魔化魍ツチグモ

【名前】 魔化魍ツチグモ
【読み方】 まかもうつちぐも
【登場作品】 仮面ライダー響鬼
【登場話】 二之巻「咆える蜘蛛」
【分類】 大型魔化魍
【特色/力】 口から吐く粘着性の糸、山小屋への擬態
【妖怪モチーフ】 土蜘蛛
【生物モチーフ】 蜘蛛、虎
【登場地域】 鹿児島県屋久島

【詳細】

「土蜘蛛」としての伝承を残す大型魔化魍。

虎縞模様が特徴的な巨大なコガネグモ、あるいはジョロウグモのような身体に、虎の顎を持つ蜘蛛の顔を併せ持つ。
人間の肉を餌とするが、特に肉が柔らかい女子供を好み捕食する。
トラのような鳴き声を発するのが特徴だが、体躯は蜘蛛のため習性自体は蜘蛛に似、口から粘着性の糸を吐きつけて獲物を絡めとる能力を持つ他、拠点とするポイントの周辺に糸を張り巡らせ獲物がかかるのをじっと待つ。

本来屋久島にはツチグモは発生しないとされていたため、気温が高い地方には出現しない模様。
今回は童子と姫が確認されているため、クグツによる何らかの実験的な意図があったと推察される。蜘蛛だけに。

亜種にヨロイツチグモカエングモと呼ばれる個体が存在する。

【仮面ライダー響鬼】

【屋久島のツチグモ】

鹿児島県屋久島の土地に出現。気温15℃、湿度70%の環境によって成長した。
山小屋に擬態し(というより山小屋の中に潜んで)、童子と姫に餌をもらって成長していた。
成長しきった後は姫を食ってしまい人里に向かおうとするが、その途中の海岸で響鬼に捕まり音撃を叩き込まれ倒された。

【余談】

日本妖怪モチーフは「土蜘蛛」。
デザインモチーフは蜘蛛と虎だが、虎要素は虎縞と顔、特に下顎くらいでほぼ巨大な蜘蛛の姿をしている。

蜘蛛自体は小動物を捕食することで知られているが、糸で絡めた昆虫などに消化液を注入し溶けたものを摂取するという形で餌を取る。
人間を餌にするほどの巨大な蜘蛛の化け物で、しかも魔化魍という超常的な存在故に一般的な蜘蛛とは違う形で人間を捕食するとなると肉食動物の顎を持つのは必須だろう。

なお源頼光の伝説に土蜘蛛退治というのがあり、その様子を描いた絵巻物として「土蜘蛛草紙」という作品が存在しているが、それに描かれている土蜘蛛が「虎っぽい頭を持つ蜘蛛」という姿でありこの魔化魍のデザインはそれを下敷きにしたものと思われる。
虎の頭で身体は蜘蛛だとまんますぎるため、蜘蛛要素を強めにするなど調整したのかもしれない。
蜘蛛男ズ・グムン・バなど仮面ライダーの各作品では最初の怪人として蜘蛛がモチーフに選ばれる場合が多く、順番は抜きとしても蜘蛛モチーフの怪人は数多い。
これは完全に関係ないが、仮面ライダー電王では土蜘蛛草紙から蜘蛛をイメージしたスパイダーイマジンが登場している。

放送当時発売された格闘ゲームでは、使用可能キャラクターの1体として登場。
ストーリーモードでは敵キャラとして、響鬼と弾鬼と対決する。

最終更新:2021年11月30日 01:44