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    <title>第三次スパロボキャラバトルロワイアル@wiki</title>
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    <description>第三次スパロボキャラバトルロワイアル@wiki</description>

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    <title>本編目次投下順Bルート【101～200】</title>
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    <description>
      **【101～200】

＞[[時系列順に読む&gt;本編目次時系列順Bルート]]
|No.|タイトル|人物|機体|場所|作者名|
|101|[[鍛えよ、守るために.]]|ドモン&amp;br()バニング&amp;br()ダイヤ&amp;br()シーブック&amp;br()万丈&amp;br()イルイ|ボン太くん&amp;br()ストライクノワール&amp;br()デスティニー&amp;br()キングゲイナー&amp;br()トライダーG7|B-4街|◆JxdRxpQZ3o|
|102|[[屍を越えてゆけ]]|ガトー&amp;br()ヴィレッタ|ガンダムアシュタロンHC&amp;br()ガルムレイド・ブレイズ|C-3|◆i9ACoDztqc|
|103|[[深まる泥沼、信用の価値]]|クルーゼ&amp;br()ディアッカ&amp;br()テッカマンアックス&amp;br()Ｄボゥイ&amp;br()プル|∀ガンダム&amp;br()ダルタニアス&amp;br()ソウルゲイン&amp;br()ガイアガンダム|C-7&amp;br()D-6市街地|◆i9ACoDztqc|
|104|[[届かぬ場所をさす言葉は]]|暗黒大将軍|セレブレイダー|D-4|◆i9ACoDztqc|
|105|[[生きる理由]]|バニング&amp;br()ダイヤ&amp;br()ドモン&amp;br()アルベルト|ストライクノワール&amp;br()デスティニー&amp;br()ボン太くん|B-4荒野|◆i9ACoDztqc|

----    </description>
    <dc:date>2010-09-03T11:41:18+09:00</dc:date>
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    <title>届かぬ場所をさす言葉は</title>
    <link>http://www31.atwiki.jp/suproy3/pages/223.html</link>
    <description>
      **届かぬ場所をさす言葉は ◆i9ACoDztqc


空高く昇った太陽の光も届かない海の底に、泥土を踏み締める音が響く。

彼自身が決闘の場所として指定した地図の中央部、その周囲に流れる河と言うにはあまりにも大きすぎる水路。
光を照らさずとも彼の眼を持ってすれば数百メートル先まで見渡せるほど、水は澄んでいた。

四方に街や施設が配置されたこの世界においては、半ば空白地帯のようにぽっかり空いた空間。
ここならば他よりも邪魔が入るまいと思い指定した場所へ、暗黒大将軍は足を進める。
補給も終えたのもあり疲労の回復も兼ね、海の底をゆっくりと行軍する。

そう、行軍だ。
ここにいるのは暗黒大将軍ただ一人。一人の兵も持たず、束ね指揮する将軍しかいない。
だが、それでもなお暗黒大将軍の進むさまは、行軍と表すに相応しい。
一騎にしてして万の軍勢の実力を持つだけではない。暗黒大将軍には、自負がある。
己こそミケーネ最強の勇者にして、配下のすべての兵の命を預かる男だと。
気負うわけでもなく。部下たちの命を軽んじることなく。
重すぎる国の使命と戦士の価値を両肩に乗せ、暗黒大将軍は進む。

群青色の甲冑に身を包み、オーガのような角飾りをつけた兜をつけ。両腕に握るのは、無骨で巨大な剣。
それは、人間の英雄譚からそのまま抜けだしてきたかのよう。
いや、事実人間が神話と呼ぶ、ありもしない夢想の英雄譚の世界から暗黒大将軍は来たのだ。
アレス、ミケーネ。どちらも地上の覇権を得んと闊歩していた時代はもはや昔のこと。

だからこそ、人間たちは見上げるのだ。
己の知らぬ、人智を超えた力を振るう巨人たちを。恐れと惧れをない交ぜにして。

……いや、人間はそれだけだろうか。

眼を僅かに伏せ、兜のツバを暗黒大将軍は落とした。
人間は違う。確かに奴らは恐れながら、惧れながらも届くはずもない空の巨人へ手を伸ばすのだ。
かつて、ミケーネが同じようにしたのと同じで。
そうやって手を伸ばし、必ず我々と同じ高みに昇ってくる。巨人を――そして神さえ恐れることなく。
その様を、一度は不敬とも思った。
ミケーネ絶対の法は、力。腕力だけではない。知力理力その他身にまとう雰囲気でもいい。
力あるものが、劣るものを支配し、そして導く。これは、あらゆる世界を支配する法のはずなのだ。
なのに、人間はミケーネに下ることをよしとせず、己の力で対抗しようとした。
何故、力あるものに従わない。力あるものの下で己を磨こうとしない。
憤りが、地上侵略の始まりを激しいものにした。

あの時の怒りと失望は忘れない。
こんな、ものかと。
神にも悪魔にもなれると謳われ、地上を守ってきた戦士はこの程度かと。
マジンガーＺは――この程度で我々に刃向ったのかと。
長い間、自分と拮抗できるものがおらず、戦い自体に飽いて久しい暗黒大将軍にとって、ひさびさに敵となりうるかもしれない相手と思っていた。
それが、戦闘獣数人がかりであっさりと膝をつき腕をもがれる程度だった。
もういい、やはり人間は駄目だ、自分の心を躍らせることなど何千年経とうとあり得ない話だった。
やはり、神話の世界と人間の世界の壁は厚く、自分たち側に踏み込めるものなどいなかった。
そう結論付け、全てを終わらせようとした時、奴が現れたのだ。 



もっとも新しい神話。もっとも新しい英雄譚。
その中に描かれるであろう、何万年先まで語り継がれるであろう大空の勇者が。
グレートマジンガーと――剣鉄也が。

暗黒大将軍だけではない。ミケーネだけでも足りない。全世界の人間にとっても予想の外だったろう。
あろうことか見上げるばかりだった人間が同じ目線に立ち、自分たちミケーネに戦いを仕掛けてくるなど。
ましてそれが、この暗黒大将軍に匹敵する力を持つ英雄だったと誰が信じられようか。

稲妻を背負い、奴が現れた時、遥か昔に忘れていた血のたぎりが身に戻るのを感じ、背筋が震えたものだ。
その暗黒大将軍の予感を裏切らず、勇敢なミケーネの戦士たちを恐るべき強さでグレートマジンガーはねじ伏せた。
それからの日々は、暗黒大将軍にとって充実していた。
いかに、グレートマジンガーを撃ち倒すか。その策を練り、部下の将軍たちを集め、喧々諤々と話し合ったものだ。
どうすれば、グレートマジンガーとの実力差を打ち超え、勝利を掴むか。
いつか来たる己の出陣の予感を感じながらも、戦士たちが勝てるように手を尽くし送り出す。
それが――本当にどれだけ充実していたことか。

暗黒大将軍は、恥じる。
二つの顔、そのどちらの口元からもくいしばりすぎて流れ出る血。その赤が、水の青に溶けていく。
この世界には、剣鉄也とグレートマジンガーのような強い力を持つ戦士たちがいた。
同時に、ミケーネの将軍という肩書きに動きを縛られることなく、己の勝利にも邁進できた。
そのことに、自分の心の性根が浮ついていた。
だからこそ、忘れていた。絶対に忘れてはならないことを。そう、グレートマジンガーと剣鉄也は、どちらも一つしかないことを。
どちからが欠けても、もはや戻ることはない。
戦ってきた戦士たちすべてをその身に刻むと誓う暗黒大将軍にとって、あってはならない失態だった。

暗黒大将軍の、足が止まる。ただ、呆然と立ち尽くす。
絶対に人に見せることのできない暗黒大将軍の弱さが、マントを纏った身を包む。

「―――――――――――」

暗黒大将軍の前にあるのは―――
水底に沈み打ち捨てられたように転がっているのは―――

大空の勇者とも呼ばれる、偉大な勇者グレートマジンガーの骸だった。


「……………」

胴体を丸ごとえぐるような形で失った紫のマシンと並ぶ形で海の底に沈んていたグレートマジンガー。
普通なら、グレートマジンガーがこの紫の機体と引き分けになったと見るだろう。
だが、グレートマジンガーをよく知る暗黒大将軍は違う。暗黒大将軍は知っている。
グレートマジンガーは、こんな肉を食い千切るような戦い方は絶対にできない。 



第三者がいる。

グレートマジンガーの傷が、本当に紫の機体によってつけられたものか分からない。
だが、紫の機体にとどめを刺した誰かが、ここにいない誰かがいる。
紫の機体には、マジンガーブレードが貫いた跡と、サンダーブレークを受けた跡があった。
導き出される結論は『グレートマジンガーがダメージを与えたのち、謎の第三者が紫の機体に攻撃を加えた』。
その謎の第三者が、紫の機体だけに攻撃を加えただろうか。
それも違う。どちらにも、異常すぎるほど鋭い剣か何かによる切断面が見られた。
つまり、この両者が戦ってる最中に第三者が横やりを入れたのだ。そして、お互い決闘で傷ついているところを襲った。
そうに違いない。そうでなければ―――剣鉄也が乗っているグレートマジンガーが破れたはずがない。

膝をつき、砂の中をそっとすくう。
そこにあるのは、見覚えのあるヘルメット。そう、剣鉄也がつけていたものだ。
それだけではない。この、小さく漂う見覚えのある色調の敗れた手袋。

