オーメダル

アンク「歌は気にするな」

【名前】 オーメダル
【読み方】 おーめだる
【登場作品】 仮面ライダーオーズ/OOO
【分類】 コアメダル
【一覧】 こちらを参照

【詳細】

800年前にある王が人工の生命を作り出す事を目的として創り出した生物の力を凝縮したメダルの総称。

オーズの変身にも用いられ、グリードの幹部の身体を構成する生物の形が刻まれた金縁色つきの「コアメダル」、ヤミーを生み出したりオーズの支援メカの起動、バースのシステム発動に必要な銀色の「セルメダル」と呼ばれる2種類のメダルが存在している。

セルメダルは強い力であれば割ることができるが、コアメダルは恐竜系コアメダルの力を介さなければ破壊する事はできない。

グリードはコアメダル数枚を中心に大量のセルメダルで構成され、ヤミーはセルメダルで構成されている(つまりヤミーとグリードの差はコアメダルの有無だけで、アンクはそれを芯の有る無しでアイスキャンディーで例えている)。

コアメダルは同種のメダルが複数枚存在し、オーズが変身に用いるタカのコアメダルとアンクの右腕の核となっているタカのコアメダルは別物。
グリード一体につきコアメダル9枚存在し、3×3で一種類につき3枚ずつコアメダルが存在する。
その中でもオーズの頭部を形成するメダルの1枚にそのグリードの意識が存在する模様。
それがグリード達にとって文字通りのコアとなる。

800年前に誕生した直後はそれぞれ10枚ずつ存在していたが、その状態では何も起こらず目的である人工生命体が誕生しなかった。
そこから1枚をあえて欠損させる事で「足りない部位を補おうとする強い欲望」が生まれグリードという人工生命体が誕生したという。
なお、この欠けた1枚はオーズの変身に使われたらしくグリード達の反乱はアンクの助けがあったものの王が変身したオーズによって倒されたものの、大量のコアメダルを一度に取り込もうとしたことで暴走が発生しほとんどのコアメダルは封印されてしまった。
しかしアンクは辛うじて右腕が封印に取り込まれず、大量のコアとセルメダルを取り込んだ棺の外にあったため、それが巡り巡って800年後の現代の物語につながることになる。

錬金術で作り出されたという共通点はあるものの、基本的に替えが無いコアメダルと欲望を元にヤミーを利用して無限に作り出せるセルメダルでは価値が雲泥の差。
それでもセルメダルは現代において開発されたオーズの各種ツールのエネルギーとして使われる他、バースシステムはセルメダルを運用する前提で開発されたものであるため現代ではむしろセルメダルのほうが有用性が高いといえる。
エネルギーを使うと消滅してしまうセルメダルだが、多種多様な生物が描かれそれぞれ「タカ・セル」「トラ・セル」等と名称が与えられているものの、基本的に区別がつけられることはない。
どのセルメダルでもライドベンダーの起動や各カンドロイドの購入、オーズやバースの武器の使用については問題なく行うことが出来、グリード間でもセルが足りない相手に自分のセルを譲渡する場面が度々見受けられる。

グリード達にとってはコアはいわば心臓や骨で、セルは細胞や血液。
ヤミーもまたセルメダルで構成されているため、両者はダメージを受けると血の代わりにセルメダルを撒き散らす。

完全な復活を目論見、現代で右腕だけ蘇ったアンクは棺を解放したことで同じく現代に復活した他のグリード達からコアメダルを奪っていったが、明らかに枚数が足りておらず、アンクの見立てだと最低でも9枚は行方不明となっていた。

その中の1枚であるライオン・コアは鴻上ファウンデーションが所持しており、他にもクジャクやコンドルのコアメダルも鴻上が手にしていた。
また、爬虫類系のメダルは数百年前の時点でヨーロッパ王家の手を経て、日本の徳川家に献上されている。

これらのメダルは『仮面ライダーW』の47話にて財団Xの投資対象リストに一瞬登場しており、A+の期待値がかけられていたが、リストの文面には「支援を中止する」旨が記載されており、NEVER同様、すでに出資が打ち切られていた可能性が高い。
(理由はおそらくガイアメモリに比べると用途が限定され、制御も難しく汎用性が低いためだと考えられる)
これは次作であるOOOの宣伝と財団Xがガイアメモリ以外にも同種の投資を幾つも行っていることの表現であり、WとOOOが明確に共通の世界観を持ち繋がっている訳ではないが、『MOVIE大戦MEGAMAX』では実質活かされることとなる。

【余談】

オーズがコンボ形態に変身する際に流れる「歌」はオースキャナーでメダルの力を取り込んだ際にスキャナーのDムーンと呼ばれる部分が振動し使用者の脳が意味のある音として認識したもの("上記"のセリフは映司が初めてオーズに変身した時、タトバの音楽が流れた際、「何だ、今の歌?"タカ、トラ、バッタ"って」と呟いた際のアンクのセリフ)。
その際に溢れ出た音声は、歌のように聞こえるとの事らしい。ただし亜種形態ではメダル名の読みあげのみで歌は生まれない。
なお、恐竜系コアメダルは5系統のコアメダルとは異なるため、他のコアメダルと組み合わせての変身ができない。

最終話にてコアメダルは全て恐竜グリードの死の際に発生したブラックホールに吸い込まれ(恐竜系は力の酷使の影響なのか砕けている)、映司が掴み比奈が拾ったアンクの人格が宿る割れたタカ・コア以外は紛失した。

本編がシリーズ初の錬金術を大きく混ぜた作品でもあるため、夏の劇場版では錬金術とも関わる生命の樹を模したコアメダルの相関図が登場した(このイラストは「グッズコレクション」で決定稿が確認できる)。なお生命の樹の真理に、「0(アイン、無)」、「00(アイン・ソフ、無限)」、「000(アイン・ソフ・オウル、無限光)」という三段階の「0」による昇華思想があることは、あまり知られていない。

