ネッシーのウオボ渦

「ゴセイナイト、お主に私は倒せぬ。相手が増えようと、私の戦い方に変わりはない!」

【名前】 ネッシーのウオボ渦
【読み方】 ねっしーのうおぼうず
【声】 森田順平
【登場作品】 天装戦隊ゴセイジャー
【登場話】 epic22「オーバー・ザ・レインボー」
【所属】 地球犠獄集団・幽魔獣
【分類】 幽魔獣
【生息地】
【特技】 ヒトの影を奪う
【作戦】 ヒトの影を奪って絶滅させる
【趣味】 気まぐれにヒトの写真に写ってやる事
【UMAモチーフ】 ネッシー
【生物モチーフ】 カタツムリ
【その他のモチーフ】 ヤスデ
【名前の由来】 ウォーターホース巻(カタツムリの殻の形状)

【詳細】

「恐竜の生き残り」とも称される有名な未確認生物「ネッシー」の正体とされる幽魔獣。

巨大な体躯を自慢し、強靱な尻尾から繰り出す攻撃や長い舌を鞭のように操る戦方であらゆる相手を寄せ付けない。
長い舌で人間と無機物の影を奪い取る事ができ、影を奪われた人間は瞬時に仮死のような状態となり、最終的には命を失ってしまう。
ただし日差し等がない曇りの場合は影ができずに奪うことができない。

1万年前にグランディオンヘッダーだったゴセイナイトを退け、ブロブの膜インも下手に出る程の実力の持ち主でもある。
影を奪う能力の他にも両手首から生やす鋭い針のような剣、撃ち落とされても破片が相手を襲う火炎弾、口からのエネルギー波など豊富な攻撃手段を持つ。

姿を表すと大勢の人々から影を奪い取っていき、そこへ駆け付けたゴセイジャーやゴセイナイトと交戦する。
能力を警戒したゴセイジャーの木の影に入る行動を「浅知恵」と嘲笑い、尻尾で木ごと5人を薙ぎ倒す攻撃などで苦戦させるが、影を奪い取る能力が使えなくなる曇りになった為に撤退を余儀なくされる。

再戦時にゴセイジャーが「塵を舞い上げ、水を巻き上げて雲を作り、風で広げる」という策で曇り空を作り出したものの、それを口からのエネルギー波でかき消してしまう。
直接対決においてもゴセイダイナミックすら通用せずにゴセイジャー達の影を奪うが、それは自分達を犠牲にした5人の作戦に過ぎず、奪った影を飲み込むまでの隙を突かれ、グランディオンヘッダー形態のゴセイナイトに舌を切断された為5人の影を奪い返されてしまい失敗。
レオンレイザーの剣技と銃撃に怯み、ナイトダイナミックを受け敗北した。

その直後、ビービ虫に噛み付かれて巨大化する(上記の台詞はその際のもの)。
ゴセイグレートとゴセイグランドを口からのエネルギー波で合体解除に追い込むが、心を通わせたゴセイジャーとゴセイナイトがお互いに認め合った為に奇跡が起き、2体が合体したグランドゴセイグレートになす術もなく、最期はグランドグレートストライクを受け爆散した(その際に「もっと光を…っ!」と叫んでいる)。

【余談】

ウオボ渦が正体とされる「ネッシー」とはUMAと呼ばれる未確認生物の中でも特に有名なもので、イギリスのスコットランドにあるネス湖で目撃された未確認生物の通称である。
「ネス湖の怪物」と呼ばれているようだが、「ネッシー」という名称は世界的に浸透したものだが日本においてはまずこの通称の方が通りが良い。

西暦565年の記録にも目撃例が報告されているとされ、1933年以降多くの目撃例、写真や映像が残されてきた。
その正体は生き残った首長竜や、進化した大型爬虫類等といったものがある。
多くの写真があるものの、近代において解析が進んだ結果いずれも本物ではないと決定づけられた。

ウオボ渦の趣味は「気まぐれにヒトの写真に写ってやる事」。
この趣味の結果「ネス湖の怪物」が出来上がったと考えられるが、登場シーンをよく見ると封印を解かれた形跡(煙を吐き出す箱)がある為に他の幽魔獣共々封印されていた可能性もあり、その真偽は不明。
膜イン達はエルレイの匣を通して長距離を移動する為、その移動に用いられた箱である可能性もある。

舞台劇の台詞のような芝居がかった大仰な口調で話すのが特徴的。
断末魔はヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテの最期の言葉が由来と思われるが、彼はドイツの文豪であり目撃例がイギリスであるネッシーとの関連性は不明。

少し曇ったくらいでも能力が使用できなくなっていた為、太陽光が照り付けた濃い影でないと奪う事はできない模様。

ネーミングは他にも「魚坊主」も込められていると思われる。

尻尾や両足にカタツムリの頭部があり、背中はカタツムリの殻になっている。
デザインを担当した酉澤安施氏は触れていないが、首の部分はヤスデのような意匠も見られる。

最終更新:2021年07月26日 02:14