ズ・グムン・バ

「ボセバ・デスドン・クウガ!?」(これはクウガのベルト!?)

【名前】 ズ・グムン・バ
【読み方】 ず・ぐむん・ば
【声】 坂口哲夫(TV本編)
坂口候一(特別篇)
【登場作品】 仮面ライダークウガ
仮面ライダーディケイド
【登場話(クウガ)】 EPISODE1「復活」
EPISODE2「変身」
【登場話(ディケイド)】 第2話「クウガの世界」
第3話「超絶」
【分類】 グロンギ
【通し番号】 第1号
【所属集団】 ズ集団
【特色/力】 口から吐く糸による拘束と締め付け、手の甲から伸びる鋭い爪
【モチーフ】 蜘蛛
【その他のモチーフ】 蜘蛛男、クモ怪人
【名前の由来】 ズ(ズ集団に属する)・グムン(蜘蛛)・バ(昆虫)

【詳細】

ズ集団に所属するクモ種怪人。
後に未確認生命体と称されることになるグロンギ第1号怪人であり、警察側が分類した通し番号でも「未確認生命体第1号」と呼ばれている。

口から吐き出す糸は鋼よりも頑丈かつ絹糸よりもしなやかという性質を持ち、相手を絡めとって動きを封じ手の甲から伸びる鋭い爪で切り裂く攻撃を得意としている。
また警官隊の拳銃をものともしない強靭な皮膚を持ち、警官達に多大な被害をもたらした。
一般的な人間とは異なる、現代における全く未知の存在、文字通りの「未確認生命体」と呼ばれるようになるグロンギ達の驚異を周知させた存在。

封印から目覚めると長野市南長野に出現し、高層ビルの間に巨大な蜘蛛の巣を作り上げ地上にいる獲物と見なした人々に襲いかかっていた。
本来、グロンギはザギバスゲゲルを越えン・ダグバ・ゼバに挑戦することを至上とする独自の価値観を持ち、ゲゲルに関してはルールに反すると死すらあり得る厳格な姿勢で望んでいる。
そして、人間はゲゲルの対象者でありゲゲル開始前に殺害するのは御法度。ゲゲルへの参加資格を失ってしまう。
グムンがそれを知らなかったのか、それを押してでも人間を殺したかったという度し難い本能を有していたのか、理由は不明。

警官隊に次々に襲いかかると、その場に居合わせた五代雄介が出土品であるアークルと一体化し、不完全ながらクウガに変身。
グローイングフォームと称される不完全体のクウガと交戦するも、一旦は逃走する。
同じくゲゲル開始前に人間を襲っていたゴオマと共に再登場し、覚悟を持ってマイティフォームへと変身を遂げたクウガと戦うが、日光を苦手とするゴオマが逃走してしまう。
最期はマイティキックを放たれ、クウガへの殺意を口にしながら爆散した。

自身の手でクウガを倒す事に拘り、「手を出すな」とゴオマを下がらせているシーンがあるが、放送時にカットされてしまった為、新番組予告か特別編でしか見る事はできない。

ゲゲル開始以前に人間を襲ってしまったゴオマが二度とゲゲルに参加させてもらえなかったように、グムンも生き残っていればそれ相応の罰を受けていたと考えられる。

ゴ・ジイノ・ダと同じく、人間体が登場しなかった。

【仮面ライダーディケイド】

「クウガの世界」に登場。

ン・ガミオ・ゼダが放出する黒煙を吸い込んで死亡した人間が変質し、同様に現代人が変化したグロンギ達と共に小野寺ユウスケが変身する仮面ライダークウガ、門矢士の変身する仮面ライダーディケイドと戦う。

追い込まれたガミオの咆哮に引き寄せられた後吸収されて消滅した。

【余談】

声を演じる坂口哲夫氏は平成仮面ライダーシリーズでの出演は今作が初となる。

放送当時発売された格闘ゲームでは、使用可能キャラの1体として登場。

仮面ライダークウガに登場した怪人としては最初の個体であり、平成ライダーとして続くシリーズの怪人としても第1号。
モチーフは蜘蛛だが、初代仮面ライダーの蜘蛛男を意識したデザインのグムンに関してデザインを担当した阿部卓也氏によれば当時90年代のアメコミのダークヒーローの造形から無意識に影響を受けていたと「完全超悪」のインタビューで語っている。
蜘蛛の単眼の下に線を引くことで切れ長の目を演出しているが、蜘蛛をモチーフとしているのは装飾品がメインであり、頭の8本の足はカチューシャのようなものをはめ込み、首周りは蜘蛛の巣を意識した衣服?を装着。
爪自体も腕に巻いた布から飛び出ているため身体から生えているわけではないのかもしれない。
他のグロンギを見る限り、直に生えてそうではあるのだが。

他額にある6つの目は中央にある2つが最も大きい。
そちらが目立つためすぐ下にある本来の瞳は目立たないが、こういった形の目を持つ蜘蛛はジャンピングスパイダーの異名を持つ「ハエトリグモ」と呼ばれる種類が存在する。
ハエトリグモは目が8つ有り、グムンの顔にも目立つ複眼が6つで本来の瞳を加えると8つとなる。

最終更新:2022年04月23日 00:35