目次
ソ・ラ・ノ・ヲ・ト 名セリフ集
第一話「響ク音・払暁ノ街」
イリア「音は必ず響く、必ず響いて・・・そして伝わる」
カナタ「また迷子になっちゃった。だめだな、あたし。」
カナタ「迷うのって楽しいこともあるけど、」
カナタ「それは知らない誰かに会えるからだよね。」
カナタ「独りきりは、いやだな。」
~ここから回想~
イリア「迷子?」
カナタ「うん。おかあちゃんに会いたい。」
イリア「大丈夫。あなたがそう願うなら、会いたい気持ちは伝わる。」
カナタ「本当?」
イリア「ええ。音は必ず響く。」
カナタ「必ず響く。」
イリア「必ず響いて・・・」
カナタ「そして伝わる。」
カナタ「迷うのって楽しいこともあるけど、」
カナタ「それは知らない誰かに会えるからだよね。」
カナタ「独りきりは、いやだな。」
~ここから回想~
イリア「迷子?」
カナタ「うん。おかあちゃんに会いたい。」
イリア「大丈夫。あなたがそう願うなら、会いたい気持ちは伝わる。」
カナタ「本当?」
イリア「ええ。音は必ず響く。」
カナタ「必ず響く。」
イリア「必ず響いて・・・」
カナタ「そして伝わる。」
ジャコット「今度の娘は下手だね~」
第二話「初陣・椅子ノ話」
クレハ「べつに・・・あんたのためじゃあ・・・」
フィリシア「そこがカナちゃんの席よ。」
カナタ 「クレハちゃん?」
クレハ 「たまたまアッチでお揃いの椅子みつけたからよ。」
クレハ 「べつに・・・あんたのためじゃあ・・・」
カナタ 「ありがとう。」
リオ 「なにやってんだ。」
ノエル 「ご飯が・・・」
カナタ 「クレハちゃん?」
クレハ 「たまたまアッチでお揃いの椅子みつけたからよ。」
クレハ 「べつに・・・あんたのためじゃあ・・・」
カナタ 「ありがとう。」
リオ 「なにやってんだ。」
ノエル 「ご飯が・・・」
第三話「隊ノ一日・梨旺走ル」
ジャコット「死人まで目を覚ましそうな音だね~」
カナタ「わたし『おミソ』なんです」
カナタ「わたし『おミソ』なんです。」
リオ 「今朝の?」
カナタ「いえ。『みそっかす』って、スープをつくる時にお味噌をこすんですけど。」
カナタ「底に残るビーンズとかのカス。『余り物』とか『足手まとい』とかそんな。」
カナタ「子供の頃からずっとそうで、だから今度は頑張ろう、」
カナタ「みんなの邪魔にならない様にしようって・・・なのに。」
リオ 「見かけより、随分と繊細だったんだな。」
リオ 「今朝の?」
カナタ「いえ。『みそっかす』って、スープをつくる時にお味噌をこすんですけど。」
カナタ「底に残るビーンズとかのカス。『余り物』とか『足手まとい』とかそんな。」
カナタ「子供の頃からずっとそうで、だから今度は頑張ろう、」
カナタ「みんなの邪魔にならない様にしようって・・・なのに。」
リオ 「見かけより、随分と繊細だったんだな。」
カナタ「自分でも吹けたらなあって、空から響いてくるようなあの歌を」
カナタ「一度じゃないんです。ずっと昔聴いたことがあって。」
カナタ「あの曲を自分でも吹けたらなあって。だから私。」
カナタ「空から響いてくるようなあの歌を。」
カナタ「でも『おミソ』はどこまでいっても『おミソ』なんですよね」
カナタ「あの曲を自分でも吹けたらなあって。だから私。」
カナタ「空から響いてくるようなあの歌を。」
カナタ「でも『おミソ』はどこまでいっても『おミソ』なんですよね」
リオ「いらない音なんてひとつも無いのさ」
リオ「これが多分あの曲の完成したかたちだ。」
リオ「いくつもの楽器、様々なパートが響きあって、ひとつの音楽になる。」
リオ「戦車乗りとおなじさ。コマンダー、ガンナー、ドライバー、そして通信手。」
リオ「皆が力を合わせて、ひとつの戦車を動かす。」
リオ「いらない者なんていない。いらない音なんてひとつも無いのさ。」
リオ「いくつもの楽器、様々なパートが響きあって、ひとつの音楽になる。」
リオ「戦車乗りとおなじさ。コマンダー、ガンナー、ドライバー、そして通信手。」
リオ「皆が力を合わせて、ひとつの戦車を動かす。」
リオ「いらない者なんていない。いらない音なんてひとつも無いのさ。」
