ジューマン

【名前】 ジューマン
【読み方】 じゅーまん
【登場作品】 動物戦隊ジュウオウジャー
【登場話】 第1話「どきどき動物ランド」
【モチーフ】 地球上の様々な脊椎動物
【名前の由来】 獣、human?

【詳細】

地球上にあって地球上にない、『ジューランド』と呼ばれる不思議な異世界で生活している種族。
一言で言えばその名の通り「獣頭人種」であり、地球上に生息する様々な哺乳類や魚類の頭部を持った2足歩行の姿を持つ。キューブ型を強調した建築様式など独自の文明を築き上げ、民族衣装を纏い種族間で差別することなく生活している(少なくとも草食動物のジューマンを肉食動物のジューマンが食べる、といった供喰いは無いと思われる)。

平穏に生活している一方で動物と同様に五感のいずれかが優れていたり、極めて高い身体能力を持つ部族でもあり、一族で定期的に『武闘大会』が開催されたり、一部の戦士のジューマンは『ジューランド』で重要な『リンクキューブ』を監視し守護する門番の役割を持つ(セラたちはこれに該当)。

これら動物としての特性が反映された能力や高い戦闘能力を生み出す生命力は『ジューマンパワー』と呼ばれ、ジュウオウジャーたちの戦いの根本的な力の源でもある。『ジューマンパワー』は『王者の資格』を介することで他人(人間)に譲渡可能だが、その際はパワーの持ち主側の寿命そのものも失われ、急速に老化してしまう。

また、野性としての危機察知能力にも優れ、殺気や悪意を持つ存在(主にジュウオウジャーが敵対しているデスガリアンだが、一部ではショッカーなどの例外もある。また自我の無いロボットには反応できない)が周囲に現れると尾(セラのような魚類は鰭)が強く反応する。

元々、6つの『王者の資格』から構成される『リンクキューブ』を介して人間界に行き来していたようだ(しかし人類がジューマンの存在を知らないのでそれも「秘密裏に」という前提だが)が、嘗てジューランドの考えに嫌気が刺して亡命したバドが人間界側で『王者の資格』の1つを無断で持ち去った結果『リンクキューブ』の異世界を繋ぐ機能が断たれ、ジューランドから人間界へ赴くのは愚か、既に人間界に渡っていたジューマンたちがジューランドに帰還できない事態を招いてしまっていた。

28話にて実は『ジューランド』は、太古の地球に襲来したアザルドを退けたケタスが、そのような脅威に再びジューマンたちが脅かされないようにと地球の結晶から生まれた『大王者の資格』を核に形成した『リンクキューブ』で創世し、ジューマンたちを移住させた世界だったことが判明する。

つまり、ジューマンたちは元々現在の人類が暮らす表側の地球の先住民族だったわけだが、セラたちはケタスが遺したホログラムでこの伝説を聞かされるまで、正しい歴史を知らなかった(回想では人類の存在については描かれていないので、時系列や種族としての進化過程は不明。もしや作中では「地球側に残った猿型のジューマンの子孫が人類」という扱いなのだろうか?)。

故にジューマンたちがその意志を持ったとすれば「人類からの地球奪還のために侵攻する」という可能性も一理あるが、『ジューランド』で安全を確保して暮らしたい者が多いのでその危険性は低いと考えられよう。
しかし一方で種族の保身に走るあまり、『ジューランド』の秘密が人間界に漏洩することを恐れ、迷い込んだ人間を処分する意見があがるなど、人類からの干渉も拒んでおり、両種族での共存の道は険しいと思われる(この思想が結果的にバドの離別を招いた)。

【余談】

ジュウオウジャーの内、セラ、レオ、タスク、アムの4名はこの種族に該当する。「赤戦士以外のメインの過半数が現代社会の一般人と異なる出自を持つキャラクターたち」という位置づけは『未来戦隊』辺りを踏襲しているものと思われる。
一方で、過去のスーパー戦隊ではドギー(デカマスター)、サンジェル(マジシャイン)、トリン(キョウリュウシルバー)、ザラム(トッキュウ6号)など「味方怪人が追加戦士に変身する」というケースは多々あったが、「初期段階から変身するスーパー戦隊の大半が怪人」というケースは珍しい。


最終更新:2017年01月30日 23:08