エスケイプ

「パパ…私、いいモノになったでしょ…?」

【名前】 エスケイプ
【読み方】 えすけいぷ
【俳優】 水崎綾女
【登場作品】 特命戦隊ゴーバスターズ
獣電戦隊キョウリュウジャーVSゴーバスターズ 恐竜大決戦!さらば永遠の友よ
【登場話(ゴーバスターズ)】 Mission22「美しきアバター エスケイプ」
Mission23「意志を継ぐ者」
Mission25「アバターの謎を追え!」
Mission28「ニワトリに注意せよ」~Mission30「メサイア シャットダウン」
Mission33「モーフィン!パワードカスタム」
Mission34「敵はビートバスター?!」
Mission36「ゴーバスターライオー ガギーン!」
Mission37「黒と白の花嫁」
Mission39「必殺!メサイアの拳」
Mission40「カブるJとメサイアロイド」
Mission42「突撃!メガゾードの中へ」~Mission44「聖夜・使命果たすとき」
Mission46「新たな融合と熱暴走!」~Mission48「仕掛けられていた罠」
【所属】 ヴァグラス
【分類】 幹部/アバター(ゴーバスターズ)
【製造モチーフ】 転送研究センターの研究員
【その他のモチーフ】 パソコン
【推奨動作環境】 不明
【名前の由来】 エスケイプキー

【特命戦隊ゴーバスターズ】

エンターと同様、メサイアのアバターとして作り出されたヴァグラスの女性幹部。

妖艶な美女の姿をしており、メサイアを「パパ」と呼んで慕い、エンターに似た特殊な模様が付いたサングラスと服を身に着けている。
黒色の「ゴク」、白色の「マゴク」という銃口の下に刃物が付いた2丁の銃を武器としている。

フィルムゾードの作った疑似亜空間に快感を覚えたメサイアが更なる快感を感じる為に生み出した。
エネトロン強奪よりも人間を苦しめ、メサイアを喜ばせる事に主眼を置いた計画の実行が多い。

その正体は13年前に亜空間へ転送され、メサイアに取り込まれた女性陣のデータを統合して創り出された存在だった。
その外見、愛用のゴーグル、銃の名前(ヒロムの母親である桜田ミチコ)などにその特徴が見られる。

パッドタイプのデバイスにデータとして入っているメタウイルスカードを選択し、メタウイルスを無機物にインストールする事でメタロイドを生み出す。
エンターのようにエネトロンタンクを身に着けていないが、メタロイドを作る為のエネトロンを何処から得ているのかは不明。

素早い身軽な動き、2丁の銃による銃撃、銃を使っての格闘戦、銃底のチェーンの先に付いたイヌの頭部のような飾りを伸ばしての攻撃を行う。
エンターに勝るとも劣らない戦闘力だが、本人は戦いを味わう刹那主義者らしく、強敵を「いいモノ」と称して積極的に戦いを求める。

「メサイアの機嫌を取っていれば、好き勝手ができる」と思い、自身の意に沿わない行動を取るメタロイドを蹴り付けて制裁を加える事もある。
その場に「いいモノ」がないと即刻撤退するなど、かなり自分勝手な行動が目立つのはある意味でメサイア譲りといえる。

メサイアへの忠誠心が強く、エンターとは性格の違いからお互いに牽制する態度を表す事があるが、同じメサイアの部下としてヴァグラス全体の利益の為にエンターから共闘を申し入れられる事もある。

Mission25では当初ブルーを軽く見ていたが、熱暴走した彼と戦った事で「いいモノ」と認識するようになる。
その後もブルーには特に拘りを見せている様子。

Mission30で亜空間に突入したゴーバスターズを迎え撃つが、メサイアに異変を感じると崩壊寸前のヴァグラス基地に撤退する。

そのまま消失したと思われたが、Mission33で生存が確認される。
「メサイア成長の為」とはいえ、メサイアカードを好き勝手扱うエンターを咎めるが、彼が異様に変化していた為、手出しできずに行動を制限される事になる。

Mission36でゴーバスターズと再会し、パワードモーフィンしたブルーバスターパワードカスタムと交戦するが、彼の驚異的なパワーに圧倒され、ゴリラージパンチでゴクとマゴクを破壊され撤退する。

Mission37で今の状況に苛立ちを募らせ、自らの手でメサイアを復活させるべく行動を開始した。
新たなデータを自身にインストールする事で無機質な怪人態への変貌を遂げ、怪人態への変貌に気付いたエンターは彼女の覚悟に感服し、単独行動を見逃している。

Mission39では沢井ケンタの肉体を乗っ取ったカラテロイドのサポートを目的に出現する。
パワードモーフィンしたレッドとイエローにやられそうになったところをエンターに救われる(今回の戦いでビートバスターにダメージを与えた事がMission40のエピソードに大きく関わる)。

