上級妖怪オオムカデ

「超絶と完全版って、カロリー多過でムカムカする!」

【名前】 上級妖怪オオムカデ
【読み方】 じょうきゅうようかいおおむかで
【声】 長嶝高士
【登場作品】 手裏剣戦隊ニンニンジャー
【登場話】 忍びの35「キンジ、妖怪への迷路!」
【所属】 牙鬼軍団
【分類】 妖怪/上級妖怪
【好きな物】 電気
【好きな場所】 迷路
【攻撃力】 ★★★★☆
【不思議な技】 ★★☆☆☆
【ベアハッグ】 ★★★★★
【集める恐れ】 なし(十六夜九衛門の捕獲)
【妖怪モチーフ】 大百足
【器物モチーフ】 電源タップ

【詳細】

晦正影の用意した「電気タップ」が牙鬼幻月の妖気を受けた2枚の封印の手裏剣と融合し、牙鬼の邪悪な妖気の影響で古来の「大百足」伝承を受け継いで変化した上級妖怪。

全身にセットされたプラグ足を媒介として全身を電気に変換し、あらゆるコンセントに直接侵入する事で何処でも自在に移動でき、コンセントの抜け道を使って迷宮を支配する。
伸ばした首を相手の身体に巻き付け、放電しながら締め上げて苦しめる攻撃を得意としている。

行方を眩ましていた九衛門の生存を確認した晦によって生み出される。
これまでの九衛門の所業(軍団の所有する牙鬼流忍者私物化、その裏でのカラクリキュウビの製造など)を問い詰めようとする彼の命令で九衛門の捕獲に乗り出す。

九衛門が妖怪化の兆候のあるキンジを「妖怪化を防ぐ為」として妖刀・浦鮫が安置されているビルの前に案内しているところに突如襲撃する。
九衛門に襲いかかるが、彼との交渉で一時的に護衛を承諾したスターニンジャーに妨害され、ビルの内部へと逃げられてしまう。

自身もビルの中へ突入した直後、続けてその戦闘を陰で一部始終見ていた凪と遅れてやってきた残りのニンニンジャーもビル内に突入し、それを監視していた晦の妖力でビル全体を「迷いの迷宮」へと変えてもらう。

この迷宮は「先を行こうとする者自身の心に迷いや葛藤があれば、地形がそれに反応し、岐路や障害物が増加する事で迷宮が広がっていく」という非常に厄介な代物であり、迷宮を解くには迷いを振り切る決意や覚悟を心に強く持たなければならない(九衛門曰く「如何にもご家老がやりそうな作戦」)。

エントランスにてアオニンジャーとモモニンジャーがビルから逃げ遅れた人々を避難誘導している間、他の3人と交戦。電撃で応戦するが、九衛門捕獲の任務を優先して即座に壁のコンセントから電気化して戦線離脱する(その際に「あの狐野郎(九衛門)とキンピカ忍者(スターニンジャー)」と意味深な言葉を残してる)。

しかし、(本人が方向音痴なのか不明だが)何故か九衛門の所ではなく再び迷宮を探索していたニンニンジャーたちの前に出現。
先程の言葉を疑問に思ったアオニンジャーから「何故、九衛門とキンジが一緒にいるのか?」と問われると、「単にあいつ等が手を組んだだけ。お陰で余計な仕事が増えた」と憤慨して攻撃を仕掛ける。
ところが、その言葉に動揺が強まったキに迷宮の作用が働き、発生した落とし穴で彼が真下へと落下。
その落下地点で凪が、偶然キンジと鉢合わせすると、「今はまだ詳しい事情は話せないが、決して哀しませるような事はしない」という彼の誓いの言葉を信じて敢えて見送り、(凪と同様に迷宮のトラップに掛かったのか不明だが)遅れて落下してきた天晴たちにも、凪が事情を話した上で自分やキンジへの信用を懇願した事で全員の迷いが消えて迷宮化が解除されてしまう。

直後、再びニンニンジャーたちの前に出現。九衛門の捜索にみたび失敗したはらいせに先にニンニンジャーたちを倒すと宣言するが、ビルの外壁から地上へと弾き出されて、それを追跡しながら名乗るニンニンジャーたちと交戦。
超絶勝負チェンジャーの力で強化変身したキニンジャー超絶になす術もなく、キニンジャー超絶の超絶黄忍斬・完全版を受け倒される(上記の台詞はその際のもの)。

その直後、晦の放った肥大蕃息の術によって再生巨大化する。
浦鮫を入手して合流したスターニンジャーを含むゲキアツダイオーと交戦し、伸ばした首でゲキアツダイオーを締め付けるが、ジライヤ忍シュリケンによる反撃に弾かれ、最期はゲキアツ大フィーバーを受け爆散した(その際に「ムカムカを通りこしてドカドカだー!」と叫んでいる)。

九衛門は「浦鮫は持ち主の妖力を吸い上げる性質を持ち、キンジの妖怪化を取り除く事ができる」と称していたが、確かに妖力を吸収するが、その代わりに妖力を吸収された者に強大な力を与え、上級妖怪とは比べ物にならない修羅と化してしまう危険な代物だった。

戦いの後、キンジは浦鮫の力で西洋妖怪オオカミオトコに傷付けられた際に注入された妖力を吸収され、逆に強大な力を与えられて、全く同じ姿のオオカミオトコに変貌してしまう。

【余談】

誕生の器に用いられた電源タップには幾つかプラグと切れたコードが差さっている上、汚れと焦げている部分がある為、晦が何処かのゴミ捨て場から回収した物と思われる。

ムカデがモチーフになっている故か、常に「ムカムカ!」と苛立っている。

ムカデのように伸びる頭部で相手を締め付けるムカデ系の怪人シリーズ第31作目にも登場している(あちらも巨大戦で「秘伝リンギ」として使用した)。

声を演じる長嶝氏はシリーズ24作目でも電気に関する能力を有する怪人(あちらも虫モチーフとなっている)の声を演じ、更にシリーズ第33作目でも妖怪をモチーフにした怪人の声を演じている。

最終更新:2020年03月08日 17:55