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Phase of 高町なのは「明日への翼」
最終更新:
nanoha_data
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- プロローグ
- STAGE 1(VS闇の欠片ヴィータ)
- STAGE 2(VS闇の欠片シグナム)
- WARNING(VS闇の欠片ザフィーラ)
- STAGE 3(VS闇の欠片シャマル)
- STAGE 4(VS雷刃の襲撃者)
- WARNING(VS闇の欠片はやて)
- STAGE 5(VS闇の書の意志)
- FINAL STAGE(VS星光の殲滅者)
- エピローグ
プロローグ
なのは
『闇の書事件』が終わってから、 もうすぐ一週間。 『闇の書の闇』も完全に消滅して、 |
はやてちゃんと 守護騎士のみんなはもちろん、 |
リインフォースさんも、 今は八神家で、元気に過ごしています。 |
なのは
はー… 今年も、もう終わりなんだよね。 |
フェイト
うん… お正月は平和に過ごせそうで、 なによりだね。 |
なのは
みんなで旅行も、楽しみ! |
フェイト
すごいよね、 3家族合同旅行なんて。 |
なのは
高町家とリンディさんご一家、 すずかちゃんと忍さん達。 それから…… |
フェイト
わたしとアリサ! |
なのは
全部で15人の大旅行! ……はやてちゃん達も、 一緒に行けたらよかったんだけど。 |
フェイト
ん… 事件の事とかあったし…… リインフォースもまだ静養中だし。 |
なのは
春休みとかは 一緒に行きたいね。 |
フェイト
うん……きっと。 |
あ、じゃあなのは、 送ってくれてありがとう。 |
なのは
ううん、フェイトちゃん。 また明日ね。 |
フェイト
うん♪ |
なのは
闇の書事件が無事に終わって…… なんとなく決まりかけた自分の夢。 |
自分の魔法と、 もっとちゃんと向き合いたい、って気持ち。 |
自分のこの手で、 わたしの魔法で、できる事はなんなのか…… それを知りたくて。 |
レイジングハート…… 私はどこまで…… どれくらい飛べるのかな。 |
レイジングハート
Together we can go anywhere. (私はあなたとなら、どこまででも) |
なのは
……ん… ありがとう。 |
(警報音)
なのは
…あれ…? |
クロノ
なのは… こちらクロノだ! |
エイミィ
なのはちゃん、 聞こえるッ!? |
なのは
あ…はい、 クロノくん、エイミィさん! |
クロノ
街中に 結界が発生してるんだ。 |
エイミィ
アースラスタッフに 調査出動をかけたんだけど…… なのはちゃんも、注意して。 |
なのは
はい! でも近くなら、 私も行って確認します! |
クロノ
――すまない、頼めるか。 |
なのは
了解! |
レイジングハート セーット・アーーップ! |
レイジングハート
Standby ready. |
(レイジングハート、セットアップ)
なのは
行くよ、 レイジングハート! |
レイジングハート
All right My master. |
STAGE 1
なのは
あ、ヴィータちゃん! |
ヴィータ(?)
…………。 |
なのは
ちょうどよかった! 一体何が起きてるの? |
こんな結界、一体誰が……。 |
ヴィータ(?)
誰だ、てめェは? |
なのは
誰って!? なのはだよ…高町なのは!! |
ヴィータ(?)
どっかで会ったか? 悪ィが、いちいち覚えちゃいねえ。 |
なのは
ヴィータちゃん……? |
ヴィータ(?)
うるせーな…… あたしには、 やらなきゃならねー事があるんだ。 |
なのは
ちょ…ちょっと待って、 どういう事!? |
ヴィータ
うるせーつってんだ! 邪魔する奴は、ブッ潰すッ!! |
(完勝)
レイジングハート
Suppression is completed. (制圧完了しました) |
なのは
うん…… だけど…! |
(勝利)
なのは
ごめんヴィータちゃん、 大丈夫ッ? |
(辛勝)
なのは
いたた…… ひどいよ、ヴィータちゃん……。 |
ヴィータ(?)
