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-*強さの在処、心の在処◆MeiOuuUxlY
+*強さの在処、心の在処  ◆MeiOuuUxlY
 
  
 「それでも♪ 一体この僕に♪ 何が出来るっていうんだ♪」
 
 悲しげな歌詞の内容にそぐわぬ、楽しげな表情で渚カヲルは歌を口ずさむ。
 歌い続ける彼を乗せてラーゼフォンは海上を行く。
 その眼下に映るのは奇妙な光景だった。
 海の上に直線状の壁がそそり立っているのだ。
 壁はオーロラのごとき幻想的な七色の光でできているが、近くに寄ってもそれが揺らぐことはない。
 質量を持っているかのように光の壁は確固たる存在としてそこにある。
 
 「これは……なんだろうね?」
 
 変わらず、楽しげにカヲルは呟く。応えるものはいない。
 機体には地図と参加者名簿がインプットされていた。
 確認すると、ここは地図の南端だと解る。そういえばこのフィールドの端がどうなっているかは聞いていなかった。
 自分たちを殺し合わせることが目的なら、そう簡単に逃げ出せるような仕掛けにはしていないだろう。
 機体をぐるりとその場で回転させ、周囲を見渡す。
 地図で見た南端の直線に合わせて光の壁は途切れなく続いている。
 見あげれば天高くまで壁はそびえ立ち、その頂点は見ることが出来ない。成層圏の彼方まで続いていそうな気がする。
 そういえば、この地図に宇宙らしき場所が表示されている。高度を上げればそこに行き着くのだろうか。
 
 「空間歪曲かな……? そうだね……もう少し探ってみようか、ラーゼフォン」
 
 途中で巨大な格納庫らしき施設があった。
 誰もいないようなのでひとまず無視したが、そこにも何らかの空間歪曲を感じ取ることができた。
 どうやらそういった仕掛けはあちこちにあるようだ。
 
 「そろそろ誰かに会いたいな……シンジ君、君はどうしてるんだい? 僕は……寂しいよ」
 
 針路を東へ。
 巨大な翼を羽ばたかせて白い巨神が飛んでいく。
 
 
    ◇   ◇   ◇
 
 
 ぎぎぎぎぎ……と、きしみの音を上げて重い扉が開いていく。
 その奥の空間は薄暗い。
 疲労の極みにあった肉体の悲鳴をなだめつつ、息を整えながらゆっくりとカズマは歩を進めていく。
 
 「おーい……お邪魔しまーす……誰もいないかな」
 
 かなり広い空間のようだ。カズマの発する声の語尾が微かな残響音となって後を引いた。
 慎重に一歩一歩踏みしめながら周囲を見渡すと、そこは裕福な人間が住まうような館の外見にそぐわぬ機能的な施設で埋め尽くされている。
 カズマには判断が付かないが、巨大なモニターやいくつものデスクにそれぞれ取り付けられたコンソール類、レーダーらしき機器など。
 なんとなくではあるが、戦艦ヴァルストークのブリッジに雰囲気が似ているような気がした。
 
 「なんだこりゃ……秘密基地ってか? えーっと、どうやるんだこれ」
 
 機械類のスイッチはすでに入っており、電子音を上げて各種のモニターが何かを映し出していた。
 スペースマンとしての、戦闘ロボットのパイロットとしての知識と経験を頼りに、カズマはなんとか始めて見る機器を操ろうと試みる。
 適当に弄ってみるとモニターに地図が表示された。そこに描かれた地形図には数字とアルファベットが区切られたエリアごとに割り振られている。
 
 「これ……そうだっ! 支給された食料水名簿地図!」
 
 心あたりがある地図といえばこれしかない。
 ヴィンデルという男がルール説明と称して一方的に言い放った通告がカズマの記憶から掘り起こされる。
 刀とともに渡された荷物の中身を慌ててひっくり返した。
 予想通り、容器に入った水と食料、そして……、
 
 「名簿、地図っ!」
 
 やはりだ。
 この地形図は支給された地図と同一のもの。
 そしてモニターに映る方の図では、ある地点にカーソルが固定されている。
 森の中にぽつんと立った一軒の家。つまりここがそうだということだ。
 座標は地図に従って表記すればE-2。
 さらにカズマはコンソールを叩きつづける。
 
 「こいつは……」
 
 モニターのカーソルは地図上の四つの光点を指し示している。
 位置はB-1、A-6、G-7。
 空間転移装置。それが指し示す場所にあるという。
 
 『空間転移装置使用者へ。空間転移装置は、宇宙と地上の特定の位置同士をつなぐ装置である。
  時間にラグなどは起こらないかわり、行先は初期設定された場所にしか飛べない。
  宇宙の任意の場所に移動したのであれば、別ブロックに存在するシャトルを利用すること』
 
