フィルムシャドー

「あ!いたの?」

【名前】 フィルムシャドー
【読み方】 ふぃるむしゃどー
【声】 石川英郎
【登場作品】 烈車戦隊トッキュウジャー
【登場話】 第38駅「映画つくろう」
【所属】 シャドーライン
【分類】 シャドー怪人
【主】 ノア夫人
【闇形式】 ノハ2166-38
【闇装備】 ヒット系フィルム、カット系ソード
【作戦運行】 自身の能力で映画のスタッフを誘拐し、撮影の苦労から生まれた悪夢を編集した闇の映画を完成させ、全国ロードショーを行う事によって世界中から闇を集める
闇駅名】 なし
【心の闇】 不明
【シャドー怪人薀蓄】 自身のカット系ソードは人間の命をカットする為の物
【器物モチーフ】 フィルム、映写機?
【闇形式の由来】 フィルム?

【詳細】

人間の悪夢をフィルムに定着させる能力を有する映画系シャドー怪人。
映画に精通した撮影所のスタッフを次々と誘拐拉致しては、自分の能力で彼らから収集した「悪夢」を元に大作と自負する闇の映画を製作。そのフィルムを全世界に同時に上映し、パンデミック状態にして大量の闇を集めようとした(かなり手間がかかる作戦で、ゼットも司令塔のノアに対して「また面倒な方法で闇を集めてるみたいだな」と指摘している)。

ヒット系フィルムで相手を拘束する「フィルムノワール」の他、ヒット系フィルムを発火させる「燃え上がるひと夏のアバンチュール」、驚天動地のディザスター(恐竜、UFO、戦争など)が連続する「歴史を揺るがす大スペクタクル」、両肩のキャメラから弾丸を連射する「空前絶後のガンアクション」、暗闇の中で悍ましいホラーが巻き起こる「決して一人では見ないでください」などの人気映画館の上映スケジュール並の多彩な得意技を繰り出せる。また接近戦では「カット系ソード」という武器(「ソード」とあるが、実質的にハサミ)で相手と切り結ぶ。

映画プロデューサーの分倍河原を襲っていた時に、偶然その撮影所を見学に来ていたトッキュウジャーたちに目撃されて交戦。
上記の多彩な能力、とくに幻に極限なまでの臨場感を与える「歴史を揺るがす大スペクタクル」でトッキュウジャーを翻弄するが、1号がハイパーレッシャを使って反撃しようとした矢先に突然戦闘を中断し、「それは来たるべきクライマックスに取っておくべき」と真摯に助言して姿を消す。

その後、トッキュウジャーたちはプロデューサーを助けようと撮影所のスタッフたちが次々とボイコットを起こして人手不足に陥るという「呪いの映画」の製作に助力していたが(といっても、勝手に監督を申し出たカグラの我が儘でキャラ設定も作風も崩壊しているが)、現場の様子から腑に落ちなかったヒカルが守衛に聞き込み調査をしたことで、逃げ出したと思われていたスタッフたちが実は怪人に拉致されていたことが発覚。

エリア内の試写会場に拉致していた人々の下に辿り着いたトッキュウジャーたちにスクリーン越しに対峙し、今回の自身の計画を明かす。
そこで「人を楽しませるためにある映画を悪用した」と憤慨するカグラを始め、奮起するライトに触発されてスクリーンから実体化すると変身したトッキュウジャーたちと交戦。
再び多彩な攻撃を繰り出した直後、撮影所内の路地裏を逃走する。
それを追いかける5号と激しい銃撃による追走劇を繰り広げ、途中から「カット系ソード」に持ち替えて彼女とのサシのバトルに白熱していたが、トッキュウジャーたちがチームであることを忘れ、気付いた時にはトッキュウブラスターの銃口を向けたメンバー全員に至近距離で取り囲まれてしまう(上記の台詞はその際のコメント)。

トッキュウジャーたちの反撃で奪われた闇の映画のフィルムを破壊されると先刻の「ハイパーレッシャ」の使用を覚悟していたが、気まぐれな1号は敢えて「レインボーラッシュ」を選択し、さらに5号のイマジネーションで「守衛さん」に変化。
突如召喚された生身の守衛が次々と繰り出す徒手空拳に滅多打ちにされ、とどめのアッパーカットで上空に吹き飛ばされて大爆発を起こす。

直後、闇暴走を起こして巨大化し、トッキュウレインボーと交戦。
トッキュウレインボーを粘質な闇で包み込んで恐怖映像「決して一人では見ないでください」を作り出して内部のトッキュウジャーたちの精神を崩壊させようとするが、冷静沈着なヒカリからため息混じりに「全然怖くない」と一蹴されたことで無力化。
最期は「トッキュウレインボーファイナルスラッシュ」で爆散した。

【余談】

25駅のピンスポシャドー以来、久々に「レインボーラッシュ」で倒された怪人。

今回のエピソードは14駅以来のヒカリの推理回かと思われたが、実質彼の推理は全て撮影所の守衛さんから伝聞したもの(ライトたちも「本当の探偵は守衛さんなんじゃないのか?」と疑問視していた)。守衛役の喜多川氏は台詞はほぼ無いにも関わらず、怪人の必殺技に利用されるなどの「インパクトの強いキャラ」として扱われている。

また今回のエピソードで映画プロデューサーがトッキュウジャーたちの戦いを撮影しようとしたことから、「大人でも元から想像力(イマジネーション)が豊かな職に携わっている者ならば烈車などを視認できる」ことが判明した(どちらにせよ、彼が撮影したフィルム自体には何も映ってないかもしれないが)。

偶然の一致か、同時系列の仮面ライダーにも画像媒体をモチーフにした怪人が登場する。

最終更新:2014年12月02日 12:28