機械禦鏖帝国マトリンティス

【名前】 機械禦鏖帝国マトリンティス
【読み方】 きかいぎょおうていこくまとりんてぃす
【登場作品】 天装戦隊ゴセイジャー
【分類】 敵組織/悪しき魂
【登場話】 epic33「恐怖のマトリンティス帝国」~epic44「究極の最終決戦」
【名前の由来】 マトリックス+アトランティス大陸

【詳細】

『ゴセイジャー』に登場する第3の敵組織。

遥か遠い昔に「高度な文明」として平和を保って繁栄していたが、4500年前に地球の地殻変動によって海底に沈んだ大陸をベースとし、
その文明の最後の生き残りである10サイのロボゴーグが「機械帝国」として創り上げた組織。

海底に建造された巨大要塞「機械要塞ターミネル」を本拠地としており、そこを拠点に人間を機械の支配下に置く帝国の建造を目論む。
ロボゴーグの鬼才ブレインによって製作された「マトロイド」という戦闘ロボットを主な構成員として活動する。

実はかなり前から活動していたものの地球犠獄集団・幽魔獣が活動している間、ゴセイジャーの力の観察して分析&研究し、それに対抗しうるマトロイドの開発に時間を掛けていた為に活動開始が遅くなった。
そしてブロブの膜インが滅び幽魔獣の壊滅後、マトロイドが十分な完成度となった為に本格的に地上征服を開始する。

人間を「人類」と呼び、生命を持つ者を「下等生物」として見下しており、ほとんどの個体が「不合理」という言葉を口癖としている。
「禦鏖」という熟語は存在しないが、文字ごとに見ると「禦」はふせぐ、こばむ等の意味があるが訓読みにはつよ(い)というものがある。
また鏖はみなごろしを意味し(鏖殺等に使われる)、機械文明をベースにした組織であることから人間を鏖にして機械である強い自分達が帝国として君臨する…といった意味合いだろうか。

デザインモチーフには海中に棲む無脊椎動物が用いられ、その大半が海中に生息しており、多種多様の生物がモチーフに使われている。

エンブレムは「背中合わせした2匹のエビ」となっており、その姿は翼を彷彿とさせるデザインになっている。
名前の由来は映画のアナグラムだった事は変わらないが、ロボットや人工知能などが登場する洋画タイトルが用いられている。

【余談】

ウォースターが「宇宙」から飛来し、幽魔獣が「地底」から蘇ったのに対し、マトリンティスは「海」からやって来ている。
これは「ゴセイジャーの属性(スカイック(空)、ランディック(大地)、シーイック(海))に合わせた物」とファンの間で言われているが、詳細は不明。

「ここでもブレドランが出てくるのではないか?」と言われていたが、彼はサイボーグのブレドRUNとして復活する事になる。

「皇帝」のロボゴーグはマトロイドに「閣下」と呼ばれており、本来「閣下」は少なくとも「皇帝」に用いる敬称ではない。
古代マトリンティス文明では「皇帝」を「国王」よりも下位の格式として「閣下」と呼ぶ文化性だったのかもしれない(「閣下」は外交儀礼上、法王国王大公以外の国家元首、閣僚、外交使節に対する敬称とされている)。

Epic44で帝国は終焉を迎える事になるが、「帝国」という名前の割に基本人員はロボゴーグの他、エージェントのメタルAしかいない。
マトロイドも1体作る度に作戦を与えて送り出している為に構成員が少ない。
登場時期が短い都合上仕方のない部分もあるが、ビービをこき使ってもおかしくはないのだが。

またEpic43でも「総攻撃」を宣言している割には3体のショートのザンKT3による侵攻をゴセイジャーに短時間で殲滅されており、戦力的にやや乏しい。

メタルAもロボゴーグの製造したマトロイドである為、ロボゴーグ1人が創り上げた組織という事になる。
名前や組織成立過程が酷似しているマシン帝国バラノイアとは戦力の規模がかなり違い、あちらは億単位の年月を掛けて誕生した為に比較できない。

ブレドRUNの言う通り、「元人間の愚かな幻想が生んだ」という事は間違いなかった。

ウォースターは後に残党勢力が登場し、幽魔獣は滅亡の表現がされておらず、生き残りの有無を示唆する台詞があった為にこの組織だけ滅んだという見方ができる。

最終更新:2021年07月25日 21:27