デーボ・アックムーン

「あ、悪夢だムーーーーン!」

【名前】 デーボ・アックムーン
【読み方】 でーぼ・あっくむーん
【声】 宮田幸季
【登場作品】 獣電戦隊キョウリュウジャー
【登場話】 ブレイブ25「ナニコレ!デーボスぐんのあくむ」
ブレイブ37「リベンジ!ゆうれいデーボスぐん」
【所属】 デーボス軍
【分類】 デーボモンスター
【創造者】 楽しみの密偵 ラッキューロ
【考え】 「キョウリュウジャーに悪夢を見せて復讐して(ラッキューロが)楽しむ」
【集める感情】 (ラッキューロの)楽しみ?
【成分】 羊、パジャマ、ゆり籠など
【配合】 爆炎ボンバー、低反発シールド、安眠ボンバー、オサキマックラー(再生時)
【特記事項】 枕が変わってしまうと寝れない
【その他のモチーフ】 メリーゴーラウンド
【名前の由来】 悪夢、月(ムーン)?

【詳細】

デーボス軍がほぼ壊滅状態に追いやられた際、残されたラッキューロがキョウリュウジャーへの復讐のために生み出したデーボモンスター(ちなみにキャンデリラは前回のアイガロンの自爆によるショックで昏睡中)。

ラッキューロとともに人間の夢に入り込み、夢の内容を自分たちの思い通りの悪夢に塗り替えることができる。また、一度夢の中に入った標的には、本人がまた睡眠すればいつでも夢に潜り込むことができる。

格闘戦では、相手の足元に投げて予想以上の派手な爆発を起こす「爆炎ボンバー」、相手の攻撃を優しく吸収する「低反発シールド」、さらにいかなる緊張状態の敵でも身に着けた途端に安眠に誘わせる「安眠ボンバー」という3種類の枕型の武器を駆使する(この他にも、相手への返答に用いる「YES枕」、「NO枕」という小道具もさり気無く用意している)。ただし「低反発シールド」は、かつてのザイホーンの石版と同じく、防御できるのは手持ちでカバーできる範囲に限られる。

夜な夜なキョウリュウジャーたちの夢に忍び込み、彼らの夢を「知人がラッキューロになって不満を煽り、周囲の人間たちが怨み責め立ててくる」という悪夢に書き換えることで睡眠不足に追い込む。
さらに街に発生したゾーリ魔にキョウリュウジャーたちが寝不足で苦戦している中、ゴールドの夢から現れて正体を晒し、唯一無事だったピンクも「安眠ボンバー」で眠らせて悪夢を見せる。
しかし咄嗟に仲間が使った「オビラップー」の異臭でピンクが目覚めて追い出されるも、キョウリュウジャー全員を術中にはめたことで目的を達成し撤退する。

その後、夢でラッキューロたちに襲われることを警戒したキョウリュウジャーは睡眠の禁欲を余儀なくされるが、独りで待機していたノブハルの夢に再び入って襲撃。
再度イアンたちによってノブハルの夢から現実に追い出されるも、睡眠不足で満身創痍のキョウリュウジャーたちを窮地に追い込む。

しかし、そこに現れたソウジが勝山から貰った「特性ドリンク」を摂取したことであまりの不味さに眠気を吹き飛ばし、取り戻した集中力で「低反発シールド」で防げない死角への攻撃に成功。
さらに「特性ドリンク」をソウジから分け与えられた皆もその不味さで全快になり、早急に終わらせようと躍起になる彼らの一斉の名乗りを受けた後、反撃する間もなく倒された(ラッキューロ曰く「(いつものレッドの謳い文句の通りに)本当に聞いて驚いた」)。

すぐにラッキューロがスクスクジョイロで巨大化させるも、キョウリュウジンステゴッチザクトルとプテライデンオー、プレズオーの三体の前に圧倒的に不利になり、キョウリュウジンステゴッチザクトルのブレイブフィニッシュを受けて爆死した。

このデーボモンスターが倒されたことで残るデーボス軍はラッキューロ(とキャンデリラ)のみかと思われていたが、実は密かに生き残っていたカオスの暗躍で全ての幹部が生存していたことが判明する。

また、カオスは本調子に戻るまで時間を稼いだラッキューロの功績を珍しく褒めただけでなく、今回の彼の執念を参考に、キョウリュウジャー打倒のための新たな活路を見い出した。

ブレイブ37では同じく幽霊デーボス軍として復活したキビシーデス、スポコーンが開校した「私立デーボス学園」の生徒に無理矢理され、2人試練を乗り越えて新たな能力「オサキマックラー」を修得する。
「オサキマックラー」は小型の枕型の装置で、それを二人の対象に向けて回転させると、両者の人格を入れ換えてしまう(人格は「オサキマックラー」を破壊されると自動的に元に戻る)。
入れ換えられる人格は人間なら人間、デーボス軍ならデーボス軍にのみ有効らしく、後にキビシーデスが自分とトリンの身体を交換する応用技も見せた。

【余談】

外道衆の中にも、25話で「人の夢を悪夢に変える」能力者が登場する。

また人格を入れ換える戦隊怪人は冥府神やサイマ獣、行動隊長などが登場してるが、「戦隊のほぼ全員を入れ換える」のは稀。

一見凶悪そうな形相だが、よく見ると毛皮に目があるだけで、本体は寝間着を着て眠っている羊のような愛くるしい姿をしている。

また過去のスーパー戦隊シリーズで爆竜や護星天使のサポートロボなどを演じた宮田氏の声の印象からか、モンスターとは思えない穏やかなイメージを持ち、以前登場したキビシーデスと違って上官であるラッキューロには従順(そもそもキビシーデスは誕生経緯が根本的に異なり、カオスがラッキューロへの教育係として作った者)。

そのため初対面のキョウリュウジャーにも、「あんまり狂暴そうに見えない」と批判され、咄嗟に狼狽しながら反論した。

夢の中でラッキューロが扮したキャラは、勝山(ソウジの夢)、アミィ(ダイゴの夢)、優子(ノブハルの夢)、ガールフレンド(イアンの夢)、猛志ノ介(空蝉丸の夢)、キョウリュウレッド(アミィの夢)の6人。
夢から追い出されても、ラッキューロは普段の低身長からうって変わり、何故かそのままの背格好で出現してしまう。

ちなみに、勝山の「特性ドリンク」は緑の具が浮いた緑白色の液体で、何の材料をブレンドしたのかは一切の謎。
勝山本人はソウジの睡眠不足を心配して単なる滋養強壮に作ったつもりのようだが、ソウジは「あまりのまずさに助かった」とデリカシーの無い礼を言い彼女の逆鱗に触れてしまう。

最終更新:2014年02月10日 05:12