ドーパント

【名前】 ドーパント
【読み方】 どーぱんと
【登場作品】 仮面ライダーW
オーズ電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー
風都探偵
【一覧】 こちらを参照
【名前の由来】 半導体にドーピングされる不純物を意味する英単語、ドーピングをする人

【詳細】

仮面ライダーWシリーズに登場する怪人。
自身の肉体にガイアメモリを挿入し、「地球の記憶」を宿した者の総称。

ガイアドライバー無しで直接ガイアメモリを使うと、次第に「地球の記憶」の有害なエネルギーに精神を汚染されてしまい、理性を失ったり欲望や残忍な心が増幅される場合が多い。

理性を保つ者でも、使用を続ける事で強大な力への誘惑に負け深みにはまって行き、力に飲み込まれてしまうと正真正銘の怪物に成り果ててしまう。
この傾向は使用者が怒りや憎しみといった負の感情を持つ場合により顕著に現れることになる。
だが、ドライバーを使わない方がメモリの力をより引き出せるのも事実で、実際にウェザーRナスカのように「直挿し」する事で驚異的なパワーを発揮する事が可能。

基本的にドーパントの身体には核のような球体が必ずあり、主に腰に存在する事が多い。
仮面ライダーの必殺技を受けると体内のガイアメモリが破壊(メモリブレイク)され、自動的に排出され人間に戻る。
だが、特別な改良を施したメモリの場合、的確にメモリだけを撃ち抜かない限り破壊されないメモリも存在する。

メモリブレイクされた人間には衰弱や失神などの後遺症が表れ、基本的に命を落とすことはない(ただし、マスカレイドを除く)。
ただし、強力なメモリの過剰使用、改造したメモリの使用は使用者の生命を脅かす場合がある(インビジブルなど。インビジブルは改造が施されたために体に入ったまま抜けなくなった)。

また、稀にメモリが肉体でなく精神と融合し実体化することも。
それは本来の状態と比べて、メモリの能力がうまく作用していないためきちんと使用した場合よりも戦闘力は大幅に劣る。
ただし、その精神の状態が極限なもの(怨念など)であれば、弱者ながらも相当のタフさを持つ(バイラスなど)。

メモリの適応度が極端に高い過剰適合者が使用した場合、従来以上の能力が発揮されるらしい。

生物系のメモリの場合、高ぶる感情にメモリが反応しより巨大な姿に変身したり、体の一部が変化し攻撃力が大幅に上昇する事がある。
極端な例ではケツァルコアトルス・ドーパント試験体のように最初から巨大な姿を持つドーパントもいる。

平成仮面ライダーシリーズでは初めて種族形式ではない怪人でまたモチーフに無生物が多いケースである。
また、「暴力」、「」、「恐怖」、「楽園」といった物ですらない物がモチーフにされておりこれは歴代ライダーシリーズにも見られなかったことである。

概念などが幹部や首領のイメージとして付けられる事はある為、例として『仮面ライダースーパー1』のドグマ王国の帝王は「恐怖(テラー)」の名を冠している。

ドーパントの特徴としてライダー怪人の中でも非常に能力面に特化している事がいえる。特にアクセル登場以降は純粋な戦闘力は高くないが、能力が非常に厄介なドーパントが数多く登場している。
ジュエルに至っては幹部クラスではないにもかかわらず初戦では最強形態のエクストリームすら(若菜の妨害のせいであったとはいえ)無傷で圧倒する歴代シリーズにおいて前例の無い自体が発生した。

なお、ゲストのドーパントが登場するエピソードのサブタイトルはそのメモリの最初のアルファベットである場合が多いが、時折その法則に従わない場合もある。
それらの一覧は下記。
【タイトル】 【登場ドーパント】 【頭文字の由来】
「Wの検索」 マグマ・ドーパント(M)
ティーレックス・ドーパント(T)
『W』の物語の舞台は風(W)の街「風都」。仮面ライダーダブル(W)初登場。
「レディオでQ」 バイオレンス・ドーパント(V) ミスター・クエスチョン(Q)事件。
「Fの残光」 アームズ・ドーパント(A) ファングメモリ(F)及びダブルファングジョーカーがTV初登場。依頼人は麻生冬美(F)。
「さらばNよ」 バード・ドーパント(B) ナスカ・ドーパント(N)こと園咲霧彦が死亡。
「Dが見ていた」 インビジブル・ドーパント(I) デンデンセンサー(D)が初登場。伊坂の職業は医者(D)。
「悪夢なH」 ナイトメア・ドーパント(N) メモリ使用者は福島元(H)。依頼人は雪村姫香(H)。
「Rの彼方に」 ケツァルコアトルス・ドーパント(Q)
ケツァルコアトルス・ドーパント試験体(Q)
照井竜(R)ことアクセルがウェザー・ドーパントをメモリブレイク。サブタイトルの元ネタと思われるのは「虹の彼方に」(R)。
「来訪者X」 ホッパー・ドーパント(H) 財団X(X)の使者である加頭順が登場。
「Kが求めたもの」 依頼人は轟響子(K)。「悪魔のしっぽ」に書かれていたのは家族(K)の名前だった。また『W』本編で悪の根源にしてミュージアムの頂点=キング(king)といえる存在の園咲琉兵衛が「悪魔のしっぽ」を求めた理由が明かされる。

「ドーパンド」と誤表記される事が多いので注意。
また、声にエコーがかかっている。

【オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー】

歴史が変わった世界にて、一組織「ドーパント」としてまとまっており、ショッカーと同盟を結ぶ。
テラー・ドーパントが代表、ビースト・ドーパントが付き添いとして、世界会議に出席している。

ただし、園咲家やミュージアム、財団Xの消息は明らかになっておらず、ガイアメモリがどうなっているのかは不明。

なお、原典世界でガイアメモリ開発の鍵となっていた園咲来人はこの世界でも「フィリップ」として生存している。

【風都探偵】

仮面ライダーWの正当な続編である漫画作品でも変わらずに登場。

クラブ・ドーパントのように本編中登場したメモリを使ったドーパントも登場しているが、映像作品ではないため実写の縛りから開放された様々なタイプのドーパントが多数登場している。

【余談】

名前の由来はドーピングをする人間、という意味合いと半導体にドーピングされる不純物を意味する英単語からと思われる。
もしくはドーピングしたミュータント。

「地球の記憶」を人体に流し込み怪人態になる設定のため、生物の記憶もあるが「昨日」や「ナスカの地上絵」のようにこれまで採用されないような概念やモチーフにしづらい素材の採用例が多い。

またアイテムを使って変身する怪人は今でこそ恒例とも言える存在だが、当時はかなり珍しくガイアメモリの頭文字デザインなども相まって変身アイテムが受注販売や一般発売されるなど怪人の変身アイテムとしては破格の扱いを受けている。

最終更新:2024年03月07日 22:18