☆★☆★プロローグ (三人称) 2009/12/11版★☆★☆

  • このプロローグでやりたいこと
この作品(第一部)の挨拶代わりとして、ウィルのポジションand性格、シャーリーのポジションand性格を読者に分からせて、コレガ終わった後の本編を楽しませるつもりです。ただこの部分で伏せんを張ろうなんてことは何一つ思っておりません。


  • キーワード
探偵、ロンドン、シャーロック・ホームズ、活劇、スコットランドヤード、吸血鬼伝説、第一次世界大戦、霧の街など


  • あらすじ
時代が進んでも昔から変わらない二十世紀のロンドン。または『霧の街』と呼ばれていたイギリスの首都。
いつもと変わらぬ日常であるが、それと溶け込むように起きる吸血事件。吸血鬼から見れば7回以上の吸血、しかし警察から見れば7回以上も許した被害者を元スコットランドヤードで今は探偵であるウィルとその助手シャーリーが発見した。

牙の跡が残っていても血を抜かれた死体。
それは動物の仕業か、人間の仕業か。或いは人ならぬ人「吸血鬼」の仕業か。

七人目の被害者の第一発見者として、二人は巻き込まれていく……


  • プロローグ冒頭

 “此処”を抽象的に述べれば薄汚れた暗い路地、しかし具体的に述べ直せば昔の栄華を示すような大通りから離れた“此処”。蜘蛛の巣のように張り巡らされた道の一つである“この道“だが、周りの建物が汚れている為か比喩として述べれば、一つ一つの建物がその巣に捕まった干からびた獲物に見え。
 別に“此処”が汚れているのは日々大勢の人々が行き来して汚れたと云う訳でなく、雨によって汚れたと云う訳でもない。通常の生活を維持する為、または自分自身を養う為に行く職場の一つ、何かを生産する工場の煙突から発生する煤煙で汚しているだけ。確かに下水道の不備も理由の一つであるが“何が“が結論を述べれば、ただ自分達(人間達)で作り上げた物を自分たちの手で汚しているだけ。
 無論。今は煤煙と霧が混ざり合ったスモッグで隠れているが、街の中心へと一直線に伸びている橙色に照らされた大通りも同じ。ウェストミンスター宮殿の再建時に建てられ、今では街の象徴としてある時計塔まで綺麗に並ぶ建物も同じ。

 それ故に尊敬と皮肉を込めて『霧の都』と。それがこの国を故郷とする国民から各国の人々に呼ばれる異名、そして曖昧な未来予想図を描き続ける英国の首都ロンドンの足跡。
 ――今はただ陸地から大海に向けて。煤煙と微かに夏を感じさせる余熱を微風に乗せる。

 そんな微風が通り過ぎる一画の路地で二人の人影が一つになる。
 目を凝らして見れば、それは二人で成す一人分の人影。しかしスモッグのお陰とも言うべきか、人相、容姿、性別は不明であっても、
 一人は首元を抱きつくように、もう一方はされるがまま。その二つの影だけで接吻と察すれば、相手の感性と共に魂を麻痺させるような長さを。抱いているだけと察するならば、人形を無意識に抱いている程の長さを。
 二人とも声一つ洩らさない――いや、声を上げていたとしても、小さすぎるだけ。
「――」しかし、唾液ではない“飲み物“を飲み干すような音だけが響く。
 それは細長い路地に響くのは情欲を適度よく刺激する水気を含んだ音とは真逆、水溜りの水を野獣の如く啜る音。
 その生気を蝕む耳障りな音が死への秒読み。その間に助けを、悲鳴を、断末魔の叫びを、或いは神への祈りを済まそうが、それだけの力は残されていない。しかし、それだけの力が残されているならば人通りが多い大通りへと逃げるだろう。
 既に生きているのか、死んでいるのか分からない。けれども不意に人間の皮を被った野獣が手を放せば、片方は事切れた操り人形のように地面へ。


 ――その所業、吸血鬼。
 被害者がキリスト信者だったとしても、「日頃の祈りが足りなかった」としか言いようがなかった。




  • 大雑把な概要
ロンドンの描写and殺人中の描写

取り調べ

朝の事務所

場所は事務所であるが、二度目の取り調べ

夜 (夜回りシャーリーさん。戦うシャーリーさん)

朝の事務所2

本編(第一部)へ……


  • 使用したいキャラ
ウィリアム・ブレット  主人公
シャルロット (シャーリー)  ヒロイン1
ダニエル・トーラス  警部
レイス・クーパー  部下
三船穂波  記者

一人(犯人役)


  • 容量
約50kbの予定。時間にして約15~30分間ぐらい。