ドン・ドルネロ

「いいか。ここに空いちまった穴だけはいくら金つぎ込んでも埋まらねえ。絶対にな」

【囚人ナンバー】 35273
【名前】 ドン・ドルネロ
【読み方】 どん・どるねろ
【声/俳優】 大友龍三郎/千本松喜兵衛
【登場作品】 未来戦隊タイムレンジャー
【登場話】 Case File 1「時の逃亡者」~Case File 47「ドンの最期」
【所属】 ロンダーズファミリー
【分類】 ロンダー囚人/ボス
【圧縮冷凍年数】 1000年(予定)
【モチーフ】 クジラ
【名前の由来】 ドル(米国系の貨幣単位)

【詳細】

30世紀の大物マフィア「ドン・ドルネロファミリー」のボス。丸いクジラのような姿をしている。

金のためにあらゆる悪事を繰り広げてきたが、どこに行っても警察に追われ鬱陶しくなったために別の時代に高飛びしてしまおうと考え、わざとインターシティ警察に逮捕された。
第一級犯罪により1000年の圧縮冷凍刑を宣告されロンダー刑務所に移送されたが、事前に刑務官に変身していたギエンの助けを経てロンダー刑務所をジャック、更にリュウヤ隊長に化けていたリラが飛ばした時空飛翔体の時間移動にロンダー刑務所を巻き込ませる事で、まんまと20世紀に逃走し、ロンダーズファミリーを立ち上げて更なる金儲けを目論む。

ボスではあるが特別に戦闘力が高いわけではなく(放屁に似たガス噴射で飛行可能といった程度)、カリスマとしたたかさでファミリーをまとめあげている。

ファミリー内のイザコザを嫌い、規律(ファミリーの和)を乱す者は幼馴染でも容赦しないが、殺そうとせずにタイムレンジャーに圧縮冷凍させ保護させるなど、基本的に味方殺しを強く忌避する傾向がある模様。
自身を探っていた捜査官を家族ごと抹殺する冷酷非道な面もあるが、親しい間柄には妙に甘いことや、ドラマを観て涙ぐむなど涙もろい一面も持つなど良くも悪くも非常に人間臭い人物である。

葉巻を好み、金を愛するあまり金が無いと熱が出る体質で、リラの浪費の激しさに頭を抱えることも多かった。
また、家計簿をつけるなど、ファミリーの会計は全部自分一人でやっているが、仲間達の中でそれを知っている者はほとんどいない(事実、ファミリーの最古参の一人のリラですら、それが判明する第17話まで知らなかった)。

本来の姿では目立ち過ぎる為、物語がある程度進んでからは基本的に金城銅山(きんじょう どうざん)という人間に変身し20世紀で暗躍している。
かつてその容姿のせいで母親から捨てられたが、成功した後その母親を金で買って連れ戻した過去を持つ。

過去に他のファミリーとの抗争に敗れて瀕死の重傷を負った際、自分を匿ってくれたギエンと親交を結び、彼がドルネロの居場所を吐かせようとする敵対ファミリーに拷問されて死にかけた時に、金に糸目を付けずに彼を手術でサイボーグにして助けた。ギエンにだけは甘く、苦言を呈することはあれ基本的に放任していたが、その結果ギエンの暴走を招いてしまう。
リラとは金で繋がっている仲だったが、母に似ているリラのことが嫌いではなくリラ本人も内心ではそれなりに好意をいだいていた。

ヘルズゲート囚 エンボスを解放した件でギエンの狂気に業を煮やし(それに便乗してワクチンに必要な自分の血を売り付けることで大金を稼ぐことに成功し、失敗はしたものの更に完成したワクチンを強奪して患者に高値で売り付けるというあくどい手段で荒稼ぎしようとはしていたが)、おしゃぶりのような制御装置を挿入して元の知能は低いが無垢な人格に戻して軟禁した。

しかし、リュウヤ隊長の暗躍によってギエンは解放され、更なる暴走で大きな被害を起こしてしまう。
ついにはその先に21世紀の大消滅がある事を知り、念のため解凍した囚人を集めて再圧縮冷凍した後に脱出準備を整え、とうとうギエン抹殺を決意する。
ギエンと対峙するも、怯えて命乞いをするギエンに過去の姿を見てしまい、躊躇した隙に返り討ちに遭ってしまう。
最期はかつて自身が殺害させた捜査官一家の生き残りのユウリの手の中で「覚えてない」、「そんな事は飽きるほどやってきた」と悪態をつき、死ぬ間際に竜也へ残してきた囚人達を30世紀に還すよう頼んで息を引き取った。

【余談】

「トゥモローリサーチ社」がテナント入りしているビルのオーナーと彼の人間体、金城銅山はなぜか瓜二つである(両者とも同じ俳優が演じているが、金城は声を演じる大友氏が声を吹き替えている)。

デザイナーの原田吉朗氏によれば、「当初はティラノサウルスがモチーフだったが、NGとなった為にクジラをモチーフにした」らしい(『百化繚乱[下之巻]』より)。

最終更新:2014年10月25日 01:10