ナスカ・ドーパント

「風都…やっぱり…良い風が吹くなぁ…」

【名前】 ナスカ・ドーパント
【読み方】 なすか・どーぱんと
【声/俳優】 君沢ユウキ
【スーツアクター】 渡辺淳
【登場作品】 仮面ライダーW
【登場話】 第3話「Mに手を出すな/天国への生き方」~第18話「さらばNよ/友は風の彼方に」
【所属】 ミュージアム
【分類】 ドーパント
【変身者】 園咲霧彦(旧姓:須藤霧彦)
【メモリ】 ナスカメモリ
【綴り】 NASCA
【頭文字デザイン】 地上絵(N)
【生体コネクタ位置】 ガイアドライバー(腹部)
【特色/力】 ナスカウイングによる飛翔能力、ナスカブレードによる剣撃、超加速能力(レベル2への到達により発揮可能)
【モチーフ】 コンドルの地上絵、騎士

【詳細】

園咲家に伝わる「ナスカ(ナスカの地上絵)」の上位ガイアメモリで園咲家の婿養子、園咲霧彦(旧姓:須藤霧彦)が変身したミュージアムの幹部ドーパント。

専用のナスカブレードによる剣撃、青い破壊光球を発射する能力を持ち、背中にナスカウイングを展開し飛翔、伸縮自在のマフラーを操り敵を拘束、と様々な能力を有する。
この上、肉体やメモリのシンクロ度が上がるたびに様々な特殊能力が付加されていくという珍しい特性を持ち、レベル2と呼ばれる上位段階に能力を覚醒させた結果、音速に達するほどの超加速能力を獲得した。
自分の仕事を幾度となく邪魔したダブルに興味を持ち、幾度となく戦いを繰り広げた。

だが、そのたびに何らかの失態を犯し、徐々に妻の信頼を失っていった霧彦は汚名返上のため訓練を重ね、その末にレベル2に覚醒。「超高速」と呼ばれる音速を超える高速移動を会得した。
しかし、ナスカメモリの強大な力に身体がついていけなくなり、ナスカメモリの強烈な毒素に蝕まれてしまう。
さらにバードを巡る一件によってミュージアムの闇の一部を知ってしまい、園咲琉兵衛に対して詰め寄るも切り捨てられ、スミロドン・ドーパントの攻撃を受ける。

が、あまり交流がなかった義妹の若菜の助けでなんとかその場を切り抜けた。
その後、彼女とのやりとりを経て自らがやるべき事を心に定め最後の戦いへと赴く。

バードメモリの毒素で暴走する江草茜を救うため、バード・ドーパントを後ろから羽交い締めにして動きを封じ自分ごとダブルCTのトリガー・バットシューティングで撃ち抜かれる。
そうしてバードメモリ事件の決着がつくと、風都くんのキーホルダーを翔太郎に手渡し、妻である園咲冴子に会い、自分とともにミュージアムから離脱しようと説得を試みたが逆に彼女に攻撃され致命傷を負い、風都に流れる風に乗って溶けるように身体が崩壊し消滅した。
生まれ故郷である風都への愛は本物であり、死の間際に遺した上記の台詞も風都を称えるものであった…

彼の死後ナスカメモリ自体は冴子の手によって回収されており、タブーメモリを喪った彼女は隠し持っていたメモリを「直挿し」することによって、Rナスカ・ドーパントとなる。
ミュージアムへの復讐を目論むが、第46話にてクレイドール・ドーパントとの戦いに敗れメモリブレイクされた。

T2ガイアメモリにもラインナップされ、劇場版にてこの青いナスカがT2ドーパントとして復活した。

本来「ナスカ」のスペルは「NAZCA」だが、このドーパントのメモリには「NASCA」と綴られている。

後に霧彦の妹である須藤雪絵が登場している。

【余談】

モチーフとなったのは「ナスカの地上絵」。もしくは「古代ナスカ文明」
ナスカの地上絵は1939年6月22日に考古学者のポール・コソック博士が発見したもの。
最も著名なものはコンドル、もしくはハチドリを描いたと思われるもの。デザインはそれを採用している。

変身者の霧彦はネットムービーなどで幽霊として再登場したりしているが、ドーパントの秀逸なデザイン、そして霧彦本人のキャラクター性も相まって人気の高い怪人である。

最終更新:2022年08月26日 23:17