ロクロクビ

「待ってぇ~!私の坊やを返してぇ~!」

【名前】 ロクロクビ
【読み方】 ろくろくび
【声/俳優】 鈴鹿景子
【登場作品】 忍者戦隊カクレンジャー
【登場話】 第1話「忍者でござる」
第2話「危ないオバサン」
【分類】 妖怪
【妖怪モチーフ】 ろくろ首
【その他のモチーフ】 タコ、ボディコン、ドラァグクイーン

【詳細】

首が長く伸びる「ろくろ首」と呼ばれる妖怪。

サングラスを書けた大きな頭の頭部と、ボディコン風の衣装が特徴。
古くから伝わるロクロクビの伝承にあるように伸縮自在の首を持つが、首と胴体を分離させ活動することも可能。

封印を免れ長期間人間に紛れ生活していた妖怪の1体であり、同じ境遇のカッパとは夫婦関係にある。
お互いに「ハニー」「ダーリン」と呼びあうほど仲睦まじく、かつては子供がいたが人間の毒で死亡したとされている。

すでにその現実を受け入れているカッパと異なり、彼女は人間の子供を自分の坊やと勘違いして拉致するなど、その心はかなり追い詰められてしまっていたようだ。
普段は人間に化けゲームセンターの店員として働いている。

最期は頭部と胴体を分離して、頭部はカッパと共に巨大化してレッドサルダー、肉体は等身大のまま鶴姫、サイゾウ、セイカイに戦いを挑んだ。
しかし、先に等身大の胴体が倒された事で悶絶。
相方のカッパと共に怯み、頭部もレッドサルダーのレッドスライサーにより爆散した。

【余談】

頭部のモチーフは蛸、身体の部分はボディコンをイメージしたデザイン。
髪の毛は蛸の触手で吸盤もあり、首の部分は牙を生やした蛸の嘴のような意匠を持つ。

日本妖怪をモチーフとした特撮怪人は数が多くなく、他には仮面ライダー響鬼にて鮫と百足をかけあわせた魔化魍ロクロクビが登場した程度。
「ろくろ」に関しては諸説あるが、おおよそ首が長く伸びる妖怪であり、怪談話や妖怪画等に多く登場している。
その原型は首が長くのびるというか、むしろ飛頭蛮とも呼ばれる首が抜けるタイプであったとされ、胴体部分が寝ている間に頭部が抜け出して行動するがその間本体を動かすと下に戻れなくなるともされている。

篠原保氏によれば「パッと見は普通の人なんだけど実は首が離れますよ、というところだけ抑えてあればいいかな」という発想の元、首から上と下は異なるタイプでデザインされた模様。
頭がタコになっているため怪人と人目でわかってしまうが、アイディア勝負もとい、最初の発想だけでのデザインになった模様。

また篠原氏のコメントでは「ドラァグクイーンみたいな感じ」と書かれているが女装で行うパフォーマンスの一種であり、纏った意匠の裾を引きずることからそう呼ばれる。
本デザインのボディコンとはボディラインを強調する服のことで、「ボディ・コンシャススタイル」の略称である。

人間態及び声を担当した鈴鹿景子女史は本作品が特撮作品初参加にして2023年病没したため遺作となった。

最終更新:2024年02月14日 02:28