リオ「先輩や上官は何の為にいると思う?後輩に迷惑をかけられる為にだ」
リオ 「そんな目で見るな。受け売りなんだ。私が一番憧れて、一番尊敬する人の。」
リオ 「その人の言葉を借りれば。カナタ、先輩や上官は何の為にいると思う?」
カナタ「えっ?」
リオ 「後輩に迷惑をかけられる為にだ。今は出来なくて良い。」
リオ 「その悔しさや無力さ、守ってもらったうれしさだけを覚えておけ。」
リオ 「それはいつか、お前が守る立場になった時の糧になる。」
リオ 「だから好きなだけ迷惑をかけろ。私もそうしてきた。」
リオ 「無論、しくじれば叱るし罰も与える。」
リオ 「でも苦しかったら言え。辛い時も。いいな。」
カナタ「わかりました。これからも、いっぱい、いーっぱい先輩に迷惑かけます。」
リオ 「い、いや。なるべくお手柔らかにな。」
リオ 「その人の言葉を借りれば。カナタ、先輩や上官は何の為にいると思う?」
カナタ「えっ?」
リオ 「後輩に迷惑をかけられる為にだ。今は出来なくて良い。」
リオ 「その悔しさや無力さ、守ってもらったうれしさだけを覚えておけ。」
リオ 「それはいつか、お前が守る立場になった時の糧になる。」
リオ 「だから好きなだけ迷惑をかけろ。私もそうしてきた。」
リオ 「無論、しくじれば叱るし罰も与える。」
リオ 「でも苦しかったら言え。辛い時も。いいな。」
カナタ「わかりました。これからも、いっぱい、いーっぱい先輩に迷惑かけます。」
リオ 「い、いや。なるべくお手柔らかにな。」
第四話「梅雨ノ空・玻璃ノ虹」
ノエル「機械は裏切らない」
カナタ「でも、ノエルちゃん本当にすごいよね。」
カナタ「あ~んな複雑な機械、チャチャって直してて。」
ノエル「チャチャっ?」
カナタ「私なんか、信号ラッパの暗号コード憶えるのでもう頭パンパンなのに。」
ノエル「別に・・・大変じゃ・・・ない。」
カナタ「えっ?」
ノエル「機械は裏切らない・・・から。」
カナタ「あ~んな複雑な機械、チャチャって直してて。」
ノエル「チャチャっ?」
カナタ「私なんか、信号ラッパの暗号コード憶えるのでもう頭パンパンなのに。」
ノエル「別に・・・大変じゃ・・・ない。」
カナタ「えっ?」
ノエル「機械は裏切らない・・・から。」
カナタ「きっといい戦車だよ、タケミカヅチは」
ノエル「カナタ、ボクは機械が好きだ。」
カナタ「うん。」
ノエル「でも、機械は人を傷つけることもある。」
ノエル「タケミカヅチも、きっと昔、たくさん人を殺してる。」
ノエル「昔、人を殺した機械はやっぱり怖いと思う?」
カナタ「うん。」
ノエル「・・・・」
カナタ「でも、もっと怖いのは機械じゃなくって、」
カナタ「それを使ってた人たち・・・かな?」
カナタ「だってだって、このラッパ私が吹くとあんななのに、」
カナタ「リオ先輩が吹くと、とっても綺麗に歌うんだもん。」
カナタ「戦車だってきっと同じでしょ?」
カナタ「それにこの前ね、リオ先輩にタケミカヅチの歌を聴かせてもらったの。」
カナタ「あんなに綺麗に歌えるんだもん。きっといい戦車だよ、タケミカヅチは。」
カナタ「うん。」
ノエル「でも、機械は人を傷つけることもある。」
ノエル「タケミカヅチも、きっと昔、たくさん人を殺してる。」
ノエル「昔、人を殺した機械はやっぱり怖いと思う?」
カナタ「うん。」
ノエル「・・・・」
カナタ「でも、もっと怖いのは機械じゃなくって、」
カナタ「それを使ってた人たち・・・かな?」
カナタ「だってだって、このラッパ私が吹くとあんななのに、」
カナタ「リオ先輩が吹くと、とっても綺麗に歌うんだもん。」
カナタ「戦車だってきっと同じでしょ?」
カナタ「それにこの前ね、リオ先輩にタケミカヅチの歌を聴かせてもらったの。」
カナタ「あんなに綺麗に歌えるんだもん。きっといい戦車だよ、タケミカヅチは。」
カール「ガラスがな、こういうカタチになりたがってるんだ」
カール「よく若いヤツがやる失敗がある。」
カール「嬢ちゃん無理やり音をつくろうとしてねぇか?」
カール「俺がこういうカタチにしようとしてるんじゃねぇ。」
カール「ガラスがな、こういうカタチになりたがってるんだ。」
カール「嬢ちゃん無理やり音をつくろうとしてねぇか?」
