晦正影

「初めてじゃよ。ここまでワシを虚仮にした小童共は!」

【名前】 晦正影
【読み方】 つごもりまさかげ
【声】 中尾隆聖
【登場作品】 手裏剣戦隊ニンニンジャー
【初登場話】 忍びの13「燃えよ!ニンジャ運動会」
【所属】 牙鬼軍団
【分類】 幹部/妖怪
【好きな物】
【好きな場所】 カラクリボディのコクピット
【攻撃力】 ★★★☆☆
【不思議な技】 ★★★★★
【呼び間違い】 ★★★★★
【能面モチーフ】
【名前の由来】 晦(月が隠れる日)

【詳細】

目と鼻だけに割れた翁の面を依り代として現代に蘇った牙鬼軍団の家老。牙鬼幻月の軍師。

不気味な術を操作する為の錫杖で武装し、巨大な頭蓋骨型のエネルギー波を飛ばす「牙凌道・洒落頭」という必殺技を得意とする。
妖怪の誕生を隠匿する特殊な結界を張ったり、水鏡のような窓を開く事で幻月と直接対話を行ったり、様々な妖しい術を用いる。

「いかなる謀にも『遊び心』を入れるのが粋」をモットーとし、その「遊び心」を取り入れた策略を好む。
それ故に敵である筈のニンニンジャーを楽しませる催しを企画したり、一見して立案した作戦にはふざけたものが多く、十六夜九衛門も動揺するしかなかった。

しかし、「牙鬼軍団の家老」として牙鬼家の復活に誰よりも尽力したり、幻月を始めとする牙鬼家の者に対する忠誠心は異常に高い。

錫杖を手にした翁面の僧侶がグロテスクな化け物に変じたような姿をしている。
ニンニンジャーに敗北した蛾眉雷蔵に代わり、恐れの力が一定量溜まった為に九衛門が翁の面から復活させた。

怪しげな呪文を用いて作戦に適した妖怪を随時に生み出す他、ガマガマ銃が妖怪を感知するシステムを逆手に取って作戦に組み込むなどの特殊能力に秀でる。

九衛門が牙鬼家の小姓でない事を見抜き、騙されたフリをしたり、「おかしな事をしたら斬る」と警告しつつもそれ以上は言及せずに放置したり、強かな面を見せる。
好天からも「一筋縄ではいかない」と言わしめ、九衛門の進言に関しても「忍者達を始末すればいつでも恐れの力は手に入る」として意に介さない。

様々な妖怪を生み出してはニンニンジャーの戦力を十分に分析し、忍びの19で幻月自身に上級妖怪ヌエを誕生させる。
ヌエにニンニンジャーを始末するつもりだったが、パワーアップしたアカニンジャー超絶だけでなく、ライオンハオーによってその目論見は崩れ去ってしまう。

忍びの21で復活した有明の方は幻月の正妻であり、家老である自身よりも立場は彼女の方が上な為、彼女のワガママにも注意ができずに振り回されるようになる。
それ以降、彼女の適当な指示にも何とか応えようとする苦労人としての一面を見せるようになった。

忍びの36でニンニンジャーを自ら掃除しようと立ち向かい、アカニンジャー超絶の超絶手裏剣斬を連続で受けてもダメージを様子がなかった。
「自分の心臓を貫くには少し足りなかった」という台詞と共に反撃に転じ、「心臓」という急所があるようだが、何らかの方法で守っている事が窺える。

忍びの39で幻月と有明の方の息子である牙鬼萬月が生まれ、彼を「若君」と呼んで補佐するが、彼の本性は見抜けず、それに関して突っ込まれてしまう。
萬月の能力の高さを見て、「444年前の幻月の予言は正しかった」と確信するが、忍びの42で萬月がニンニンジャーに敗北して戦死した。

忍びの43で萬月の死を有明の方に伝える事ができずに心を痛めていたが、九衛門がその事を有明の方に告げ、彼女の悲しみから生み出された大量の恐れの力で遂に幻月が復活する。

忍びの44で萬月の死を利用してまで幻月を復活させた九衛門を責めるが、幻月から彼の正体を知り、掌を返すように平伏した。
牙鬼家の天下統一と伊賀崎一族の滅亡の為、久右衛門の命により自らニンニンジャーを倒すべく出撃する。

黒色の霧で相手の記憶が映像として映し出される空間に引きずり込み、相手が精神的に支えとしている人物を自身に上書きする事によって記憶を改竄する妖術を用いる。
上述の妖術で天晴の存在に割り込む事によってニンニンジャーの仲間割れを目論み、八雲と風花を除く3人を自分側に付け、八雲と風花も天晴を忘れさせようと術にかける。

しかし、八雲と風花は要所要所で頼りにしている天晴が情けない姿を晒している過去を思い出し、自分がみっともない姿を晒している映像が流れてしまう。
慌ててふためいている隙を突かれ、2人の攻撃で解除されてしまい、天晴以外のニンニンジャーに戦いを挑み、様々な妖術を駆使して対抗する。

アオニンジャー超絶とスーパースターニンジャーの必殺技を受けても何事もなかったかのように復活する。
しかし、アカニンジャー超絶の超絶手裏剣斬を受けても全く効かなかった事を思い出し、アオニンジャー超絶は「レーエガミ・ヨデイモオ」という魔法で彼の記憶を映し出す。

八雲と風花が他の3人に追い掛けられる際、極小サイズの晦が等身大サイズに乗り込む様子が映し出されていた。

実は今までニンニンジャーが見てきた晦は自分そっくりに作り出されたカラクリボディに過ぎなかった。
本物の彼は自身の究極の術によって8㎝程の肉体を得て、カラクリボディの頭部にあるコクピットに乗り込んで操縦して闘っていた事実が判明した。

「攻撃が効かないのは何かカラクリがある」どころか、本当にカラクリがあった衝撃の事実にはニンニンジャーも動揺するしかなかった。
正体を見抜かれた為、アオニンジャー超絶とスーパースターニンジャーによって身動きを取れなくされ、シロニンジャーにカラクリヘンゲン「弓」で翁面を撃ち抜かれる。

その直後、カラクリボディを放棄する形でコクピットから降り、不思議な呪文を唱えて巨大化する。
アカニンジャーがいない事もあり、キングシュリケンジンを不思議な妖術で圧倒するが、ライオンハオージョウの参戦によって形成が逆転し、覇王シュリケンジンになす術なく、最期は覇王アッパレバスターを受け爆散した(その際に「例えワシがやられようとも、御館様の天下は揺るぎない事を思い知るがいい!」と叫んでいる)。

【余談】

上記の台詞は『ドラゴンボール』のフリーザの「初めてですよ。ここまで私を虚仮にしたお馬鹿さんは…」をアレンジしている(フリーザの声も中尾氏が演じている)。

九衛門の名前を「十兵衛」や「十衛門」などと揶揄しからかっているが、アオニンジャーを「アオニンニンジャー」と言い間違えたり、その点から彼が名前を間違えるのはわざとではない模様(テレビ朝日公式サイトの「牙鬼軍団」では個人的ステータスは「呼び間違い」となっている)。

縮小サイズの本体が機械の身体を操縦して行動する怪人は『忍風戦隊ハリケンジャー』の五の槍 サーガイン以来、更に同型のロボットに登場して操縦する怪人は『大戦隊ゴーグルファイブ』の合成怪獣以来の登場となる。

最終更新:2017年09月18日 19:30