お約束:怪人の巨大化

【お約束】 怪人の巨大化
【読み方】 かいじんのきょだいか
【該当作品】 スーパー戦隊シリーズ
平成仮面ライダーシリーズ
【一覧】 こちらを参照

【詳細】

『電子戦隊デンジマン』以降のスーパー戦隊シリーズに共通するお約束の1つ。

等身大での戦闘で倒された怪人が何らかの方法を用いて巨大化を果たし、ヒーロー側の巨大戦力との戦闘に移る。
「命を落としたら巨大化できない(ゴーオン蛮機獣等)」、「命を落とさないと巨大化できない(ゴーゴーファイブのサイマ獣、シンケンのアヤカシ等)」、「生死に関わらずに巨大化できる」の3つのパターンがある。

外的要因によって巨大化する事もあれば、魔術的要素も存在し、珍しい部類では「拳法の技」に巨大化するための技がある
その技は味方側にも存在する為、味方側の存在が自ら巨大化した事もあった

自力で巨大化ができない場合、敵組織の幹部に巨大化を担当する者がおり、その者の働きによって巨大化を果たす。
この場合では巨大化するまでにタイムラグが存在する為、阻止される事も極稀に存在し、怪人が最初から巨大な姿で登場する場合もある。

自身そっくりの巨大ロボットが登場する事もある(『バトルフィーバーJ』の悪魔ロボット、『特命戦隊ゴーバスターズ』のメガゾードなど)。

メガゾードは誕生したメタロイドのデータを素体にダウンロードされる事により製造され、亜空間から現実世界に転送される。
その為に自分そっくりではなく、等身大の怪人のデータを反映させた巨大ロボットとしての立ち位置であり、完全に別個体となる。
魔進戦隊キラメイジャー機界戦隊ゼンカイジャーでは等身大怪人と巨大怪人は別という特殊なタイプが連続しているが、騎士竜戦隊リュウソウジャーに登場するマイナソーはそもそも「宿主からエネルギーを受け取ることで自動で巨大化する」という珍しいタイプ(シリーズは違うがある意味魔化魍に近い)でここ数年、これまでの通例とは違う変化球な巨大怪人が連続している。時代の流れ、か…

このwikiでは記載されないが、『バトルフィーバーJ』の悪魔ロボットはエゴス怪人の弟(妹)として製造され、出現と同時に自動的に動き出す。

『大戦隊ゴーグルファイブ』のコングロボは敵組織「暗黒科学帝国デスダーク」の本拠地・暗黒巨大城デストピアから出動し、倒された合成怪獣のいる場所に到達すると復活させ、コクピットに転送された合成怪獣が操縦する(最後の個体であるクマコングはデスダークの幹部、デスギラー将軍が操縦する)。

自力での巨大化能力を持つ場合、瞬時に巨大化する為に阻止される事もない。
例えば、『侍戦隊シンケンジャー』のアヤカシは等身大で倒されると自動的に「二の目」という巨大な姿になり、巨大戦で倒れない限り滅びる事はない。

特捜戦隊デカレンジャー』のアリエナイザーなどのように決まった巨大化方法を持たず、「怪重機などの巨大戦力を用いて挑む」という珍しい例も存在する。
逆に「本来の姿こそが巨大な寸法となっており、地上界に赴く際に等身大に縮小している」という例もある。

特殊な例では『星獣戦隊ギンガマン』の宇宙海賊バルバンの各部隊の隊員が巨大化する際に台詞を言っている。
効くぜー」、「せめて、最後の御奉公」、「イリエス魔人族はしつこいのだ(しぶといのよ)」、「作戦変更」などと決まった言葉を発言する例も珍しい。

基本的に巨大化した場合、ヒーロー側のロボットと同じ程度の大きさとなる。
珍しい例として『轟轟戦隊ボウケンジャー』の竜人兵ジャリュウプレシャスの効力によって「超巨大化」ともいえる大きさに巨大化した事がある。

仮面ライダーシリーズではこの例はないが、『仮面ライダー響鬼』の魔化魍などのように初めから巨大な敵が存在する例は極稀にある。
更に『仮面ライダーW』のティーレックス・ドーパントビッグ・ティーレックスのように姿形は変わるが、巨大化とは言えなくもない事が起こる場合もある。

シリーズを超えたコラボ作品ではニンニンジャー側の巨大化担当幹部が「妖怪と同様の手段を使い、下級ロイミュードを巨大化させる」という珍しい出来事があった。

他にも『仮面ライダー鎧武/ガイム』と『烈車戦隊トッキュウジャー』のコラボ作品ではヘルヘイムの果実を口にしたライオンインベスが突然変異を起こした事で巨大化し、トッキュウオーと戦う事になったが、「トッキュウジャーが鎧武の世界を訪れる」という形の為、巨大戦が行われる様子が一種のギャグ描写として機能していた。



なおシリーズ問わず、お約束というかフラグというか

「巨大化は死亡(負け)フラグ」

という認識が特撮ファンの中では一般的である。

なぜかといえば、巨大化した状態の敵怪人は破壊力が跳ね上がるため放っておけば被害が拡大する上、体躯が巨大である以上身を隠すのが非常に難しく、どこかに潜むことが出来ない。
故にヒーロー側はなんとしても巨大化した敵を倒さねばならず、最大戦力を持ち込む上に、新たな巨大戦力が登場しそのお披露目になる場合も多いため。

最終更新:2023年04月20日 03:10