【名前】 |
魔化魍オオナマズ |
【読み方】 |
まかもうおおなまず |
【登場作品】 |
仮面ライダー響鬼 |
【登場話】 |
十八之巻「挫けぬ疾風」 |
【分類】 |
大型魔化魍 |
【餌】 |
人間 |
【特徴音】 |
「グボー」(胃袋が活動する際の怪音) |
【特色/力】 |
胃袋を放つ、かなりの大食い |
【妖怪モチーフ】 |
大鯰 |
【生物モチーフ】 |
ナマズ、チョウチンアンコウ |
【登場地域】 |
東京都東雲地方 東秩父(胃袋のみ) |
【詳細】
地下の水路や地底湖で育つ大型魔化魍。
ナマズのような平べったい巨体に、チョウチンアンコウのような触覚を額から生やしている。
水場で成長するタイプの魔化魍だが、人間が多く住む里の地下に出現することが多いとされ成長するために大量の人間を必要するとされている。
水棲型なので水場から動けないが、移動能力に乏しい代わりに触覚から
胃袋を放って捕食を行うのが特徴。
この胃袋は消化管で本体と繋がりながらも自身の意志を持つかのように地上で行動し、触腕を伸ばして対象を捉え呑み込んでしまう他、直接消化液を吐きかけて消化する。
ディスクアニマルや
鬼の装備をも溶かす消化液がオオナマズの武器でも有るが、完全に成長しきると全身を振動させ地殻変動を誘発し、局地的に地震を引き起こす能力を持つようになる。
オオナマズの童子と姫は人里(現在では市街地)をうろつき餌となる人間を見定めると地面を叩いて合図をし、それをもとに地面の下に潜ませた胃袋が消化液で落とし穴を作り落ちてきた人間を捕食するという形で成長していく。
故事によれば、『大鯰』は「地底のナマズが暴れると地震が起こる」という伝承を生んだ怪物らしい。
その存在が転じて古来より民間に「地震ナマズ」として広く伝えられ、「『要石』という巨石によって活動が封じ込められている」とも言われる。
琵琶湖などには「ビワコオオナマズ」というナマズが実在するが、こういった生物とは別種の存在とされる。
【東雲のオオナマズ】
東雲の地下下水処理場に出現した個体。平均水温15℃程の環境で成長した。
触角からの胃袋を地上に送り、餌を直接吸収する方法で育ち、
オオナマズの童子と姫が足で合図した地点を消化液で溶かし、獲物を捕食していた。
威吹鬼と交戦した際は弱点の消化管を鬼爪で貫かれ、大ダメージを負った為に撤退する。
その後、東雲地方の地下下水処理場にいるところを威吹鬼に発見され、胃袋を放って迎え撃つ。
吐き出した消化液で威吹鬼の胸部の装甲を溶かし、彼に大ダメージを与えるが、駆け付けた響鬼の烈火弾に怯むと胃袋を本体に引き戻す。
本来は太鼓担当の魔化魍だが、胃袋に鬼石を打ち込んだ威吹鬼が水中に潜り、至近距離から奏でた疾風一閃を受け倒された。
【余談】
モチーフな名前の通りナマズとチョウチンアンコウ。外見はチョウチンアンコウの触覚を生やしたナマズ。
人里付近に出現する性質があるというが、成長すると局地的な地震を引き起こすというから成長しきる前に撃破できたのは僥倖だったといえる。
古くは地底湖などに出現したとされ、チョウチンアンコウのような触覚を持つのはそこから光を放ち地下水脈を移動するためだったのかもしれない。
ただ劇中のように下水処理場で成長したとなるとそこから移動することは不可能。
ああいった場所こそ、童子達の手配が必要になることだろう。自然発生した場合、地下水脈に入り込んで地底湖から出られなくなったナマズがメタモルフォーゼした…等とも考えられる。
放送中TAKESHI DATA BANKの情報を印刷したのが移されたが、それによれば2004年は出現しなかったようで、久方ぶりの出現だった模様。
また過去に出現した個体のうち最大サイズは1923年に出現した最大20m、体重19t。
ナマズは日本を含む東アジアの河川や湖沼に生息する淡水魚。
古来より食用として親しまれてきたが、神経質なため暴れたりすることもあり、そういったデリケートかつ飛び跳ねる様子を中世以降地震と関連付けられ浮世絵などの題材とされてきた。
そういった形で民間に信仰される俗説が本文中にもあるように「大鯰」の伝承である。
ちなみに地震とナマズは無関係と思いきや、魚類が音や振動に敏感であり、特にナマズは電気需要能力に優れ本当に地震予知能力があるのではないかと研究が進められている。
最終更新:2024年04月04日 00:34