う…… ああぁ…っ! |
なのは
あ…… ヴィータちゃんッ!? |
(闇の欠片ヴィータ、消滅)
なのは
……き… 消えちゃった…? |
(通信音)
ユーノ
なのは!? こちらユーノ! |
なのは
ユーノくん!? |
ユーノ
今起こってる事の確認ができた。 街の中に発生している結界は、 闇の書の闇の残滓なんだ。 |
消えずに残った小さなかけらが、 記憶や魔力を集めて、再生しようとしている。 |
なのは
じゃ…じゃあ、 今戦ったヴィータちゃんは……。 |
ユーノ
そう。 闇の書の闇から生まれた……言わば、闇の欠片。 本物じゃない、ニセモノだ。 |
リンディ
なのはさん? リンディです。 |
なのは
はいっ! |
リンディ
さっき、本物のヴィータと連絡が取れたわ… 偽者が出たって聞いて怒ってた。 |
それから、 なのはは無事か、って。 |
なのは
はい…バッチリ無事です! |
リンディ
今、結界は各地で発生してるわ。 |
エイミィ
守護騎士のみんなも 緊急出動してくれてる。 もちろん、フェイトちゃんも。 |
リインフォース
高町なのは…… 聞こえるか。私だ。 |
なのは
リインフォースさん。 |
リインフォース
闇の書の残滓が 迷惑をかけているとのことで… 本当にすまない。 |
……形になって現れているのは、 この街で戦った魔導師や騎士達の、 記憶と願いだ。 |
燃え残った願い、 苦しんでいた記憶。 そんな負の感情が形を取っている。 |
なのは
だったら…… 助けてあげなきゃいけないですね。 |
リインフォース
頼めた義理ではないのだが…… それでも頼む。 |
闇の欠片達を…… 眠らせてやって欲しい。 |
なのは
大丈夫です… 任せて下さい! |
STAGE 2
なのは
シグナムさん……。 |
闇の欠片シグナム
知らぬ顔だな。 管理局の魔導師か。 |
なのは
そんな感じです。 |
すみません… どちらに行かれるか、 伺ってもよろしいでしょうか? |
闇の欠片シグナム
目覚めたばかりなのか何なのか、 どうも、良く覚えていないのだ。 |
だが、成すべき事があるのはわかる。 我が友や同胞達も…泣いている。 |
なのは
ヴィータちゃんやシャマルさんたち……。 それから、リインフォ…… 闇の書さんですね。 |
闇の欠片シグナム
知っているのか。 |
なのは
会ってから日は浅いですが。 ……色々と。 |
あのね、シグナムさん…… シグナムさんは、もう誰かのためになんて 戦ったりしなくていいんですよ。 |
闇の欠片シグナム
私は闇の書の騎士だ。 どこの誰とも知れぬ主のもと、 闇の書のために戦う。 |
我が友と同胞達を…… もうこれ以上、悲しませぬために。 |
なのは
シグナムさんが戦うのは、 自分と家族と、 はやてちゃんのためだけでいいんです。 |
泣いてた友達だって、 今は………。 |
闇の欠片シグナム
私に家族などいないし、 『はやて』という名にも覚えがない。 |
もういいか? 私は行かねばならん。 |
なのは
すみません…… ダメです。 |
ここで少し、 休んでいってもらえませんか? |
闇の欠片シグナム
断る。 我が前に立ち塞ぐのなら、 斬り伏せて進ませてもらう。 |
なのは
――! |
闇の欠片シグナム
子どもを斬るのは、 気が進まんがな。 |
なのは
大丈夫……! そんな事、させませんから! |
(完勝)
レイジングハート
Excellent! (お見事です) |
なのは
ほんとのシグナムさんだったら、 こんな風には勝てないよ。 |
(勝利)
なのは
シグナムさん… ごめんなさい……。 |
(辛勝)
レイジングハート
Do you have an injury? (大丈夫ですか?) |
なのは
大丈夫…。 それより、シグナムさんが。 |
闇の欠片シグナム
これは…… 体が消える……? |
なのは
………。 |
闇の欠片シグナム
……私は……まだ……。 |
(闇の欠片シグナム、消滅)
なのは
ごめんなさい……。 おやすみなさい、シグナムさん。 |
WARNING
闇の欠片ザフィーラ
そこの魔導師。 貴様か、ヴィータ達を討ったのは。 |
なのは
ザフィーラさん……。 |
闇の欠片ザフィーラ
