ライアー・ドーパント

「いい色だ…青春を挫折した者の色は…!」

【名前】 ライアー・ドーパント
【読み方】 らいあー・どーぱんと
【声/俳優】 モロ師岡
【登場作品】 仮面ライダーW
【登場話】 第23話「唇にLを/シンガーソングライダー」
第24話「唇にLを/嘘つきはお前だ」
【分類】 ドーパント
【メモリ】 ライアーメモリ
【綴り】 LIAR
【頭文字デザイン】 上下唇と舌(筆記体のL)
【モチーフ】 針、舌
【生体コネクタ位置】 右首筋

【詳細】

市販されている「ライアー(嘘つき)」のガイアメモリで路上ポエム作家の沢田さちおが変身したドーパント。

自分が発した言葉を特殊な針「ライニードル」として相手に打ち込みそれを信じさせるという能力を持ち、巨大な口を模した武器「ライスピークス」からは強力なエネルギー光弾を発射して攻撃するものの威力は高くないため、嘘を信じさせてしまう特殊な洗脳能力が非常に厄介。

精神干渉系ではないため精神干渉系の攻撃に耐性のある竜ですら嘘を信じてしまう。

「電波塔の道化師」を名乗り金を受け取って、風都で人気の音楽オーディション番組の審査員を洗脳しジミー中田という売れないミュージシャンを勝ち残らせていた。
それに勘付いたアクセルとドーパント態で戦闘になるが、自身の催眠能力で「倒した」と思い込ませて逃亡。

電波塔の道化師に接触していたのはジミー中田ではなく、彼の唯一のファンであり思いを寄せる「墨田ゆきほ」(翔太郎達は当初は彼女がドーパントだと踏んでいた)。
次の審査でもジミーを勝ち残らせるため彼女と密会するが、金額が足りないとの理由から密かにジミー本人を呼び寄せてやり取りを聞かせ真実をばらすという暴挙に出る。
その場でダブル、アクセルとの戦闘に持ち込まれても、再び能力を使って仲間割れを誘発させ逃亡。

しかし、竜のヒントとフィリップの「地球の本棚」によって正体が判明。
「電波塔の道化師」を名乗り、園崎若菜の前に現れた自分の偽者に対し激昂しながら現れるが、それはフィリップ達が立てた作戦であり、自分が騙されたことを知りより激昂しながらライダー達と銭湯に入る。
アクセルを相手に接近戦を繰り広げていたところ、ダブルがスパイダーショックを装着したメタルシャフトからワイヤーを射出、それを口に巻きつけられてライニードルを封じられる。
元々戦闘力が高いわけではないので両者に圧倒され、アクセルバイクフォームと連携したダブルサイクロンジョーカーのジョーカーエクストリーム受けメモリブレイク。

変身者である沢田は「夢を持つ若者」に自身の能力で希望を持たせた後に真実を暴露し、その時に流す「挫折した絶望の涙」を紙に染み込ませてコレクションする趣味を持っており、ジミー以外にも多数の若者から集めた涙の染み込んだ紙を所持していた(彼のこの行為はかつて彼自身も夢に敗れた過去が原因でそうなったのではないか?と翔太郎とフィリップに推理されている)。

メモリブレイクされた後に彼自身が「絶望の涙」を流し、所持していた紙に染み込んだ事で皮肉にも自分の涙が彼の最後のコレクションになってしまった。
「ライアー」のメモリの使い手である事から、人を騙す事に長けていたが、同時に自分も騙されやすい人間であった。
それはそれとして自分が騙されると激怒する見事なダブルスタンダードっぷりを見せている。

劇中でこのドーパントが吐いた嘘とそれによる相手の反応は以下の通りである。
  • 「ジミーの歌は最高、それ以外はてんで駄目(フーティック・アイドル審査員に対して)」
    • 一番音痴なジミーを勝ち残らせてしまう
  • 「そんな剣では私を傷付けられない!(アクセルに対して)」
    • 全ての攻撃を外してしまう(これは本人も無意識の内に攻撃を空振りしたことになる)
  • 「私のメモリがバラバラに!(アクセルに対して)」
    • 酢昆布の箱を破壊し、それをメモリだと思い込む(翔太郎らに指摘されて気付いた)
  • 「赤い仮面ライダーはドーパントだ(ダブルに対して)」
    • 共闘していたアクセルに攻撃を仕掛ける
  • 「実は自分の正体は狸なんだ(鳴海亜樹子に対して)」
    • 近くにあった狸の置物をスリッパで叩きまくる
  • 「映画に出てくる「L」のドーパントが外にいる(井坂真紅郎に対して)」※ネットムービー
    • 嬉々として外に飛び出すもすぐに騙されたことに気付く(井坂は気付いていなかったが、その場には本当にルナ・ドーパント(L)がいた)

【余談】

クイーンとエリザベスのCDが実際に発売された際にそのプロモーションビデオにこのドーパント自身が登場している。
ゲストに審査員役として、Wの主題歌を歌う上木彩矢氏&Takuya氏が本人役で、過去のシリーズで主題歌を歌った水木一郎氏が大貫一朗太役で出演している。

舌の意匠はやはり「嘘つき」というイメージから来ていると思うが、体中の針だらけのフォルムは「嘘ついたら針千本」が由縁だろうか?

演じるモロ師岡氏は過去にも怪人に変身する役を演じている。

最終更新:2022年07月07日 18:51