"タメルラーノ"

対訳

あらすじ

  • タメルラーノの宮殿で捕虜となっているバヤゼットは、愛する娘アステリアが一人残されることを思うと、勇ましく自害することもできないでいる。そのアステリアと密かに愛し合っているアンドロニコは、彼女の美しさにひかれた盟友タメルラーノが、イレーネとの婚約を破棄しても彼女と結婚したがっていることを知り、動揺する。
  • タメルラーノはアンドロニコに、アステリアと引き会わせてくれた褒美として、イレーネとギリシャの統治権を与えると言う。王子としてその条件を無視できないアンドロニコは、愛情との間に立たされ苦悩する。
  • タメルラーノから求婚されたアステリアは、アンドロニコが国益のために自分を捨てたと思い込む。バヤゼットは敵に娘をやるなどとんでもないと怒りをあらわにし、アンドロニコはアステリアに弁解するも、全く聞く耳を持たない彼女の冷めた態度に困り果ててしまう。
  • 宮殿にやって来たイレーネは婚約が破棄されたことを知りうろたえるが、アンドロニコは彼女に、従者のふりをしてタメルラーノに近づき、后の座奪回のチャンスを狙ってはどうかと進言する。

訳者より

  • 今回初めてこのプロジェクトでの対訳に挑戦させていただき、それがヘンデルの数あるオペラのなかでも必ず傑作の一つとして数え上げられる「タメルラーノ」ということで、最初は「ホントに私がやっちゃっていいの?」という感じだったのですが、チーム・ヘンデルのボス、REIKO様の懇切丁寧なご助言のおかげで、とりあえず読むに耐えるものができたのではないかとおもいます。REIKO様にはこの場をお借りして、改めて感謝申し上げます。まだ、至らない点が多々あるとおもいますが、拙訳がこの傑作オペラの鑑賞の助けに少しでもなれば幸いです。

監修者より

  • 「タメルラーノ」は上演当時も好評でしたが、現在でもヘンデル・オペラの中では舞台にかかる率が高い人気作品です。その理由の一つに、テノールが歌うバヤゼット役に見どころ&聴きどころが多いことが上げられます。実は今日、オペラのイメージとして定着している「テノールが声を張り上げてナンボ」は、バロック時代のイタリア系オペラでは一般的ではありませんでした。観客のお目当てはまずカストラート、性を越えた特異な音域で歌う彼らと比べれば、テノールはどんなに上手くても平凡な男性歌手でしかなく、端役に回ることがほとんどだったのです。

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タメルラーノとは

  • タメルラーノの35%は大阪のおいしい水で出来ています。
  • タメルラーノの27%は心の壁で出来ています。
  • タメルラーノの26%は白インクで出来ています。
  • タメルラーノの11%はスライムで出来ています。
  • タメルラーノの1%は希望で出来ています。
最終更新:2013年07月20日 09:21