局の魔導師だな。 闇の書の封印が目的か。 |
なのは
少し違います……。 あなたたちの封印が目的です。 |
闇の欠片ザフィーラ
戦いの先の結末に、 異を唱えるつもりはないが、 |
貴様は、なんのために戦う? 正義か、大義か、法のためか。 |
なのは
わたしは……。 |
闇の欠片ザフィーラ
いずれにせよ、 おとなしく封じられるつもりもない。 |
盾の守護獣の役割、 貴様を止めて、果たして見せようッ! |
(完勝)
闇の欠片ザフィーラ
ぐう…ッ! 何故だ…? 何故…。 |
(勝利)
闇の欠片ザフィーラ
ぐああ…ッ! |
(辛勝)
闇の欠片ザフィーラ
あと……わずか…! |
闇の欠片ザフィーラ
この拳が、この牙が…… あとわずか…届いていれば……! |
(闇の欠片ザフィーラ、消滅)
なのは
ザフィーラさん…… ごめんなさい……。 |
STAGE 3
闇の欠片シャマル
あなたね。 シグナム達を落としたのは。 |
なのは
はい……。 |
闇の欠片シャマル
闇の書の部品に過ぎない私たちでも、 仲間って想いはあるの。 |
なのは
シャマルさん……。 |
闇の欠片シャマル
あなたはきっと強いんだろうけど、 騎士には退けない戦いもある! |
仇、取らせてもらいますっ! |
(完勝)
闇の欠片シャマル
まさか…… 触れることも…できないなんて……。 |
なのは
ごめんなさい…… シャマルさん。 |
(勝利)
闇の欠片シャマル
うぅ……そんな……。 |
なのは
本気のシャマルさん…… 強かったです。 |
(辛勝)
レイジングハート
Is it safe? (大丈夫ですか?) |
なのは
なんとか…… へいき。 |
闇の欠片シャマル
ああ……みんな……。 |
なのは
シャマルさん……。 |
(闇の欠片シャマル、消滅)
なのは
………。 |
レイジングハート
――Master. |
なのは
平気だよ、 レイジングハート…… 大丈夫。 |
(通信音)
ユーノ
今、なのはのすぐ近くに、 巨大な魔力反応を発見した! |
なのは
ほんとっ!? |
ユーノ
闇の書の残滓が 凝縮されたような存在がいるんだ。 |
そいつらがいる限り、 闇の欠片は生まれつづける! |
なのは
じゃあ、その子を探して、 眠らせてあげれば…事件は解決? |
ユーノ
うん、きっと、そうなるはず。 |
フェイトとアルフも、 いまそっちに向かってる。 だから……! |
なのは
わかった! ありがとユーノくん。 |
ユーノくんの話、 いつもわかりやすいし、 元気になれるから……嬉しい! |
ユーノ
そんな……。 そんな事ないよ。 |
なのは
そんなこと、あるの! |
じゃあ行って、 眠らせてあげてきます! |
ユーノ
ん。 気をつけて! |
STAGE 4
なのは
(この子が、凝縮存在?) |
(フェイトちゃんの姿っていうのは、 なんだか複雑だけど……) |
レイジングハート
They are a powerful enemy. Please take care. (強敵です。気をつけてください) |
雷刃の襲撃者
君は……。 闇の書の闇を撃ち抜いた、白い魔導師だね。 |
なのは
……うん。 |
雷刃の襲撃者
何故だろう。 君の存在は、著しく不快だ。 君を見ていると、苛立ちがつのる。 |
なのは
………そうなの? |
雷刃の襲撃者
上手く言えないが、 今の自分が、本当の自分でない感覚がある。 |
そして 僕の魂がこう叫ぶ! |
君を殺して 我が糧とすれば、 この不快感も消えるはず、と! |
なのは
ごめんね。 殺されちゃうわけには いかないんだ。 |
雷刃の襲撃者
そうはいかない。僕は帰るんだ。 あの温かな闇の中に……! 血と災いが渦巻く、永遠の夜に。 |
さあ!我が剣の前に…… 君は死ね! 僕は飛ぶッ! |
なのは
ああ……なんか、ちょっと安心したかな。 ほんとのフェイトちゃんは 絶対に、そんな事言わないから。 |
安心して…… 別人と思って、戦えるッ!! |
レイジングハート
All right. Standby ready. |
(完勝)
雷刃の襲撃者
そんな……! 僕の雷光が、触れることすら……! |
なのは
