仮面ライダーキバ

それはバイオリンをめぐる、父と子の物語…

【番組名】 仮面ライダーキバ
【読み方】 かめんらいだーきば
【放送開始】 2008年1月27日
【放送終了】 2009年1月18日
【話数】 全48話
【TV朝日公式サイト】 公開終了
【東映公式サイト】 公開終了
【前作】 仮面ライダー電王
【次回作】 仮面ライダーディケイド

【あらすじ】

「覚醒(ウエイクアップ)!運命(さだめ)の鎖を解き放て!!」

1986年。
世間には人間に化けライフエナジーという人間の生命エネルギーを吸って生きるモンスター、ファンガイア族が跳梁跋扈し、それに気づいた数少ない人々がファンガイアと戦いを繰り広げていた。

ある日、腕利きのファンガイアハンターである麻生ゆりはターゲットのファンガイアを追い詰めたものの、彼女に惚れたらしい1人の男の乱入により取り逃がす。
ゆりの叱責を気にもせず彼女を口説きに掛かる男の名は、紅音也。
天才バイオリニストである彼は、こうしてファンガイアの存在を知ることとなる。

それから22年経った2008年。
ゴーグルにマスクという奇妙な姿で、ゴミを漁っては魚の骨を拾って回る怪しげな青年がいた。
彼の名は紅渡。音也の息子である彼は、父の遺したバイオリン「ブラディ・ローズ」を超えるバイオリンを作るためにバイオリン職人として修行を続けていたが、他人との接触を極端に嫌う内気な性格のため彼方此方でトラブルを起こしていた。

そんなとき、22年前に逃がしたファンガイアが再び出現。
ゆりの娘であるファンガイアハンター、麻生恵が戦いを挑むも、その力に圧倒され危機に陥る。そのとき「ブラディ・ローズ」の弦が突如として震え始め、それを聞いた渡は本能に突き動かされるように
ファンガイアのもとに向かう。
奇妙な姿をしたコウモリ、キバットバットⅢ世が渡に噛みついた瞬間渡の身体は鎧に包まれ、異形の姿=仮面ライダーキバへと変貌を遂げた。

平成仮面ライダー9作目。

仮面ライダーのモチーフに「吸血鬼」が採用され、ファンガイアや他の魔族など西洋ホラーテイストが随所に盛り込まれた作品。
また最大の特徴は1986年の「紅音也」を主人公とした"過去編"と、2008年の「紅渡」を主人公とした"現代編"が交互に入り乱れて繰り広げられるストーリーである。

また、過去編と現代編の両方でそれぞれの主人公を中心に複雑な恋愛事情が絡んでくるストーリーは昼ドラを彷彿とさせ、一部のファンからは「昼ドライダー」といわれている。
メイン脚本を担当したのがそういった話を得意とする井上敏樹氏であり、仮面ライダー555以来のメイン脚本となった。
氏はその後暴太郎戦隊ドンブラザーズにて久々のメイン脚本を担当している。

過去で起きたことが現代に反映され、現代で起きたことの理由が過去編で明かされる。
過去に起きた出来事は全て明かされたわけではないが、ライオンファンガイアなど現代と過去を結ぶ怪人が多く登場し、終盤では音也と渡が並び立つという親子ライダーが共演する。

なお、本作以降の平成仮面ライダー作品は全て何らかの記念作品として制作されている。


最終更新:2023年05月21日 03:08