轟轟戦隊ボウケンジャー

果て無きボウケン魂(スピリッツ)!

【番組名】 轟轟戦隊ボウケンジャー
【読み方】 ごーごーせんたいぼうけんじゃー
【放送開始】 2006年2月19日
【放送終了】 2007年2月11日
【話数】 全49話+劇場版1作+OV1話
【朝日放送公式サイト】 http://www.tv-asahi.co.jp/bouken/
【東映公式サイト】 http://www.toei.co.jp/tv/boukenger/
【前作】 魔法戦隊マジレンジャー
【次回作】 獣拳戦隊ゲキレンジャー

【あらすじ】

「命懸けの冒険に、今日も旅立つ者がいる。密かに眠る危険な秘宝を守り抜くために、あらゆる困難を乗り越え進む、冒険者達!」

地球に眠る、大いなる力を秘めた古代の秘宝――プレシャス
世界を滅ぼす事も容易く、それらの秘宝を狙うは多くいる。

民間団体「サージェス財団」は、プレシャスを回収し悪の手に渡らないように保護・管理する為の精鋭部隊を結成した。
彼らこそ「轟轟戦隊ボウケンジャー」である。

ボウケンジャーの明石暁達3人は、新メンバーである伊能真墨や間宮菜月と共に、プレシャス「ゴードムの心臓」の回収に向かう。
入隊テストを兼ねて先行した新メンバー2人だったが、トラップに引っ掛かり大地の震えとともに海底遺跡が浮上。
それに伴い、遺跡内の奥深くにあった石棺の封印も解け、ゴードム文明の古代人・大神官ガジャも眠りから覚めてしまう。

改めて5人で遺跡に突入したボウケンジャーはプレシャスを発見するが…。

スーパー戦隊シリーズ30作目。
スーパー戦隊シリーズ第30作の記念戦隊となる本作のモチーフは「冒険」・「トレジャーハンティング」。
地球に眠る宝「プレシャス」を巡る、正義と悪の争奪戦を描いている。

大きな特徴が、戦隊の目標が「敵組織の打倒」ではないことだろう。
ボウケンジャーの第一任務はあくまでプレシャスの保護で、敵との戦いは「プレシャスを悪事のために狙う者の排除」として展開される。

本作のレッドであるボウケンレッド・明石暁は、「冷静沈着な頼れるリーダー」として設定されている。
単純一途な熱血漢に設定さることが多かった90年代のレッドに対し、本作で「冷静なリーダータイプのレッド」を採用することには、東映でも「今の子供には熱血タイプの方が感情移入しやすい」「これでは昭和の戦隊ではないか」という声が挙がったという。
これに対し、チーフプロデューサーの日笠淳は、「レッドの枠を狭めるのは良くない。現在でもリーダータイプのレッドは人気を得られるはず」と主張し、結局日笠の意見がそのまま採用された。
明石はメンバーの指揮権・人事権を一手に持つ絶対的なリーダーだが、演じる高橋光臣の個性も反映された結果、物語の進行に連れコミカルな面も描かれるようになった(Task27での開運フォームなど)。

作劇上のもう一つの特徴が、「ゴードム文明」・「ジャリュウ一族」・「ダークシャドウ」・「クエスターアシュ)」といった、複数の敵組織が並行して存在することである。
第三勢力的な存在は過去作にも何度か登場したが、「組織」としての敵が複数存在するのは初めてであり、時にはボウケンジャーと敵組織で三つ巴や四つ巴の戦いも展開される。

「轟轟」の文字が表すとおり、「乗り物」も本作におけるモチーフの一つであり、登場した巨大メカはシリーズ最多(2012年現在)の18種類。
一方、等身大時に乗用するマシンが本作では廃されており、以降のシリーズでの登場は『特命戦隊ゴーバスターズ』まで待つ事になる。

30作目の記念企画として、ED後には全30戦隊を順に紹介するミニコーナーが挿入されているのも特徴(大人の事情でDVDには収録されていない)。

本作のVシネマ『轟轟戦隊ボウケンジャーVSスーパー戦隊』ではオリジナル戦士「アカレッド」が登場し、5年後の35作記念作品の『海賊戦隊ゴーカイジャー』で大きな役割を果たすことになる。

最終更新:2012年08月13日 22:49