シュバルツ将軍

「私は貴様に勝てなかったが、貴様も私に勝てなかったな!私は『キラキラ』を手に入れた!フハハハハハハハーーーー!」

【名前】 シュバルツ将軍
【読み方】 しゅばるつしょうぐん
【声】 壤晴彦
【スーツアクター】 岡元次郎
【登場作品】 烈車戦隊トッキュウジャー
平成ライダーVS昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊
【初登場話】 第1駅「始発駅 特急列車で行こう」
【所属】 シャドーライン
【分類】 シャドーライン幹部
【闇形式】 シュイ44090-1
【闇装備】 将軍系黒鉄剣、薔薇のハンカチ
【シャドー怪人薀蓄】 将軍の『キラキラ』は、グリッタ嬢が齎した「愛」によるものなのかもしれない
【モチーフ】 不明
【名前の由来】 ドイツ語で「黒」を意味するシュヴァルツ
【闇形式の由来】 将軍?

【詳細】

闇の皇帝に仕える幹部の一人。

寡黙であり厳めしい印象を放つ。
公式サイトではこの名称で紹介されているが、自己紹介する場合は「黒鉄(くろがね)将軍」と名乗っている。

シャドーラインの組織全体が掲げる「心の闇による支配」よりも「烈車を独占することによる路線の支配」に独自の美学を持ち、自身も専用のカスタマイズが施されたクライナーを所有し、烈車を操縦することに長けている(実際に強奪したトッキュウオーを操縦したこともある)。

皇帝を迎え入れるため積極的に闇を広げようとするネロ男爵ノア夫人とは対照的に闇駅を作り出すことに関してさほど興味を持っておらず、戦いには情報が必要として現在はトッキュウジャーに関して静観を貫いている。
しかし一種類しかないクライナーとは異なり様々な列車を保有するレインボーラインの烈車に対して興味を抱いている。

グリッタ嬢からは想いを寄せられているが彼本人が気づいているかは不明。
第3駅にて落としたものは身につけないとして、床に落としたハンカチを拾ったグリッタ嬢にゆずる場面も見られた。

どうやら戦闘畑のようでネロ男爵らからは低く見られている。
多くのサポート烈車をトッキュウジャーが使うようになってから本格的に烈車の奪取を目的に動くようになり、その意図を察したグリッタ嬢の密かなサポートによりトッキュウジャーへ接触、その際に撒いた薔薇の花弁に盗聴器を隠し、
彼らが行方不明になっていたタンクレッシャーを探しに行くことを知る。

第6駅でタンクレッシャーを探すトッキュウジャーの前に現れ、シャドー怪人とは桁の違う実力で彼らを圧倒し、タンクレッシャーの元へトカッチを人質に案内させようとするも、
本気で場所を忘れていたライトが探索に時間をかけるうちに、別行動を取っていたヒカリが少しの情報から見事タンクレッシャーの場所を探し出し合流。
専用クライナーを呼び出し力づくで烈車を奪おうとするが、タンクレッシャーからエネルギー供給を受け馬力の増したレッドレッシャーに跳ね除けられる。
直後クライナーをロボに変形させて応戦するも、タンクレッシャーを烈車武装したトッキュウオータンクのタンクアッパーに撃退されダメージを受けつつ撤退することとなった。

その後破壊されたクライナーに変わり新たな専用クライナーをネロ男爵から受け取り、帰還した皇帝の護衛任務を任される。
第12話ではランプシャドーとトッキュウジャーの対戦を見物するゼットを暗殺しようとするグリッタを止め、その際に落としたハンカチを拾う。

その時に自分に対するグリッタの本心に勘付いたのかは不明。その上、ゼットのお供をすることになったグリッタの手をハンカチごと握りしめて我慢するよう指示したり、自分を一途に想う彼女の姿を見て不敵に笑ったりと、時々不可解な行動を取るようになる。

第15駅では「相手の心を実体化させる」というハンマーシャドーの能力に目を付けて支援、第16駅で自分のクライナーと融合させた彼の能力で誘拐した子どもたちから大量の「心の闇」を生み出し、組織に献上せずごっそり横領していた。
しかし、ゼットにその独断行動を見抜かれており、彼から制裁と謹慎処分を下されてしまう。