 コンピューターから合成された声が発せられた。
 いきなりの電子音声に思わず間抜けな叫びをあげるものの、即座に気を取り直して内容の理解に努める。
 つまり、ワープ装置ということか。
 そして別ブロックのシャトルとは地図右上の基地らしき施設にそれがあるということらしい。
 こんなところにいきなり拉致して転移させる技術を持つあたり、シャドウミラーという組織の力はおそるべきものと言えるだろう。
 しかしまさかこんな技術が実用化されていたとは、ヴァルホークやヴァルストークといった謎の技術に触れていたカズマですらにわかには信じがたい。
 いや、信じるに足る根拠がひとつだけカズマにはあった。
 父の仇……「あの聖バレンタインの光」で心に焼き付いた死の極光。
 未知の技術を持つ恐るべき敵。
 あいつらがもしこの殺し合いの黒幕だとしたら、カズマは絶対に思い通りになってやるわけにはいかない。
 かみしめた歯がきしみ、拳に力が入る。
 握ったペンがみしりと悲鳴を上げて折れそうになることに気づき、そこでカズマは気を取り直して確認の作業を再開した。
 
 「えーと……転移先はB-1がa-1コロニーで、A-6がa-3の資源衛星、G-7がc-3コロニーに繋がってるのか」
 
 支給された筆記用具で地図に矢印を付け加えていく。
 有益な情報は手に入った。
 だが問題はそこからどうするかだ。
 ここで得た情報を頼りに宇宙に逃げてもどうにもならない。
 かといってあの戦場に戻っても、今のままではあの少女を止めることも出来ないし、助けてくれた紅い機体の足手まといにしかならない。
 
 「トレイラー心得、『使えるものは親でも使え、値打ちものなら尚更だ』! ええい、なんかねえのか何か!」
 
 ホールはさらに奥へと続いている。
 そこは大きく、なだらかなスロープだった。
 スイッチを探して明かりをつけカズマは躊躇うこと無く進んでいく。
 森を駆け抜けた際の疲労はひとまず回復した。
 当面の状況を即座に改善するものではなかったにせよ、情報も入手できたことでだいぶ気持ちが上向きになっていた。
 無鉄砲とも言える前向きさがこの少年の本来の性格なのだ。
 
 「はぁ、はぁ……ここは……?」
 
 地下はホールよりもさらに巨大なスペースになっていた。
 いくつかのの巨大な柱を中心に、機動兵器が何体かまとめてすっぽり収まる広さだ。
 カズマが入ってきたのとは別に、外へとつながる通路がある。
 これも機動兵器が出入りできる広さになっていた。
 それ以外にめぼしい機材、施設は存在しない。
 
 「機動兵器……くそっ、なんで俺には何も無いんだよ!?」
 
 殺し合うために全員に支給すると言ったのはあの男だ。
 無論、カズマにはそんなことをするつもりはないが、このままでは身を守ることすらままならない。
 与えられたものといえば、この剣一振り――、
 
 「……まさか実はロボットもぶった斬れる魔剣……とか……?」
 
 ゴクリとのどを鳴らす。
 まさかとは思うが、この剣こそが機動兵器の代わりであるというなら辻褄は合う。
 カズマの脳裏にむかし流行ったファンタジーもののアニメ映像が浮かんだ。
 刀身がビームのように伸びて巨大な敵を真っ二つにする剣士に自分の姿を重ねる。
 ……悪くない。というか、むしろイイ!
 
 「どうやって使うんだ! 封印を解くキーワードとか、そうだマニュアルは!」
 
 慌てて荷物をひっくり返す。
 たしかさっき地図を取り出したときに冊子みたいなものがあった気がする。
 それが予想通りなら、使い方が書かれているはずだ。
 
 「これだ! なになに、ダン・オブ・サーズデイ……? ロボットを召喚!?」
 
 カズマの予想とは違ったが、そこには現状を打破するための機動兵器を呼び出す方法が書かれていた。
 つまりこの剣はその鍵というわけだ。
 それがわかればこんなところで燻っている道理はない。
 すぐさまとって返して逃がしてくれた恩人を助け、あの少女を止めなくてはならない。
 
 「いくぜ……」
 
 カズマが握りしめた蛮刀の形が変化を始める。
 大小様々な大きさの穴が剣の表面に現れ、その穴が星座を描く星々のように刀身全体へと広がっていく。
 青白い光が切っ先から迸る。まるでカズマ自身と刀がその火花を媒介に繋がっているようだった。
 そして、この状態で刀を高速で薙ぐ際に発する高周波によってその機体は召喚される。
 これが惑星エンドレスイリュージョンの監視者、オリジナルセブンのひとつ――ダン・オブ・サーズデイを呼び寄せるための合図だ。
 
