バットファンガイア

「真夜…お前は…俺のものだ…一緒に…地獄へ行こう…」

【名前】 バットファンガイア
【読み方】 ばっとふぁんがいあ
【声/俳優】 新納慎也
【登場作品】 仮面ライダーキバ
【分類】 ファンガイア/チェックメイトフォー
【クラス】 ビーストクラス
【真名】 「暁が眠る、素晴らしき物語の果て」
【鳥】 鳥の骨
【モチーフ】 コウモリモモタロス
【特色/力】 エネルギー放射
【名前の由来】 蝙蝠(英:BAT)

【詳細】

コウモリを彷彿とさせるビーストクラスに属するファンガイアの皇帝。
チェックメイトフォーの「キング」として過去編に登場する。

ロックミュージシャンのような風貌を持つ男性の人間体を持ち、右手の甲と掌に2つの紋章を持ちそこから赤いエネルギー波を発することが出来る。
極めて高慢かつ残忍な性格の持ち主でキングにふさわしい実力と威厳を持つ。

怪人態では赤い光弾や、全身から発する赤い極太のエネルギー波を主に使用する。
エネルギー波の威力は絶大で何度も音也にこの技で大ダメージを与えており、
イクサと交戦の際はイクサのボディをバラバラに破壊してしまった。
また、両腕に取り付けられている鉤爪のような物から赤いエネルギー刃を飛ばしブーメランのように相手を攻撃することも可能。
格闘戦でもエンペラーフォームと音也ダークキバを圧倒し、ダークネスヘルクラッシュを受けても問題とせずキバとダークキバの必殺技を同時に受けても耐えきってしまう程の耐久力を持つ。
元々人間態でもイクサを圧倒できる程の強い実力がある上にダークキバとしての力を持っているためファンガイアとしての姿を現すのは稀。

真夜との間に産んだ太牙を最高傑作と自負していた。
許婚である真夜に対しては独自の恋愛感情で接しているが表立って伝えることは無く、さらにそれを押し付ける傾向が強い為、自身でも気付かぬ内に真夜との距離は離れていってしまっていた。
故に元々彼に対する恋愛感情が希薄であった真夜は、偶然交流を持った音也と愛し合うようになる。

その事をビショップから告げられた彼は激しい怒りを燃やし音也の命を狙い始める。
プロトイクサを完膚なきまでに圧倒し、次狼達をシールフエッスルで封印した後、迷いの森の奥に音也を監禁。
キャッスルドランの内部に鎖で繋ぎライフエナジーを吸い上げさせ続けるという拷問を行い、さらに真夜からファンガイアの力を奪って当時はまだ赤ん坊だった太牙を人質に音也と別れるように迫った。
しかし、元々クイーンに仕えていたキバットバットⅡ世が彼の数々の所業に嫌気が指して離反。
ダークキバとしての力を失い、バットファンガイアとしての本性を表して音也の変身したダークキバ・時空を超え現れたキバと死闘を繰り広げた後に、エンペラームーンブレイクとキングスバーストエンドを受け敗北。

瀕死の状態で真夜を道連れにしようとエネルギー波を放つも、キングとして覚醒した太牙が展開したシールドによって攻撃を跳ね返され、それが致命傷となって命を落とした。
だが、悲愴はなく新たなキングの誕生を最後の瞬間まで喜んでいた。

彼のカリスマ性はビショップを狂信へ走るに足りるもので、太牙に見限られた彼は大量のライフエナジーを集め「本当のキング」を現代に蘇らせようと企んだ。
その結果、知性を持たないバットファンガイア・リボーンとして復活を遂げる。

終始「キング」とだけ呼ばれていた人物だが、設定では彼は二代目のキングで、初代キングはレジェンドルガとの戦いで戦死しており、形勢もレジェンドルガ優位であったが、
完成間もない闇のキバを持ち出してダークキバに変身したことで形勢逆転し、多くの同胞を巻き込みつつウェイクアップ3のキングスワールドエンドを発動してレジェンドルガを殲滅したとされている(仮面ライダー図鑑参照)。

デザインモチーフは鳥の骨。翼に鳥の手の骨を模したものが付いている。
また、裏モチーフとしてモモタロスもあり、これはスパイダーファンガイア(裏モチーフ:仮面ライダー電王ソードフォーム)と同じくデザイナーが「打倒、電王」を銘打って設定したものといわれる。
単なるモチーフ繋がりではあるがどちらとも互いのモチーフが鬼(赤鬼、吸血鬼)が関係した名前で剣を所持(モモタロスソード、ザンバットソード)している、
また、女好きの主要人物(ウラタロス、音也)と仲が悪いなど共通点が存在する。

【余談】

モチーフは初代のコウモリ男の影響からよく使用されてきたコウモリであるが、序盤の敵として出てくるパターンが多かった為に平成ライダーシリーズでは幹部ポディションかつ
ラスボスとして登場するのはこれが初(昭和シリーズにおいて「仮面ライダーV3」の結託部族編に登場する大幹部「ツバサ大僧正」の正体が蝙蝠をモチーフにした怪人(死人コウモリ)であるため)。
吸血鬼モチーフのファンガイアだからか、ファンガイア界ではコウモリが最も強いと伝えられているらしい。

上記のセリフは2大ライダーの必殺技で致命傷を負ったとき真夜に迫った際に発言した。
ようやくとはいえ、彼女に自身の愛を告げる事が出来たが真夜に伝わることはなかった。
これまでの自己中心的すぎる立ち振舞が影響したものであり、やり直すチャンスはあっただろうに立場とプライドに縛られた哀れな最期だったと言える。

最終更新:2022年04月26日 22:41