「ふん!余をカードだけのプレイヤーと思ったら大間違いであーる!こんな星、直ぐに次のゲームで……」
【名前】 |
トランパス |
【読み方】 |
とらんぱす |
【声】 |
増谷康紀 |
【登場作品】 |
動物戦隊ジュウオウジャー |
【登場話】 |
第17話「エクストラプレイヤー、乱入」 第18話「きざまれた恐怖」 |
【所属】 |
デスガリアン |
【分類】 |
プレイヤー |
【所属チーム】 |
チームクバル |
【リーダー】 |
クバル |
【対応機種】 |
ジャッカード、オ4マイボックス、トラセンス |
【ジャンル】 |
トランプ |
【コンボ技】 |
神経衰弱である、ババ抜きである |
【メダル投入口】 |
左上胸 |
【ブラッドゲーム】 |
人間にマークを与えてシャッフルし、同じマークのペア同士が接触すると激痛を与える人間神経衰弱 ボックスに閉じ込めた大切な人を救うために、相手に必然的に爆発するババを引かせる嘘つきババ抜き |
【無機物モチーフ】 |
トランプ |
【その他のモチーフ】 |
トランプのキング |
【名前の由来】 |
トランプ?パス? |
【詳細】
トランプルールに基づいた多彩なブラッドゲームを考案する、チームクバルきってのプレイヤー。その実力の高さはクバルが推奨するほどの折り紙付で、ライバルチームのリーダーのアザルドも彼の存在を認知しておりその才能を認めている。
個々の対象の額にトランプの4つのスートの内のいずれかが描かれた「ジャッカード」を貼り付け、同じマーク同士が出会う(一定距離以下に近づく)と互いに電撃を喰らわせる「神経衰弱である」、誰かをトランプの束を模した「オ4マイボックス」に突然閉じ込め、一緒にいた相手にボックスの側面に伏せられていた爆発するババのカードを引かせる「ババ抜きである」というコンボ技を持ち、それぞれのコンボ技を利用して事実上1体で複数のブラッドゲームを実行した(ブラッドゲーム及びより詳細なコンボ技の説明については後述)。
また開いたトランプを象った戦闘鉄扇「トラセンス」を武装している。
第17話ではトライアングラーの大群で襲来し、大空の異変に見上げていていた街の人々に「ジャッカード」を配布。直後にジュウオウキューブに搭乗したジュウオウジャーたちに襲撃され、ワイルドジュウオウキングが放った「ジュウオウダイナミックストライク」を直撃寸前に司令船から脱出して回避してビルの屋上へ降り立つ。
同じくワイルドジュウオウキングから降りたジュウオウジャーと対峙して何を企んでいるのか問われると、「知りたいのなら参加させてやる」として彼らにもカードを配布(エレファントとライオンはクラブ、残りの3人はダイヤ)し、ゲーム開始の合図にジュウオウジャーを含めたカードが貼られた人々を右背面のカードケースの力で浮遊させてシャッフルし、ランダムな場所へ拡散させてしまう。
飛ばされた5人は変身を解除させられ、セラは工場地帯、タスクは河川、アムは喫茶店の野外テラス、レオはトラックが通行寸前だった道路、そして大和は偶然にも自宅のアトリエ・モリへ落下。大和が籠ってカードが剥がれる方法を考察している間、デスガリアンの気配を辿ってアムとタスクとレオが合流すると、マークの効果でクラブ同士のレオとタスクが激痛に苦しみ、周囲にいたカップルや友人なども同様の症状に襲われる。
動揺しているアムの前に現れると「ジャッカード」を用いた今回のブラッドゲームのルールを説明すると同時に「額のカードを外す唯一の方法は自身の右背面に備えたケースを破壊すること」と律儀に教えるが、その挑発を聞いてジュウオウバスターを手にしたアムの射撃を回避すると、高見の見物として安全圏のサジタリアークへと帰還してしまう。
このブラッドゲームは上記のように友人やカップル、そして家族などの知人のペア同士で必ずマークが揃うように施されており(最初の配布時に同じ位置でまとまっていた者同士に同じカードを貼り付けていたか)、「電撃を怖れて逢いたい人に逢えない」のは勿論、どの通行人に自分と同じカードがあるのか分からないスリルと恐怖を地球人に与え、チームクバルらしく別種の意味での「神経衰弱」を人々に味あわせた。
ところが、アトリエで四苦八苦しながらカードを剥す方法を試行錯誤していた大和の様子から大凡の事情を察した真理夫が「つまり同じマークじゃなきゃいい」と閃いて大和のカードに落書きを追加し、大和が身体を張って合流したセラと伴に自分たちを実験台にして試すと電撃が発生しないことが判明。
街の人々のカードにも大和たちが分担して統一性のない落書きを与え、事実上「神経衰弱」のブラッドゲームが成立しなくなってしまう。