　　　そして―――

武人である暗黒大将軍はそんな弱点を突こうとは思わなかったが、諜報部のヤヌス長官から報告だけは聞いていた。
剣鉄也の最大の弱点は、家族だと。その絆だと。家族を失い、引き取られたとはいえ孤児だった故にそれに飢えていると。

それは、『常に手放さず懐に入れている家族の写真』からも分かると。

　　　　　　　　　　　　　　　――――今漂っている写真には、確かに剣鉄也が映っていた。

「うおおおおおおおおおおおおおお！！」

猛烈な勢いで暗黒大将軍が浮上する。
ぶつける先のない激情をそのまま推進力に変え、地上に飛び出ていく。
盛大に水柱を巻き上げ、弾丸のように水面から現れた暗黒大将軍が、大地を揺らしながら着地する。

「誰だッ！？　決闘を汚した愚か者は！？　出てこい！　この俺の剣のさびにしてやる！
　俺はミケーネの勇者、人間どもの偉大な勇者と並び立つ―――暗黒大将軍だ！」

グレートマジンガーは、剣鉄也はこのような場所で朽ちていい存在ではなかった。
勇者として、あるべき死に場所が戦場にあるはずだった。
それを奪い去った輩が憎い。いや断じて許せない。
猛りに任せ吠える暗黒大将軍。
しかし、その周りには何の人影もなく、虚しく空気に怒りの声も溶けていくのみ。

「くっ……！」

先程より強く噛みしめられた顎。思い切り振りあげた剣をただ全力で地面に叩きつける。
風圧だけで近場の木がなぎ倒され、地面には巨大な亀裂が走っていた。
だが、それでもなお暗黒大将軍の怒りと――そして己へ感じる不甲斐なさは消えることはない。
拳を震わせたまま、空を見上げる暗黒大将軍。
英傑と言われても、届かない領域はある。それは――死した英霊たちが集う場所。
暗黒大将軍もまた、けして届かぬ場所をまるで人間のように無意識に見上げていた。 



だが、その時暗黒大将軍の両の眼が捉えたのは、空からどこかに下りてくる光り輝く羽をもつ何かだった。
ちょうどこの直上から、どこらへ斜めに下りていく。暗黒大将軍は剣を納め、走り出す。
この真上にいたのなら下にいた剣鉄也やグレートマジンガーに関して知ってる可能性が高い。
いや、他でもない戦いを汚した第三者ではないか。

そう考えた瞬間、もう動きだすのを止められない。

怒りに震える暗黒大将軍に、恐れはない。
例え、光り輝く羽を持つ者が仮にそのまま神話に出てくる天使であろうとあろうとも、ただ一刀の元に切り捨てるのみ。
どんな存在であろうと、並び立ち、そして打ち倒すことは必ずできるのだから。

決闘も何もかも、本来いるべき世界での因縁にケリをつけてからでなけれない。

暗黒大将軍の行軍を止められるものは、いない。



【16:30】

【暗黒大将軍　支給機体：セレブレイダー（神魂合体ゴーダンナー!! SECOND SEASON） 
　パイロット状況：全身にダメージ（小）、激しい怒り 
　機体状況：良好、EN100％、セレブレイドに変形中 
　現在位置：D-4 
　第一行動方針：落ちていく光（シンジ）を追う
　第二行動方針：マジンガーとの戦いに横槍を入れた者を成敗する 
　第三行動方針：ダイヤが現れたのなら決着を着ける 
　最終行動方針：ミケーネ帝国の敵を全て排除する 
　備考１：セレブレイドは搭乗者無しでも使い手側の意思でプラズマドライブが機動できるようになってます 
　　　　 無論、搭乗者が普通に機体を使う事も可能です】    </description>
    <dc:date>2010-09-03T11:25:26+09:00</dc:date>
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    <title>生きる理由</title>
    <link>http://www31.atwiki.jp/suproy3/pages/222.html</link>
    <description>
      **生きる理由 ◆i9ACoDztqc


「そういう時は、身を隠すんだ！」

バニングからの声に従って、ダイヤの乗るディスティニーが咄嗟に身を落とす。
直上を通りすぎていくワイヤーを横目に、前傾姿勢のままディスティニーはスラスターを吹かせ、フラッシュエッジを抜く。
そのままビームの刃が伸び、ワイヤーを回収する途中のノワールへ突っ込んでいくが、

「甘いな。突っ込みすぎは命にかかわるぞ」

牽制としてノワールからばら撒かれるイーゲンシュテルンがディスティニーを叩く。
無論、この程度ディスティニーの装甲を考えれば何の損傷にもならない。だが、ダイヤは咄嗟にかわそうか迷ってしまった。
そのほんの僅かな時間差が、そのまま結果に跳ねかえり、フラッシュエッジはバックステップを刻むノワールに届かず、空を切った。
ノワールは体勢を半ば崩してるディスティニーを前にしても追撃せず、後方へ大きく飛び距離を取った。

ディスティニーが武器を持ちかえビームライフルを抜くより早く、ノワールのビームライフルがディスティニーを捉えた。
攻撃の出掛りを潰されたディスティニーは、ビームシールドを展開しながら、辛くも距離をとる。

ノワールは攻撃の手を緩めた。
ディスティニーが一息に飛び込んで来れない位置ギリギリを維持し、武器をいつでも抜けるようにランダム機動で移動している。
ダイヤも、考えなしに突っ込むことはしない。対艦刀を持ち、バニングがやったように牽制でCIWSを使いながらじわじわと詰める。
バニングも、そこまで積極的に攻撃をしようとはしない。
散発的な攻撃の中放たれた飛ばしたワイヤーが、ディスティニーに届かず地面に突き刺さった。
決定的な隙とも言えるこれを、ダイヤも見逃すわけにはいかない。距離も、一気に加速して突っ込んでいける場所まで近づいている。
ディスティニーが突っ込んだ。これ以外ない、という選択肢に見えた。

「でやあああああ！」
「慣れないことをやると視界が狭まる。短絡的になる。分かってるだろうが、肝に銘じておくんだな」

ボゴン！と音を立て、ワイヤーが引き戻される。
音の正体は、ワイヤーの先端に付けられた岩が、地面から引っこ抜かれた音だった。
本来ならば、モビルスーツ一機丸ごと牽引できるワイヤーによって引き抜かれた巨岩は、当然ワイヤーにしたがってまきとられる。

「うわっ！？」

ちょうど、それはディスティニーの真正面に飛び出してた巨岩。
このまま待てば正面衝突は必至と悟ったダイヤは、ディスティニーの手に持った刀を岩に向かって思いきり振りきらせた。
赤熱化した断面を晒しながら、バターのようにあっさりと両断される大岩。
しかし、ゆっくりと割れていく岩の向こうから見えるのは――ストライクノワールの伸ばされた腕！

ビームライフルを持ち、まっすぐ腕を伸ばす最短最速コース。
割れる途中の岩を超えて、ディスティニーのコクピットをビームライフルの銃口が叩く。
同時に、ノワールの足は、振り下ろした対艦刀の背を踏みしめ、持ちあがらないようにしていた。
両腕を振り切った姿勢、つまり腕を下げた姿勢のまま武器を抑えられ、コクピットを絶対はずさない距離で押さえられた。

よって――

「悪いが、俺の勝ちだ。別の世界とはいえ、モビルスーツのとり回しには、一朝一夕の長があるんでな」
「これで十連敗か……バニングさん、つええ……ッ！」

勝負あり。
結果は、今回もノワールの勝ち。 



「何が悪いんだ……全然届かないぜ」

そう言って頭をかくダイヤに、バニングは顎に手を当て、小さく唸った。

「それは、おいおい話すとしよう。……ドモンは？」

そう言ってまわりを見渡すと、周囲の警戒を行う小さなぬいぐるみが。
二機に向かって手を振っている。よく見ると、小さな鍋が前に置かれている。

「そろそろ腹も減ったろう。少し腹にものを入れながら話すか」

バニングは、ダイヤにそう声を駆け、ディスティニーを開放する。
機体に大きな損傷がないかチェックさせ、ないことを確認してから、二人は移動を始めた。

■

カチャカチャと、食器がぶつかり合う音だけが響く。
黙りこくったダイヤ。
元々あまり口数が多いほうではなく、修行や何やらで孤食も多かったドモン。
何から話そうかと悩み、世間話のひとつもする余裕がないバニング。
そんな三人から、自然とそうなっていた。

「どうした？　スプーンが動いてないぞ」
「あ、その……いや……」

明朗快活、という言葉が似合いそうな風貌の子供らしくない歯切れの悪い言葉。
バニングとしては何か話を切り出し、本題を告げる予定だったが、これが失敗だったと悟り後悔した。
つい先程、顔を会わせた人間が死に……さらに多くの人の死が告げられたばかりなのだ。
到底、食事などできるコンディションではないだろう。

「……多少無理にでも腹に詰めておけ。これは、体力勝負になる。食えるときに食っていたほうがいい」

バニングの言葉を受けて、もそもそとではあるが、ダイヤはスープを口に運びだした。
すまん、気が回らなかった。
そう一言言えればいいのに、口に出たのは、教官面した、素直に謝れない大人の言葉だった。
いつの間に、こんな大人になったのか、自分にも分からない。