カール「俺がこういうカタチにしようとしてるんじゃねぇ。」
カール「ガラスがな、こういうカタチになりたがってるんだ。」
第五話「山踏ミ・世界ノ果テ」
ノエル「キョー・ジュサン」
カナタ「教授さん?」
ノエル「苗字が『キョー』名前が『ジュサン』セット州に多く見られる姓名。」
カナタ「わぁ~、ジュサンさんかあ。あんな遠くにお友達が居るなんて凄いよお。」
ノエル「ごめん・・・冗談。」///
カナタ「あ゙、やだもうノエルちゃんてば~。信じちゃったよ、もお~。」
ノエル「苗字が『キョー』名前が『ジュサン』セット州に多く見られる姓名。」
カナタ「わぁ~、ジュサンさんかあ。あんな遠くにお友達が居るなんて凄いよお。」
ノエル「ごめん・・・冗談。」///
カナタ「あ゙、やだもうノエルちゃんてば~。信じちゃったよ、もお~。」
クレハ「いつもごきりょうさまでありやます」
クレハ 「あの。」
クラウス「どうした、クレハ。」
クレハ 「クラウス少佐殿。これっ。」
クラウス「今年のか。」
クレハ 「はいっ。あ、あのっ。いつもごきりょうさまでありやます。」
クラウス「気にするな。仕事だ。」
クラウス「どうした、クレハ。」
クレハ 「クラウス少佐殿。これっ。」
クラウス「今年のか。」
クレハ 「はいっ。あ、あのっ。いつもごきりょうさまでありやます。」
クラウス「気にするな。仕事だ。」
ノエル「重゙い゙」「う゛る゙ざい゙」「故障?」「せっかくだから」
クレハ「あの人は黒いの、ま~っ黒なの~」
カナタ「お魚だあ~。ねえねえクレハちゃん。凄いねえ~。楽しいねえ~。」
クレハ「うん。・・・って、ちゃう~。あんた緊張感無さ過ぎよ。」
カナタ「だって遠足だもん。楽しまなくっちゃ。」
クレハ「あのクソ重い荷物忘れたあ?訓練なのよ、これは。」
カナタ「でも、フィリシアさんだって・・・」
クレハ「いい加減気付きなさいよ。あの人は黒いの、ま~っ黒なの~。」
カナタ「えっ?金髪だし、お肌も白くって素敵だよ?」
クレハ「ぐぬぬ・・・そういうことじゃあ・・・ぐへっ。」
ノエル「クレハ、わかってない。」
クレハ「なにが?」
ノエル「フィリシアはそこがいい。」
カナタ「ねっ。」
クレハ「いいや、違うっ。絶対あんた達、違うもの見てるからあ。」
クレハ「もう~。誰かなんとかしてよ、この天然コンビ~。」
クレハ「うん。・・・って、ちゃう~。あんた緊張感無さ過ぎよ。」
カナタ「だって遠足だもん。楽しまなくっちゃ。」
クレハ「あのクソ重い荷物忘れたあ?訓練なのよ、これは。」
カナタ「でも、フィリシアさんだって・・・」
クレハ「いい加減気付きなさいよ。あの人は黒いの、ま~っ黒なの~。」
カナタ「えっ?金髪だし、お肌も白くって素敵だよ?」
クレハ「ぐぬぬ・・・そういうことじゃあ・・・ぐへっ。」
ノエル「クレハ、わかってない。」
クレハ「なにが?」
ノエル「フィリシアはそこがいい。」
カナタ「ねっ。」
クレハ「いいや、違うっ。絶対あんた達、違うもの見てるからあ。」
クレハ「もう~。誰かなんとかしてよ、この天然コンビ~。」
第六話「彼方ノ休日・髪結イ」
フィリシア「お母様が導いてくれたのかも知れないわね」
リオ 「ふうっ、ようやく茶番も終わりか。」
クレハ 「でも、ちょっと驚きました。」
リオ 「何がだ?」
クレハ 「だってリオ先輩ノリノリなんですもん。」
クレハ 「これの密造バレたら軍法会議じゃすまない話なのに。」
ノエル 「専売法違反と税法違反も、最高で国家反逆罪。」
フィリシア「そうよねえ。先輩達から引き継いだ副業だけど、」
フィリシア「リオ、一度も反対したことないのよ。私もちょっと意外だった。」
リオ 「そりゃあ最初は驚いたさ。」
リオ 「母が好きだったこのカルヴァドスが、砦で造られてたなんて知った時はな。」
フィリシア「じゃあ、あなたがこの部隊に配属になったのって、」
フィリシア「お母様が導いてくれたのかも知れないわね。」
クレハ 「でも、ちょっと驚きました。」
リオ 「何がだ?」
クレハ 「だってリオ先輩ノリノリなんですもん。」
クレハ 「これの密造バレたら軍法会議じゃすまない話なのに。」