 「魔剣よ、カズマ・アーディガンの名において命ずる……きやがれ!」
 
 ちなみに彼の姉妹あたりが聞いたら眉をしかめそうな、微妙に寒いこのセリフは単なる趣味である。
 ロボットを呼び出すために必要な行程とは何の関係もない。
 
 「――ダン・オブ・サーズデイ!! カムヒァァァァァァァァッ!!!!」
 
 握ったその手で力いっぱい振り下ろし、そしてはね上げる。
 刀の切っ先が青く輝き、それがVの字の軌跡を描いた。
 ダン・オブ・サーズデイ――天空より来たる剣の巨人。
 召喚に応じ、その担い手を守るべく真っ直ぐにその元へと降り墜ちる。
 地下にいるカズマのもとへ、その頭上に位置する館の天井をぶち破って。
 
 
 
 
 「……へ?」
 
 
 
 
 カズマの目には、己の頭上から巨大な剣が膨大な質量の瓦礫とともに降ってくる瞬間がスローモーションのように映っていた。
 
 
    ◇   ◇   ◇
 
 
 舗装された道路が途切れ、それとともにビルや住宅の姿も無くなった。
 ここはA-5西端、全体地図の西端でもある。
 そこで三機の機動兵器がその巨体を鎮座させていた。
 
 「なるほど、いきなり襲われるとはね。冷静さを失っているだけと思いたいが、こりゃ予想以上に困った事態になってるみたいだ」
 「ああ、ぼやぼやしてたらいつ襲われてもおかしくない状況だ。君はどうするつもりだ?」
 「とりあえず俺たちでチームを組みませんか? 互いの事情はともかく、まずは身を守ることが先決だと思うんです」
 「そうだな……三人寄れば文殊の知恵という言葉もある。色々と話し合うべきこともあるだろう」
 
 それらに乗り込んだまま、そのパイロットたちは今後の方策について話しあっていた。
 白を基調としたカラーリングに双眼、二本の角。この機体はガンダムと呼ばれるものだ。
 細部に違いはあるが、そのガンダムが二体ともう一機、明らかにサイズがふたまわりほども違う巨大ロボットが一体で合計三機。
 
 「それにしてもガンダムねえ……聞いた事ないな」
 「おいおい、どこに住んでいたんだ君は。それこそ俺もメガノイドなんて聞いたことはないぞ」
 「それなら俺だって聞いたことはないですよ、ガンダムもメガノイドも」
 
 まず話し合いで明らかになったのは互いの世界観の齟齬だった。
 メガノイド、ガンダム、オーラバトラー……互いの説明する用語は当人にとっては常識とも言えるはずの事柄なのだが、その他の二人は全く知らないという。
 そこで三人のうち、ショウという若者がある仮説を立てた。
 
 「バイストンウェル?」
 「そうです、そこには以前の俺には全く想像すら付かない異世界が存在していた。
  信じられないのも仕方ないです、俺だってそうでしたから」
 「あのヴィンデルたちが異世界から僕等を召喚か……。バニング大尉でしたか、あなたは信じられますか?」
 「にわかには無理だがな。だが俺はショウ君に生命を救われた身だ。彼が言うなら一考の価値はあると思っている」
 
 ふむ――と破嵐万丈は考える。
 先刻、遭遇したこの二人組は基本的に実直な性格であるようだ。
 初対面で判断材料は少ないが、ある程度は信用に値する人間であると言える。
 積極的に殺し合う気はなく、ここに来る前に早くも戦闘に巻き込まれたらしい。
 表面上はへらへらしてるように見えて、万丈はクールな思考もできる男だ。
 そうでなくてはギャリソンたちを率いてメガノイドたちと戦うことなど出来ない。
 異世界からの召喚という可能性は、一見突拍子もないと思えるにせよ一応の辻褄は合う。
 身をまもるためにチームを組むという発想も現実的。万丈としても一人で出来ることに限界がある以上、人手が増えるのは好都合だ。
 死ぬわけにはいかないし、死ぬつもりもない。そのためにはまず生き延びることが先決。
 
 「よし……とにかく問題はこれからどうするかだ。意見を――」
 「ちょっと待ってください、あれを!」
 「な……」
 
 ショウの機体が万丈の背後を指さした。
 そこは海側、さらにその向こうは地図の端になっている場所で、長大な光の壁となっている。
 どうやらこれによって集められた人間を閉じ込めているようで、元々万丈はこの地図の端がどうなっているのか確かめにここに来たのだ。
 さて、もう少し近づいて調べてみるかと思ったところで、襲われて逃げてきたバニングとショウの二人組にであった訳である。
 
 「壁の向こうから……腕……!?」
 
 巨大な壁は七色の光をぼんやりと発し、その向こう側は見えない。
 その向こう側から巨大な何かがせり出してきた。
 まず腕。大きさは万丈の機体のそれとほぼ同じくらいか。
 平面であった光の壁が人型に盛り上がり、それにそって反射光が歪んだ。
 壁の中から這いずるように出てきたそれは白い巨人だった。
 額のあたりからその身の丈ほどの翼を生やし、それを羽ばたかせて飛び上がる。
 烈風が真下の海面を叩き、波紋のような波が巻き起こった。
 