ダイヤぐらいの年頃で、死なんて重いことを受け止め、割り切れるわけがない。当たり前の、本当に当たり前の話なのだ。
それが分からなくなったのは、いったいいつからだろうか。
自分たちがガキの時代も……いやいつの時代も、スペースノイドとアースノイドが対立していた。
そんな世間の影響だったのだろう。戦争ごっこが大はやりしていたのを覚えている。
おなじ年頃で部隊を作れば、全員小さいときは戦争ごっこに熱を入れて遊んでいた、なんてのも珍しくない。
バニングたち、不死身の第四小隊も例外ではなかった。

いつの間にか、戦争ごっこをやった連中が大人になり、
いつの間にか、本当に戦争をするようになり、
いつの間にか、それが当然になって………
いつの間にか、深く考えるのをやめていた。

本当に戦争が当然のものとして育った今の世代が大人になった時も、世界は相変わらず戦争をしているのだろう。
シーブックが、言っていた通りに。 



ダイヤがスープをあらかた飲み終わったのを見て、バニングは単刀直入に切り出した。

「ダイヤ。ディスティニーから降りろ」
「えっ……？」

あまりにも短い言葉だったのもあるだろう。内容が受け入れがたかったのもあるだろう。
聞き返すダイヤをまっすぐ見て、バニングは語りかける。

「お前は、あまりにもモビルスーツに向いてない。このままなら、無意味に命を落とすぞ」

ドモンが、一度だけバニングを見た。
バニングが目を伏せ、一度だけ頷くと、ドモンも同じように頷いた。

「モビルスーツはな、兵器だ。お前の話してくれたガイキングのように、勇気や希望の力じゃない。
　壊れやすいし、パイロットの願いなんて聞いてくれやしない。そして、よほどの適性がなければ簡単に乗りこなせるものじゃない」

言葉を区切りバニングは、ダイヤの言葉を待った。
どんな罵詈雑言を投げかけられることも覚悟の上だった。
ダイヤは、頑張っていた。テレサ・テスタロッサの仇を討ちたいと。もう、あんな思いはしたくないと。
そのために、何度も立ち上がり、戦闘中のバニングの指示や指南も忘れず実行しようとしてた。
その真摯さを、バニングは無駄と切って捨てたのだ。
だが、ダイヤからこぼれたのは、一言「どうして」という言葉だけだった。

「……ア・バオア・クーで、俺たち連邦と、ジオンの全面戦闘があった。
　ジオンの秘密兵器で大幅に消耗し、さらに機体の性能もジオンに比べて連邦のものは酷く劣っていた。
　だが、その戦いで俺たち連邦は勝った。何故だと思うか？」

しばらくダイヤは悩んだ様子だったが、ダイヤは応えた。

「それは……その連邦のみんなが、バニングさんみたいに強かったからか？」
「違う。逆だ」
「逆……？」

あの戦いは、泥沼で、そして後味悪いものだった。
戦力になるかも怪しいモビルスーツたちを打ち抜き、四方八方より降り注ぐ銃弾を抜け、友軍は丸ごと壊滅した。
それでもバニングたち連邦が勝てたのは、一重にこれが原因だろう。

「ジオンの兵隊は、学徒動員だった。この言葉を聞いたことがあるか？
　ついに兵が底をつき、まだ学生だった連中を、訓練もそこそこにモビルスーツに乗せ戦場に送りだしたんだ。
　当然、練度で遥かに上をいき、何度も戦場を味わってきた連中が、いくら性能が劣るとはいえ負けるはずがなかった」

練度の低いパイロットを戦場に送りだし、本当に無為に散らすことが、どれだけむごいことかバニングは知っている。
地獄の中、延々と生き延びた不死身の第四小隊。それが、どれだけの命を屠って来たかも。 



「思い出せ、ダイヤ。
　ディスティニーは、ノワールより遥かに性能が上だと言うのに、もしあれが実戦ならお前は十回死んでいた。
　モビルスーツを扱うのに、特別な資格は要らない。必要な訓練をしっかり行えば、向き不向きはあるが操れる。
　だが、逆に必要な訓練を行わなかった時、モビルスーツはクズ鉄にも劣る。
　いきなり乗って結果を出せるものは、歴史に名を残すような名パイロットばかりだ」

大概の新兵は、戦場に出ると委縮する。その結果、近付こうとせず、後ろから射撃を中心に戦おうとする。
だが、これが生存率を上げ、何度も戦場に出ているうちにほぐれてくる。
だが、ダイヤは違う。既に何度となく戦った経験と、ガイキングが接近戦メインだったためか、近付いて切ろうとする。
接近戦は、モビルスーツにとってもろ刃の剣。下手をすれば、一撃でコクピットを抜かれる恐れもあるというのに、だ。
そういう意味では、シーブックはかなり珍しい。
元々世界が同じで、ゲームか訓練か何かをしていたのかは知らないがある程度モビルスーツを動かす素養を持っていた。

「……まさか、ガンダムがそう言うものとは俺も思わなかった」
「いや、そういうガンダムも世界にはあるんだろう。気にはしないさ」

ドモンは、ドモンたちの世界のモビルファイターというタイプのマシンを基準に考えていたらしい。
そして、ガンダムならば当然自分の心の震えや身のこなしに答えてくれるものである、とも。
だから、ダイヤを見てディスティニーがいいだろう、と見繕ったと答えてくれた。

「いいか、ダイヤ。お前に戦う力がないとは言わん。だが、お前の力とディスティニーがかみ合ってない。
　ミーティアをつけて後方火器に徹するのは、難しいだろう。だから、お前も探すんだ。お前が戦うための力を。
　この多種多様な機体が集まる場所なら、お前が存分に力を振るえる機体が必ずある。それまで、その気持ちは取っておけ」

バニングは、そう言って口元を小さく緩めた。

「もし、お前が戦うための機体を手に入れた時……必ずまた俺が訓練してやる」

沈黙。沈黙。沈黙。
ただ、バニングもドモンもダイヤの言葉をを待つ。
そして――

「ありがとう―――ございました！」

開口一番。沈黙を裂いて、ダイヤの声が響く。
立ち上がると、バニングに頭をダイヤは下げた。

「俺……俺も、かならずバニングさんみたいになれるよう頑張ります！　だから……『次も、お願いします！』」

自分の言葉を汲んでくれたくれたことを感じ、バニングは安堵の息を吐いた。
本当に、よくできた子供だ。自分の子供のころとは大違いの。

「そう言ってもらえるとありがたい。俺の、最後の教え子だからな」
「えっ……」

ダイヤの素っ頓狂な声に、思わずバニングは小さく噴きだしてしまった。

「別に変なことを言ってるわけじゃない。俺にはもう戦う理由もなくなってな。
　ロートルはロートルらしく隠居するさ。幸い、再就職の口ききくらいはできる立場だからな」 


「……せっかくの腕前が惜しいな」
「磨いた自分の腕も、磨いてやったひよっ子どもの腕も、なんのためにやるのか馬鹿馬鹿しくなってな」

意味が分からないからだろう。
顔を歪める二人を眺めたまま、バニングは言葉を続けた。

「長いこと会えてないが、俺にもお前さんくらいのガキがいる。よく考えたらろくに親らしいこともしてない。
　浮気癖を治して女房には頭下げて……子供に親らしいことをしてやるのも悪くないだろう」

少なからず、モビルスーツ乗りであることに誇りはあった。
お偉方の思惑とは別に、前線の一兵卒として戦ってきたことはバニングにとって勲章だ。
だが、それにも限度がある。戦うからには命がけなのだ。命を賭けることが馬鹿馬鹿しいような戦場に首を突っ込むつもりはない。
自分のやっていた試作二号機奪還も、コロニー落とし阻止も、全て揉み消される。
連邦にとって、核兵器を搭載した、連邦を象徴するMSの「ガンダム」は都合が悪かったのだろう。
そこらの政治的なやり取りは分かる。だが、分かるからと言って納得できるわけではない。

万丈、ショウたちと話した時から皆異世界から連れてこられたのは把握した。
その延長で、新しく合流したドモンたちからも、自然な流れとしてどんな世界から来たかを聞いた。
そして知ってしまった。シーブックが、自分たちの未来から来たことを。
自分たちの事件がどう扱われ、その後連邦とジオンがどうなっていくかも。
シーブックの一言は、今でも耳に残っている。

――「えっ？　ガンダム試作シリーズ？　そんなものありませんよ、こう見えても工科大のMS設計を学んでたんです。
　　　歴代のガンダムは人気もありますし、一応特徴的なものは覚えてますよ」――

100m近い試作三号機、核兵器を搭載した試作二号機が特徴的でない、はずがない。
あの戦いに命を賭けたウラキ含めた者たちはなんだったのか。こんな場所で命を落としたウラキに、もし会った時何と言えばいいか。
全てなかったことになり、差別が激化し、挙句連邦同士で内紛。そんな馬鹿馬鹿しい未来の組織ために命を預けられるものではない。
それなら、素直に自分のために生きることにしよう。
そう考えた時、自然と頭に浮かんだのが女房と娘の姿だった。
ダイヤにMSの運用を説いているときに、一瞬娘にMSを教えているような気がして、全身から力が抜けるのが分かった。

だから、ここから生きて帰ったらウラキの遺族に頭を下げ、手を合わせ――家族と生きよう。

「戦争ごっこなんか金輪際やめて、ジジイになって、娘や、新しく作ったガキに看取られて逝く。
　そんなのも悪くない気がしてな」
「そのほうが、きっと子供も喜ぶって！　俺だって。父さんと一緒にいたときは、嬉しかったし……」