ノエル 「専売法違反と税法違反も、最高で国家反逆罪。」
フィリシア「そうよねえ。先輩達から引き継いだ副業だけど、」
フィリシア「リオ、一度も反対したことないのよ。私もちょっと意外だった。」
リオ 「そりゃあ最初は驚いたさ。」
リオ 「母が好きだったこのカルヴァドスが、砦で造られてたなんて知った時はな。」
フィリシア「じゃあ、あなたがこの部隊に配属になったのって、」
フィリシア「お母様が導いてくれたのかも知れないわね。」
リオ「誰かの生み出した偶然が廻り廻って他人の人生を大きく変える」
カナタ「リオ先輩は運命って信じます?」
リオ 「なんだ?唐突に。」
カナタ「なんかね、今日、そう思えることがあったんです。」
カナタ「自分へのご褒美はそれでお腹いっぱいになりました。」
リオ 「私は信じないな。最初から決められたり与えられたりするのは大嫌いなんだ。」
カナタ「ええ~?」
リオ 「ただ、そうだな。誰かの生み出した偶然が、」
リオ 「廻り廻って他人の人生を大きく変えることはあるのかも知れない。」
リオ 「それを運命だと言うのなら・・・もしかしたら・・・」
カナタ「D♭」
カナタ「先輩も今日は素敵な一日だったみたいですね。」
リオ 「なんだ?唐突に。」
カナタ「なんかね、今日、そう思えることがあったんです。」
カナタ「自分へのご褒美はそれでお腹いっぱいになりました。」
リオ 「私は信じないな。最初から決められたり与えられたりするのは大嫌いなんだ。」
カナタ「ええ~?」
リオ 「ただ、そうだな。誰かの生み出した偶然が、」
リオ 「廻り廻って他人の人生を大きく変えることはあるのかも知れない。」
リオ 「それを運命だと言うのなら・・・もしかしたら・・・」
カナタ「D♭」
カナタ「先輩も今日は素敵な一日だったみたいですね。」
第七話「蝉時雨・精霊流シ」
リオ「でも、時々思うんだ、それにどんな意味があるんだろうって」
リオ「たしかに、昔あの人は私のすべてだった。」
リオ「あの人のように国を、人々を守りたいと思った。」
リオ「でも、時々思うんだ、それにどんな意味があるんだろうって。」
リオ「だからもし本当に戻ってきているんなら、教えてほしいと思ったのさ。」
リオ「あの人のように国を、人々を守りたいと思った。」
リオ「でも、時々思うんだ、それにどんな意味があるんだろうって。」
リオ「だからもし本当に戻ってきているんなら、教えてほしいと思ったのさ。」
フィリシア「この世界に意味なんか無いのよ」
フィリシア「ねえリオ、あなたさっき、」
フィリシア「『世界に意味があるのか?』って言ってたわよね。」
リオ 「ああ。」
フィリシア「たったひとり生き残って、私もずっと考えたわ。」
フィリシア「なぜ私だけが生き残ったんだろう。」
フィリシア「それにどんな意味があるんだろうって。」
フィリシア「そして気付いたの。きっとね、この世界に意味なんか無いのよ。」
フィリシア「でもそれって素敵じゃない?」
フィリシア「だって無いなら自分で勝手に見つければいいんだもの。」
フィリシア「そして見つけたわ。私は。私がここにいる意味を。」
フィリシア「あのこ達には私みたいな思いは絶対にさせたくないわ。」
リオ 「そうだな。」
フィリシア「『世界に意味があるのか?』って言ってたわよね。」
リオ 「ああ。」
フィリシア「たったひとり生き残って、私もずっと考えたわ。」
フィリシア「なぜ私だけが生き残ったんだろう。」
フィリシア「それにどんな意味があるんだろうって。」
フィリシア「そして気付いたの。きっとね、この世界に意味なんか無いのよ。」
フィリシア「でもそれって素敵じゃない?」
フィリシア「だって無いなら自分で勝手に見つければいいんだもの。」
フィリシア「そして見つけたわ。私は。私がここにいる意味を。」
フィリシア「あのこ達には私みたいな思いは絶対にさせたくないわ。」
リオ 「そうだな。」
第八話「電話番・緊急事態ヲ宣言ス」
カナタ「漏れちゃう」「早くぅぅぅぅぅ」「らめぇぇぇぇぇ」
カナタ「ほん、えい、ちょく、つう、こうどき、んきゅう、ひじょうじたいよ、」
カナタ「うしれいでんた、つかい、せん、ほしゅかく、にんにんむ」
