カイ(電王)

「なぁ、俺そういう顔してるだろ?」

【名前】 カイ
【読み方】 かい
【俳優】 石黒英雄
【登場作品】 仮面ライダー電王
【分類】 特異点

【詳細】

イマジン達の首領的存在である青年。黒を基調とした服装にストールを肩に羽織っていることが多い。
イマジンが存在する未来からどういう方法をとったのかは不明だが現代へと出現。
時の運行から外れ消滅する自分たちの未来と現代を繋ぐべく、3000体以上ものイマジンを引き連れ未来の分岐点の鍵とみなした桜井侑斗を抹殺するべく暗躍していた。
登場したのは第37話と遅く、それまでにはイマジン達の頭に指示を送る「声」として黒幕的存在がいることを示唆されていたが登場はしていなかった。

常に穏やかな笑顔を浮かべているが、表向きの表情と実際の感情がシンクロしていないことが多く、「俺、そういう顔してるだろ?」と頻繁に周囲に確認を取っているが基本的に同意を得ることはない。

彼自身も特異点であり、身体能力は常人よりも高い上にリュウタロスを上回る精神支配能力を持ち、リュウタロスに操られた人間も即座に自分のコントロール下に置くことが可能。
他人の過去の扉をこじ開けて記憶を読んだり、ありえない日付や無期限有効のライダーチケットを捏造するなど不可思議な能力も持ち、
時空に裂け目を作り出してエネルギーを集中させ時間そのものを破壊する能力を持つ。

常に自分が契約したイマジンをボディーガードとして従えており、でたらめな日付の入った黒い手帳を手にしている。
この手帳の日付をなぞり、自分の身体をワープゲートとして使用しイマジンを過去に送り込むことも可能だが、どういうわけかイマジンがその時代に出現するとポイントとなったカイは砂と化して消滅してしまう。
何故その時代にカイが存在するのかも作中では判明せず、現在に置いても謎のままだが、桜井がそこにいるとは限らず効率が悪いため基本的にその手段は取らない。
だが契約を完了させずにその場でイマジンを過去に飛ばすことができるため、電王らに対する嫌がらせには適した方法となっている。

カイがイマジンたちを不特定多数の現代人達と契約させ過去に送り込むという面倒な手段を用いているのは上記の理由と思われる。
他に時間移動の方法は時の列車を利用するというのもあるが、時の列車は時間の流れを守る言わば秩序側の存在であり、イマジンらによる未来改変、過去改変は取締対象。
劇場版トリロジーでは時間警察なる存在も明らかになっているため、なおさらイマジン達の行いは許されるものではなく、イレギュラーな方法しか選択できないのが実情だろう。

厳密に言えば彼自身も「イマジン」であり、自分の過去を持たない存在であるため非常に忘れっぽい。
さすがに計画に関することや、必要なことは忘れないものの、過去に飛んだイマジンの事を忘れてしまい、置き去りにされた個体も存在する。
また上記のイマジンの話で、カイはイマジンに対しテレパシーのようなもので指示を送っていることが判明した。ただ強制力はなく、無視しようと思えば無視できるレベルで、
強力な精神支配能力はテレパシーでは発揮されないと思われる。

彼が現代に引き連れてきたイマジンは3000体を超えるものだが、その大部分が未契約のエネルギー体であるためカイにとってイマジン達は目的を果たすための使い捨ての駒としか見ていない。
自分たちの未来を確定させるには手段を選ばないが、その一方で手駒であるイマジン達からは敬わられる様子はない。
ボディーガードである(アルビノレオイマジンも「カイ」と呼び捨てしており、終盤ではモールイマジンから「ろくでもない特異点」と罵声を浴びせられたほど。
デンライナーに常駐するタロスズ自体もカイの命令を無視しており、中盤から終盤にかけてリュウタロスも裏切った。

なおモールイマジンがカイのことをろくでもない特異点と称した理由は不明。時の要石たる特異点であるとされるカイだが、ろくでもない、と称されるのは何か理由があるのだろうか。
現代にやってきたイマジンの存在をつなぎとめているのはカイがあってこそとされているが、他のイマジンたちからしてみればカイもまた、ただのイマジンと同じだったのだろうか。

作中、イマジン達を指揮して分岐点の鍵を探り、桜井侑斗が鍵だとみなして抹殺するべく、過去に桜井とニアミスしていた人間とイマジンを契約させていくも、一向に捕まえることが出来ず、さらに桜井が不審な行動をとったためこれまでの経緯について考え、良太郎の記憶を探ることで本当の分岐点の鍵がが良太郎の姉である愛理であることを知り、桜井が囮であったことに気づく。
そのことに怒り、期限も迫っていたためすべての精神体イマジンと契約して総攻撃に乗り出したが、愛理が歴史改変の影響で欠落がある事を知り自暴自棄となる。
その後、全ての時間を破壊しようとしたが良太郎に阻止され、デスイマジン率いる大量のイマジン軍団と電王の最終決戦に敗北。
悲嘆に暮れながら砂と化し滅びた。

その後イマジン達を現代に留めていたカイが滅びたことにより、時の砂漠並びにデンライナーにいた個体を除く全てのイマジンが砂と化して滅び去った。

最終更新:2012年02月01日 16:30