カイザーブルドント

「たとえ僕達が負けても、マシンは永久に滅びない…」

【名前】 カイザーブルドント
【読み方】 かいざーぶるどんと
【声】 関智一
【登場作品】 超力戦隊オーレンジャー
【分類】 皇帝一族/ラスボス
【モチーフ】 ブルドッグ
【その他のモチーフ】 ナポレオン
【名前の由来】 ブルドッグ+プルトン(ローマ神話の冥府の神)

【詳細】

皇子ブルドントボンバー・ザ・グレートに敗北した後に、皇帝バッカスフンドのエネルギーを注ぎこまれて復活した姿。
性格は機械的な面が強調され人情味の欠片も無くなったが、地球の食物のラーメンについて驚いたり、玉座に座ってのんきに窓を眺めるなどの意外な面も見せる。
また、プライドが異様に高いうえに執念深さが増した。
妻の皇妃マルチーワとはバカップルで有名。

容姿がスマートになり手にした剣で戦う。その他、体を竜巻状にして突進する技(これは中の人のセルフパロディだが本家のは攻撃用ではなく防御用である)を持っている。
体は子供体型から成人男性並みに成長。以前のように体当たり一つで体がバラバラになるようなことはなく、防御力も強化されており、少々の攻撃を受けても傷一つ付かないくらい頑丈になった。
マルチーワとの連携プレーで幾度となくオーレンジャーを苦しめた。

暗黒素粒子で宇宙に飛ばされている際に何故かキングピラミッダーのモニター画面にはカイザーブルドントが映っており、オーレンジャーの様子を知る事が可能な事から他のコンピューターへのリンク能力も備えられているようである。

自身を破壊したボンバー・ザ・グレートに過剰なほどに報復し容赦なく痛めつけた後、敗北したボンバーの嘆く声を無視し両腕を破壊して夫婦で改造を行い下僕にした。

終盤、オーレンジャーが暗黒素粒子によって奇跡的に超力の故郷に戻っている間に、地球侵略を成し遂げる。
その後、戻ってきたオーレンジャーと交戦。赤ん坊を人質にとり、なぶり殺しにしようとするも、吾郎以外の4人に押さえつけられ、あっけなく反撃にあう。
勇気を振り絞って、最後の変身をしたオーレンジャーと戦うが超力ダイナマイトマタックを受け追い詰められ、マルチーワと共に自ら巨大化。

そのあとすぐにマルチーワを玉のように転がした後、カイザーブルドントがジャンプしそのあと2人が隙を狙って攻撃するという珍妙な技を披露。

マルチーワとの連携プレーで、オーレンジャーロボ、オーブロッカー、レッドパンチャーの3体を相手にしても圧倒する実力を見せ付けるが、タックルボーイが飛来。
その体当たりで吹き飛び再びラブラブペアアタックを仕掛けるもツインブロッケンソードで迎撃される。
オーレンジャーの4大ロボが最終合体し、キングピラミッダーが完成。マルチーワともどもスーパーレジェンドビームで強力なダメージを負い、体から煙が発生(つまりオーバーヒート)し瀕死の状態で上記の台詞を言い残しマルチーワがブルドントに寄り添うような形で爆散した。

自身は跡形もなく燃えてしまい「バラノイア帝国」は滅びた。
しかし、母ヒステリアの自らの命を捨てつつの訴えにより自分達の子はオーレンジャーに見逃してもらっており、最後の言葉通り「マシン」は滅びなかった。

なお「愛などというものがあるから人間は弱い」と嘲笑ったが、マルチーワとの仲を「ラブラブ」と言い切る自分自身の事をどう思っていたかは定かではない。

幼少時代は目からビームが出せたが、この姿になってからは使わなくなった。
マルチーワとはマルピー、ブルピーと言い合う仲であった。また、彼女との間に一子もうけていた。

当初のイメージはデザイナーの阿部統氏いわくガンバロンのような姿にする予定だったらしい。

設定が『鳥人戦隊ジェットマン』のトランザと類似しており、不本意ながら自分より力が上の相手に敗北し、怨念で成長したあと自分を痛めつけた相手に過剰報復をし権力を勝ち取ったという点と性格面の変化が一致している。
また戦隊シリーズでは、その後も子供から大人に急成長をする幹部が登場している。

【余談】

声を演じる関氏は成長に合わせ甲高い声から当時の地声に近い低音でシリアスな声(ゴーカイジャーのナレーションとは全く違う声質である)に変更した。より冷酷さを強調した演技となった。笑い声も前のような無邪気さはなく残忍なものに変化している。

最終更新:2013年03月04日 23:37