カナタ「飲み過ぎちゃったかな?」(テヘッ)
カナタ「漏れちゃうっ」
カナタ「誰か、早く。早くぅぅぅぅぅ」
カナタ「いやぁ、らめぇ。らぁめぇぇぇぇぇ」
カナタ「うしれいでんた、つかい、せん、ほしゅかく、にんにんむ」
カナタ「飲み過ぎちゃったかな?」(テヘッ)
カナタ「漏れちゃうっ」
カナタ「誰か、早く。早くぅぅぅぅぅ」
カナタ「いやぁ、らめぇ。らぁめぇぇぇぇぇ」
第九話「台風一過・虚像ト実像」
クレハ「親がいない子供は普通の子供よりシッカリしてなきゃいけないの」
クレハ 「いい?親がいない子供は普通の子供よりシッカリしてなきゃいけないの。」
クレハ 「みんなに迷惑かけたら『やっぱり』って言われるの。」
クレハ 「あんた達だけじゃない。ユミナ。あんた達のお姉ちゃんもね。」
クラウス「クレハ。」
クレハ 「あたしも孤児だからわかるんです。」
クレハ 「みんなに迷惑かけたら『やっぱり』って言われるの。」
クレハ 「あんた達だけじゃない。ユミナ。あんた達のお姉ちゃんもね。」
クラウス「クレハ。」
クレハ 「あたしも孤児だからわかるんです。」
クラウス「死んだ親父さんの代わりに俺がしっかり守ってやる」
クラウス「くるぞ。死んだ親父さんの代わりに俺がしっかり守ってやる。」
クレハ 「はい。少佐。」
クレハ 「はい。少佐。」
クレハ「やっぱりあなたはわたしの憧れの人です」
クラウス「なあクレハ、なんとか助かったから言っちまうが、俺は・・・」
クレハ 「やっぱりあなたはわたしの憧れの人です。」
クレハ 「やっぱりあなたはわたしの憧れの人です。」
クラウス「『憧れ』ってメガネはいつもピンボケなのさ」
クラウス「台風一過の青い空・・・か。」
リオ 「結局演じきったか。正直驚いたよ、あんたにあそこまで出来るなんて。」
クラウス「俺を信じきった瞳をみてたら、」
クラウス「死ぬより、クレハの『夢』壊す方が怖くなってなぁ。」
クラウス「だから、あんなマネが出来たんだろうさ。結局、俺は臆病なんだよ。」
カナタ 「そんなことないです。クラウスさん素敵でした。」
クラウス「ハハハ、いいか嬢ちゃん。傍から見えるもんと、」
クラウス「当の本人が感じてるもんは、大抵の場合違ってるんだ。」
クラウス「『憧れ』ってメガネはいつもピンボケなのさ。」
クラウス「いつかあんたがそのメガネで見られる時、辛さがわかるよ。」
リオ 「結局演じきったか。正直驚いたよ、あんたにあそこまで出来るなんて。」
クラウス「俺を信じきった瞳をみてたら、」
クラウス「死ぬより、クレハの『夢』壊す方が怖くなってなぁ。」
クラウス「だから、あんなマネが出来たんだろうさ。結局、俺は臆病なんだよ。」
カナタ 「そんなことないです。クラウスさん素敵でした。」
クラウス「ハハハ、いいか嬢ちゃん。傍から見えるもんと、」
クラウス「当の本人が感じてるもんは、大抵の場合違ってるんだ。」
クラウス「『憧れ』ってメガネはいつもピンボケなのさ。」
クラウス「いつかあんたがそのメガネで見られる時、辛さがわかるよ。」
第十話「旅立チ・初雪ノ頃」
ジャコット「ようやく耳栓がいらないくらいにはなったかね~」
カナタ「いいじゃないですか、迷っても、行き止まりでも」
リオ 「最初に来た時この街は迷路だと思ったよ。」
リオ 「迷ったあげくにここに出て、ようやくゴールに辿り着いたんだと思った。」
リオ 「でも、後で気がついたんだ、ここは単なる行き止まりだって。」
カナタ「そんなことありません。私よく道に迷います。でも、迷うのは好きです。」
カナタ「いいじゃないですか、迷っても、行き止まりでも。」
カナタ「だから私は先輩と出会えたんです。」
リオ 「時々お前が羨ましくなるよ、カナタ。」
リオ 「私もお前くらい素直になれたら・・・」
リオ 「迷ったあげくにここに出て、ようやくゴールに辿り着いたんだと思った。」
リオ 「でも、後で気がついたんだ、ここは単なる行き止まりだって。」
カナタ「そんなことありません。私よく道に迷います。でも、迷うのは好きです。」
カナタ「いいじゃないですか、迷っても、行き止まりでも。」
カナタ「だから私は先輩と出会えたんです。」
リオ 「時々お前が羨ましくなるよ、カナタ。」