Mission40でメサイアカード探索の為のメタロイドを作り出し、カードの内の1枚がエンターの体内にある事を察知し、以降はエンターを大事に扱うように決めた模様(エンターは「気まぐれによる行動ではないか」と懸念していたが、Mission43で決別している)。


Mission43でメサイアの復活を望んで躍起になるが、エンターによる行動の制限に不満を募らせる。
「その時は新たなメサイアを自分達で作ればいい」という彼の冷血な本音に痺れを切らすと決別し、ケンタテロイドからエンター・ユナイトが回収したメサイアカードをメガゾードζで奪取し、彼をメガゾードの手で掴み挙げ、「もうメサイアの復活に必要ない」という烙印と共に握り潰した。

同じアバターの彼女が感情的な行動に出る事を予想だにしていなかったのか、エンターは反逆された際に彼女を「不完全さにおいて人間の完全なコピー」と評した。

Mission44でタイプζを核に呼び寄せた複数のメガゾードを取り込ませ、巨大なメサイアを顕現できた事で歓喜に至る。
しかし、更なる進化を求めるメサイアには彼女への愛情は全くなく、成長の礎として彼に取り込まれて消滅した。

Mission46でエンターの新たに得た力によってバックアップデータを元に花から製造された個体として復活する。
能力や性格はそのままだが、バックアップデータがゴーバスターズと出会う前のものしかない為に昔の記憶はなく、自身を作り出したエンターを「パパ」と認識して慕うようになっている。

強化形態にも変化が現れ、素体の花を象徴した姿にパワーアップした。

イエローバスターパワードカスタムがエネトロンをチャージして放ったライオブラスターの射撃によって削除されるが、エンターによって再び復活する。
その後も復活する度に記憶がリセットされ、ゴーバスターズに自己紹介を繰り返している。

延々とエンターの手で再生を繰り返すが、度重なる復元とリセットによってバックアップに劣化の兆候が現れ、「データの残骸」と成り下がっていく。

Mission48で生物との融合が可能になるまで進化するが、それまで慕っていた筈のエンターにも「いいモノ」と牙を向ける。
人格が破綻した彼女には以前の面影は消えた事にエンターから見放され、彼の一言で自身が目指す「いいモノ」になろうと暴走し始める。

夜な夜な彷徨しては小動物を取り込み、異様な姿に変貌し、レッド以外のゴーバスターズと交戦する。
4人の一斉射撃を受けると更に暴走し、周囲の建造物を吸収していき、かつてのメサイアと同様に巨大な形態に変貌する。

ゴーバスターキングに敗北した後、元の姿に戻り、最期はライバルだったブルーに見守られながら消え去った(上記の台詞はその際のもの)。

【獣電戦隊キョウリュウジャーVSゴーバスターズ 恐竜大決戦!さらば永遠の友よ】

宇宙大恐竜ボルドスが起動した残留プログラムからエンターと共に復活する。

エボルブへの変身も披露しているが、恐竜系戦隊達に破れ再び消滅した。

【動物戦隊ジュウオウジャー】

伊狩鎧の記憶から復活した様々な戦隊作品のボスクラス怪人達の一人としてエンター・ユナイトと共に復活。
ゴーカイジャーとジュウオウジャーのダブル戦隊と激突する。

【余談】

名前の由来はエンターと同様にパソコンの入力キーだが、入力キーの立ち位置的には対極的な存在になっている。
服装も軽装になっているが、自ら前線に出たり、メガゾードに搭乗する場合はプロテクターの付いた動きやすい装備を着用する事もある。

エンターと誕生経緯を同じくする為、彼とは「兄妹」に当たるアバターでもある。

お互いの性格からエンターとはお互いの行動への不穏分子だったが、エンターは自身に従順になり過ぎた彼女を発作的に殺害したり、かつての人格の彼女を取り戻そうと模索したり、無意識に特別視していた模様。

エンター自身もこの理由を把握してないが、「エスケイプがアムール(愛)のデータを集めた影響」と自己分析している。

顔出しの女性幹部は『炎神戦隊ゴーオンジャー』の害水大臣ケガレシア以来の登場となる。

Mision28で武器の名前はヒロムの母親であるミチコのお気に入りのイヌの置物の名前が由来になっている事が判明する。
元ネタは『赤毛のアン』に登場するイヌの置物だが、これは作者のモンゴメリー氏が実際に所有していた置物がモデルとなっている。

演じる水崎氏は過去に『キューティーハニーTHE LIVE』でシスターミキ/早乙女ミキ役としてレギュラー出演している。

最終更新:2020年12月29日 02:22