始まりの女

【名前】 始まりの女
【読み方】 はじまりのおんな
【俳優】 志田友美(人間)
岩崎ひろみ(フェムシンム)
【登場作品】 仮面ライダー鎧武/ガイム
【初登場話】 第1話「変身!空からオレンジ!?」~
(フェムシンムは第41話「激突!オーバーロードの王」のみ登場)
【分類】 女神?、巫女?
【特色/力】 融合した「知恵の実」による様々な力
【その他のモチーフ】 旧約聖書のイヴ?

【詳細】

ヘルヘイムの森の侵略を受けた世界に住む種族の女性が、その時に実った「知恵の実」と融合して神格化した存在。
共通して白い巫女服を纏い、頭髪が金髪に染まり、さらには右目が赤いオッドアイに変わるという外見的な変化が現れる。

ヘルヘイムが齎す「世界の変革」を介して、闘争に生き残った者を正式な「知恵の実」の所有権を持つ「始まりの男」として選別し、実を受け渡す役割を担う。
本作では以下の2つの世界の「始まりの女」が存在する。

【オルタナティブ舞】

第1話から登場する謎の少女。人間界(地球)における「始まりの女」。
武神鎧武からは「運命の巫女」と呼ばれ、その存在が天下を取るための重要なキーパーソンとして特別視されていた。

物語序盤で鎧武、バロン、龍玄、そして舞の前に神出鬼没に現れては「運命を選ぼうとしている」等と未来を暗示する謎めいた言葉を断片的に残し、姿を消していた。
姿は舞に酷似しているが、それもそのはずでその正体は物語終盤でロシュオによって「知恵の実」を体内に埋め込まれ、「始まりの女」に昇華した舞本人。

当初は心臓に「知恵の実」が融合しただけの状態だったが、「知恵の実」を欲する凌馬によって非人道的に無理矢理心臓ごと取り出されて肉体が死亡。その後、心臓(知恵の実)の方が「始まりの女」に覚醒して元の肉体が消滅し、幽体となって姿を消した。

自身に課せられた運命を受け入れ、ヘルヘイムが発端で変わってしまった現状を打破するために「知恵の実」の力を行使して過去の世界へと時間跳躍する。
しかし、サガラによると「知恵の実」を持ってしてもそのような使い方はかなりシビアであり、実際に鎧武たちと対峙して過去を変えるように警告しようとするが、タイムスリップの副作用で発言を制限され、上記のように抽象的な台詞しか伝わらず却って彼らの奮起を促すという真逆の結果を与えてしまった。
その上、時間を超越した代償として、表世界でのアーマードライダーの闘いを反映した「可能性の世界」へと飛ばされ、ライダーたちの中の勝者が出現する「未来」が確定するまで、元の時間軸へ帰還できなくなってしまう。

最終的には鎧武こと葛葉紘汰と、バロン(ロード・バロン)こと駆紋戒斗にその資格が絞られ、死闘の末に鎧武が勝利。

彼によって元の世界に引き戻されると「知恵の実」を渡して「始まりの男」へと進化させ、大量のインベスやヘルヘイムの植物、そして紘汰とともに彼が開いたクラックの先にある未開の惑星へと旅立った。

【王妃】

フェムシンムにおける「始まりの女」。
フェムシンムの一族だが、何故か容姿は人間の女性とさほど違いがない(これについては、とくに言及されてない)。
フェムシンムの王であるロシュオの妃か神格化したもので、相思相愛で信頼していた彼を「始まりの男」に選んで導いたが、ロシュオの尽力も虚しくフェムシンムは滅亡の一途を辿り、自身もその過程で死亡している。
ロシュオは人間界に進撃して彼女を蘇生させようとしたがレデュエの下剋上で謀殺され、その願いも叶わなかった。

ロシュオの亡き後、彼の亡骸の前にサガラに連れてこられる形で姿を見せる。
「結局はあんたの死が無駄になった」というサガラの皮肉を受けるも自分のために命を懸けたロシュオの功績を称えてフェムシンムの城の中に彼の墓標を築き、主を失って崩壊する世界の中で彼とともに「永遠」という時間を過ごすことを誓う。

【余談】

フェムシンム側の「始まりの女」を演じた女優は、ブラーボ役の実妻である。
なお、1話1カットのみの登場だが、公式サイトではメインキャラクターとして記載されている。

「始まりの男」を選択する権限は「始まりの女」にあるが、この「始まりの女」そのものを選別する権利を持つ資格者はとくに定まっていない(舞の場合はロシュオの独断で彼から「知恵の実」を与えられたが、サガラはそれを却下せずに静観している)。
また、2つの世界の「始まりの女」の存在には矛盾点がある(そもそも舞のように「本人の死」がキーで覚醒するならば、フェムシンムの王妃も「死」という概念に捕われることなくロシュオとともに過ごせるはずである)。

最終更新:2014年10月24日 15:27