リオ 「私もお前くらい素直になれたら・・・」
ジャコット「それがどうして不幸だと決めなさるかね」
ジャコット「なんであたしなんぞを気にかけなさるね?」
リオ 「似てるんだ、あなた、私の母様に。」
ジャコット「あんたみたいな綺麗な娘を産んだおぼえは無いがね。」
リオ 「許されない恋をして、私が生まれて、あの人はずっと待っていた。」
リオ 「年に一度来るか来ないかの男を待って。」
リオ 「そして、そんな不幸な暮らしの中で、母様は逝ってしまった。」
ジャコット「それがどうして不幸だと決めなさるかね。」
リオ 「だって。」
ジャコット「あたしゃ幸せだよ。」
リオ 「?!」
ジャコット「あの人はね、『いつか帰ってくる』と約束してくれた。」
ジャコット「『いつかあたしを迎えに来る』と。その約束だけで十分さ。」
リオ 「そんなこと。」
ジャコット「ほかに何が出来たっていうんだい?」
ジャコット「そうさね。出来ることがあったら、何かしてたかもしれない。でもね。」
リオ 「あなたは、それでいいのか?本当にそれで幸せなのか?」
ジャコット「あの人を愛した記憶があるから。」
ジャコット「あの人との思い出があって、いつかまた会える希望があるから。」
ジャコット「それで十分、十分なんだよ。」
リオ 「似てるんだ、あなた、私の母様に。」
ジャコット「あんたみたいな綺麗な娘を産んだおぼえは無いがね。」
リオ 「許されない恋をして、私が生まれて、あの人はずっと待っていた。」
リオ 「年に一度来るか来ないかの男を待って。」
リオ 「そして、そんな不幸な暮らしの中で、母様は逝ってしまった。」
ジャコット「それがどうして不幸だと決めなさるかね。」
リオ 「だって。」
ジャコット「あたしゃ幸せだよ。」
リオ 「?!」
ジャコット「あの人はね、『いつか帰ってくる』と約束してくれた。」
ジャコット「『いつかあたしを迎えに来る』と。その約束だけで十分さ。」
リオ 「そんなこと。」
ジャコット「ほかに何が出来たっていうんだい?」
ジャコット「そうさね。出来ることがあったら、何かしてたかもしれない。でもね。」
リオ 「あなたは、それでいいのか?本当にそれで幸せなのか?」
ジャコット「あの人を愛した記憶があるから。」
ジャコット「あの人との思い出があって、いつかまた会える希望があるから。」
ジャコット「それで十分、十分なんだよ。」
カナタ「思い出があるから人は生きていけるんですね」
ナオミ「人生ってのはねえ、失うことの繰り返しさ。」
ナオミ「でも失うにはまず得なきゃならない。」
ナオミ「その時得た幸せが大きいほど、失った後の悲しみは大きくなるけれど。」
カナタ「でもその幸せだった時の思い出があれば、」
カナタ「思い出があるから人は生きていけるんですね。」
ナオミ「でも失うにはまず得なきゃならない。」
ナオミ「その時得た幸せが大きいほど、失った後の悲しみは大きくなるけれど。」
カナタ「でもその幸せだった時の思い出があれば、」
カナタ「思い出があるから人は生きていけるんですね。」
リオ「ここを離れたくないと思う、だからこそ私は行かなきゃならないんだろう」
カナタ「本当は両親は私がお婿さんをもらって、」
カナタ「家を継いでくれることを望んでたんだと思います。」
カナタ「でも私はあのトランペットの音に魅せられて、どうしても忘れられなくて。」
カナタ「あの人がイリアさんだったんですね。」
リオ 「やっぱりお前も出会っていたんだな、あの人に。」
カナタ「なんて素敵なんでしょうイリアさんの音がわたしに響いて・・・」
リオ 「そしてお前と私が出会った。たぶん私は逃げて来てたんだ、この街に。」
リオ 「だから最初はどうでも良かった、いつか去る場所だと、そう思ってた。」
リオ 「でも今は真剣にここを離れたくないと思う、」
リオ 「だからこそ私は行かなきゃならないんだろう。」
リオ 「私なら出来る、私にしか出来ない事があるから。」
リオ 「さよならを言うつもりはない。たとえどんなに遠く離れていても・・・」
カナタ「音は響く・・・」
リオ 「音は響いて・・・」
カナタ「そして伝わる・・・から」
