「意思持たぬ、造られしモノ達よ!我、牙鬼幻月の為に意思を持て!」
【詳細】
ただあくまで日本古来から伝わる「妖怪」の伝承をり、手裏剣の取り憑いた(現代社会の)「器物」が形作ったものであり、本物の妖怪ではない。
誕生の際に幻月の思念の上記の台詞が響き渡る点から察すれば、一種の「付喪神」、或いは「幻月自身の分身」と同等の存在と思われる。
チェーンソーから鎌を持ったイタチの妖怪「
鎌鼬」を生まれたり、ある程度は妖怪の伝承と元になった器物が一致している場合もある。
しかし、冷蔵庫から
クモの妖怪「
土蜘蛛」が生まれたり、パラボナアンテナから鏡の妖怪「
雲外鏡」が生まれたり、ベースと誕生した個体の関連性が薄い場合が多い。
幻月の邪気によって変化する為なのか、
蛾眉雷蔵などの幹部の事に関する知識を持ち合わせているらしく、他にも誕生直後から自分が何の妖怪なのかを明確に把握している(例:
妖怪ダイダラボッチ)。
しかし、タキガワファミリーが代々「妖怪ハンター」を生業とし、スターニンジャー/キンジ・タキガワの実兄や実父を殺害するに至った
本物の妖怪も劇中の世界に存在する(詳細は不明だが、『
忍者戦隊カクレンジャー』と世界観を共有している時点で生粋の妖怪が存在する可能性も否めない)。
幻月の完全復活に必要なエネルギーとなる「恐れ」を集める為、
ヒトカラゲと共に人々に襲い掛かり、一度倒されても
十六夜九衛門の「
肥大蕃息の術」によって再生巨大化する。
しかし、完全に滅せられる事で幻月の怨念と妖気が浄化され、封印の手裏剣に還元してしまう。
基本的に封印の手裏剣は1枚につき妖怪1体を生み出すが、幻月自身が手裏剣に自ら力を与え、複数の手裏剣を一度に使用すれば、より強力な
上級妖怪が誕生する(反対に1枚の手裏剣で多種の妖怪を複数作れるのかは不明)。
当初は何処かに散らばった封印の手裏剣が街中に設置、或いは放置や廃棄されていた器物に自発的に取り憑き、あらゆる妖怪が自然的に誕生する事があった(忍びの5でウンガイキョウを生み出した手裏剣は器用に歩いていた)。
しかし、忍びの6以降で
牙鬼軍団の幹部によって手持ちの手裏剣から意図的に生み出され、「恐れ」の収集とは別にその能力(誕生場所も含む)を利用した対ニンニンジャー用の作戦を担う個体が増えるようになる(特に牙鬼家の家老の
晦正影の生み出す配下が顕著し、必要な手裏剣も軍団の手持ちに何枚か回収されていた)。
封印の手裏剣はラストニンジャの素質を持つ者(ニンニンジャー)の手に収まれば、その者に秘められた「忍タリティ」との共鳴によってオトモ忍シュリケンに変化する性質(好天曰く「それこそが封印の手裏剣の本来の姿」)があるが、封印の手裏剣が九衛門に回収された場合は
妖シュリケンに変化し、牙鬼軍団側が使用する妖術の要と化してしまう。
【余談】
最終更新:2022年06月19日 22:13