"売られた花嫁"

対訳

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あらすじ

  • 祭に沸き立つ村の広場ですが、恋するイェニークとマジェンカのカップルはどこか不安そうです。マジェンカに縁談が持ち込まれ、彼女は今日それに答えなければならない、しかも父親はもう娘を嫁にやると約束してしまっていたようなのです。大地主ミーハの息子に嫁がせるということを。イェニークもそんな彼女の話を聞いてどこか動揺した様子。実は彼は自分の過去を恋するマジェンカにも明かしていないのでした。

訳者より

  • 目の覚めるような活気あふれる序曲と、各幕で流れる「ポルカ」(第1幕)「フリアント」(第2幕)それに「道化師の踊り」(第3幕)の躍動感に満ちたオーケストラピースがあまりに有名ですが、チェコ語のオペラというハンデもあり(ドイツ語訳の上演もしばしばあるようで、ルドルフ・ケンペが指揮した録音などもあるにはありますが)滅多にチェコ以外では舞台にかからない作品です。私はたまたま大昔にプラハ国立歌劇場の来日公演でこのオペラを聴く機会があって、この生き生きとした音楽をライブで堪能する機会に恵まれましたので、ほとんど読めないチェコ語ではありますが対訳にチャレンジしてみることにしました。この「名前は良く知られているけれども聴かれることの少ない」オペラの傑作を多くの方に楽しんで頂くための一助となれば幸いです。
  • このオペラ、一応喜劇ということになってはおりますが、現代の目から見ると障碍者の描写などにかなりの違和感があったりして手放しで大笑いしながら見るという訳には行かないところもあります。また漫画家にしてオペラ歌手の池田理代子さんの書かれていたオペラガイドの本で触れられていて思わず納得したのですが、策略とは言え恋人を金で売るというとんでもないことをしでかしてマジェンカに大恥をかかせた主人公イエニーク、あとでマジェンカに袋叩きに遭ったのではないでしょうかね。策に溺れて人の心を踏みにじっているのは結婚仲介人のケツァルだけではないのではと、何となく後味の悪いストーリーであるのも否めません。しかしそんなお話の苦味をあっさり吹き飛ばしてくれるスメタナの躍動感あふれる音楽はやはり魅力的です。
  • あまりなじみのない方も多いかと思いますので、リブレットを読むために必要かと思われる最低限の粗筋を。かなり状況説明をする台詞が多いので詳しく書かなくても分かるかと思いますけれども。

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@ 藤井宏行

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売られた花嫁とは

  • 売られた花嫁の90%は利益で出来ています。
  • 売られた花嫁の9%は赤い何かで出来ています。
  • 売られた花嫁の1%は大阪のおいしい水で出来ています。
最終更新:2013年11月17日 22:49