少し小さくなったダイヤの声。
ドモンは、ダイヤに問いかける。

「父親で、どうにかしたのか？」
「いや。ちょっと行方不明になっててさ。けど、俺は信じてる。必ずまた会えるって」
「そうか。なら、お前の親父さんも必ず生きてるさ。父親ってのはな、子供に合わずに死ねるもんじゃないからな」
「ああ。必ず、父親に会える。会いたいと思う限り、必ずな」

子供にろくに会ってない親不孝ならぬ子不幸な父親。
父親が消え、それでも父親を探す息子。
冷凍刑になった父親をまた戻すため、世界中を回り戦って、そして救い出した男。
不思議と、三人とも父親と子供が離れてしまっていた。
そんな奇縁からか、バニングの語る父親の言葉は、ダイヤを、自然と元気づけていた。 



「よし、それじゃあ一度戻るとするか。たしか、放送で新しく機体を設置したと言っていたな」
「それを取りに行くのか？　俺が乗る限りでは、キングゲイナーも悪い機体ではないが……
　確かにふわふわ軽くて耐えるには少し不安があったな」
「それじゃあ、一度戻って万丈さんたちを連れてこようぜ！」

皆が、自分の機体に――とはいってもドモンは着ぐるみをきただけだが――に戻っていく。

だが、その時、

「うっ……！？」

急に起こった視界の赤転化。
強いGがかかった時だけやって来たはずの赤い世界が、何もしていないのにも関わらずやって来た。
本来、強化された人間が乗る前提のストライクノワールに、三八歳という高齢のバニングが乗った代償がこれだった。

「どうした？」

ドモンからの声。
咄嗟にバニング心配させまいと嘘をついた。

「なに、一気に立ち上がらせたからな。少し眩んだだけだ。しばらくしたら治る。先に行ってくれ」
「本当に、大丈夫なのか、バニングさん……？」
「もちろんだ。俺の腕は知っているだろう。どうせ、設置ポイントに行くのにまたここを通る。ここで待っておくさ」
「駄目だ。固まって移動しないと危ないって！」

子供にかっこ悪いところを見せたくない。
そんな、急に大人というか父親ぶった心がバニングに出てきたせいかもしれない。

「大丈夫だ、なんなら、機体も岩場の影にかくしておく」

操縦桿が、ほとんど見えない。下手に動かせば、転倒する。そうなれば、せっかく明るくなった空気を壊しかねない。
それに、数分もすれば、きっと自然にひくはずだ。

「分かった。けど……すぐ戻るからさ。絶対に、いなくなったりしないでくれよ！？」
「ああ。もちろんだ。俺は消えたりなんかしない」

ダイヤの必死な声が、耳に残る。
しばらくそれでもくずって待っていた二人を見送り、ようやくバニングはシートに背を預け、目頭を揉んだ。
手さぐりで見つけた計器をいじり、センサーの感度を最大まであげ、音声モードに切り替える。
これで、もし機体が近付けば自然と知らせてくれるはずだ。先制攻撃を受けることだけはこれで免れる。

もし、二人が残ったら、襲撃者次第で全滅もありうるだろう。
なにしろ、最大戦力である自分が動けず、的になる。やめておけばいいのに、あの二人のことだ。
必ず役に立たない自分を守ろうとするだろう。ドモンは強いが、弾を受け止め縦になるにはあまりにもパワードスーツでは不安。
最悪、ダイヤもまともに戦力にならずドモンがペナルティ二つを背負って戦うことにもなりかねない。
足を引っ張る人間がいる状況で戦うつらさはバニングも知っている。

だから、これでいい。

一分、二分と時間がたつが、赤みはほとんど取れなかった。
それでも、じっとバニングは待つしかない。そうして、十分ばかり経った時だったろうか。 



「こんな場所につったったまま、ふん。どこぞの誰かが乗り捨てたか……目障りだな」

外から、声が聞こえた。
センサーには、何の反応もない。もしや、生身の人間なのか。
声をかけるかどうか一瞬迷ったが、その言葉尻の不穏さから、バニングは通信を開いた。

「悪いが、中に人がいる。センサーの反応がないところを見ると、機体を破壊されたようだが、これは一人乗りだ」
「不愉快だな。ワシにそんなものは必要ない。ワシの力が、こんなデク人形に劣ると？」

言葉の端々に感じる獰猛な笑い。攻撃される。
相手の姿をまともに見れずとも、長年培ってきたカンが告げた直感に従い、バニングは機体を立ち上げた。
ギリギリで、フェイズ・シフト装甲が間にあった。しかし、機体内部をミキサーにかえるが如き衝撃がノワールを襲う。
不意に機体を襲った衝撃で、計器に思いきりバニングは頭をぶつけた。
操縦桿を握ろうとして――見当違いのところを掴もうとし、空を切る。二度、三度とやってようやく握りこんだ。

「まだだ……まだ俺にはやるべきことがある」

こんなところで、死んでたまるか。死ねるものか。
ここから離脱すれば、ダイヤたちともしも合流してしまった場合、まずい。
先程の懸念がそのまま現実になる。ならば。―――見えないなら、弾数で押し抜く！
手を広げ、力いっぱい発射管制系のスイッチを叩く。これなら外しようがない。
それに合わせて、イーゲンシュテルンとビームライフルが放たれた。
どんな異能の力を持つとはいえ、モビルスーツの携行火器を受ければ、死亡するのは必然、のはずだ。

だが、次の瞬間襲いかかる右からの衝撃。

（右に回られた！？　後ろに数秒下がって、約五〇m弱……その距離から砲撃をかわして右に回り込んだだと！？）

握りっぱなしの操縦桿を傾け、右を向かせる。
しかし、それを嘲笑うかのように方向を変えて衝撃波が再びノワールに喰いかかる。
姿勢を落とし、フェイズシフト装甲を起動し、常に足を動かしているから致命傷にはならない。
だが、じりじりとフェイズシフト装甲とは言え削られていく。

「ぐ……ああああ！？」

吹き飛ばされるストライクノワール。
それでも、なお機体を素早く起こし、手さぐりのボタンを押しこみ、霞む眼のままモニターを睨む。

「せめて……せめて一分でいい！　眼さえ見えれば……！」

これまで培ってきた技術で、撤退する術も見つかると言うのに！
どんなに無様でもなんでもいい、生き延びることもできるのに！
それでも、バニングは諦めない。
賢明であることを捨てず、姿もまともに見えない謎の誰かと戦う。 



「うおおおおおおおおおおおっっ！！」

男の咆哮が、その場に響く。
不死身と謳われ、どんな戦場も生き延びたチームの一人が、どれだけみっともなくとも生きようとしている。
だが、それでも現実はあまりにも無情すぎた。

何度となく攻撃を受けて、ついにフェイズシフトがダウンする。
予備電力か何かを起動できないかと、なお手を動かしている時――衝撃が襲った。
手が見当違いのところに伸び、とあるボタンを押しこんだ。

それは――コクピットの開放ボタン。
赤く暗い世界が、突然飛び込んだ光で赤白い世界へと塗り替えられた。
即座に閉めようとするが、そのボタンが分からない。

「ほう、眼を盲いていたか。それでよく頑張ったものだ」

開いたコクピットの足場の上に、いつの間にか男がいた。
詳細は分からない。だが、声からそれなりに年のいった男だと分かった。
懐から常に軍人として忍ばせていた銃を抜き、警告なしで発砲する。この至近距離なら、外しようがない一撃のはずだった。
だが、

「そんな豆鉄砲でワシを倒せると思うか？」
「ここでは死ねん……俺は、シルビアにも……娘にもまだ謝ってないんでな……！」

恐ろしい速さで首を掴まれ、コクピットから引きずり出された。
手首も思いきりねじられ、銃が自然とこぼれ落ちる。
だが、それでも眼だけは諦めず。真っ赤な瞳で相手をバニングは睨みつけた。

「諦めないのは褒めてやる。せめて苦しまないようにはしてやろう」

それでもバニングは諦めない。相手の眼をついて、ひるませてその隙に逃げる。
極限の状況でも生き延びる方法を講じようとして―――

彼の身体を、衝撃波が包んだ。


【サウス・バニング　死亡】


アルベルトは、知らない。バニングの想いも、バニングの約束も。
バニングは、アルベルトの名すら知らない。一太刀、一傷をアルベルトに負わせることもできない。
だが、それでも命は刈り取られる。

風は、吹くままに。 



【ドモン・カッシュ　搭乗機体：ボン太くん(フルメタル・パニック？　ふもっふ) 
　パイロット状況：健康 
　機体状況１（ボン太くん）：良好、超強化改造済み、ガーベラ・ストレート装備 
　現在位置：B-4　荒野
　第一行動方針：万丈たちと合流、バニングを拾って機体を取りに行く
　第二行動方針：他の参加者と協力して主催者打倒の手段を探す 
　第三行動方針：シンを助けたい。補給システムからの情報に対しては疑念 
　第四行動方針：ダイヤとシーブックに期待。 
　最終行動方針：シャドウミラーを討つ】 