実は自分に好意を抱くグリッタ嬢の想いを利用してレインボーラインの奪取を目論んでおり、第21駅では皇帝との結婚を拒否して駆け落ちしようとした彼女を逆に裏切ってゼットに密告して婚礼を進め、第22駅では自分の障害となるゼットがグリッタに吸収されたのを機に本格的に行動を移し、トッキュウオーを強奪することに成功する。
しかし、第24駅でライトたちの作戦であっけなくトッキュウオーを奪還され、自身のクライナーロボに搭乗して応戦し、助太刀に来たグリッタとともに戦う。
だが、トッキュウジャーたちが超超トッキュウダイオーに合体すると形勢が逆転され、窮地に追い込まれたところを自ら盾になって割り込んだグリッタによって救われる。

そして、深手を負いながら地上で倒れていたグリッタの傍に駆け寄り、「何故、気持ちを利用していただけの私を助けたのか?」という疑問を投げかけ、それに対する彼女の返答からそれが見返りを求めない本物の愛であることを悟るが、突如彼女の身体から出現したゼットの攻撃を受け、川の激流へ転落してしまう。

自分を好いた者の愛情すら己の野心のために利用してしまう非情な性格だが、単独でいる際に「許されよ」と懺悔ともとれる独白をしていたり、ゼットに「お前の眼も一瞬だけ『輝いていた』」と言われていたことから、少なくともグリッタの気持ちは既に彼に届いていたようである。

25駅では実は生存しており、河原を彷徨していたところ、機能停止していた自分のクライナーの下に辿り着く。
その時には以前のような己の「野望」よりも命を賭して自分を救ったグリッタ嬢への「恩返し」という純粋な忠義に動かされ、ゼットへの仇討ちを誓う。

29駅にて現在の自分の実力がゼットに到底及ばないと考えた彼は明のドリルレッシャーの能力に目を付けるとトッキュウジャーとの休戦協定を持ちかけ、ボトルシャドーとの混戦中に6号の隙をついて烈車用の模型を強奪する。

その後もシャドーラインとは異なる第三勢力としてトッキュウジャーやシャドーとも敵対していたが、35駅でシャドーにジャックされた「ハイパーレッシャターミナル」の奪還のために明がドリルレッシャーの返還を懇願すると、彼と「必要な時に自分の手駒として動く」という契約を交わして潔く返還する。

そして、シャドーラインの闇が著しく減る「ヤミベリ(クリスマス)」が好機と見て明(ザラム)に召集をかけてキャッスルターミナルに攻め込むが、ゼットに攻撃をかける瞬間に現れたグリッタの幻影に動揺した隙に反撃され、ゼットに逃亡されてしまう。

第41駅ではとある荒地にいたゼットをザラムとともに襲い掛かるが、事前に打ち合わせをしていたノアとの共謀で自らが囮となり、彼女がグリッタをゼットから引き離す計画に加担。肉を切らせて骨を断つ作戦で、遂にグリッタの救出に成功する。
しかし、グリッタを皇帝の下から逃がすために彼女を自分のクライナーの中へと突き飛ばすと、激怒したゼットに切り刻まれ、上記の「勝ち逃げ」の台詞を叫びながら自身を象徴する薔薇の花の如く、華麗に散って逝った。

なお、配下となるシャドー怪人は一切登場していない(シャドー時代のザラム(明)と交友があったが、自分の軍門に下るように要求する際に「再び」といった語句を使わなかったことから、あくまで同等の立場にいたと思われる)。

劇場版『仮面ライダー大戦』にもゲスト出演。
地下帝国バダンの生死を逆転させる『メガ・リバース計画』に「光と闇をひっくり返せるなら自分達も本望」と賛同してバダン総統に招き入れられ、自分は通常のクライナーを呼び寄せて時の砂漠を走行中の電王を襲撃し、相手のクライマックス(見せ場)を作らせないようにあっけなく撃破したが、映画ではそれ以降姿を見せていない
なお、この事からクライナーにも時の砂漠を移動できる「時間跳躍能力」があったと考えられるが、本編では一度も使用してない。

最終更新:2015年04月11日 12:09