 「近づいてくるぞ……警戒態勢をとれ!」
 
 バニングの声。
 職業軍人だと言っていたが、こういった態度を見てもそれは嘘ではないだろう。
 しかもずいぶんと慣れているようで、その様子はまったく違和感がない。
 歴戦の軍人――これでそういう人種にありがちな頭の硬いところがなけりゃ有用な人材だな、と万丈は心のなかで値踏みした。
 
 「やあ……初めまして。君たちは何を話しているのかな?」
 
 穏やかな若い声だった。
 機体のモニターに映る画像はその声の通りの顔立ち。
 赤い瞳と白い髪という外見の異様ささえ目をつぶれば、普通の少年とかわりない。
 だが、壁の向こうから現れたと言う事実、そしてこの状況でやけに落ち着いているのが逆に不自然だ。
 警戒態勢を解かず、バニングが逆に問い詰める。
 
 「すまんが、こちらは襲撃を受けたばかりなので警戒せざるを得ない。
  だからまずはこちらの質問に答えてはもらえないだろうか?」
 「ああ……そうか、殺し合えって言われてるんだっけ。それにしてもその襲った人、せっかちだね」
 
 その答えを受けて万丈は違和感を感じる。見れば他の二人も同様だったようだ。
 危機感が抜け落ちているのだ。まるで生命などどうでもいいというように。
 
 「質問するがいいか? 君はその壁から飛び出してきたように見えたが、一体何をした?」
 「さてねえ……あの壁に触ったら通り抜けられそうだったんでやってみたら、まったく別の場所に出た。
  そういうことになるのかな? 僕にも何が何だかわからないよ。ここはどこなんだい?」
 
 少年の話を聞いて三人はお互い顔を見合わせた。
 閉じ込めるためかと思った壁が、実はまったく違う役割を果たすものだという事実。
 
 「ちょっと待ってくれ……ああ、君。名前は――」
 「カヲル。渚カヲルさ。カヲルと呼んでくれて構わないよ」
 「そうか、私はサウス・バニングというものだ。こちらがショウ・ザマ君、破嵐万丈君だ」
 「よろしく、皆さん。会えて嬉しいよ」
 
 カヲルと名乗った少年はそう言ってフフッと笑った。
 壁の向こうからやってきたという異常さに加え、警戒心の欠片もない言動。
 彼はひょっとして自分達とは違う立場の人間なのだろうか。そんな可能性を考えてしまう。
 例えばシャドウミラーの手のものであるなど――、
 
 「ああ、よろしく。ところでカヲル君、君のその首輪は僕たちと同じ境遇だという印と見ていいのかな?
  あのヴィンデルという――」
 「そうだね。僕たちは拉致され、ここで殺しあうようにと強要されている」
 
 やはり自分達と同じ立場であるらしい。
 最初に見せられた首輪の爆発。そして殺し合えと言われ、実際それに従う人間がいるという事実を聞いてもこの有様だ。
 明らかに不自然――もっとも彼が嘘をついているという可能性もあるのだが。
 
 「なるほど、それを確認した上でもう一度聞こう。君はどこから来た?」
 「……それはどういう意味?」
 「君が通り抜けてきたあの壁の向こうがどこかということさ。その後でここが何処か教えようじゃないか」
 「ああ、そういうこと……地図でいう南の端あたりかな? ここと同じように光の壁が延々続いていてね。
  ひとまずそれに沿って東に移動してみたんだけど……」
 
 話によると、その先は巨大な行き止まりだったらしい。
 東に延々と横たわる壁が直角に折れ曲がり、北へと続いていた。
 どうやらこの地図の外周は全てこの壁に囲まれているようだ。
 
 「そこからもう少し北へ進んでみたんだけど、誰もいないし景色に代わり映えはないしでつまらなくってね。
  じゃあ壁を調べてみようと触ったら、何の抵抗もなく突き抜けちゃったのさ」
 「そしてここへ出たってわけか……妙だな。ここは地図の西端、地形からしておそらくA-5あたりのはずだ」
 「へえ、僕はずっと東に突き進んできたのに西の端っこに出たのか。面白いねえ」
 「ちょっと待ってください。じゃあこの地図の端にあたる場所は正反対の端に繋がってるという事ですか?」
 
 おそらくショウの推測のとおりなのだろう。
 北の端から突き抜ければ南へ出る。その逆も然り。
 なるほど、これならば自分達を閉じ込める役割も果たせる。
 
 「む……どうやら地上に逃げ場はないか……ならば宇宙はどうだ?」
 「この分だと同じく何らかの細工はされてるでしょうね。けど、地上からどうやっていくんだか」
 
 貴重な情報が手に入った。
 まずこれからどうするのか考えなければならないが、その検討にあたってこれは重要な判断材料となる。
 このカヲルという少年も、少々妙なところはあるがその友好的な態度を見る限り、敵対ということにはならないはずだ。
 こう考え、そして協力を申し出ようと万丈が言い出そうとした矢先だった。
 