【ツワブキ・ダイヤ　搭乗機体：デスティニーガンダム+ミーティア（機動戦士ガンダムSEED DESTINY） 
　パイロット状態：頭部に包帯。軽い貧血 
　機体状況：良好、ミーティア接続中 
　現在位置：B-4　荒野
　第一行動指針：万丈たちと合流、バニングを拾って機体を取りに行く
　第二行動方針：イルイをもっと強くなって護る。もう誰も失いたくない。 
　最終行動方針：皆で帰る】 


【衝撃のアルベルト　搭乗機体：なし 
　パイロット状態：下着一枚しか着ていません。十傑集走り中。疲労（中） 
　現在地：B-4　荒野
　第１行動方針：街へ向かう。服が欲しい。 
　第２行動方針：他の参加者及び静かなる中条の抹殺 
　最終行動方針：シャドウミラーの壊滅 
　備考：サニーとのテレパシーは途絶えています】 

【一日目　17:00】     </description>
    <dc:date>2010-09-03T11:20:32+09:00</dc:date>
  </item>
    <item rdf:about="http://www31.atwiki.jp/suproy3/pages/204.html">
    <title>第二回までBルート</title>
    <link>http://www31.atwiki.jp/suproy3/pages/204.html</link>
    <description>
      [[【第一回放送まで】]]

----


**【1日目 第二回放送まで】

＞[[投下順に読む&gt;本編目次投下順Bルート]]
|時刻|タイトル|人物|機体|場所|作者|
|14:10|[[蘇れ、英雄戦記.]]|ギリアム|エステバリスカスタム|F-6海底(南)|◆PfOe5YLrtI|
|14:30|[[拡散する情報――そして惑わすもの.]]|中条&amp;br()ジ・エーデル&amp;br()ヴィンデル|ダイモス&amp;br()ガンバスター|G-7基地周辺&amp;br()G-7上空（北）|◆JxdRxpQZ3o|
|14:45|[[さらば獅子よ！水底に眠れ！]]|レーベン&amp;br()シンジ|ゴライオン&amp;br()ジャイアントロボ&amp;br()ゼルエル&amp;br()ゴッドマーズ|C-4上空（南）&amp;br()C-5海中（北）|◆JxdRxpQZ3o|
|14:45|[[鍛えよ、守るために.]]|ドモン&amp;br()バニング&amp;br()ダイヤ&amp;br()シーブック&amp;br()万丈&amp;br()イルイ|ボン太くん&amp;br()ストライクノワール&amp;br()デスティニー&amp;br()キングゲイナー&amp;br()トライダーG7|B-4街|◆JxdRxpQZ3o|
|14:50|[[屍を越えてゆけ]]|ガトー&amp;br()ヴィレッタ|ガンダムアシュタロンHC&amp;br()ガルムレイド・ブレイズ|C-3|◆i9ACoDztqc|
|15:10|[[The Garden of Everything]]|ヴァン&amp;br()ルリ&amp;br()トレーズ&amp;br()カヲル|ダイゼンガー&amp;br()フェアリオン&amp;br()ソルグラヴィオン&amp;br()ビッグデュオ|B-3北部&amp;br()D-4北部|◆MTHlZP.yU.|
|15:30|[[『ククク・・・どうしたミスト？私が慰めてやろうか？』]]|Dボゥイ&amp;br()プル&amp;br()ミスト|ガイアガンダム&amp;br()ヴァルシオン改|D-6市街地&amp;br()D-6|◆nGpADDltwU|
|16:30|[[深まる泥沼、信用の価値]]|クルーゼ&amp;br()ディアッカ&amp;br()テッカマンアックス&amp;br()Ｄボゥイ&amp;br()プル|∀ガンダム&amp;br()ダルタニアス&amp;br()ソウルゲイン&amp;br()ガイアガンダム|C-7&amp;br()D-6市街地|◆i9ACoDztqc|    </description>
    <dc:date>2010-07-07T20:49:11+09:00</dc:date>
  </item>
    <item rdf:about="http://www31.atwiki.jp/suproy3/pages/181.html">
    <title>【第二回放送まで】</title>
    <link>http://www31.atwiki.jp/suproy3/pages/181.html</link>
    <description>
      [[【第一回放送まで】]]

----


**【1日目 第二回放送まで】

＞[[投下順に読む&gt;本編目次投下順]]
|時刻|タイトル|人物|機体|場所|作者|
|14:10|[[蘇れ、英雄戦記]]|ギリアム|エステバリスカスタム|F-6海底(南)|◆PfOe5YLrtI|
|14:15|[[憎しみの咆哮]]|クルーゼ&amp;br()ディアッカ|ダルタニアス&amp;br()∀ガンダム|C-7|◆JxdRxpQZ3o|
|14:30|[[拡散する情報――そして惑わすもの]]|中条&amp;br()ジ・エーデル&amp;br()ヴィンデル|ダイモス&amp;br()ガンバスター|G-7基地周辺&amp;br()G-7上空（北）|◆JxdRxpQZ3o|
|14:40|[[想い彼方へ]]|ガトー|アクエリオン|F-2基地|◆RxTE70tJn6|
|14:45|[[俺だってロムさんと組めば対主催として活躍できるはずなんですよ猿渡さん！(前編)]]&amp;br()[[俺だってロムさんと組めば対主催として活躍できるはずなんですよ猿渡さん！(後編)]]|ティンプ&amp;br()ウンブラ&amp;br()レイ&amp;br()プルツー&amp;br()ロム&amp;br()カノン&amp;br()暗黒大将軍&amp;br()ウォーダン&amp;br()アポロ&amp;br()アルベルト|テキサスマック&amp;br()バイカンフー&amp;br()R-GUNリヴァーレ&amp;br()デュラクシール&amp;br()クストウェル・ブラキウム&amp;br()セレブレイダー&amp;br()アストレイレッドフレーム&amp;br()ダンクーガ|F-4荒野|◆POvMLKAPKM|
|14:45|[[さらば獅子よ！水底に眠れ！]]|レーベン&amp;br()シンジ|ゴライオン&amp;br()ジャイアントロボ&amp;br()ゼルエル&amp;br()ゴッドマーズ|C-4上空（南）&amp;br()C-5海中（北）|◆JxdRxpQZ3o|
|14:45|[[鍛えよ、守るために]]|ドモン&amp;br()バニング&amp;br()ダイヤ&amp;br()シーブック&amp;br()万丈&amp;br()イルイ|ボン太くん&amp;br()ストライクノワール&amp;br()デスティニー&amp;br()キングゲイナー&amp;br()トライダーG7|B-4街|◆JxdRxpQZ3o|
|15:00|[[ジョーカージョーカー]]|ヴィレッタ&amp;br()甲洋|ガルムレイド・ブレイズ&amp;br()バルゴラ・グローリー&amp;br()プラネッタ|D-3|◆JxdRxpQZ3o|
|15:10|[[The Garden of Everything]]|ヴァン&amp;br()ルリ&amp;br()トレーズ&amp;br()カヲル|ダイゼンガー&amp;br()フェアリオン&amp;br()ソルグラヴィオン&amp;br()ビッグデュオ|B-3北部&amp;br()D-4北部|◆MTHlZP.yU.|
|15:30|[[『ククク・・・どうしたミスト？私が慰めてやろうか？』]]|Dボゥイ&amp;br()プル&amp;br()ミスト|ガイアガンダム&amp;br()ヴァルシオン改|D-6市街地&amp;br()D-6|◆nGpADDltwU|
|14:50|[[なぜなにクロガネ～ユウキの受難編～]]|ユウキ&amp;br()カズマ&amp;br()イネス&amp;br()一騎&amp;br()真矢|グランヴェール&amp;br()ダン・オブ・サーズデイ&amp;br()クロガネ&amp;br()アルトアイゼン・リーゼ&amp;br()ヴァイスリッター|G-7 地中|◆JxdRxpQZ3o|
|15:40|[[魔人同盟]]|カヲル&amp;br()甲洋|ビッグデュオ&amp;br()ガルムレイド・ブレイズ|D-4北部|◆POvMLKAPKM|
|16:20|[[さまよう刃]]|シン&amp;br()ミスト|スレードゲルミル&amp;br()ヴァルシオン改|D-7|◆POvMLKAPKM|
|16:30|[[迷いNTオーバーラン]]|シーブック&amp;br()万丈&amp;br()イルイ|キングゲイナー&amp;br()トライダーG7|B-1月面基地&amp;br()A-5病院|◆POvMLKAPKM|
|16:30|[[太陽と運命]]|トレーズ&amp;br()ルリ&amp;br()ヴァン&amp;br()ダイヤ&amp;br()ドモン&amp;br()バニング|ダイゼンガー&amp;br()フェアリオン&amp;br()デスティニー&amp;br()ボン太くん&amp;br()ストライクノワール&amp;br()ソルグラヴィオン|B-2月面南部&amp;br()B-5北部&amp;br()B-4荒野|◆POvMLKAPKM|    </description>
    <dc:date>2010-07-07T20:44:50+09:00</dc:date>
  </item>
    <item rdf:about="http://www31.atwiki.jp/suproy3/pages/221.html">
    <title>憎しみの咆哮</title>
    <link>http://www31.atwiki.jp/suproy3/pages/221.html</link>
    <description>
      **憎しみの咆哮◆JxdRxpQZ3o