だが『MOVIE大戦MEGAMAX』ではブラックホールを通過し40年後の未来に流出した事が判明し、仮面ライダーポセイドンの中に吸収される、
現代に襲来したポセイドンの中から映司達がコアメダルを奪還することで、現代の鴻上ファウンデーションの手に戻っている。
また、同映画では40年後の鴻上光生が純粋な欲望から新たにコアメダルを作り出した事が判明しており、
ポセイドンの変身にも用いられている他、オーズもアクアから渡された未来のメダルでスーパータトバコンボに変身した。

劇中で変動したコアの枚数は以下の通り、なおオーズ(アンク)が所持するものを中心にまとめているため、グリード同士のコアの争奪は各キャラのページを参照。
【話数】 【鳥系】 【昆虫系】 【猫系】 【重量系】 【水棲系】 【恐竜系】 備考
1 200 011 010 000 000 000 グリード復活
火野映司、アンクと出会いオーズに変身
タトバ初使用
2~3 - - - - - - 変動なし
4 200 001 022 - - - カザリとの相打ちでカマキリ1の代わりにトラ1、チーター2入手
5 200 111 - - - - ウヴァとの戦いでクワガタ1、カマキリ1奪取
6 - - - - - - ガタキリバ初使用
7 - - 122 - - - 鴻上からライオン1をプレゼントされる
8 - 011 121 - - - 単独行動をしていたアンクがウヴァにコアを取られる
9 - - - - 022 - ラトラーター初使用
メズールからウナギ2、タコ2を奪取
10 - - - - - - 変動なし
11 - - - - 002 - ガメルの乱入によりタコ2を奪還される
12 - 111 - 111 - - ガメルから各コア1枚奪取
サゴーゾ初使用
ウヴァからクワガタ1奪取
13 - - - - - - 変化なし
14 - - 110 - - - カザリとの戦いでコアを奪還される
15 - 001 111 000 000 - グリードとの戦いで多くのメダルが変動
16 - 111 - 010 010 - メズール&ガメル、巨大グリードになり暴走して一時消滅
巨大グリードから散ったコアはアンク、ウヴァ、カザリの元へ
仮面ライダーバース登場
17,18 - - - - - - 変動なし
19 200 101 010 - - - カザリ、合成系ヤミーを導入
カザリによってメダルホルダーを奪われる
20 211 - - - - - アンク、カザリからクジャク1を奪還
映司、鴻上からコンドル1を受け取る
タジャドル初使用
21 - - - - - - 変動なし
22 - 001 - - 011 - ウヴァに人質を取られ、クワガタ、バッタ各1枚を渡す
その後バースがウヴァからバッタ、クワガタ各1枚を奪う
23 - - - - - - 変動なし
24 - - - - 111 - カザリからシャチ1を奪取
シャウタ初使用
25~30 - - - - - - 変動なし
鳥系ヤミー登場(25話)
アンク(ロスト)登場(29話)
31 210 - - 111 - 221 ウヴァからサイ、ゾウ各1枚奪取
直後映司の体に恐竜系コアが取り込まれる
その隙をつかれてウヴァにコンドル1を取られる
32 - - - - - - 恐竜系ヤミー登場
プトティラ初使用
ドクター真木、カザリの力でグリード化
33 - - - - - - 変動なし
34 - - 011 - 101 - カザリ&アンク(ロスト)の作戦でコアを取られる
35 - - - - 110 - オーズ、ウヴァ、カザリの三つ巴の戦い
36 - - - - - - メズール&ガメル復活
ウヴァ一時消滅
37 - - - - - - 変動なし
38 - 002 111 - 121 - バースの変身者が伊達から後藤へ
バース(後藤)の奮闘でグリードからコア奪取
39 - - - - - - 変動なし
40 100 - - - - - アンク(ロスト)、アンクごとタカ1以外の全てのコアを取り込む
41 - - - - - - 変動なし
42 222 - - - - - タカ、クジャク、コンドル各1枚大破
それに伴いアンク(ロスト)消滅
アンク復活
43 000 - - - - - アンク離反
ウヴァ復活
44 - - 000 - - - カザリ、完全復活
ライオン1大破
それに伴いカザリ消滅
真木、恐竜グリードとしての姿を見せる
45 - - 111 000 000 - 映司・後藤、グリードに奇襲をかける
メズール&ガメル、完全復活
シャチ、ウナギ、タコ各1枚大破
それに伴いメズール消滅
46 100 - - - - 322 映司、真木にプテラ、ティラノ各1枚を追加されて映司グリード
サイ、ゴリラ各1枚大破
それに伴いガメル消滅
47 000 000 000 - - - 真木、決別したアンクを攻撃し、所有するコアを奪うと同時に彼に致命傷を追わせる
アンク、自分の残された時間を再び映司とともに戦おうと決意
ウヴァ、完全復活
48 100 000 000 000 000 000 映司・鴻上から10枚目のコアとなるタカ・トラ・バッタを受け取り一時だけ「真のオーズ」へ
ウヴァ、一度オーズに敗北(コアが破壊されたかは不明)
その後、ドクター真木によって過剰にコアを取り込まれ暴走
アンク、映司と合流して和解
映司に自分の意志を宿したコアごと譲渡し、彼をタジャドルへ
恐竜グリードとメダルの器がオーズの必殺技でブラックホール化
それによりほぼ全てのコアが(現代から)消滅
映司、消滅した(?)アンクの形見となる割れたタカ1枚を所有し、再び世界の旅へ

最終更新:2023年09月05日 16:38