蛾眉雷蔵

「礼を言う、赤いの!お館様、無念!」

【名前】 蛾眉雷蔵
【読み方】 がびらいぞう
【声】 松田賢二
【登場作品】 手裏剣戦隊ニンニンジャー
【初登場話】 忍びの2「ラストニンジャになる!」
【所属】 牙鬼軍団
【分類】 幹部/妖怪
【好きなもの】 一騎打ち
【好きな場所】 戦場(いくさば)
【攻撃力】 ★★★★★
【不思議な技】 ★★★☆☆
【必殺剣】 ★★★★★
【モチーフ】 般若
【名前の由来】 蛾眉(蛾の触角のような曲線美を持つ三日月)

【詳細】

牙鬼軍団の武闘派の一番槍。侍大将である弓張重三の弟子。

般若の面を被った陣羽織姿の武者が、化け物染みた姿に変異したような容姿をしている。
牙鬼軍団の主戦力でもあり、十六夜九衛門が「軍団の一番槍」と言う程の実力を持ち、「戦」の中に喜びを見出す戦闘狂。

日本刀のような武器二振りで武装し、単純な剣術でさえ従来の妖怪とは一線を画する実力を持つ。
戦闘以外に興味を持たないが、独自の呪文で妖怪を生み出したり、ヒトカラゲジュッカラゲに強化させたり、戦闘以外の面でも優れた能力を有する。
戦国武将らしい性格の持ち主で、手柄に拘り融通が効かず、邪魔と言う理由で仲間の妖怪を切り伏せたり、手負いの自分を介護していたヒトカラゲにも八つ当たりで切りつけたりと非情に短気。

その反面、自分を出し抜いた九衛門に(曰く三下の分際で)『終わりの手裏剣』を求める野心を逆に気に入って助力したり、
一度認めた相手に対しては敗れた後自らの御首を取ることを許したりと、器量の大きさや割り切りの良さを見せる。

忍びの2で九衛門がより多くの「恐れ」の力を集めようと考え、尖兵の妖怪の働きで瓢箪に集めていた「恐れ」の水を割れた般若の面に注いだ事で復活を果たした。

しかし、復活当初は九衛門からの協力要請を受けるが、戦闘以外の事柄(組織の本願である筈の「牙鬼幻月の復活」という大義も含む)には関心がなく、「自身の本分は戦」と作戦の同行を拒否しては独断行動を取っていた(彼自身は牙鬼を「親方様」と敬う等一定の忠義を持ってはいるが、同時に戦好きの自身の性分もまた「主君からよく理解されている事」と語っている)。

忍びの3で妖怪カシャと戦闘中だったアカニンジャーとキニンジャー以外の3人の前に乱入し、手始めに同胞の筈のカシャを斬り伏せ、圧倒的な力で3人を追い込む。

そこに駆け付けたアカニンジャーとの交戦に移り、力の差で追い詰めていくが、忍術によるフェイントを重ねた起死回生の「忍烈斬」の一太刀で初めて負傷する。
しかし、逆にその攻撃を受けた事で本調子に戻り、本気を出そうとするが、駆け付けたシロニンジャーの「じゃぶじゃぶじゃー」による水蒸気煙幕で戦闘を中断されてしまう。

自身を傷付けたアカニンジャーを「好敵手に相応しい相手」と認め、上記の宣戦布告を残して撤退した。

忍びの4では九衛門に引率される形で妖怪ツチグモとニンニンジャーとの戦いを静観する。
九衛門の説得で「軍団の作戦に関われば、ニンニンジャー達と必然的に戦闘になる」という事を理解し、敢えて手を貸す事を約束した。

自身が「宿敵」と見初めた筈の天晴からは意外とぞんざいに扱われているらしく、(名前を教えたにも関わらず)「カビないゾー」と誤って記憶されていたり、忍びの5では「(巨大化した妖怪を倒した後に)正々堂々と勝負するから待ってろ」と約束してきた天晴本人が決闘をすっかり忘れてすっぽかしてしまい、黄昏時になっても待ちぼうけしていたり、不遇なキャラとしても描かれている。

忍びの6ではそのことに激怒し、封印の手裏剣を使って妖怪テングを生み出し、テングの能力を利用してアカニンとの一騎打ちに入る。
だが実力をあげていた彼に粘られ変身解除に持ち込むも、テングを撃破しやってきた他のメンバーに天晴を救出されてしまう。
元の海岸に戻り、ニンニンジャーとの対決に入るが、アカニン以外の4人の攻撃をさばいている間に手裏剣斬を発動させたアカニンの攻撃で右の角をへし折られるなどの深傷を負い、
なおも戦闘続行しようとするが「わがままはお控え下さい」という九衛門に従い撤退した。

その後も天晴との対決に拘るが九衛門から釘を差されたため、天晴との決着が付けば全面的に九衛門の支持に従うと決め、
アカニンジャーとの一騎打ちに望む。
実力を上げてきたアカニンに対し真っ向から打ち破り、力尽きた彼を崖下へと蹴り落として立ち去った。

そして約束通り忍びの12で九衛門の「恐れ」の収集を手伝いその最中阻止しに来たニンニンジャーが出現。
怪我を押して現れたアカニンジャ―との再戦の際に、新たな合体忍シュリケンを使用した乱舞忍烈斬を受け敗北し、自ら天晴に倒される運命を決めるが、九衛門の横槍で強制的に巨大化される。

その際に自我を失い、2体のガシャドクロが変化した大剣を武器にシュリケンジンとバイソンキングを苦戦させるが、
合体忍シュリケンを使いキングシュリケン合体を果たしたキングシュリケンジンのキング破天荒斬りを受け、今わの際に自我を取り戻し、礼を言って爆散した。

だがかつてアカニンジャーの手裏剣斬で切り落とされた角の一部に封印の手裏剣を突き刺すことで忍びの44にて復活を果たす。
体の色が赤くなっている以外は外見の違いはない。
なお復活する際に妖怪を生み出す呪文が用いられている。

【余談】

声を演じる松田賢二氏は『仮面ライダー響鬼』の斬鬼や『仮面ライダーキバ』のガルルなどを演じてきたが、スーパー戦隊シリーズの出演は今作が初。

テレビ朝日公式サイトの「妖怪」のページで紹介されたが、東映公式サイトでは松田氏のオールアップ報告がない為、後に再登場(或いは別キャラでの声優の再出演?)が窺える(『獣電戦隊キョウリュウジャー』の怨みの戦騎 エンドルフ、『烈車戦隊トッキュウジャー』のグリッタ嬢などと同様)。

最終更新:2022年04月26日 23:17