「ドルネロ、どこ行っちゃったの…?僕、お金数えられるようになったよ…」
【囚人ナンバー】 |
なし |
【名前】 |
ギエン |
【読み方】 |
ぎえん |
【声/俳優】 |
戸部公爾(旧:とべこーじ)/天間信紘 |
【登場作品】 |
未来戦隊タイムレンジャー |
【所属】 |
ロンダーズファミリー |
【分類】 |
幹部/サイボーグ |
【圧縮冷凍年数】 |
なし |
【名前の由来】 |
円(日本の貨幣単位)、魏延 |
【詳細】
ロンダーズファミリーの幹部。黄金のボディを持つサイボーグ。
冷静沈着で非常に頭がよく、ロンダーズファミリーの作戦参謀を務めることが多い。
基本的に丁寧かつ落ち着いた言動を崩さないが、感情が高ぶると顔のパーツが展開し、言動も狂気的なものになる。
武器はマシンガンを仕込んだアタッチメント式の左腕と口に内蔵されたビーム砲。この左腕を磨いているシーンが度々存在し手入れは怠らないようだ。
元はスラム街に住んでいた、シャボン玉好きの心優しい少年。つまり生身の人間だった。
対立組織に追われていた
ドルネロを匿ったことで組織の人間に襲われ瀕死の重傷を負い、彼に友情を感じたドルネロが闇医者に指示を出し高密度の
λ2000と電子頭脳を大量に使用した機械人間として蘇ったのが今のギエンである。
30世紀では既にλ2000を改良した
ゼータ3が実現化していたはずだが、なぜかそれは使われなかった。裏で手に入りやすかったのか、闇医者に依頼した当時のドルネロの資金的な意味での限界だった可能性も考えられる。
人間だった頃は貧しかったことから学校にも行けず、数を3までしか数えられなかったため周囲から虐められるなど境遇に恵まれていなかった。
しかし電子頭脳を得たことで知能は飛躍的に向上したものの、ドルネロと友好を結んでいた頃の穏やかな人格は消え失せてしまい金銭よりも破壊と殺戮を好む凶暴な性格に変貌してしまった。
だがしばらくはその本性を誰にも見せること無く上手いこと蓋をして周囲と過ごすことが出来たのだが、現代にタイムスリップして以降徐々にその蓋が外れる頻度が増えてしまい、その凶暴さは悪化していくことになってしまう。
実際、現代に来たばかりの頃は自己満足な行動を繰り返す
リラに対してドルネロ共々呆れ果てる等常識的な面も見られたが、物語が進むに連れ破壊衝動は暴走するようになってしまいドルネロとリラが旅行で居なくなったのをいいことに
破壊兵器の開発、
ブラスター・マドウの開放を行い大量破壊を引き起こす(ちなみに旅行はギエンが二人に送ったもの)。
旅行から戻ってきたドルネロにことを知られたため鉄拳制裁を受けヘルズゲートの鍵を没収されるも、密かに複製して隠し持っておりしばらくは大人しくしていた。
ドルネロからは念を押す形で注意されるも、自身の破壊衝動を「病気」として開き直る様子も見せた(その際ドルネロに「病気が過ぎると命に関わる」と苦言を呈されているが、「気をつけるとしよう」と受け流している)。
しかし、物語後半で忠告を無視しヘルズゲートから
エンボスを解放した件で遂にドルネロに見限られ、おしゃぶりが変形した制御キーを差し込まれ機械化以前の性格に戻され幽閉される。
だが、歴史の修正を目的とする
リュウヤが制御キーを外して開放した事でさらに暴走に拍車がかかり、
メカ・クライシスを開発。
さらにドルネロを殺害し、クライシスをパワーアップさせた
ネオ・クライシスに自らも搭乗し破壊衝動の赴くままに暴れまわったが、タガが外れてしまった狂気の影響でわずかに残っていた自我さえも失われていった。
最期はブイレックスのマックスバーニングにより、体内のλ2000が消滅し敗北。
ボディ自体にも致命傷を負い、停止の間際にかつての心と本来の人格を取り戻す。
ドルネロに呼びかけ、数を2まで数えた直後に力尽き、顔のパーツが崩壊。その身は消え去った。
【余談】
ある意味、タイムレンジャーに登場したどの囚人よりも恐ろしい犯罪者で、それと同時にスーパー戦隊屈指の悲劇の悪役でもあった。
なお、その出生の秘密が開かされる以前に発行された図鑑などでは「機械生命体」と紹介されていた。
デザイナーである原田吉朗氏によれば、「『常に改造を繰り返す完璧主義者となっており、徐々に改造していく偏執狂』という事で全身が金色になっていく予定だったが、敢えてそうしなかった」らしい(『百化繚乱[下之巻]』より)。
最終更新:2023年09月16日 04:39