河童のギエム郎

「この星ごと、吸いつくしてやるでごわす!」

【名前】 河童のギエム郎
【読み方】 かっぱのぎえむろう
【声】 大友龍三郎
【登場作品】 天装戦隊ゴセイジャー
【登場話】 epic19「ゴセイナイトは許さない」
epic24「ミラクルアタック・ゴセイジャー」
【所属】 地球犠獄集団・幽魔獣
【分類】 幽魔獣
【生息地】
【特技】 ダニでヒトを吸い取る
【作戦】 大勢のヒトを河童化することで地球の水分を吸い尽くす
【趣味】 相撲
【UMAモチーフ】 河童
【生物モチーフ】 ダニ
【その他のモチーフ】 キュウリ
【名前の由来】 グエムル-漢江の怪物-+河太(河童の別名)

【詳細】

日本にのみ棲息するとされる妖怪で有名な未確認生物「河童」の正体とされる幽魔獣。

数少ない封印を免れていた幽魔獣であり、頭や手足にダニが張り付いたような姿を持つ。
吸収と放出を行う特殊なダニを操る能力を持ち、エネルギーから人間の体まであらゆるモノを吸い込むダニを使い沢山の人々を一度に攫ってしまうことも可能。
張り付かせたダニから河童のエネルギーを送り込むことで人間を河童に変えてしまうことも出来る。

「~ごわす」という鹿児島弁のような、関取を思わせる言葉遣いが特徴で、「ごっつぁんです」とも発言している。一人称は「ワシ」。
その通り相撲が趣味(河童は相撲好きとして有名という逸話から)であり、突っ張り等の相撲技を駆使して戦う等格闘戦にも優れる。

幽魔獣復活に合わせ参戦したゴセイナイトを利用しようとするチュパカブラの武レドランの作戦に乗っかる形で行動を開始。
復活した膜インらを見て親しげに走り寄る等仲間意識は強かったようで、彼らが現代に蘇ったことを喜んでいた。
…が、武レドランに対しては初対面であるかのようにやや辛辣な態度を取っていた。

ダニを利用して人々をさらい、水分を吸収する河童に変えてしまおうと目論見、給水装置扱いとするべく遊園地で遊ぶ家族連れを狙って出現する。
人々にダニを貼り付けるとそのまま吸収し、ダニごと別地点に飛ばしてしまいそこへ駆け付けたゴセイジャー達だったが、ランディック族にも引けを取らない凄まじいパワーを利用した相撲技で彼らを圧倒。
そこへ飛来してきたゴセイナイトもダニの力で吸い取るとチュパカブラの武レドランと共に撤退する。

実は上記の通り本当の狙いはゴセイナイト。
攫った人々を洞窟に集め、武レドランが用意した檻にダニを貼り付けゴセイナイトを監禁、脱出しようと発した力をダニを使って吸い取り人々を河童に変えるためのエネルギーとして利用していた。
この作戦に対して膜イン達は好意的で「地球を汚す奴らは許さないなんてほざいているゴセイナイトが地球の滅亡に手を貸すなんて痛快痛快」と評している。

洞窟にいたギエム郎はゴセイナイトが発するゴセイパワーを探っていたアラタ達に発見され人々の救出をエリ達に任せたアラタは別の場所でゴセイナイトを煽ってパワーを放出させていた武レドランも発見。
自分の力が地球滅亡に利用されていたことを武レドランに暴露され愕然とするゴセイナイトだったが、自分を信じて助けようとするゴセイジャーの姿を見て檻を破壊して脱出に成功。
武レドランに奪われていたレオンセルラーも奪い返すとゴセイナイトは本領を発揮して2体の幽魔獣を圧倒。

ギエム郎も応戦するが素早い動きを全く捉えられず、ナイトダイナミックを受けて敗北する(よく見るとナイトダイナミック発射直前にギエム郎の前に居たはずの武レドランが、着弾寸前になるとギエム郎の後ろに移動していたため、直撃を避ける盾扱いされた模様)。

ダメージを受けた武レドランは撤退するも、その前にビービ虫を呼び出し、それらに噛み付かれたことで巨大化して復活する。
ゴセイグレートで戦おうとするゴセイジャー達を制したゴセイナイトは、彼らとの間に芽生えた絆が生み出した新たなるカードの力を使い、グランディオンとナイトブラザー達が天装合体したゴセイグランドとなる。
ギエム郎はゴセイグランドに対しに相撲を挑むも圧倒され、着弾と同時に爆発を起こすダニで攻撃するが、シーレオンキックとスカイオンヘッダーに怯み、最期はグランドラスティックを受け爆散した(その際に「ごっつぁんです…」と言い残している)。

後にブロッケン妖怪のセマッタ霊が創り出した幻影として再登場する。
更にアバレヘッダーを入手した武レドランの力を受けたセマッタ霊がパワーアップし、実体を持った幻影としても登場するが、スーパーゴセイイエローになす術もなく、スーパースカイランドシーダイナミックを他の幻影幽魔獣と共に受け滅び去った。

【余談】

登場シーンを見る限り封印を免れていた数少ない幽魔獣であった模様。
モチーフとなった河童は比較的近年の存在であるため、封印されていたとなると「河童の正体」とは言えなくなるためだろう。

デザインは河童をベースにダニの要素を組み込んだもので頭部の皿や手首などにダニが張り付いており、ダニの背中が河童の皿を模している。
作中でも「ワシのダニ」と明確にダニであることを指摘する発言をしている。

名前の由来となっている『グエムル-漢江の怪物-』には怪物が捕まえた人間を下水道にある巣まで運んでから捕食するシーンがあり、そこから「攫った人間を洞窟に監禁する」という話になったと思われる。

河童をモチーフにした怪人はスーパー戦隊シリーズにおいて『救急戦隊ゴーゴーファイブ』の熊手サイマ獣 ガバラ以来の登場となる。

同epicで『忍者戦隊カクレンジャー』のニンジャレッド/サスケ役の小川輝晃氏が田村可奈子の父親、聡役として、
ニンジャホワイト/鶴姫役の広瀬仁美氏がその母親の今日子役としてゲスト出演している(カクレンジャーが最初に戦った妖怪河童がモチーフになっている)。

声を演じる大友氏はシリーズ第18作目前作でも妖怪をモチーフにした怪人声を演じている

最終更新:2024年04月23日 05:09