 
 「ねえ」
 
 
 にこやかに語り掛ける渚カヲルの言葉。
 
 
 「君達はこの殺し合いを止めようとしているの?」
 
 
 一見、至極まっとうな問いかけに何故か胸騒ぎがした。
 
 「そうだな……わざわざ奴等の言いなりになって殺し合いしてやる義理はないからね。
  諦めるにしたって、色々と試してからでもいいだろう」
 「それが駄目だったら?」
 「また別の方法を試すさ」
 「ははは、それじゃ結局殺し合いはしないってことじゃない?」
 
 そういうことになるかな、と万丈は軽い口調で言った。
 見ればショウやバニングも頷いている。
 どんな時でも万丈は万丈だ。
 快男児に暗い苦悩は似合わない。
 そんな万丈に対して渚カヲルは変わらず、うっすらと笑みを張り付かせたままで口を開いた。
 
 「だけどね――滅びの時を免れ、未来を与えられる生命体は一つしか選ばれないんだ。
  こんな殺し合いなんかには関係なくね」
 「――!?」
 
 轟――――烈風が吹く。
 白い巨人の翼がはばたくことで大気を強く叩き、それによって小さな嵐が巻き起こった。
 ショウやバニングのガンダムがバーニアを噴射させて距離を取る。
 万丈はトライダーを進め、カヲルの機体の前へと立ちはだかった。
 あの機体のサイズに見合うのは万丈のものだけだ。他の二人では前衛となるには軽すぎる。
 向かい合う二機の間に不穏を通り越して殺気とも言える緊張感が生まれ始めた。
 
 「どういうことかな……いや、君は何者だい?」
 「僕は渚カヲル。最後の使徒。人類に滅びをもたらす最後のシ者さ」
 
 この場の全員がすでに戦闘態勢を取っている。
 なおも問いかけながら、万丈は確信していた。
 バニングたちもそうだろう。嫌な胸騒ぎはもはや間違いないものとなった。
 彼は――危険だ!
 
 「使徒というものが何なのか僕らには分からない。なんせ僕らは違う世界から集められたかもしれないらしくてね。
  少なくとも僕の世界では使徒なんてモノが世界を滅ぼしたりはしない。だが……!」
 「へえ……でもね、それでも僕が生き続けることは運命なんだ。例え人を滅ぼしてもね」
 
 白い巨人がふわりと浮遊するように舞い上がった。
 重力から解放された刹那、身を乗り出したかと思えば猛スピードでトライダーへと突進する!
 
 
 「人を滅ぼすというなら相手になってやる! この破嵐万丈とトライダーを恐れぬのならばかかってこい!!」
 「つまり…………敵ってことさ!!」
 
 
 ――巨人たちが、激突する!
 
 
    ◇   ◇   ◇
 
 
 激突の轟音は大気を打つ衝撃となり、そして地響きとなって炸裂した。
 お互い50メートルを越える超重質量の激突だ。
 離れて見守るバニングやショウですらコックピットまでビリビリと振動が伝わるほど。
 トライダーが踏みしめる大地には蜘蛛の巣のような無数のヒビが発生していた。
 
 「トライダージャベリン!」
 
 真っ向から相手の突撃を受け止め、脚部から取り出した槍を掴むトライダーG7。
 そのまま力任せに突き放すようにして距離をとったのち、手に握った得物を一振りして構え直す。
 
 「いくぞ!」
 
 反撃のターン。5700万馬力のパワーが唸りを上げる。
 足裏のジェットが火を吹き、一気に距離を詰めた。
 袈裟懸けにするように相手の肩口に向かって巨大なジャベリンが振り下ろされる。
 
 「――いくよ、ラーゼフォン」
 
 渚カヲルの様子は変わらない。
 超弩級の一撃を眼前にしても変わらず、涼し気な笑みを浮かべたままで。
 そして見えない壁に、その槍が阻まれる!
 
 「なんだと!?」
 「バリア!?」
 
 バニングとショウの驚愕に満ちた声。
 見えない何かにその軌道が阻まれて勢いを失った万丈の初撃を、ラーゼフォンなる巨人は左腕のシールド装甲で弾き、受け流す。
 態勢が流れて隙を見せたトライダーに、間髪入れず残った右拳が叩き込まれた。
 
 「ぐうっ!!」
 「万丈さん!」
 「ショウ、撃てっ! 援護するんだ!」
 
 ストライクノワールとX3の援護射撃がトライダーへの追撃を阻んだ。
 大口径のレールガン二門と内蔵ビームガンの一斉射撃を敵はまともに食らう。
 連続する爆発音がその破壊力を語るまでも無く示している。
 だが音はそうでも、目に映る光景はそれとは違っていた。
 
 「無傷……!?」
 
 X3のビームガンは見えない壁に容易く弾かれ、レールガンはその更に下のシールド防御を破ることが出来ないまま威力を打ち消された。
 バリアとシールド、ひとつずつでも堅牢を誇る防御を二重にかさねた壁を打ち破らねば、ダメージを与えることすら叶わない。
 
