忍者イッカクサイ

「あ、ちなみに豆知識ですが、すごろくの起源には諸説ありますが、一般的には発祥は六千年前のエジプトと言われ…(省略)」

【名前】 忍者イッカクサイ
【読み方】 にんじゃいっかくさい
【声】 武虎
【登場作品】 手裏剣戦隊ニンニンジャー
【登場話】 忍びの29「忍者すごろく決定版!」
【所属】 牙鬼軍団
【分類】 牙鬼流忍者/十六夜流忍者
【好きな物】 サイコロ
【好きな場所】 忍者すごろく館
【攻撃力】 ★★★☆☆
【不思議な技】 ★★★★☆
【体当たり】 ★★★★★
【絵巻物】 「犀」忍者
コア歯車 犀(腹部)
【得意忍法】 結界を張ったすごろく空間に相手を誘い込み、上がりに向かってサイのように猛進させる「すごろく館の術」
【集める恐れ】 上がりのないすごろくに閉じ込められた子供達の恐れ
【生物モチーフ】 サイ

【詳細】

牙鬼家に伝わる「犀」忍者の絵巻物から十六夜九衛門の「忍び招へいの術」によって現代に甦った牙鬼軍団第ニの忍び。

2本の犀角釵(さいかくさい)を武器とし、フルパワーの突進体術で戦闘を行い、「サイの目の術」でサイコロの出た目の数に応じて攻撃力を倍増させる事ができる博才忍者でもある。

牙鬼城の暗い間で召喚された直後、右肩にあるサイの頭部で襖を突き破って出現し、九衛門から子供の恐れを集めるように命じられる。
気紛れで今回の作戦に協力を申し出た晦正影の介入もあり、とある公園に上述のすごろく館の術「忍者すごろく決定版」の扉を設置した。

忍者すごろく決定版は「サイコロの出目に従って止まったマスにあるイベントを体感する」というオーソドックスなゲーム(霞曰く「人生すごろくの忍者版」)である。
しかし、実は九衛門がかつて天晴と風花の父親・伊賀崎旋風から奪った忍タリティが色濃く反映され、マスのイベントは全て彼の忍者修行時代に経験した「記憶」を元に構成されている。

旋風が九衛門に忍タリティと記憶を奪われた日の出来事を表すマス以降が暗闇に閉ざされ、その「あがりの存在しないすごろく」に隔離した子供達から「未来には絶望の闇しかない」という事実を直視させ、「恐れ」を集めようと目論む。

公園でニンニンジャーたちの出撃を意に介さず、陽気なスッパラゲたちの誘導で子どもたちを「すごろく」世界に取り込むと姿を現して自己紹介し、子どもたちを救出する条件にニンニンジャーたちにも「すごろく」に参加するよう要求する。

勝負を買ったニンニンジャーたちがアカとキとスター、アオとシロとモモの二手(天晴曰く前者は「イケイケドンドン組」、後者は「ジックリジワジワ組」)に別れて攻略してると、「すごろく」の内容が出撃する直前に偶然旋風から聞かされた体験談と酷似していた事からアオたちが「すごろく」の正体を看破。
「旋風本人を連れてきて彼の協力を仰げば打開策が見つかるかもしれない」と考えたアオの発想でジワジワ組の3人が「出目の数だけ戻るマス」を逆に利用して入口から逆流脱出すると、「ルール違反」と称して襲撃してくる。
相手を引き受けたシロとモモを圧倒していたが、八雲が事情を聞かされた旋風を連れて戻ってくるや否や掌を返して「すごろく」へ親切に再度案内する(その際、無防備な尻に風花の渾身のローキックを受けて酷く痛がっていた)。

その後、最終的に全員が暗闇のマスに行着き、とくに残酷な真相を知ってしまった当事者の旋風は愕然とするが、それらの自身の辛い挫折を敢えて反面教師にして八雲たちを激励。その渇に奮起され「暗闇で先が見えないなら自分の手で自ら道を切り開く」と心に刻んだ八雲の出口の光を生み出す魔法、そして残りのメンバーの「きんきらじゃー」の「キラキラスターライトロードの術」で作り出された虹の道で「すごろく」空間から子どもたち共々脱出されてしまう。

強引に出口を作られる逆転劇に「もはやチートをも越えている」と憤慨し、子供達の避難を旋風に託したニンニンジャーとの戦闘に移る。
上述のサイの目の術によるピコピコハンマーの時間差倍増攻撃でアオニンジャーを反撃するが、ニンニンジャーがそれぞれ2人ずつに分身し、一方の放つガマガマ銃とスターソードガンからのエネルギーを忍者一番刀とスターソードガンに受けて纏ったもう一方のニンニンジャーの斬撃の六連撃に怯み、強化変身したアカニンジャー超絶の超絶手裏斬を受け倒される(その際に「サイなら~」と言い残している)。

その直後、九衛門の肥大蕃息の術によって再生巨大化する。
巨大サイコロを取り出し、「街一帯を『すごろく迷宮』に変え、覇王シュリケンジンごと閉じ込める」と宣言するが、「すごろく」に関する豆知識を自慢気に語り始め、その蘊蓄の説明に苛立ったアオニンジャーの一声で必殺技の待機モードに入られ、最期は覇王アッパレバスターを受け爆散した(その際に「開幕前に終わらせないでくだサーイ!」と叫んでいる。

敗北後、彼の爆発でコア歯車が飛び、第30話で九衛門が密かに回収していた事が明かされた。

【余談】

「すごろく」を途中棄権しようとした者には容赦なく襲い掛かるが、その一方で逆に「すごろく」に参加する意思がある者に対しては敵意を消して丁寧に案内するという律儀な一面を持つ。

忍者すごろく決定版は「旋風の父親・好天だけでなく、不良生徒から善良ないじめられっ子までスッパラゲがエキストラを演じる」という凝った演出ぶりがなされていた。

「サイ」と付けて話す癖がある。

同話で旋風と九衛門の過去が明かされる。

動物の名前を冠する他の十六夜(牙鬼)流忍者と比べれば、「イッカクサイ」は一見古風な武人の名だが、歴とした「インドサイ」の呼び名の1つとされる。

最終更新:2016年02月10日 21:01