ベラリオスが咆哮を上げる。
シャドウミラーへの憎しみをこめて。
だが誰に届くわけでもなく、その叫びは虚空の彼方へと消えていった。


◇　◆　◇


この殺し合いの場はエリア毎に見せる表情が劇的に変わる。
先ほどまで雪原の只中に居たと思えば、今居るここは空は澄み海面も穏やか。
そして今のディアッカにとってそれは必ずしも安らぎをもたらすものではない。
コクピットの中へと差し込む太陽光は聊か眩し過ぎた。
考えまい考えまいと思うほど、逆にそのことばかりを考えてしまう。
端的にいえば今のディアッカはそういう状況だった。
精神は拒否しても、脳は否がおうにも思い起こそうとする。

ここで出会った行動していた――人の死。
ジュドーが死んでここに来て初めてディアッカは涙を零した。
彼が仲間だなどと言う認識は無かったはずなのに。
最期にディアッカを守り、死んでいった彼を英雄視しているのだろうか。
確かに今生きているのは彼が身を挺して守ってくれたからに違いない。
だがそれだけが原因で涙が流れたとは思えない。
道中、ジュドーはシャングリラというコロニーでの仲間との生活のこと、妹のことを楽しげに話していた。
そこには屈託したような思いは感じられず、ただ純粋に仲間や妹のことを思える少年の姿があった。
おそらく死んでいく最中に彼が思ったこともその辺りのことではないだろうかとディアッカは思う。
年は近いもののディアッカとは対照的な人生を送っている。
それが羨ましく感じられたのかもしれない。

だが、奴の姿を思い出してみればどうだろう。
体は振るえ、手からは汗が吹き出る。恐怖を感じているのだ。
また出会う時が来れば戦う。ジュドーの仇を取るために。
だが実際に出会えば恐怖で体が竦みまともに戦えるかどうか……。
ディアッカはそんな矛盾を抱えた自身の心が情けなかった。
どうにかして奴への恐怖を打開しなければならない

もしかすれば、奴は自分たちを背後から付けているかもしれない。
自分たちをボルテッカと叫んだあの光で――。


「――ディアッカ、ディアッカ聞いているか？」
「えっ？あ、はい」
「すまないな。考え事の最中に。ところで何か聞こえないか？」

どうやら考え込みすぎてクルーゼの声が耳に届かなかったようだ。
何度か呼んでいたのを無視していたようなのだが、クルーゼは苛立ちを見せるような素振りは見せない。
クルーゼに言われたことを意識し、耳を集中させる。
自身の心音、クルーゼの息遣い、∀の駆動音。聞こえてくるのはこれくらいで特別意識するようなものはないはずだ。
心意がわからず、クルーゼにたずね返そうとしたき、僅かだがディアッカの耳にもそれは届いた。

――ガオオオン！！――

参加者以外の生物などは殆ど皆無な筈の会場において肉食獣の声がである。
驚き、クルーゼの方へと顔を向ける。
そしてディアッカはクルーゼが笑うように口角をあげているのを見た。

それから数十分もしないうちにディアッカ達は目的の地へとたどり着いた。
岩場に寝転ぶように放置されたダルタニアス。
ライディーンと同じようにMSとは全く違う趣を持った機体だ。
そして、確かにその胸には獅子を模した意匠が施されていた。
先ほど聞いた肉食獣の雄叫びは、ここから聞こえたのだろうか。
獅子の顔を施し、尚且つ咆哮までも上げさせる。
趣味的な機能の数々にディアッカは内心呆れた。
だが、クルーゼのほうといえばそうではないようだ。
まるで目当てのものがあったと喜ぶような顔をしている。
いや、ダルタニアスを目的にここまで来たのだ。それは当然といえば当然だろう。
言い直すならば自身の憶測が間違いなかった。そんな顔だ。
嬉々として∀から降りたクルーゼは迷うことなくダルタニアスの元へと向かう。

近づくクルーゼに対しダルタニアスは警戒の声色で叫ぶ。
グルルと唸るその声はすぐにでもクルーゼに飛び掛りそうな迫力を持っている。
だがクルーゼはそれを意にも介さず、ダルタニアスの元へと向かう。
やがて距離が縮まると突然クルーゼは立ち止まった。
獅子の咆哮にいよいよ臆したのだろうか。
いや違う。クルーゼは獅子へとダルタニアスへと声を張り上げ話しかけた。
内容まではディアッカには届かなかったがその身振り手振りはまるで演説でもしているかのようである。
なにをしているのか。傍から見ればクルーゼが狂ったようにも思える。
元の世界で部下であったディアッカでさえそう感じてしまうのだ。
だがダルタニアスは、その胸の獅子は確かにクルーゼの話に答えるように吼える。
そう。確かにあの獅子には意思を持ち、さながら生きているかのようだ。

ディアッカは思う。例えば、現実でも御伽噺でもいい。
動物と心通わせる人と言えば心優しくその光景も微笑ましいものを想像する。
だが今目の前で行われているそれはそのイメージとは大分離れていると言える。
クルーゼと機械の獅子の会話はまるで狂気染みている。

やがてクルーゼの演説も終わる。獅子も最後に一声雄叫びを上げた後何かに納得したように落ち着いている。
クルーゼは再び歩み始め、ダルタニアスの中へと入り込んだ。


◇　◆　◇


咆哮を聞いたとき確かにそれを感じ取った。
何かを怨む意思を持った憎しみの咆哮を。
その力強い雄叫びに危険を感じつつも自身の手中に収めれば心強いものになるはずだと。

C-7の中心。そこに横たわるダルタニアスを前にしてクルーゼは居ても立ってもいられなくなり駆け出した。
程なくして咆哮を直接全身で感じ取った。感じ取った予感は確信に変わる。
確かにこの獅子は意思を持っている。兎角憎しみの心を。
憎しみ。これほどクルーゼに縁のある言葉もなかなか無いはずだ。
彼の怨み憎しみは世界に向けられているものなのだから。
それが人であろうとなかろうと、生物であろうともなかろうとも関係は無い。
そこから発せられる咆哮の重みはクルーゼ本人が一番よく知っている。その利用の仕方もだ。
大きく両手を広げ、ダルタニアスへと言葉を投げかける。

「機械の獅子よ。なぜお前は憎しみの咆哮を上げる」

獅子は答えない。

「機械の体へと変えられたからか？」

そうではない。

「こんなところへと放置させられているからか？」

それでもない。

「ならば、殺し合いの道具としてこんな場所へ連れられてきたからか？」

獅子が低く唸るように答える。理由はわかった。
そして利用する方法も同時にクルーゼは思いついている。

「私と共に来い。貴様の力を必ずこの殺し合いを止めるために使わせてやろう」

でまかせである。そんな気持ちはクルーゼには欠片も無い。
むしろ目的は主催者であるシャドウミラーに近いのだから。
だが、獅子も8時間近くここで放置され痺れを切らしていた。
真贋を確かめる余裕も無いのだろう。先ほどまでとは違う思いで咆哮を上げる。
即ち、クルーゼを操縦者として認めると言うことである。


ダルタニアスと言う強力な力を手に入れ、ことは順調に進んでいる。
ミユキとジロンは死んだが人間爆弾である二人は未だ健在だ。
思わずクルーゼはコクピットの中ででほくそ笑む。
だがこれからは高笑いも程々にしなければいけない。
すぐ近くにベラリオスという監視者が居るのだから。
改造により自身の体の自由は殆ど利かなくなっているようだが何が起きるかはわからない。
扱いづらくなればボロ雑巾のように捨て去るだけだ。
ダルタニアスをディアッカの乗る∀に向きなおさせる。

「ここからが私のクライマックスだ」



【１日目　14:15】


【ラウ・ル・クルーゼ　搭乗機体：ダルタニアス＠未来ロボ ダルタニアス
　パイロット状況：良好 仮面喪失 ハリーの眼鏡装備
　機体状況：良好
　現在位置：C-7 超空間エネルギー開放使用可能
　第一行動方針：手駒を集める（レイ、ディアッカ、カナード優先）
　第二行動方針：雪原市街地でミストたちと合流する
　第三行動方針：手駒を使い邪魔者を間引き、参加者を減らしていく
　最終行動方針：優勝し再び泥沼の戦争を引き起こす（できれば全ての異世界を滅茶苦茶にしたい）】
　※ヴァルシオン内部の核弾頭起爆スイッチを所持。



【ディアッカ・エルスマン　搭乗機体：∀ガンダム@∀ガンダム
　パイロット状況：体力消耗中　隊長……？
　機体状況:良好 核装備（1/2）
　現在位置:C-7
　第一行動方針：クルーゼと行動していいものか疑問
　第二行動方針：白い悪魔（Dボゥイ）への恐怖の克服
　第三行動方針：ジュドーの仇を討つ
　最終行動方針：脱出が無理と判断した場合、頃合を見て殺し合いに乗る
　※マニュアルには月光蝶システムに関して記載されていません。    </description>
    <dc:date>2010-07-07T20:39:21+09:00</dc:date>
  </item>
    <item rdf:about="http://www31.atwiki.jp/suproy3/pages/194.html">
    <title>【101～200】</title>
    <link>http://www31.atwiki.jp/suproy3/pages/194.html</link>
    <description>
      **【101～200】