 「二人は援護に徹してくれ! ここはトライダーが引き受ける!」
 
 ダメージを与えられずとも動きは止めた。
 万丈は彼らの働きに感謝しつつ、再びジャベリンを構えたトライダーを立ち上がらせる。
 
 「無茶だ、その槍でも駄目だったのに!」
 「まだまだやりようはあるさ、この破嵐万丈を舐めないでいただこうか!!」
 
 脚部から新たな武器。
 片手に槍を構えたままで、先端に錨を取り付けた鎖をもう片方の腕に掴み、振り回す。
 
 「トライダーチェーン!」
 
 直線状に撃ち出された鎖の先端が敵に迫る。
 だが、大気を震わせる甲高い反射音。バリアで勢いが弱まり、そしてシールドで弾かれる。
 ――その瞬間に鎖の先が変化。
 万丈の操作によって鎖が軌道を変え、相手の腕に絡みついた。
 
 「捕まえた!」
 「――ッ」
 
 超重量級の機動兵器同士がパワー全開で綱引を行う態勢になる。
 みしみしときしむ音が聞こえるが、ガーバルニウムと呼ばれる異星の合金は二体のロボットの力を受けてもちぎれる様子はない。
 シールドは封じた。仕掛けるならばここだ。
 
 「もういっちょ、トライダージャベリン!」
 
 ここで槍を投擲。
 ラーゼフォンの顔面へ猛烈な勢いで飛来するも、シールドは封じられている。
 バリアだけで防げるほどトライダーの武装とパワーは甘いものではない。
 このままならばその頭部が串刺しになる。
 それを防ぐために――、
 
 「くっ!」
 
 ラーゼフォンの右腕から光の剣が飛び出してはたき落とす。
 その動きで否が応にも鎖を引く力が弱まってしまうがゆえに、万丈はそこを突いた。
 無敵ロボ・トライダーG7、パワー全開。
 いかに踏ん張ろうとも一旦崩れた均衡をトライダー相手に引き戻すことは至難だ。
 体ごと引きずられた白い巨人の踏みしめた大地が、その足の形に沿って轍を作る。
 このまま引きずり回して動きを止める――そのつもりだった万丈だが、相手はなんとそこで自ら飛ぶ。
 
 「なんとっ!」
 「ラーゼフォンッ!」
 
 主の声に応え、白い翼を羽ばたかせながら掌から光を放つ。
 トライダーはたわんだ鎖を捨てて迎え撃とうと槍を構える。が、間に合わない。
 強烈な光弾の輝きが万丈の視界を埋め、それとともに強烈な衝撃が襲いかかった。
 
 「ぐあ!」
 
 その衝撃で視界が大きく揺れ、シェイクされた五感が外部の情報を取り入れようとする脳に拒絶反応を起こす。
 一瞬のパニック状態。だがその一瞬の遅れが致命的な隙となる。
 眼前には今にもとどめの一撃を叩き込もうとする敵がいるはずなのに、今の状態では認識出来ない。
 できることといえば、めくら滅法に槍を振り回すことぐらいだ。
 だが黙ってやられるつもりもない。一撃耐えられるなら、その攻撃が来た方向へ向けてぶちかましてやるつもりだった。
 トライダーの装甲に賭けた捨て身の相打ち作戦だ。
 本来の愛機ダイターンならばできるとは思うが、今の状態では賭けだった。
 さあ来い――覚悟を決めて身構える。全ては一瞬の判断。
 だが、とどめの一撃はこなかった。
 来たのは声。
 裂帛の気合。
 それは万丈がつい先刻知り合ったばかりの仮初めの味方のものだった。
 
 
 「――はあああああああああああああああああああああああああああッッ!!!!」
 
 
    ◇   ◇   ◇
 
 
 戦う万丈に加勢するために、ショウ・ザマに出来ることは限られていた。
 まず火力が足りない。
 あの防御を突き崩すことが出来るのは敵と同じサイズの、破嵐万丈が駆るトライダーだけだ。
 第二に同士討ちの可能性。
 この危険が今の状況ではとことんついてまわる。
 繰り返すがカヲルと万丈が駆る機体は上へ下へと入り乱れる肉弾戦の真っ最中だ。
 迂闊に手を出して、誤って万丈に攻撃を加えてしまう可能性をショウは恐れた。
 更に言うならば、カヲルの防御を打ち破るほどの攻撃を万丈の機体に誤って撃ちこめば、それで致命傷にもなりかねない。
 実際のところ、崩すことが出来る手段はあった。だがこの状況で迂闊に出来ることではなかった。
 そのためにはまず近距離戦に持ち込まなければならない。
 大きさにして約三倍はあるロボットが二体。全力の肉弾戦を行う真っ只中に突っ込むなどミキサーに手を突っ込むようなもの。
 どちらかの流れ弾をかわしそこねれば即死である。
 それをこなしてさらに正確な攻撃を行わなくてはならない。
 あの鉄壁を打ち崩すほどの破壊力を、万が一にも誤爆すれば味方の生命を奪う可能性が高いのだから。
 ゆえにこれらのミッションをやってのけるパイロットに超絶の技巧が必要となるのだ。
 課題は三つ。
 
