蝶絶神 デーボス

「もっと学ばなければ……学ばなければ我が滅ぼされるーーーーー!!」

【名前】 蝶絶神 デーボス
【読み方】 ちょうぜつしん でーぼす
【声】 大川透
【登場作品】 獣電戦隊キョウリュウジャー
【初登場話】 ブレイブ45「うそだろオヤジ! シルバーのさいご」
【所属】 デーボス軍
【分類】 首領の完全復活体
【通称】 滅亡のエンペラー
【成分】 昆虫、恐竜、根城、人間の感情、最新進化、など
【配合】 デーボステッキ、デーボストール、闇時計
【特記事項】 蝶絶な技のレパートリーは、お城の奇術師のように豊富
【その他のモチーフ】 蝶、奇術師、オズ?
【名前の由来】 蝶+超絶

【詳細】

百面神官 カオスが集めた「人間の濃い感情」を吸収した暗黒種デーボスが、自分を産み落とす形で新たに転生した対人間用の最終進化形態。

元々デーボスは訪れる星々を滅ぼしながらその支配種の遺伝子を自分の肉体に組み込む邪悪な生命体で、現代の地球を滅ぼすためにその支配種の人間に合わせた姿に変化した(以前の怪獣のような姿は太古の地球の支配種の恐竜に合わせていた)。

人間のあらゆる感情を極め、人間のメロディすら取り込んだその力はまさしく最凶で、ふわりと蝶のように舞い相手の死角に回りこむ超と重い一撃でキョウリュウジャーを吹き飛ばし、等身大の大きさでありながらギガントブラギオーの攻撃を片手で受け止めるほどの超パワーを兼ね備えている。
また首に巻いたデーボストールをスイッチに超増殖細胞の働きで任意に巨大化が可能。
全身に闇のメロディが詰まっているため、それを直接浴びせることでキョウリュウジャーのメロディを無効化し変身能力をキャンセルさせた。

手にしたデーボステッキは戦騎達と同じ表情のシンボルがあり、そこから爆発エネルギーを蝶のように可視化させ飛ばす蝶絶の鉄槌を必殺技とする。
デーボスカオスの状態ではカオスのフレキシバイブルからデーボスデストラクションやホロビレバースト弾などといった能力も使用した。

地球の声を聞いたダンテツと取引し、トリンを抹殺した後は氷結城に帰還。
結託したダンテツの望み通り「闇時計」の針を止めるが、不要になったキャンデリラたちの粛清を決定した。

だがトリンさえ始末できればダンテツに用はなく、上記の取引も反故にし地球滅亡へのカウントダウンを再開する。

幹部達の総力戦でキョウリュウジャーと戦い、その間に氷結城に君臨し地球上の至る所にゾーリ魔を出現させ地球滅亡の準備を開始。
最終的に地球の大気を巨大なスピーカーのようにしてそこに破滅のメロディを増幅させ発射することで星ごと地球に存在するあらゆる生命を滅ぼそうと考えていたが、そこへアミィを逃し単身で乗り込んできた桐生ダイゴと相対。
そこで生身の彼を圧倒しつつ、自分の上にある創造主たる真の黒幕の存在を明かすが、そこでダンテツから教えられた新の地球のメロディを歌う仲間達の歌声が氷結上にまで届き、その最大の援護を受けたダイゴはキョウリュウレッド・カーニバルへとチェンジ。

メロディをみなぎらせ、驚異的な強さでデーボスを圧倒し、その事実に驚愕しつつも氷結城が宇宙空間にある以上、
自分を倒せばレッドももろとも宇宙の塵になると告げるが、それをあたり前のこととして乗り込んできた彼には通用せず、シンの地球のメロディに10人のブレイブを込めた必殺の一撃、超十獣電ブレイブファイナルフィニッシュの直撃を受け氷結城ごと爆散した。

【余談】

配下の幹部との繋がりや、特記事項の「奇術師」という記述から察するに、おそらくモチーフは『オズの魔法使い』のキーパーソン「オズ」。

軍団最高最強の力を持つが、ダイゴと対峙した本人の口から自分もまた宇宙にいる謎の存在に作られた使者であることが明かされたが、その詳細は不明。

圧倒的な力を持ちながらも敗れ去ったその敗因は、「高慢さ故に滅ぼそうとした種族の存在を軽んじていたこと」。実際にダイゴからも、「お前はあれだけ人間や恐竜の感情を喰ったっていうのに、まだその凄さが分からねえんだな」と貶され、その潜在的な力の前に完敗した。また、彼自身が幹部を「捨て駒」程度でしか見ていなかったことも、初期の戦騎たちがキョウリュウジャー側に加担するという結果を招いたとも言える。

前作にも、巨大な本体のラスボスの等身大で活動するための分身が登場する。
ただしあちらは本体と一心同体だが、こちらの氷結城の方は魂が切り離された抜け殻なので、主君としての機能はこの蝶絶神に限定されると思われる。

また惑星を移動しながら様々な生物の能力を吸収し成長する生命体は、轟轟戦隊の劇場版にも登場した

なおモチーフに含まれる蝶だが、かつて恐竜を滅ぼしたバージョンのデーボスのモチーフに蛹が含まれることも関係有るのだろうが、
恐竜が絶滅した理由の一つとして「天敵のいない蝶の幼虫、つまり青虫が恐竜の食べ物を食い尽くしたことで食べるものを失った」というものがあり、隕石、病気、氷河期と並んで恐竜の絶滅原因の一説としてモチーフに採用されたと思われる。

最終更新:2014年02月15日 23:25