イナゴ怪人

【名前】 イナゴ怪人
【読み方】 いなごかいじん
【声】 不明
【登場作品】 仮面ライダー鎧武/ガイム
【登場話】 第37話「バロン・サッカー対決 夏の陣!」
最終話「変身!そして未来へ」
【分類】 怪人
【ディティール】 和?
【特色/力】 装甲化した外骨格、高い瞬発力を活かした連続攻撃、爆発する緑の液体を口から放つ
【生物モチーフ】 イナゴ
【その他のモチーフ】 アポリオンの遣い?
仮面ライダーBLACK RX?

【詳細】

沢芽市に突然出現したイナゴを彷彿とさせる姿をしている謎の怪人。

「ヘルヘイムに侵食され始めた本来(本編)の世界」と「ヘルヘイムやインベスが存在せず、アーマードライダーたちが『オールライダーカップ』というサッカー対決の勝敗によって『黄金の果実』を奪い合う別(劇場版)のパラレルワールド」との間を通常のクラックとは異なる裂け目を通じて行き来する。

装甲化した外骨格に覆われ、高い瞬発力を持つ秀でた身体能力を持つ。
爆発する緑の液体を口から吐き出して攻撃を行うが、実は青い小さなイナゴの群れがこの怪人の正体であり、離散することで撹乱したり攻撃することも可能。
イナゴに分離した状態であっても相手を持ち上げて上空から振り落とすなどの十分なパワーを有し、口から炸裂弾を吐き出す際に両目が赤く発光するのが特徴。

武器を奪い取って使うなど高い知能も有する。

バロンはあくまでインベスだと認識していたが、実際はインベスともオーバーロードとも異なる存在。
サガラはこの怪人について「ヘルヘイムの方で、ちょいと『やっかいな奴』が蘇った」、「そいつが現れたってことは、時空が歪んでる」と告げており、存在そのものが何らかの災厄の前兆を意味している。
また「謎の少年」の意思に従っているような素振りを見せる。

貴虎と光実の身を案じて街を奔走する紘汰に突然襲い掛かり、ジンバーレモンに変身した鎧武と交戦。
しかし、お互いに決め手になる攻撃を出せないまま、すぐさまクラックの方へ退散してしまう。

今度はパラレルワールドに現れ、「(本来の世界からやって来た)戒斗の記憶を消すべき」と判断した謎の少年の意思に呼応して出現して戒斗を襲撃するが、応戦する彼のスピアビクトリーに吹き飛ばされて逃走する。

再び現実世界に戻ってまたも紘汰に奇襲をしかけるが、今度はカチドキアームズから極アームズとなって本気で戦う彼の反撃に太刀打ちできず再度クラックからパラレルワールドへ逃亡。
降り立った先で、チームバロンとチームシャルモンの試合中に乱入して選手たちを襲い始めるが、助っ人として参加していたプロサッカーの憲剛選手(本人役)のシュートを喰らって怯み、彼らに人々の避難を託したバロンと交戦する。

近くの広場に場所を移して両足キックを叩きこむも、彼がレモンエナジーアームズに変身すると形勢逆転され、バロンの猛攻に怯み、
ソニックボレーが変化したレモン状のエネルギーに閉じ込められ、最期はレモンエナジースパーキングで発動したキャバリエンドを受け倒された。

最終話では復活したコウガネ(邪武)が操るイナゴの大群の一部が合体してこの怪人に変貌。邪武と連携してアーマードライダーたちを攻撃した。
しかし、宇宙から戻ってきた紘汰のオーラに取り込まれ、消滅した。

【余談】

『ウォーニングフルーツカクテル』によれば、デザインはカミキリインベスの改造。
カミキリインベスのスーツにある陣羽織を思わせる部分を取り外し、頭部を専用の物へと置き換えている。
カミキリインベスの頭部も残っているようで、イナゴ怪人登場後に現れたカミキリインベスは陣羽織状の部分が消えている。

「無数の虫に変化する能力を持った怪人」は『仮面ライダー剣』や『仮面ライダーフォーゼ』などにも登場しているが、「登場自体が何かの予兆を暗示している」という設定は旧約聖書の終末でアポリオンが引き連れる「人頭のイナゴの大群」が元ネタと思われる。

また、以前の劇場版でも「○○○怪人」という怪人が登場していることから、このネーミングを持つクリーチャーは『鎧武』の作品世界観において、主流怪人であるインベスとは異なった、所謂「その他の系統」に区分されるものに総じて便宜上名付けているものだと推測される。

『仮面ライダージオウ』にて登場したアナザーアギト(ジオウ)の増殖個体の一部はこのスーツを改造したものが使われている模様。

最終更新:2020年10月20日 01:17