リオ 「カナタ、私はお前のいい先輩でいられただろうか?」
カナタ「はい。」
カナタ「家を継いでくれることを望んでたんだと思います。」
カナタ「でも私はあのトランペットの音に魅せられて、どうしても忘れられなくて。」
カナタ「あの人がイリアさんだったんですね。」
リオ 「やっぱりお前も出会っていたんだな、あの人に。」
カナタ「なんて素敵なんでしょうイリアさんの音がわたしに響いて・・・」
リオ 「そしてお前と私が出会った。たぶん私は逃げて来てたんだ、この街に。」
リオ 「だから最初はどうでも良かった、いつか去る場所だと、そう思ってた。」
リオ 「でも今は真剣にここを離れたくないと思う、」
リオ 「だからこそ私は行かなきゃならないんだろう。」
リオ 「私なら出来る、私にしか出来ない事があるから。」
リオ 「さよならを言うつもりはない。たとえどんなに遠く離れていても・・・」
カナタ「音は響く・・・」
リオ 「音は響いて・・・」
カナタ「そして伝わる・・・から」
リオ 「カナタ、私はお前のいい先輩でいられただろうか?」
カナタ「はい。」
第十一話「来訪者・燃ユル雪原」
フィリシア「あなた、とてもいいオッパイしてるわね、私好みよ」
フィリシア「どう?何かわかった?」
クレハ 「全然ダメです。ヘルベチア語は全然通じないみたいだし。」
クレハ 「判ったのは、認識番号と『アーイシャ』っていう名前くらい。」
フィリシア「この砦の指揮を任されているフィリシア・ハイデマン少尉よ。」
フィリシア「あなた、とてもいいオッパイしてるわね、私好みよ。」
フィリシア「吸ったり、揉んだりしても、いいかしら?」
フィリシア「からだ中いじり回したり、してもいい?」
クレハ 「な・・な・・なに、いきなり言ってるんですか?隊長。」
フィリシア「ふ~ん、本当にヘルベチア語がわからないみたいね。」
クレハ 「全然ダメです。ヘルベチア語は全然通じないみたいだし。」
クレハ 「判ったのは、認識番号と『アーイシャ』っていう名前くらい。」
フィリシア「この砦の指揮を任されているフィリシア・ハイデマン少尉よ。」
フィリシア「あなた、とてもいいオッパイしてるわね、私好みよ。」
フィリシア「吸ったり、揉んだりしても、いいかしら?」
フィリシア「からだ中いじり回したり、してもいい?」
クレハ 「な・・な・・なに、いきなり言ってるんですか?隊長。」
フィリシア「ふ~ん、本当にヘルベチア語がわからないみたいね。」
カナタ「音は響くんだよね、ローマも、ヘルベチアも、おんなじに」
カナタ「ねえ、いまの曲。すごい。これって、ものすごく素敵だよ。」
カナタ「だってイリアさんの音が私に響いて。その音はリオ先輩にも響いて。」
カナタ「それとおんなじ曲が、ヘルベチアだけじゃなく、ローマでも響いてたんだよ。」
カナタ「音は響くんだよね、ローマも、ヘルベチアも、おんなじに。」
カナタ「だってイリアさんの音が私に響いて。その音はリオ先輩にも響いて。」
カナタ「それとおんなじ曲が、ヘルベチアだけじゃなく、ローマでも響いてたんだよ。」
カナタ「音は響くんだよね、ローマも、ヘルベチアも、おんなじに。」
第十二話「蒼穹ニ響ケ」
セイヤ「おっちょこちょいで忘れっぽいしガキっぽいし色気とか全然無いけど」
ホプキンス「停戦だと?笑わせるな。」
ナオミ 「でも、あの子の耳は信じられるよ。」
マリア 「そうさ、あたし達が証人だ。」
セイヤ 「おっちょこちょいで、忘れっぽいし、ガキっぽいし、色気とか全然無いけど。」
ミシオ 「お姉ちゃんは嘘つかないよ。」
ホプキンス「このババアを拘束しろ。」
ナオミ 「あんたはそんなに戦争がしたいのかい。」
ホプキンス「戦争こそが文明と科学を推し進める。」
ホプキンス「私は取り戻したいのだよ、かつての人類の栄光を・・・フッ。」
ナオミ 「でも、あの子の耳は信じられるよ。」
マリア 「そうさ、あたし達が証人だ。」
セイヤ 「おっちょこちょいで、忘れっぽいし、ガキっぽいし、色気とか全然無いけど。」
ミシオ 「お姉ちゃんは嘘つかないよ。」
ホプキンス「このババアを拘束しろ。」
ナオミ 「あんたはそんなに戦争がしたいのかい。」
