【詳細】
また、平成
仮面ライダーでは初めて怪人を個々の正式名称で呼んでいた。
【仮面ライダー龍騎】
人間を餌としているが、基本的にミラーワールドから短時間でしか出ることが出来ず餌となる人間を見つけたら瞬間的に現実世界に飛び出してさらうか、鏡の中から何らかの手段を持って人間を引きずり込むという手法を取る。
総じて執念深く一度狙った人間は決して見逃さず、一旦逃しても執拗に付け狙うのが特徴。
外見は生物ながら無機質で、機械的な印象を受けるが、
シールドボーダーのようにコミカルなリアクションをする個体も存在する。
また、
神崎士郎が開発した「CONTRACT」のカードを使う事で「契約」されると、仮面ライダーに変身後の姿と装備や技などのアドベントカードを与える「
契約モンスター」と呼ばれる存在となる。
この契約はミラーモンスターにとっては不本意なもので、契約モンスターはライダーが倒したモンスターから出現するエネルギー球を与えもらう代わりに、ライダーに自らの力を貸す、という関係の許、渋々従っているに過ぎないため、餌を与える期間が開くなどの「契約違反」と看做される行為を行うと契約モンスターはライダーにも容赦なく牙を剥く。
長期間、餌を与えなかった事で
王蛇に反抗しかけた
ベノスネーカー達、ライダーをやめようとした
佐野満の前に現れた
ギガゼールのように一応警告は事前に与えるようだが、ゾルダを殺したと勘違いし戦う意志を放棄した真司を
ドラグレッダーは即座に捕食しようとしている。
また、契約の要で「CONTRACT」のカードを失ったり、
カードデッキが破壊されてしまうと契約が破棄されたとみなされて、
ボルキャンサーのように、たとえ数秒前まで共に戦っていたライダーでも容赦なく食いつくす(一方で
エビルダイバーや
メタルゲラスのように、主の敵討ちしようとしたミラーモンスターもいる)。
ただし、契約をせずとも、「SEAL(封印)」のカードを所持し、モンスターにかざせば、その襲撃から(一時的ではあるが)逃れる事も可能(神崎優衣が
ドラグレッダーに狙われる城戸真司に渡している)。
しかしながら上述のように一度餌と見定めた人間は食らうまで付け狙う習性があるため、SEALカードは手放せず根本的に解決するためにはCONTACTで契約してしまうのが手っ取り早い。
最も、契約し仮面ライダーになってしまえば、ミラーモンスターに定期的に餌を与えねば契約不履行とみなされて命を狙われてしまう。
生き残るためには戦うしか無い。
その正体はかつて虐待に怯える神崎優衣が自分を守ってもらう為の存在を描き、それが優衣に発現した不可思議な力によって実体化した存在。
そのため、優衣の兄である神崎士郎はミラーモンスターを使役する事が可能で、優衣も一時期無意識化でモンスターを操作する事が可能となっていた。
人間を捕食するのはあくまで鏡の中の擬似的な存在で「命」と呼べる物が無くそれを人間から得ようとしているからであった。
神崎が世界をタイムベントのループから解放した後はミラーワールドや仮面ライダー共々最初から「存在しなかった事」になった。
【仮面ライダーディケイド】
主に「龍騎の世界」に出てくるモンスターだが、原典通り神崎結衣のような「創造者」がいるのかは不明。
「龍騎の世界」では過去に仮面ライダー達に狩られてしまい、現在は
「龍騎の世界」の仮面ライダーと契約したモンスター以外はほとんど残っていない。
他にも「ネガの世界」に出現したミラーモンスター、
大ショッカーや
スーパーショッカーに参加する個体が登場している。
【オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー】
終盤の処刑広場では龍騎を相手にボルキャンサー、ガルドストーム、
デッドリマーが戦っていた。
【仮面ライダージオウ】
「龍騎編」では、リセットされて無かったことになった龍騎の物語の影響を受けてミラーワールドが閉じミラーモンスター達も消滅したか封印されたかしていたが、
タイムジャッカーの一人、
ウールが
門矢士から聞いた話を実行したことで再びミラーワールドが復活。
その影響によって
仮面ライダーリュウガが復活し、
アナザーリュウガとなるも、対応する
ドラグブラッカーは登場しなかった。
他のミラーモンスターも同様に登場していない。
しかし終盤、龍騎
ライドウォッチが破損したことで龍騎の世界がジオウの世界と融合、その影響で大量のミラーモンスター達がジオウの世界に出現した。
ドラグブラッカーは
オーマジオウ(2019)に襲いかかるもパンチ一発で葬られ、
アナザーディケイドが消滅した結果世界が再編成されたことを受けて全て消滅している。
【RIDER TIME 龍騎】
ジオウスピンオフ作品の一つ、RIDERTIME龍騎では再開したバトルファイトの影響で契約モンスターとして選ばれた個体が全て復活。
しかしそれ以外のモンスターはバトルファイトに関わりのないためかほとんど登場せず一部個体が登場するにとどまっている。
デストワイルダー等のスーツタイプの契約モンスターは撮影用が現存していないためかCGか過去映像の流用で再現されている模様。
ただデストクローをタイガが装備しているなど、装備は残っているようだ。
【余談】
設定名は「ミラーモンスター」だが、本編中では、単に「モンスター」とだけ呼ばれていた。
直訳すれば「鏡の怪物」だが、意味合いとしては鏡の中に住まう怪物、あるいは鏡の向こうにいる怪物といったところだろう。
「体の一部を武器としてライダーに装備させられる」という設定は放送当時発売されていたフィギュア玩具『R&M(ライダーアンドモンスター)シリーズ』のギミックに合わせて用意された玩具向けの設定。
しかし、番組本編では「モンスターが体の一部をコピーして武器として送ってくる(モンスターと武器を同時に召喚できる)」という設定になっていた為、体の一部を実際に取り外す『R&M』では再現できないファイナルベントも登場した。
王蛇のヘビープレッシャー、タイガのクリスタルブレイクなど。
仮面ライダー龍騎の人気を支える要素の一つであり、もし仮に他のミラーモンスターと契約してライダーになったらという想像から描かれる
オリジナルのライダーが放送当時からよく見られている。
ディケイドに登場した仮面ライダーアビスはそういった想像を公式側が実現した例である。
最終更新:2023年02月17日 03:02