似ているのは姿だけだね。 フェイトちゃんの方が、ずっと速いよ。 |
(勝利)
なのは
よく見たら、ぜんぜん似てないね。 フェイトちゃんは もっと、速いし強い。 |
(辛勝)
なのは
ほんとのフェイトちゃんは、 もっと強い子だよ……。 心も、魔法も。 |
雷刃の襲撃者
うああ! 馬鹿な…… 馬鹿なァ…ッ!! |
なのは
おやすみ……。 |
(雷刃の襲撃者、消滅)
なのは
――ふう。 |
フェイト
なのは! |
アルフ
大丈夫だったかい!? |
なのは
フェイトちゃん、アルフ! |
フェイト
なのは、 ごめんね、私の偽物のせいで……。 |
なのは
そんな…… あの子がたまたま、 フェイトちゃんの姿で出てきたってだけでしょ? |
私の偽物だって、 どこかにいるかもなんだし。 |
フェイト
うん……。 なのはの偽物には、会いたくないなぁ。 |
なのは
大丈夫! 私とレイジングハートが、 やっつけるから! |
レイジングハート
Plerase leave it. (お任せ下さい) |
アルフ
あのね……。 なんとなく、思うんだ。 |
なのは
……? |
アルフ
さっきのあの子は…… もしかして、フェイトに起こりえた 未来の姿かもしれないんだって。 |
フェイト
うん……。 |
アルフ
プレシアに嫌われて、 残酷な現実を突きつけられて……。 |
フェイトがそのまま、 なのはやクロノ達に、 もしも出会う事ができなかったら……。 |
フェイト
そうだね……。 あんな風に、なってたかも。 |
なのは
そんな事ないよ。 |
フェイトちゃんにはアルフがいたし、 何よりフェイトちゃん。 自分で思ってるよりずっと強い子だよ。 |
だから、あんな風になんて絶対ならない…… 過去に遡ったって、 未来に進んだって、絶対に! |
アルフ
なのは……。 |
フェイト
――ありがとう、 なのは。 |
(通信音)
エイミィ
なのはちゃん、 フェイトちゃん!? ごめん、緊急事態! |
大型反応がまた出てきた! 今のよりずっと大きい! |
リインフォース
闇の欠片の中枢だ。 これを叩けば、 欠片の発生は止まるはず。 |
なのは
はいっ! |
リインフォース
中枢はおそらく、 私の姿と心をとっている。 |
高町なのは、すまない…… どうか気をつけてくれ。 |
なのは
大丈夫です! いってきますっ! |
フェイト
私たちも! |
アルフ
うんっ! |
なのは
大丈夫、まかせて。 |
フェイト
でも……。 |
なのは
確かめたい事があるんだ。 だから、ひとりで飛ばせて? |
WARNING
闇の欠片はやて
あれー? なのはちゃんや。 |
なのは
はやてちゃん!? え、本物…? |
闇の欠片はやて
本物……? なんのこと? |
あれ? そういえば わたしはなんで、 こんなところでひとりで飛んでるんやろ。 |
なのは
あー……、 ええと……。 |
闇の欠片はやて
あー、そーや~。 年明けに、練習試合の約束してたな~? |
ずっと楽しみやったんや。 一生懸命練習しててなー。 |
レイジングハート
Master. Parhaps,she is also dark peace. (マスター。おそらく彼女も「闇の欠片」です) |
なのは
うん……。 なんだか夢心地みたいだし、 多分、そうだと思うんだけど。 |
ユーノ
なのは。 大丈夫、そのはやても闇の欠片で間違いない。 いま、本人に確認が取れたよ。 |
なのは
そう。 だったら、止めてあげないとなんだけど……。 |
闇の欠片はやて
ちょーどええ。 練習試合の前哨戦、 ちょう、やってみよか? |
なのは
あ、あ、はやてちゃんッ!? |
はやて
よーし、いっくよ~~~! |
(完勝)
闇の欠片はやて
あああ~~ あかん、 なのはちゃん、本気やー。 |
なのは
だ…だってはやてちゃん、 いきなり来るから……! |
(勝利)
闇の欠片はやて
あー! なんやろ、わたし、 思ったよりやれてるか~? |
なのは
うん、凄いよ、 はやてちゃん。 |
(辛勝)
闇の欠片はやて
おお! もしかしてわたし、 イイところまで行った? |
なのは
あいたた……。 うん、危ない所だった! |
闇の欠片はやて
あ…… あれれ……? なんや…体がふわふわして……。 |