ホプキンス「戦争こそが文明と科学を推し進める。」
ホプキンス「私は取り戻したいのだよ、かつての人類の栄光を・・・フッ。」
カナタ「届けたいんです、誰かが私に託してくれた音を」
カナタ「行きましょう。」
クレハ「無茶よ。相手はあの、ビネンラントの鬼神なのよ。」
カナタ「でも届けたいんです。誰かが私に託してくれた音を。」
クレハ「そんなの勝手よ。ワガママよ。」
クレハ「自分の判断で勝手な事してどうするの?」
クレハ「私達は、兵隊なのよ。」
カナタ「誰かが、世界はもう終わりだと言ってました。」
カナタ「でも私、この世界が好きです。」
カナタ「この街が好きです。ここにいるみんなが大好きです。」
カナタ「あきらめるなんて、出来ません。」
クレハ「カナタ。」
ユミナ「お願いです。戦争を止めてください。」
クレハ「無茶よ。相手はあの、ビネンラントの鬼神なのよ。」
カナタ「でも届けたいんです。誰かが私に託してくれた音を。」
クレハ「そんなの勝手よ。ワガママよ。」
クレハ「自分の判断で勝手な事してどうするの?」
クレハ「私達は、兵隊なのよ。」
カナタ「誰かが、世界はもう終わりだと言ってました。」
カナタ「でも私、この世界が好きです。」
カナタ「この街が好きです。ここにいるみんなが大好きです。」
カナタ「あきらめるなんて、出来ません。」
クレハ「カナタ。」
ユミナ「お願いです。戦争を止めてください。」
クレハ「だから、あたし、『頑張らないと』って・・・」
クレハ 「行ったらもう、絶対に後戻りは出来ませんよ。それでもいいんですね?」
一同うなづく
クレハ 「ならもう、あたしは言うことないです。好きにしなさいよ。」
フィリシア「ありがとう、クレハちゃん。」
フィリシア「いままでずっと、私達のために反対してくれてたのよね。」
クレハ 「あたしだって、同じ年頃の子が拷問とか嫌に決まってます。」
クレハ 「でもリオ先輩が居なくて、ノエルもカナタもゆるゆるだし。」
クレハ 「だから、あたし、『頑張らないと』って・・・」
フィリシア「頼りない隊長でごめんね。」
カナタ 「クレハちゃん。」
ノエル 「行こう、みんな。」
ユミナ 「八百万の神々よ、炎の乙女たちに祝福を。」
一同うなづく
クレハ 「ならもう、あたしは言うことないです。好きにしなさいよ。」
フィリシア「ありがとう、クレハちゃん。」
フィリシア「いままでずっと、私達のために反対してくれてたのよね。」
クレハ 「あたしだって、同じ年頃の子が拷問とか嫌に決まってます。」
クレハ 「でもリオ先輩が居なくて、ノエルもカナタもゆるゆるだし。」
クレハ 「だから、あたし、『頑張らないと』って・・・」
フィリシア「頼りない隊長でごめんね。」
カナタ 「クレハちゃん。」
ノエル 「行こう、みんな。」
ユミナ 「八百万の神々よ、炎の乙女たちに祝福を。」
フィリシア「いくわよ、わたしのあなたたち」
ノエル 「メイン転換炉出力上昇。」
ノエル 「FAP、FAC、DMR、ECP正常。」
ノエル 「超伝導サーキット安定稼働中。」
クレハ 「火器管制システムも大丈夫です。主砲、並びに副砲、作動良好。」
フィリシア「全関節のロックを解除。」
カナタ 「じ、自重軽減システム作動中。計数マイナス、だいたい5です。」
ノエル 「発進準備完了。」
フィリシア「訓練通りにやれば問題ないわ。いくわよ、わたしのあなたたち。」
一同 「はい。」
フィリシア「主砲発射用意。弾種、徹甲弾。 」
カナタ 「徹甲弾、装填。」
クレハ 「照準、良し。」
フィリシア「カナちゃん、合図を。」
ノエル 「FAP、FAC、DMR、ECP正常。」
ノエル 「超伝導サーキット安定稼働中。」
クレハ 「火器管制システムも大丈夫です。主砲、並びに副砲、作動良好。」
フィリシア「全関節のロックを解除。」
カナタ 「じ、自重軽減システム作動中。計数マイナス、だいたい5です。」
ノエル 「発進準備完了。」
フィリシア「訓練通りにやれば問題ないわ。いくわよ、わたしのあなたたち。」
一同 「はい。」
フィリシア「主砲発射用意。弾種、徹甲弾。 」
カナタ 「徹甲弾、装填。」
クレハ 「照準、良し。」
フィリシア「カナちゃん、合図を。」