その後、地上が静寂なことを不審に思ったクバルの命令で漸く地上の山奥に再来すると、上記の単純な手で自身の作戦が欺かれている光景に驚愕と共に憤慨し、「落書き程度では対処が追いつかないほどの量」のカードを再配布すると豪語して実行に移そうとするが、その場に潜んでいたセラの銃撃でケースを破壊されカード自体を失ってしまう。
揃ったジュウオウジャー5人が変身すると、上記のように次のゲームを企てようとするが、憤慨するシャークの野性開放による回転アタックで飛ばされる。
続けてエレファントとタイガーとライオンの銃モードのジュウオウバスターの射撃攻撃、特攻してくるイーグルとシャークの剣モードのジュウオウバスターの連携斬撃に圧され、止めに「ジュウオウスラッシュ」を喰らいそうになるが、突如乱入した『ザワールド』がジュウオウジャーの必殺技を中断させたことで難を逃れ、説明係としてザワールドに同行していたナリアの命令でその場をザワールドに任せて一時撤退する。
翌話で再度地球に出撃すると、ペアで並んで歩いていた通行人たちの片方を次々と「オ4マイボックス」に閉じ込め、第2のブラッドゲームを開始する。
その中でも、ガールフレンドがボックスに閉じ込められて絶望している男性に、「中の者を救いたければボックスに伏せられたカードの中から『ハート』を当てろ」と要求し、ババを捲らせて爆破させる。
その場にジュウオウジャーが駆けつけ、ライオンが力付くでボックスの女性を救出しようとすると、「強引に破壊したら中の人間を巻き込んでボックスが爆発する」と脅して彼らにも「ババ抜き」のゲームに従わせるが、ライオンが引いてもババが出て爆発、イーグルとシャークが残り2枚を同時に引いても結局ババが出て爆発してしまう(爆破の威力は高く、3人ともダメージで変身を解除してしまうほど)。
そのペテンぶりをタイガーたちに批判されて嘲笑っていたが、直後のエレファントの「お前を倒せば、箱が開くんじゃないか?」という問いかけに図星とばかりに硬直して胸から『ハート』型の物体を排出。
予想外の光景に唖然としていた2人の前で、何事もなかったかのように即座に『ハート』を拾い上げて胸にしまうが、エレファントの推測が確信へと変わってしまう。
ところが、弱点を見破られた奥の手として「ザワールドを呼ぶ」と宣言すると、この言葉にエレファントたちが強張り、さらに復帰して自分のところへ向かってくる大和たちにも、さも本当にザワールドが加勢に来たかのように装うことで戦意を削いで撤収する。
その後、ブラッドゲームを再開しようとすると、再びジュウオウジャーたちが登場。
再度、ザワールドを呼ぶ仕草をして彼らの恐怖心を煽ろうとするが、その自分たちのザワールドへの恐怖心を認めた上で戦う決意を固めた彼らに効果が無く猛攻を受けてしまう。
すると、サジタリアークで観戦していたクバルが、調子に乗っていたトランパスに呆れて再度ジニスへ要求し、本当にザワールドを出陣させる。
だが、イーグルがザワールドに対して単独で相手をすると宣戦布告し、釣竿とイーグライザーを絡ませて、遥か彼方の山地へ飛び去ってしまう。
これにより、ジュウオウジャーが練っていた「強敵ザワールドを引き離す」という作戦にまんまを引っかかり、残り4人の再度の猛攻を受けてしまう。
野性開放した4連撃でダメージを負いながらザワールドの帰還を待っていたが、それが叶うことなく4人の「ジュウオウシュート」を受けて爆散し、同時に『ハート』も破壊されてボックスの人々が解放される。
直後にクバルの指示で現れたナリアに
コンティニューメダルを投入されて巨大化し、ワイルドジュウオウキングと交戦。
トラセンスで相手の攻撃を防御し、反撃に扇子からの突風や斬り付けで応戦して大和不在で出力が低下しているワイルドジュウオウキングを追い詰めるが、ワイルドジュウオウキングが装備したクマアックスを地面に叩き付けて繰り出す地を走る衝撃波に、トラセンスを手放してしまう。
そのまま、「クマアックスジュウオウインパクト」で両断され、爆散した。
【余談】
なお、トランパスが登場する2つのエピソードの合間には、ザワールドが搭乗するトウサイジュウオーにワイルドジュウオウキングが完敗するシーンがあり、当初はダメージでジュウオウジャーたちも変身を解除するシーンを挿入する予定だったが、上記の「神経衰弱」対策に大和とセラの顔に引かれた落書きのラインが残っていてギャグになるおそれがあるという理由で使われなかったらしい。
『野性解放』によると、模様のテーマとして胸部に伸びた髪のカールが「渦巻き」を描いている。
最終更新:2017年07月19日 23:52