なのは
ああ……。 夢が、覚めちゃうんだよ。 |
闇の欠片はやて
えー!? なんや、これ、夢ー? |
おかしいと思った。 さすがにまだ、わたしとなのはちゃんが 勝負になるわけないもんなー。 |
なのは
そんな事ないよ。 今だって、いい試合だった。 怖かったもん。 |
闇の欠片はやて
それにしても、楽しい夢やった……。 現実の方でも、ちゃんとやりたいな。 |
なのは
約束してるでしょ。 大丈夫。 わたしもバッチリ鍛えておくよ! |
闇の欠片はやて
あはは……♪ うん、わたしもがんばる! |
ほんなら、おやすみ……? あれ? 夢が終わるんなら、おはよう、かな? |
なのは
今はおやすみ、 で……明日会ったら、 おはよう、って言おう? |
闇の欠片はやて
ん……ほんなら…… おやすみ、なのはちゃん……。 |
(闇の欠片はやて、消滅)
なのは
…………。 |
なんとなくだけど…… やっと、見えてきたかな。 |
私が、魔法を使う理由。 |
STAGE 5
闇の書の意志
――誰だ。 |
なのは
管理局嘱託魔導師、 高町なのはです。 |
闇の書の意志
局の魔導師か……。 私を…… 闇の書を、止めにでも来たか。 |
だが、もう遅い……闇の書の暴走は止まらない。 幾度破壊されても蘇ってしまう。 何度も……何度でも……。 |
終わらぬ輪廻に、果てはないのだ……。 |
なのは
あのね…闇の書さん。 あなたが今見てるのは、悪い夢なの。 |
本当のあなたは、もう悲しい思いを終えて… 優しいマスターや あったかな家族と一緒に、幸せに暮らしてる。 |
闇の書の意志
世迷い言を……。 そんな事があるはずがない。 私が一体、どれだけ苦しんできたと思っている。 |
いや、私はいい。 なんの罪もない、一途でやさしい騎士たちを。 私はどれだけ、苦しめてきたか……。 |
そして幾人の主を、 我が呪いで殺してきたか……! |
なのは
もう終わったんです…! 最後の夜天の主が、 長い夜を終わらせてくれたんです。 |
闇の書の意志
有り得んよ……。 我は闇の書、呪われた魔導書だ。 |
そこをどけ……! じきに、この身が暴走を始める! |
なのは
違うよ……。 あなたの夜は、もう終わったの。 |
闇の書の意志
空言は、もう沢山だ……! そこをどけと言っている! |
なのは
どかないッ!! あなたはもう、 呪われた闇の書なんかじゃない! |
(完勝)
なのは
長い夜は…… もう、終わりだから。 |
(勝利)
なのは
終わらない夜なんて…… きっとないから。 |
(辛勝)
なのは
はー…はー…はー…ッ |
闇の書の意志
そ… そん…な……。 |
なのは
あなたはもう、 闇の書なんて名前じゃないんだよ。 |
あなたの優しいマスターが、 綺麗な名前をくれたの… 祝福の風「リインフォース」って。 |
闇の書の意志
優しい主……? そんな事が……。 |
なのは
あったんだよ…出逢えたの! 私と同い年の女の子で、 優しくて強い子で。 |
守護騎士のみんなを 大事な家族って言って…… 大切にしてくれてる。 |
はやてちゃんって言うの! もちろん、 あなたのことだって、すごく大切にしてる! |
闇の書の意志
不思議だな……。 聞くにも堪えぬ空言であるはずなのに、 お前の言葉は、何故か説得力がある。 |
なのは
だって、本当の事だもん。 |
眠って……。 目が覚めたら、優しいはやてちゃんが笑って、 「おはよう」って言ってくれるから。 |
闇の書の意志
そうか…… ならば、今は静かに、 眠るとしよう……。 |
(闇の書の意志、消滅)
なのは
うん…… おやすみなさい……。 |
(結界破壊音)
なのは
あ、 結界が、解ける……。 |
(警報音)
なのは
!? |
(通信音)
エイミィ
現場一同、緊急事態……! 闇の欠片が、ひとつに集まってる!! |
場所はポイントD付近、 会場上空! |
なのは
エイミィさん、 それ、わたしに行かせてください。 |
エイミィ
なのはちゃん!? でも……! |
なのは
行かせてください。 |
探し物が…… やっと、見つかりそうなんです。 |
FINAL STAGE
星光の殲滅者