＞[[時系列順に読む&gt;本編目次時系列順]]
|No.|タイトル|人物|機体|場所|作者名|
|101|[[さらば獅子よ！水底に眠れ！]]|レーベン&amp;br()シンジ|ゴライオン&amp;br()ジャイアントロボ&amp;br()ゼルエル&amp;br()ゴッドマーズ|C-4上空（南）&amp;br()C-5海中（北）|◆JxdRxpQZ3o|
|102|[[The Garden of Everything]]|ヴァン&amp;br()ルリ&amp;br()トレーズ&amp;br()カヲル|ダイゼンガー&amp;br()フェアリオン&amp;br()ソルグラヴィオン&amp;br()ビッグデュオ|B-3北部&amp;br()D-4北部|◆MTHlZP.yU.|
|103|[[鍛えよ、守るために]]|ドモン&amp;br()バニング&amp;br()ダイヤ&amp;br()シーブック&amp;br()万丈&amp;br()イルイ|ボン太くん&amp;br()ストライクノワール&amp;br()デスティニー&amp;br()キングゲイナー&amp;br()トライダーG7|B-4街|◆JxdRxpQZ3o|
|104|[[想い彼方へ]]|ガトー|アクエリオン|F-2基地|◆RxTE70tJn6|
|105|[[ジョーカージョーカー]]|ヴィレッタ&amp;br()甲洋|ガルムレイド・ブレイズ&amp;br()バルゴラ・グローリー&amp;br()プラネッタ|D-3|◆JxdRxpQZ3o|
|106|[[さまよう刃]]|シン&amp;br()ミスト|スレードゲルミル&amp;br()ヴァルシオン改|D-7|◆POvMLKAPKM|
|107|[[迷いNTオーバーラン]]|シーブック&amp;br()万丈&amp;br()イルイ|キングゲイナー&amp;br()トライダーG7|B-1月面基地&amp;br()A-5病院|◆POvMLKAPKM|
|108|[[太陽と運命]]|トレーズ&amp;br()ルリ&amp;br()ヴァン&amp;br()ダイヤ&amp;br()ドモン&amp;br()バニング|ダイゼンガー&amp;br()フェアリオン&amp;br()デスティニー&amp;br()ボン太くん&amp;br()ストライクノワール&amp;br()ソルグラヴィオン|B-2月面南部&amp;br()B-5北部&amp;br()B-4荒野|◆POvMLKAPKM|
|109|[[魔人同盟]]|カヲル&amp;br()甲洋|ビッグデュオ&amp;br()ガルムレイド・ブレイズ|D-4北部|◆POvMLKAPKM|
|110|[[なぜなにクロガネ～ユウキの受難編～]]|ユウキ&amp;br()カズマ&amp;br()イネス&amp;br()一騎&amp;br()真矢|グランヴェール&amp;br()ダン・オブ・サーズデイ&amp;br()クロガネ&amp;br()アルトアイゼン・リーゼ&amp;br()ヴァイスリッター|G-7 地中|◆JxdRxpQZ3o|
|111|[[憎しみの咆哮]]|クルーゼ&amp;br()ディアッカ|ダルタニアス&amp;br()∀ガンダム|C-7|◆JxdRxpQZ3o|    </description>
    <dc:date>2010-07-07T20:36:35+09:00</dc:date>
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    <item rdf:about="http://www31.atwiki.jp/suproy3/pages/220.html">
    <title>魔人同盟</title>
    <link>http://www31.atwiki.jp/suproy3/pages/220.html</link>
    <description>
      **魔人同盟◆POvMLKAPKM



森林の緑の中に一点、真紅の巨人が膝をついている。
機体を乗り換えた春日井甲洋は、ガルムレイド・ブレイズの性能を把握し、機体にあった戦い方も見出し終えた。

バルゴラ・グローリーはその戦闘力の大部分をガナリー・カーバーに依存していた。
ガナリー・カーバーが攻撃力の源だとすれば、他の機体に持ち替えればバルゴラの攻撃力をほぼそのまま上乗せできるということだ。

次に新しい機体、ガルムレイド・ブレイズ。
ガルムレイドは本来近接戦闘に優れたフォームGと遠距離戦闘を担当するフォームSの二種類の形態を使い分ける。
当然二人のパイロットが乗っていなければまともに変形させることはできないが、ここではシャドウミラーの改造により一人での操縦が可能となっている。
だが、ここで問題がある。
ロウガこそ無事であったものの、右腕をシンのスレードゲルミルとの戦いにより奪い去られていたことだ。
格闘戦を重視するフォームGが腕を一本失くすということは戦力の半減に直結する。
加えて最強武器と言えるエクスキューション・レイドを放つには、右腕のロウガ・クラッシャーが必要不可欠だ。
左腕でも使えないことはないかもしれないが、そうするとガナリー・カーバーを保持する腕がなくなる。
ガナリー・カーバーの威力は甲洋も頼りにするところであり、使わない手はない。
そうすると取るべき道はおのずと決まる。

腕以外の武装が豊富であり防御力・遠距離攻撃能力に優れるフォームSに、接近戦武装を持つガナリー・カーバーを併用すれば隙はなくなる。
すると敵は砲撃をかいくぐって接近し、ガナリー・カーバーを破壊するなり引き離すなりして無力化を狙うだろう。
そうなればフォームGの出番。一瞬にしてスタンスを変えるガルムレイドに対応できる敵は早々いないはずだ。

「……よし、行けるな。ん……？」

西側から近づいてくる影をレーダーが捉えた。

「そうだ、こいつに聞こう……何か知ってるかもしれない」

ガルムレイドを近づいてくる機体の進路上に移動させ、待ち受ける。
現れたのは両腕にプロペラを持つ片足のない赤い巨人――ビッグデュオだった。
甲洋が問いかける前にその機体から通信がつなげられた。

「やあ、僕に何か用があるのかい？」
「聞きたいことがある！　真壁一騎、遠見真矢、羽佐間翔子、このうち誰か知ってるやつはいるか！？」
「いいや、すまないが知らないね」

涼やかな少年の声。得るものがないと知った甲洋は即座にガナリー・カーバーに攻撃を命じた。
ブイ・ストレイターレットが一直線にビッグデュオに向かう。
しかし弾丸はビッグデュオを貫く寸前で赤い壁に弾かれた。

「……なにっ！？」
「乱暴だね。それより君の名前を聞かせてくれないかな？」
「この……！」

敵のまったく動揺のない声に苛立ち、甲洋は続けて攻撃を叩き込んでいく。
マシン・アニマリートレイドをパージし、それぞれ別方向からビッグデュオに向かわせる。
ガルムレイド自身はブラッディレイ、TEスフィア・ブレイザー、そしてガナリー・カーバーの出力を上げハイ・ストレイターレットを放った。
呵責ない飽和攻撃にさらされ、ビッグデュオが炎に包まれる。

「これなら……」
「ああ、忘れていたよ。僕は渚カヲルというんだ」

だがまだ終わってはいない。
仕留めたという手応えとは裏腹に、爆炎の中から変わらないカヲルの声が甲洋の耳に届いた。
いっそう強く輝いている光の壁――ATフィールドの向こう側で、ビッグデュオが変わらずその姿を保っている。
先ほどまでの違いと言えば、無骨な両腕にロウガとヒオウががっちりと囚われていることだ。
砲撃はすべて防がれ、不用意に接近したマシン・アニマリートたちはビッグデュオの装甲を貫けず逆に捕獲された。

「くっ……！」

甲洋の歪められた思考が回転する。
どうやら敵はかなり強固なバリアを持っているようだ。
あれを貫くにはもっと強力な攻撃が――フォームGでのエクスキューション・レイドか、ガナリー・カーバーを最大出力で解放するしかないだろう。
だが前者はロウガを、後者は数秒のチャージを必要とする。

（どうする？　どう戦う……？）

戦っている間は思考が滑らかになる。
現在の状況、取り得る手段、自分と敵機の性能比較……流れるように情報が踊る。

（この状況、一騎ならどうやって……違う！　俺はあいつとは違う！　俺の力だけで切り抜けるんだ……守るんだ！）

一騎ならどう戦うか。
総士ならどんな指示を下すか。
無意識にそう考えた甲洋の中にカッと怒りが爆発する。

あいつらは『　　』を守れなかった。だから『　　』は自分が守る……そのための力がある。
目的が定まらないまま湧き上がった感情は端から機体を通してガナリー・カーバーに流れ込んでいく。
天井知らずに上がるガナリー・カーバーの出力に、これならいける、と確信した。

「君は面白いね……人よりは僕に近い。しかし使徒でもない」

しかし甲洋が動く前に、ビッグデュオがおもむろに手を開いた。
ロウガとヒオウが解放される。握り潰すこともできただろうに、まったく損傷はない。
その行為に虚を突かれ甲洋の出鼻はくじかれた。

「どういうつもりだ……？」
「僕に君と戦う理由はないってことさ。君も何か大事な用があったから、僕に声をかけたんだろう？」

もしここでヴィレッタのときのようにカヲルが反撃してくれば、どちらかが死ぬまで甲洋は戦いをやめなかっただろう。
だが戦場に不似合いなほど静かなカヲルの声に毒気を削がれてしまった。
タスクを殺したときと同じ種類の気持ち悪さを思い出し、相手も自分と同じ人間なのだとことさらに実感してしまう。

「真壁一騎、遠見真矢、だっけ。あと一人は放送で呼ばれたようだけど、その人たちを探しているんだろう？」
「……そうだ」

ガナリー・カーバーに悲しみを食われ、皮肉にも思考能力を取り戻してしまったがゆえに甲洋は殺人機械に戻れなくなった。
戦意がある相手ならともかく、こうして会話を求めてくれば無視して攻撃することもできなくなって。