 1:カヲルの防御を打ち破るほどの破壊力。
 2:この乱戦で万が一にも万丈を攻撃しないような精密攻撃を行う技量。
 3:失敗が許されない仕掛けに踏み切る決断力。
 
 この全てをクリアできるか。
 その技量をショウ・ザマは持っているのか。
 答えるならば、それはイエスだ。
 彼こそは最強の聖戦士。
 地上より召喚され、数多のオーラバトラーを屠り、バイストンウェルの隅々にまで名を轟かせたビルバインのショウ・ザマならばできる。
 だが今はそれでも足りない。「できる」ではなく、「かならずできる」でなくてはならない。
 そうでなければ万丈の生命が危うい。
 必要なのは機だ。
 神業を行うために自身を後押しする天の利を見極め、逃さぬこと。
 まさしくチャンスは一瞬――、
 
 
 「――なんとっ!」
 「ラーゼフォンッ!」
 
 
 敵の光弾に万丈の機体が弾き飛ばされ、態勢を崩すのを見た。
 数え切れぬ激戦をくぐり、養った己の勘がこの先の戦況を読む。
 ――敵はすかさず追撃するだろう。軌道は直線。阻むものがない以上は当然。
 かくして白い巨人は間髪入れず万丈に襲いかかる。
 乱戦で動きが読めないなら軌道が読める状況を狙えばいい。
 
 
 ――ここだ!
 
 
 「いきます! リミット解除!」
 「まずい、援護を――ショウ君!?」
 
 万丈の窮地を見て援護射撃に入ろうとするバニングの声が最後まで聞こえることはなかった。
 全開で噴射したX3のバーニアの爆発がそれをかき消したのだ。
 すでにショウとその相棒たるガンダムは宙空へと飛び出していた。
 手にはライフルともサーベルとも付かない奇妙な形のギミック。
 剣で言う鍔のあたりに髑髏が描かれたそれはX3の固有武装、十四連装ビームザンバー内蔵マルチウェポンユニット。
 
 
 
 
 その名を――――ムラマサブラスター。
 
 
 
 
 刀身が爆発した。
 否、そう見えた。
 剣の縁に沿って配置された14連の粒子発生器がビームを発生させ、その光が華開くように輝いた。
 それと同時に着弾音。
 見なくとも解る。
 バニングのレールガンによる援護射撃が敵の動きを止めた。
 これで外しはしない。
 
 
 
 
 「――はあああああああああああああああああああああああああああッッ!!!!」
 
 
 
 
 待ちに待った好機を狙った、正に乾坤一擲の一撃。
 巨大な敵を覆う見えないバリアに刀身が激突。
 バチバチと火花が飛び散り、網膜に白い輝きが焼き付く。
 多少の抵抗を感じるが問題ないと確信出来る。
 これならば一気に切り裂ける――!
 
 
 「おおおおおお――――ッ!」
 
 
 全身のパワーで叩き込むように振り切った。
 ビーム粒子の膨大な熱量とガンダムのパワーとスピードが合わさり、剣閃の軌跡が大気に水蒸気爆発を生む。
 正に爆烈とも呼べる一撃でついに白い巨人のシールド装甲がはじけ飛ぶ。
 
 「……!」
 「やった、届いた……!」
 
 まだだ。
 バニングの感嘆混じりの声をショウは内心で否定した。
 喜んではいられない。未だに敵はカスリ傷程度でまだまだ健在だ。
 もう一撃。
 袈裟懸けの返しの動きで逆袈裟での切り上げ。
 狙いは胴体だ。この期に及んで手加減など出来る相手ではない。
 全力で撃つ。運が良ければパイロットは生き残るだろう。
 
 
 
 
 「――南無三!!」
 
 
 
 
 ――剣は、届かなかった。
  
 
 
 
    ◇   ◇   ◇
 
 
 「強いね……君たちは」
 
 少年は呟く。
 まるで眼前の光景など何事ほどのことでもないというように。
 髑髏を額に刻んだガンダムの一撃は、謎の障壁によってその勢いを完全に阻まれ停止していた。
 それはオレンジ色の光だった。
 六角形の形に結ばれた帯を幾重にも重ねたような形の光が壁となってラーゼフォンを守った。
 
 「またバリアだと……!?」
 
 立ち上がった万丈の声。
 ラーゼフォンの防御は三つあった。
 ひとつは機体の持つ特殊能力である音障壁。
 もうひとつはその武装。両腕の甲を変形させたシールドの防御。
 さらにもうひとつ。これは機体の武装ではない。
 搭乗者である渚カヲルの能力。
 何人にも侵されざる聖なる領域。
 誰もが持っている心の光。心の壁。
 使徒の力――――それはA.T.FIELD。
 
