ペイントロイミュード

「貴様が噂の新しい仮面ライダーか?」

【名前】 ペイントロイミュード
【読み方】 ぺいんとろいみゅーど
【声/俳優】 ルー大柴
【登場作品】 仮面ライダードライブ
【登場話】 第3話「だれが彼女の笑顔を奪ったのか」
第4話「誇り高き追跡者はなにを思うのか」
【分類】 進化態ロイミュード
【序列】 010(スパイダー型
【求める人間性】 女性の恐怖に引き攣る表情?
【事件】 幽霊アトリエ事件
【特色/力】 物体を分解して虹色の糸状のデータに変換、色によって様々な効果を持つ絵具を分泌
【モチーフ】 絵具、パレット、絵画、画家

【詳細】

スパイダー型の下級ロイミュード010が進化した姿。

元々このロイミュードは、半年前のグローバルフリーズ中に霧子を襲った個体が進化したもので、彼女と浅からぬ因縁があり、その時のトラウマから彼女自身の「笑顔」を奪った張本人。
その際には、先代『仮面ライダー』ことプロトドライブの妨害で襲撃が失敗に終わったが、自身もプロトドライブが未完成だったこともあり大事には至らずシフトカー『キャブ』を大破して逃走し、その行方を『ベガス』が追跡していた。

任意の物体を虹色に輝く糸状の粒子にデータ変換する力を持ち、人間をデータにして誘拐する他、戦闘では遠方にあるビルの一角を相手の頭上に転送するという芸当も見せた。さらに右腕に無数に重なるチューブからはカラフルな絵具を噴出し、赤は発火性、緑は強酸性、紫は粘着性と色によって様々な効果を発揮する。

進化した現在はアトリエ「AVANT GARDE(アバンギャルド)」のオーナー「浅矢一広」に擬態し、能力で人間の女性をデータ化して誘拐しては、本人たちをキャンバスという二次元空間に閉じ込めた「似顔絵」に変え、自身が潜伏するアトリエに安置していた。
この悪行を行っていたのも、全ては「女性が恐怖に怯える顔」を観察することに快感を覚えているからであり、とくに半年前に襲った霧子には「(彼女と再開するまで襲ってきた人々の中で)あの時以上に素晴らしかった表情は無い」と特に執着していた。

第2話ラストで苦しむ亡霊の女性たちが目撃される「幽霊アトリエ事件」が発生し、第3話でそれを調査していた特状課の霧子を襲撃。
重加速中に彼女をデータに変えて誘拐しようとするも、『ベガス』とドライブの妨害を受けて交戦。
ベガスにタイヤ交換したドライブが必殺技を発動するが、「ハズレ」を引いて不発だったことに唖然とした彼の隙をついて逃走する。

その後、霧子が「事件に関わる重要な手掛かり」を餌に一広の弟子の富士宮に呼び出されるが、行方不明者とアトリエのキャンバスとの接点に勘付いた進ノ介が乱入して交戦。
富士宮は本性を見せて084のスパイダー型に変身するが、ドライブの『ミキサー』と『モンスター』の合わせ技で粉砕される。
しかし、富士宮は下級ロイミュードであり、このペイントロイミュードとは別個体だった(084の方はモノクロでしか人間をデータ変換できないらしい。また事の発端の幽霊騒ぎの正体は、被害者たちが不安定な拘束から脱出しようと足掻いていたもの)。

第4話では、チェイスの姿を目撃すると、自分の行動がハート達に目を付けられたと察してこれを利用。
ハート達に呼び出された糾弾会議で「自分こそが貴重な成功例」だと得意の話術でハートたちを説得し、逆にチェイスを護衛につけてしまう。

そして、事件を捜査していた特状課に対してはキャンバスを秘密裏に移動し、あくまで自分は絵の盗難に逢った被害者であるかのように装った。
敵視する進ノ介によって被疑者として連行されるが、取り調べの最中に遠回しにキャンバスの女性たちが人質だと脅迫し、進ノ介からも「お前は俺が裁く」と宣戦布告を受けるものの、証拠不十分ですぐに解放されてしまう。

その後、特状課の調査で「データ化した人間をキャンバスに維持するためには大容量の電源が必要」という事実が発覚し、彼らが分散してキャンバスの隠し場所を捜索していると、湾岸倉庫に潜入した霧子の前で正体を明かして襲撃。
チェイスにドライブの足止めを任せて重加速を発生させ、倉庫に隠した女性たちと一緒に今度こそ霧子を絵画に変えようとするが、実はそれこそが霧子の捨て身の作戦であり、既にチェイスを撒いたドライブに自身が発生させた重加速から居場所を特定されてしまう。

ドライブと交戦するが、『キャブ』による変則的な攻撃に翻弄され、さらに相棒(キャブ)の復帰で本調子に戻った『ベガス』の必殺技がヒットし、最期はハンドル剣に『ベガス』を装填して発動した「ターンスラッシュ」で何度も斬り込まれて爆散した。

なお、オリジナルの一広も万が一の保険として他の被害者たちと同様に殺害せずにキャンバスに監禁していたようで、この怪人が消滅すると同時に無事解放されている。

【余談】

演じている俳優の芸風からか、「アバンギャルドだね」などと英語交じりのエキセントリックな口調で喋る。

『マキシマムイグニッション』によれば、デザインのポイントは「束ねた絵の具のチューブを機械生命体のボディらしく機械的な造形に見えるように落とし込んだこと」。
また、胴体にある絵画は「霧子を誘拐する」という当初の脚本からデザイナーが「その額縁に霧子を取り込んで人質にする」という裏設定で加えたものらしい。

スーツはクックロイミュードに改造された。

最終更新:2020年04月23日 01:18