ソードロイミュード

007「そうだ怒れ!力の全てをぶつけて復讐しろォ!」」

【名前】 ソードロイミュード
【読み方】 そーどろいみゅーど
【声】 大原崇(ロイミュード007)
谷充義(多賀始)
【登場作品】 仮面ライダードライブ
【登場話】 第25話「新たなる闘いはなぜ始まったのか」
第26話「チェイサーはどこへ向かうのか」
【分類】 融合進化態ロイミュード
【序列】 007(バット型
【融合進化の相手】 多賀始
ネオバイラルコア バット
【心の闇】 復讐心?
【事件】 脱走犯病院襲撃事件
【特色/力】 次第に上昇する戦闘力、両腕のブレードから放つエネルギー斬撃
【モチーフ】 剣?

【詳細】

バット型の下級ロイミュード007がネオバイラルコアを介して、「警官殺し(コップキラー)」の罪状を持つ凶悪犯、多賀始と融合進化した姿。

融合進化態としては初めて出現した個体で、感情をコピーしたり、欲望を吸収するにとどまっていた従来の進化態ロイミュードとは一線を画す高い戦闘力を備える。
胸部にあるナンバープレートも通常の進化形態では存在しないはずが、人間と融合進化するという特性の差異のためか刺のような装飾が追加されているものの、デザインの一部として表面に確認できる。
「攻撃力や防御力が次第に上昇する」という特性を併せ持ち、時間の経過とともに戦闘力が上昇していくが人間の身体がロイミュードのボディに馴染んでいくのか、
それともその逆なのかは定かではない。

両腕は翼のようにも見える凄まじい切れ味のブレードであり、単純な格闘戦で最も威力を発揮する。
またその刃からエネルギーの斬撃を飛ばして攻撃する事ができる。

007は予てより悪名名高い始を融合相手に選んでいたらしく、逮捕された彼を護送していた警察一派を重加速で襲撃、始の脱走を手引きすると供にネオバイラルコアを手渡して融合の説明を行い、
自身の犯罪歴を「芸術」と賞賛されたことや、逮捕を逃れようと自棄になっていた彼の心の闇とシンクロし、見事に融合進化を果たした。

そのまま重加速で動けない警察たちに危害を加えようとするが、割り込んだドライブとマッハに妨げられる。
ところが「最初に襲う獲物はもう決まっている(始)」と意味深な言葉を残すとエネルギーの斬撃の乱れ撃ちを行い、ドライブたちが『ベガス』と『カクサーン』でその攻撃から警官たちを庇っているうちに逃走する。

その後、行方を追っていた進ノ介は現八郎との会話から始が自分の元相棒である明に逮捕された過去を思い出すが、進ノ介の憶測通り、明に復讐しようと彼が入院している病院に出現。

残忍にも「奴の悲鳴をリアルタイムで聞きたい(始)」と敢えて重加速を使わずに堂々と正面から乗り込んで病院をパニックに陥れ、
事前に進ノ介から連絡を貰い病院の人々を身を挺して守ろうとする明本人を自慢のブレードで甚振るが、駆け付けたマッハに邪魔されて交戦。

飛躍的に成長していた戦闘力でマッハを追い詰め、さらに上記のように重加速が発生していない状況から正体の露呈を恐れる進ノ介の変身を意図せずとも妨げていたが、
「機密を守ること」よりも「市民を守ること」に決意を固めた彼がドライブに変身(これにより、遂に世間にドライブの変身者を晒してしまう)。
タイプフォーミュラのスピードに翻弄された末、霧子が回収した強化ロイミュードの組織サンプル(実は密かに接触していた魔進チェイサーから受け取った破片)でチューニングを施したタイプスピードの「スピードロップ」を受け、
そのダメージで始との融合を解除させられ、元の下級ロイミュードへ戻ってしまう。
ライダーを恐れて逃走を図るも、上空に飛翔してる際にトライドロンから分離したコクピットを台座にして跳躍してきたドライブのハンドル剣による斬撃で爆散。
しかし、直後に姿を現した謎のロイミュード001に数字のコアを回収され、撤退に成功する一方、多賀は「加重逃走罪及び殺人未遂」で逮捕されることになった。

翌話では007の再接触の可能性を考慮し、警察が秘匿して匿っていた始の元に辿り着き、再度融合進化。
護送には進ノ介ら特状課をも欺く情報操作が行われていたが、元から警察の暗部に詳しい001が差し向けた個体なので彼から情報をリークしていたと考えられる。
それかその場にいた仁良の可能性も考えられる。

デッドヒートマッハを難なくあしらう強さを見せ、さらに少し前に起こったハートやチェイサーとの一悶着で腕を負傷して変身すらままならない進ノ介を庇おうとする生身の霧子の蹴りをいなし、
彼女も自分の刃の餌食にしようとするが、そこにチェイスが出現。

「人間を守る」という本能を受け入れた彼が新たに決意して変身した仮面ライダー『チェイサー』と交戦する。
しかし、斬撃もチェイサーのスーツの耐久力の前では通じず、専用武器のシンゴウアックスの猛攻でまたしても始を分離させられてしまう。

今度は下級に戻っても果敢に挑み続け、「マッテローヨ」という予想外の必殺技待機状態(進ノ介曰く「りんなさん、センス爆発」)に困惑するチェイサーを襲おうとするが、
チャージ中にブレイクガンナーの銃撃で牽制されて奇襲が失敗し、最期は「イッテイーヨ(チャージ完了)」に移行したアックスから繰り出す「アクロスブレイカー」を喰らい爆散。
多賀始も逮捕されたことで事件は解決した。

第47話では幽霊としてシーカーロイミュードフリーズロイミュード超進化態と共に登場。これらは人間態及び融合した人間が「警察」に関係する人物だったつながりと思われる。
進ノ介をあの世へ引きずり込もうと襲いかかったが、突然現れた仮面ライダーゴーストによって倒された。

007と融合していた多賀始だが、2年後の2017年に西堀光也らの手引で刑務所からの脱走を果たす。
坂木光一らとどんよりバンドが発生させるどんよりバンドを装着して戸塚信用金庫を襲撃した際に、剛と狩野洸一の活躍で逮捕された直後、
どんよりバンドに仕込まれた毒を注入され口封じのために殺害された。

【余談】

融合状態では007が意識を表に出して会話する際、装飾で隠されたナンバープレートが露出するという演出があるが、
ベルトさんはそれを「自分達のようだ」と称した。
おそらく純粋な手段で進化したわけではなく、人間と融合しないと進化態としての姿を維持できないことも影響している。

なお、始は「警官殺し(コップキラー)」の異名で呼ばれていたが、具体的にどのような犯行内容で何名の警察官をその手で殺めていたのか不明(007がソードロイミュードとしての姿を「お前の欲望の形」と言っていた事から、刺殺や斬殺など、鋭利な刃物を用いた犯行に及んでいたと考えられる)。
そもそもがソードロイミュードとなった際に、その力の矛先として真っ先に警官を選んでいるあたり、その凶暴性が伺い知れる。
ちなみに登場した当時(2015年)は40歳だったことが仮面ライダー図鑑にて判明した。
もともとは有限会社「新事毛糸」の社員だったらしい。

下半身の形状(腰の部分にある三角のディティールなど)から、スーツは恐らくジャッジロイミュードの改造(後にデザイナーのコメントで確定した)。

見た目としてわかりやすく凶器を携えているためかリベンジャーロイミュードのパーツとして採用されている(左腕がソードの大型ブレード)。

最終更新:2020年10月29日 04:07