 「君たちは強いね。本当に強い……。人間は常に孤独だ。だから常に心に痛みを抱えている。
  そしてその痛みから逃れられるものなど誰もいない。人は独りだからね」
 「なんだ……何を言っている!?」
 「独りだから寂しさを忘れることができず、人を求める。
  だけど他人を知るということは、裏切られることや互いに傷つくことと同義でもある。
  だから……人は忘れることでそれを誤魔化して生きていく」
 
 ショウの乗るクロスボーンX3は、自身の三倍もある相手に下から逆袈裟に切り上げる態勢のままで動けない。
 音障壁はムラマサブラスターで切り裂けた。だがA.T.フィールドは切り裂けない。
 
 「離れろ、ショウ! 早くッ!!」
 
 このままでは危険だとバニングが声を張り上げて指示を飛ばした。
 だがショウは動けない。あのフィールドが上から完全に押さえ込み、動きを封じている。
 バーニアの噴射で抵抗しているが、それを止めて他の動きをしようとすればたちまち押し潰されるだろう。
 
 「君たちは強い。多分それでも人を愛することを恐れず、失ったものを忘れて前に進むだろう。
  僕をここで倒して、そしてその死を忘れて前に進んでいくのだろうね……」
 「く……あ、あ」
 「ショウッ!!」
 
 潰される――、
 
 
 
 
 「ヒトの希望は……………………悲しみに綴られているね」
 
 
 
 
 大地とオレンジ色の障壁にサンドイッチされたガンダムの爆発は――爆風すら潰されて、拍子抜けするような鈍い音を響かせた。
 
 
 
 
 「ショォオオオオオオオオオオオオオオオウ!!!!」
 
 
 
 
 &color(red){【ショウ・ザマ 死亡】}
 
 
 
 
 【破嵐万丈 搭乗機体:トライダーG7(無敵ロボ トライダーG7)
  パイロット状況:怒り、敵への恐れ
  機体状況:良好
  現在位置:A-5 海岸
  第一行動方針:渚カヲルに対処する。
  第二行動方針:弱きを助け強きを挫く。ま、悪党がいたら成敗しときますかね。
  最終行動方針:ヴィンデル・マウザーの野望を打ち砕く。】
  ※地上マップのループに気付きました。また異世界からの召喚の可能性について聞かされました。
  
 
 
 
 【サウス・バニング 搭乗機体:ストライクノワール@機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER
  パイロット状況:怒り、敵への恐れ
  機体状況:良好 EN70%
  現在位置:A-5 海岸
  第1行動方針:渚カヲルに対処する
  第2行動方針:コウ・ウラキを捜索する
  第3行動方針:アナベル・ガトー、イネス・フレサンジュ、遠見真矢を警戒
  最終行動方針:シャドウミラーを打倒する】
  ※地上マップのループに気付きました。また異世界からの召喚の可能性について聞かされました。
  
 
 
 
 【渚カヲル 搭乗機体:ラーゼフォン
  パイロット状態:良好
  機体状態:左腕の装甲破損
  現在位置:A-5 海岸
  第一行動方針:殺し合いに乗り人を滅ぼす
  最終行動方針:殺し合いに乗り人を滅ぼす】
  ※地上マップのループに気付きました。また異世界からの召喚の可能性について聞かされました。
 
 
    ◇   ◇   ◇
 
 
 ――そのころ上空。
 
 
 
 
 「ちくしょう、降ろせダン! 降りろっていってんだろ! ええい、マニュアルは――!」
 
 
 
 
 間一髪ダン・オブ・サーズデイに乗り込んで生き埋めを脱したものの、オートパイロットを発動させて飛び出してしまったカズマがコクピットの中で右往左往していた。
 
 
 
 
 【カズマ・アーディガン 搭乗機体:ダン・オブ・サーズデイ剣形態@ガン×ソード
  パイロット状況:背中に打撲、疲労(大)、ヴァンの蛮刀を所持
  現在位置:A-5 上空飛行中
  第一行動方針:とにかく降りる!
  第二行動方針:どうにかプルを止めたい
  最終行動方針:殺し合いには乗らずに主催者を打倒する
  ※宇宙へ転移する装置の情報を得ました。転移装置の正確な場所は他の書き手さんに任せます。
   B-1がa-1コロニーで、A-6がa-3の資源衛星、G-7がc-3コロニーに繋がっています。
   また主催者の影にデータベースがいるかもしれないと考えています
  ※参戦時期は第二部、カイト以後です。
  ※E-2の館はダン召喚の余波で破壊されました。
 
 
 【一日目 8:00】
 
 
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-|021:[[振り向かずに走れ!]]|カズマ・アーディガン||
+|021:[[振り向かずに走れ!]]|カズマ・アーディガン|070:[[ユウキあるチカイ]]|

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