十六夜九衛門

「伊賀崎の連中か?」

【名前】 十六夜九衛門
【読み方】 いざよいきゅうえもん
【声】 潘めぐみ
【登場作品】 手裏剣戦隊ニンニンジャー
【登場話】 忍びの1「俺たちニンジャだ!」
【所属】 牙鬼軍団
【分類】 幹部/妖怪
【好きな物】 終わりの手裏剣
【好きな場所】 森の隠れ処
【攻撃力】 ★★★★☆
【不思議な技】 ★★★★★★
【忍術】 ★★★★★★
【能面モチーフ】 狐面
【モチーフ】 トラ、九尾の狐
【名前の由来】 十六夜(月の満ちかけの一つ)、尾の狐+石川五右衛門

【詳細】

牙鬼軍団の小姓。
ヒトカラゲの襲撃で破壊された伊賀崎忍術道場から小槌を盗み出し、それを用いた妖術を操りながら人間から「恐れ」を集め、牙鬼幻月の復活に力を尽くしている。

「邪」と書かれた五トン妖シュリケンをセットした小槌を振るい、様々な妖術を自在に操る。
ガシャドクロ召喚の術」や、雷撃を発生させる妖術を用いる他、小槌を刀のように変化させたり、小槌を巨大化させるなど直接的な戦闘能力も高く、
倒された妖怪を「肥大蕃息の術」を発動させることで巨大化させるなど、巨大化担当としても行動する。

彼が自称する「小姓」とは武将の身辺に仕えて諸々の雑用を果たし成長すると主君の側近として活躍する者も多かったという、いわゆる幹部候補生としての立場である。
しかし身分としてはかなり下の方になり、自身が復活させた蛾眉雷蔵に存在を覚えてもらってない(彼の眼中にもない)程の組織内では最下級。
その話術は蛾眉すらも説得させ、時には本人の意思を無視した行動で抑制させる事もあり、立場の違いを気にしない強かな一面を持つ。

基本的に「~御座りまする」など、下手に出た丁寧な言葉を話すが、影で毒づいたり、時には目上である幹部の意志も無視して自らの計画を遂行するなど目的のために手段は選ばない。

妖怪カマイタチを撃破したニンニンジャーを遠くから眺めながら上記の台詞をこぼしたり、襲撃した伊賀崎忍術道場からシュリケンに対応した小槌を奪ったりなど、
伊賀崎家との関連性を思わせる描写が多々あり、忍びの7では面識がある好天と接触し、「彼が所有している」と思われる『終わりの手裏剣』なるものを要求。
しかし、惚けられた上に要求を拒否されてしまい、彼の自分は愚か、孫のニンニンジャーたちですら欺く策士ぶりに苛立ちを見せ、狐型の自身に反してか「あの狸」と罵倒するなど相性面は最悪であり、
天空のオトモ忍をて名付けられなかったことなど、好天の人間性をこき下ろしたりもしており浅からぬ因縁を抱えている。

それもそのはずであり、実は好天が息子である旋風と共に弟子として鍛えていた、いわばニンニンジャー達の兄弟子。
だが好天が旋風を跡継ぎとして自分は息子に対する当て馬だったと悟り、旋風を襲って彼の忍タリティを奪って出奔したという過去がある。
そのため伊賀崎流ではない独自の忍術、十六夜流忍法を自称する様々な強力な忍術を扱うことが出来る。
終わりの手裏剣を狙うという点でキンジ・ラキガワに目をつけ、彼に様々な情報を吹き込んで利用し味方として引き入れようとしたことも。

忍びの2までは現代に甦った牙鬼軍団の中で唯一の幹部だったが、同話のラストでカマイタチやカッパの集めた「恐れ」を使い、蛾眉雷蔵を復活させた。
だが戦いにしか興味のない蛾眉をどうにかこうにかなだめすかしながら恐れを集めていき、ニンニンジャー達、特に天晴に興味を持った蛾眉を言葉巧みに動かして恐れ集めに本腰を入れさせることに成功する。
一定量の恐れが集まるとニンニンジャー達に敗れた彼を無理やり巨大化させ、キングシュリケンジンに倒されると即座に家老である晦正影を復活させた。

