思うと怖くて、どうしたものかと…///」

美琴(いやいや、NOなんて有り得ねぇから! って何この嬉しすぎる展開!///)
美鈴(あらあら、2人とも真っ赤になっちゃって可愛い~♪ もうちょっといじって遊んでみようかしら♪)


さっそく第1問で趣旨を満たしたのに、美鈴の悪趣味が発動。
『美琴ちゃんの目の前での上条いじり』という新パターンの美琴ちゃんいじりに突入。


美鈴「えっと、それは美琴ちゃんのことを“恋愛の対象として”好きだってコトでOK?」
当麻「えぇ、まぁ―――」


美琴(ちょ、ちょ、ちょっと待って! 本気で嬉しいのは嬉しいんだけど心の準備ってもんが―――)


当麻「―――7割がた当たってるけど、ちょっと違うというか―――」

美琴&美鈴(―――え?)

当麻「―――恋愛の対象としてもですが、その先の、将来的な事まで考えているっていう…///」

美琴(待っ…! (アイツの記憶喪失問題を度外視すれば)出逢って丁度1年でコレって嬉しすぎるにも程が―――)
美鈴(わ、私の想像すら大きく上回る展開ね… こりゃ幾ら何でも次の質問でラストにしないと美琴ちゃんが―――)


まだやるんですか、美鈴さん。by作者


美鈴「そ、それは、け、結婚まで考えてるってコトよね? あの娘の親である私が言うのも何だけど、具体的にどんなトコが好きなのかしら?」

美琴(コラ、まだ続けるんかこの―――)

当麻「全部、ですね―――」

美琴&美鈴(即答!?)

当麻「―――以前は“怒った時に電撃するのはやめてほしい”とか思ってたけど、今じゃそれすら不快に思わないっつーか、
    むしろ、なぜか知らないけどそれすら可愛く見える時もあるというか… あと―――(※長いので中略※)―――んです。」

美琴(しかも何!? 私のことを電撃含めて全部受け入れてくれてる!?―――やばい! 母さん早くネタばらしを―――)
美鈴(ありゃー、こりゃ美琴ちゃんが惚れちゃう訳だわ。私も独身時代に出逢ってたらどうなってたことか―――)



当麻「んで、(美琴から聞いた話では)出逢って丁度1年になる今日、気持ちを伝えようと思ったんですけど、
    先ほども言ったような理由でちょっと怖くなってしまって、それで相談したんですが…///」
美琴(ちょ////// まだ追撃するかアンタ! しかも何気に私の数ヶ月前の発言覚えてくれてるし!///)
美鈴(あわわわ、もう美琴ちゃんそろそろ危ないわね。もうちょっといじりたかったけど―――)


鈍感大王のくせしてなぜかクリティカルヒットの止めをさした上条により、形容し難いほど赤面し震える美琴。
さすがの美鈴もこれはネタばらしをせねば危険と判断し―――


美鈴「ん―――じゃあそろそろ答えてあげましょうか。そうね…まず―――」
当麻「はい…///」

美鈴「後ろに立ってる美琴ちゃんにお返事を聞いちゃいましょう♪」(←ニコニコとニヤニヤの中間顔)
当麻「―――は!?」

上条が振り返ると、真っ赤な顔で涙目になって震える美琴の姿が。

当麻「ちょ、いつから居たんですか!? 話はどのあたりから聞いてたんでせうか!? …って漏電しそうになってる―――」
美琴「ふ… ふ… ふ…」(←赤面+涙目+震)
当麻&美鈴(あわわわ、まずいまずい! 早くしないと―――)


















美琴「ふ、ふつつかものですが、よろしくおねがいします///」
当麻「は、はひ!?///」
美鈴(―――ん、色々な意味で大成功☆)


-6月某日夕刻 上条当麻と御坂美琴は(結婚前提の)恋人になりました-

美鈴(さて、今回の録音データを2つのうち1つは美琴ちゃんにプレゼントして、もう1つは―――ふふっ♪)



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