ここはどこです……? 私は何故、ここにいる? |
なのは
あなたはわたしで……。 ここにいるのはきっと、 私と戦うため。 |
星光の殲滅者
わかりません……。 何も、わかりません。 |
だけど、心は滾るのです。 眼前の敵を砕いて喰らえと、 胸の奥から声がします。 |
安らかな闇と破壊の混沌を、 呼び覚ませと訴えている。 |
なのは
ん……。 で、私は それをさせるわけにはいかないんだ。 |
星光の殲滅者
ならば、語る言葉はないはずです。 この身の魔導で、貴方を屠るのみ。 |
なのは
いい子で止まってくれたら嬉しいけど…… そういうわけにはいかないよね。 |
私なら、止まらないもの。 |
星光の殲滅者
そうですね。 わかります。 |
なのは
(悲しい願いや……つらい決断で、 力を振るうひとがいる。 それが罪や、別の悲しみを呼ぶことあある) |
(話して、言葉で伝えあえたら、その方がいい。 わかってもらえたら、それが一番いい) |
だけど、心が伝わらないとき…… わかり合えないとき。 |
それでも伝え合って、 わかりあうために! この力があるんだッッ!!! |
(完勝)
星光の殲滅者
私の攻撃の… すべてが通じない。 |
強いのですね、 あなたは。 |
なのは
弱いよ……。 だけど弱いから、 強くなりたいって思う。 |
(勝利)
星光の殲滅者
敗れましたか……。 強いのですね、あなたは。 |
なのは
ううん。 あなただって。 |
(辛勝)
星光の殲滅者
互いに互角……。 ですが、あなたが上回った。 |
なのは
ん……。 今回は、ね。 |
星光の殲滅者
ああ……。 私は、消えるのですね……。 |
なのは
うん……。 ごめんね。 |
星光の殲滅者
なに、強い戦士と戦って敗れたのです。 生まれた甲斐はありましたとも。 |
なのは
うん……ありがとう。 |
星光の殲滅者
もし、 次に見える事があれば、 |
今度はきっと、 決して砕け得ぬ力をこの手にして、 あなたと戦いたいと思います。 |
なのは
ん……。 待ってる、とは言えないけど。 |
星光の殲滅者
次に私と戦うまで、 あなたの道が、勝利に彩られますように。 |
それでは……さらばです。 |
(星光の殲滅者、消滅)
なのは
…………。 |
なんだか、 不思議な子だったな。 |
エイミィ
闇の欠片、 なのはちゃんの活躍で完全消滅! 状況推移の観測に移ります。 |
艦長も、お疲れ様です。 |
リンディ
結局、私の出る幕 なかったわね? |
クロノ
それはそれで、いい事です。 |
なのは
戦わなくちゃならないのは、 戦う相手じゃない。 |
相手の悲しみや心の闇。 戦いに駆り立てる理由そのもの。 |
悲しみを撃ち抜くのが、 わたしの魔法。 |
ユーノくんや魔法と会えて…… レイジングハートと会えて、良かった。 |
レイジングハート
Don't mention it. (どういたしまして) |
I may also meet you. (私も、あなたと会えて良かった) |
なのは
あはは♪ ありがと、レイジングハート。 |
フェイト
なのは~! |
なのは
あ、フェイトちゃんだ。 ていうか、結局徹夜になっちゃったね。 |
レイジングハート
It's not good for your health. (それは健康に良くありませんね) |
なのは
帰って休もう。 おつかれさま、レイジングハート。 |
こうして、この事件、 『闇の欠片事件』は無事に終了しました。 |
色々飛び回って、戦って、 自分の夢もあらためて…… 少しずつ、はっきりしてきました。 |
エピローグ
なのは
あははー。 やっぱり、一緒にお風呂は楽しいねえー。 |
フェイト
あー、なのは、 動かないで…洗いにくいよ。 |
なのは
えー、 ちょっとくすぐったいんだもん。 |
フェイト
んーと… じゃあ、こう? |
なのは
あー、そうそう、 …いい感じ♪ |
フェイト
うん。 |
なのは
ね、フェイトちゃん? |
フェイト
? |
なのは
私ね、 これからもっともっと、強くなるよ。 |
フェイト
じゃあ、私も負けてられないね。 |
なのは
一緒に強くなっていこう、 どこまでだって。 |
フェイト
うん……約束! |