『春休み合体スペシャル』では「仮面ライダー」の世界にいるロイミュードと邂逅し、かつて仮面ライダー達に滅ぼされたショッカーの科学者の遺志を受け継いだロイミュード089の目的を達成させようとするハート達と利害の一致で協力。
自身が所有していた封印の手裏剣とロイミュードのバイラルコアを組み合わせ、新たな妖怪を生み出した。
しかし、この結託は一時的な同盟に過ぎず、寛大に「新たな友」と歓迎してくれたハートを含め、ロイミュードを「カラクリ人形」と罵っていた。
ロイミュードへの支援と同時に「異世界から来た自分たちは長い時間存在を保てない」という習性に目を着け、ニンニンジャーの抹殺を画策し、
こちらの世界に迷い込んだ彼らが巨大化したロイミュードを倒した後に姿を現すと世界の法則を伝え、自身も消滅しないように一足先に元の世界に帰還した。

家老であり、牙鬼家の中でも高い位置にいる正影に対しては常に低姿勢だが、自分をただの小姓ではないと見抜きつつもそばに置き、恐れを後回しにしてニンニンジャー達と「遊ぶ」正影には苦手意識を持っている。
名前を「十兵衛」、や「十右衛門」などと間違う彼には「九衛門でござりまする!」と声を荒げて訂正していたが、後に諦めたのかスルーするようになった。

忍びの20で、正影が「遊び」の中で分析したニンニンジャー達の弱点を攻撃することに特化させた上級妖怪ヌエも倒され、ニンニンジャーが「ライオンハオー」という戦力を入手した事に焦り、
「予定より随分早いが、状況が状況」と新たな幹部を復活させる(その事から本来は晦正影が倒された後に復活させようと考えていた事が窺える)。
正影に加え、集めた恐れを美容化粧水やかき氷のシロップにしてしまうなど自由奔放な奥方の言動に振り回されていたが、その影で十六夜流忍者として牙鬼家に仕える御庭番衆を蘇らせ、密かに暗躍していた。

そして十六夜流忍者達に埋め込んでいた歯車コアに記録された攻撃データを抗体として利用したカラクリキュウビが完成するとニンニンジャー達を始末しようと自ら出陣。
一度は圧倒するも、ゲキアツダイオーを作り上げた彼らの前に敗北してしまう。

御庭番を私利目的に勝手に使い潰したことで牙鬼軍団からも追われる身となってしまい、ゲキアツダイオーの必殺技で顔面に大きな傷を残しながらも潜伏。
その間、キンジに眠るオオカミオトコの力を目覚めさせるため嘘をついて妖刀裏鮫を彼の手に渡し、妖怪化を促進させるが、キンジはその力を従えパワーアップを果たす。
そのことに激怒して再び姿を消すが、有明の方が産んだ牙鬼萬月からその存在を怪しまれ、霞が作った機械で正体を白状させられかけるもなんとか逃走。

萬月がニンニンジャーに敗れ瀕死の状態のところに現れ、自分の正体を告げた。

【余談】

中性的な声色故に男性か女性かは不明だったが、雑誌等では彼として紹介されており、回想シーンなどから男性であることが確定した。
またスターを除くニンニンジャーに対しては個人名で呼ばず、総じて「ラストニンジャの孫たち」という独特の言い回しをする(おそらく、ラストニンジャの弟子になれなかった自分から、弟子の素質を持つ彼らへ向けた皮肉と思われる)。
雑誌などでは「彼」として紹介されている。

声を演じる潘氏は特撮作品での出演は今作が初となり、「子供の頃から見ていたスーパー戦隊シリーズに参加する事をとても喜んでいた」と言う。
母・恵子氏も『魔法戦隊マジレンジャー』の天空聖者スノウジェル役や『獣拳戦隊ゲキレンジャー』のヒソ役でスーパー戦隊シリーズに出演している。

一部の関連書籍では、虎と狐を合成した姿は牙鬼という強大な勢力を後ろ楯に行動を進める、つまり本人の『虎の威を借る狐』を体現したものではないのか、という説がある。

潘氏は動画サイトで配信されてる『2分22秒で分かる手裏剣戦隊ニンニンジャー』とそのパロディ『2分で分かるかもしれない手裏剣戦隊ニンニンジャー』のナレーションも務め、どちらも同キャラのような中性的な声色ではなく、女性らしい高音で説明している。