「実は僕にも探している人がいるんだ。碇シンジっていう君と同じくらいの男の子なんだけど、知らないかな？」
「いや、知らない」
「そうかい。残念だな」
「……待ってくれ、碇シンジだって？」
「ん？」
「知ってる。いや、ここで会ったことはないが……」

そう、甲洋がジョーカーとしてこの戦いに参加するように言われたとき、たしかにその名を聞いていた。
甲洋にとっては他のジョーカーなど意味のない存在であったため失念していたが、思考能力を取り戻したことに伴い記憶も回復してきたのだ。

「ふうん。とにかくシンジ君が今どこにいるかは知らない？」
「ああ、そうだ」
「そうか……」

ジョーカーのことまで教えてやる義理はない。
嘘は言っていないし、これで情報を隠すなと襲ってくるなら今度こそ戦うだけだと、甲洋は警戒してカヲルの出方を待つ。

「まあいいか。僕も彼も生きているんだからそのうち会えるだろうし。それより今は君かな」
「何？」
「少し興味が湧いてね。君は優勝を目指しているのかい？」

カヲルから問われ、甲洋は答えに窮した。
違う、優勝が目的ではない。守ることが目的だ。
『　　』を守る……だが誰を守るのかが思い出せない。
だから確かめるために一騎と遠見を探しているのだ。その先はまだ……決まっていない。

「……わからない。俺は……守るんだ。それ以外のことはどうでもいい」
「ふむ。結局は探し人を見つけてからか。なら、さ。僕と一緒に行かないか？」
「え？」
「君は人を探している。僕も人を探している。そして君は僕の敵ではない……なら、協力してみるのも面白いと思うよ」

戸惑う。こいつは何を言っているのだろう。

「君は誰かを守るために他の誰かを殺そうとしているんだろう。なんなら手伝ってあげてもいい」
「どういうつもりだ？」
「一人でいると寂しいのさ。シンジ君ほどじゃないが君と話しているのも楽しい……君の心は痛みと悲しみに満ちているからね」

掴みどころのないカヲルに戸惑いながらも甲洋はその申し出を吟味する。
今まで一人で戦い続けてきたが、当然消耗もかなりのものだ。
単純に戦力が二倍になるなら悪い申し出ではないが。

「僕が信用できない？」
「当たり前だろ。今戦ったばかりだぞ」
「僕は何もしてないけどね……じゃあこうしよう。期限はお互いの探し人が見つかるまで。
　見つかったらその時点で別れるのもいいし、戦ってもいい。一緒にいる間は僕からは君に何もしない。それでどうだい？」
「……」

何か裏はあるだろう。
だが……それに目をつぶれば、魅力的な誘いではあった。
渚カヲルの、ビッグデュオの力は甲洋も目にした通りだ。
相方がいればもっと効率的に戦える。アルヴィスで訓練を受けた陣形、ツインドッグに近い連携も可能だろう。
ヴィレッタと遭遇したときは相手も一人だったからよかったものの、これから先は集団と接する機会も増えてくるだろう。
カヲルと同行するならそのとき取れる選択肢は大幅に広がる。
撤退の援護、状況の撹乱、あるいは挟み撃ちで殲滅など。

決して油断はしない。気は許さない。
もし先に碇シンジを見つけてしまえば――再会の隙を突いて、二人とも倒す。
それを忘れなければ、この取り引きは悪くない。

「……わかった。一騎か遠見、それにシンジってやつを見つけるまでだ」
「よかった。じゃあ、よろしく……と、君の名前。まだ聞いてないよ」

にこやかなカヲルの声。絶対に信用はしない、その硬い意思を込めて。

「春日井甲洋だ。甲洋でいい」

春日井君、とは呼ばせない。
それは『　　』に呼ばれていた名だから――無意識のうちに、甲洋は唇を噛み締めていた。




ファフナー・ノートゥングモデルを操縦するために生み出された子供たちは、みな遺伝子操作を施されている。
フェストゥムの読心能力を防ぐための措置。その代償にファフナーに乗るたびにパイロットは同化現象と直面することになる。
もはやこの時点で尋常な人間とは言いがたい。特に甲洋は直接フェストゥムに同化され、アルヴィスの誰よりも同化現象は進んでいる。
その上、この場で本来ありえべからざるモノ――太極へと至る標、『悲しみの乙女』のスフィアとの接触を果たし、同調してしまった。
力と引き換えに人間ではなくなっていく、それがスフィアのもたらす変化。

渚カヲルが春日井甲洋を指して面白いといったのは、そこだ。
人ではない者が人のふりをして人であろうとしている。その悲しくもひたむきな有り様にカヲルは強く興味を覚えた。
生き残るべきは人か、使徒か。
破嵐万丈やヴァンといった好ましい人物たちとは違う、そのカテゴリに入らない異物である甲洋が、最期にたどり着く場所はいったいどこなのか。
神ならぬ身のカヲルにはわからない。だがだからこそ、知りたいと思う。


人でない者が二人、暮れ始めた空を駆けていく。
彼らが次に出会う『人』は――



【一日目　15:40】

【渚カヲル　搭乗機体：ビッグデュオ（THE　BIG・O）
　パイロット状態：良好
　機体状態：マシンセル寄生　損傷修復中 　装甲にダメージ（中）右足消失
　現在位置：D-4北部
　第一行動方針：殺し合いに乗り人を滅ぼす
　第二行動方針：しばらく甲洋と共に行動する（シンジ、一騎、真矢を見つけるまで）
　最終行動方針：殺し合いに乗り人を滅ぼす】


【春日井甲洋　搭乗機体：ガルムレイド・ブレイズ（バンプレストオリジナル）
　パイロット状況：同化により記憶及び思考能力低下＆スフィアと同調することで思考能力の回復
　機体状況：EN20％ 右腕損失。胸部、左腕損傷。ガナリー・カーバー装備
　現在位置：D-4北部　
　第一行動方針：翔子が守りたかった相手かを確かめる
　第二行動方針：一騎と真矢から翔子のことを聞き出す
　第三行動方針：しばらくカヲルと共に行動する（シンジ、一騎、真矢を見つけるまで）
　最終行動目標：守るんだ………………誰を？
　※フェストゥムに同化された直後から参戦です。
　※具体的にどのくらい思考能力や記憶を取り戻しているか、どの程度安定しているかはその場に合わせて一任します。
　　　好きなように書いてもらって構いません】    </description>
    <dc:date>2010-06-19T14:46:59+09:00</dc:date>
  </item>
    <item rdf:about="http://www31.atwiki.jp/suproy3/pages/219.html">
    <title>太陽と運命</title>
    <link>http://www31.atwiki.jp/suproy3/pages/219.html</link>
    <description>
      **太陽と運命◆POvMLKAPKM



虹の翼をはためかせ、運命の名を持つガンダムが飛翔する。

遠中近すべてのレンジに対応し、対MS・対艦など相手を選ばない豊富な武装。
ヴァリアブル・フェイズシフト装甲、ソリドゥス・フルゴールビームシールド、実体型の対ビームシールドなどの堅牢な守り。
ヴォワチュール・リュミエールの発展技術による凄まじい推力と、ミラージュコロイドによる幻惑効果。

とある世界、その技術の結晶、時代の到達点とも呼べる機体。
その機体――デスティニーガンダムは、轟音と共に着地、勢いを殺しきれず転倒した。

「い……ってぇ……」
「大丈夫か、ダイヤ？」
「ま、まだまだ……！」

荒野の一角で、ツワブキ・ダイヤはサウス・バニングに訓練を受けている。
機体のないダイヤにあてがわれたデスティニーガンダムを使いこなすための、実践的な指導を。

「ふむ……やはりな。予想していた通りになったか」
「どういうことだ、大尉？」

護衛として同道していたドモン・カッシュが問う。
バニングに促され機体から降りてきたダイヤも、その答えを聞かせてくれとバニングに真剣な眼差しを送っていた。

「ドモン、デスティニーのコックピットを見てみろ」
「……？　むっ……」

バニングの指示通りデスティニーガンダムの内部を覗いたドモン。
その喉から小さな動揺が聞こえてきた。

「どうだ、操縦できそうか？」
「いや……おそらく俺にも無理だろうな。なるほど、そういうことか」
「えっ、どういうこと？」

理解できていないのはダイヤ一人。
だがこればかりは仕方ない。才能で埋められる類の問題ではないからだ。

「ダイヤ、お前が元々乗っていた……ガイキングだったか？　そのマシンはこんな操縦システムだったか？」
「いや、違うよ。ガイキングは俺の炎の力で……説明するのは難しいな。ええと、とにかくこんな複雑な動かし方じゃなかったと思う」
「そこだ。このデスティニーと言う機体はな、訓練された兵士が乗るのを前提に設計されている。
　それは直感や体力とかそういうものではない。どの位置にどの計器があるか、複雑な動きをどの程度プログラムに肩代わりさせるのか。
　そういった判断力が、ロジカルな適性が今のお前には足りないんだ」

デスティニーはザフト最新鋭の機体。ザフト所属のパイロットは当然コーディネイターだ。
そしてパイロット志望のコーディネイターはみな訓練を受け、機体の操縦システムを自分に馴染ませている。
どんなモビルスーツでも、操縦するだけなら彼らはみなそれができる。それは技量の問題ではなく、規格・経験の問題。
もちろんどれだけうまく扱えるかには差があり、その中でより深く適応した者がエースと呼ばれる存在になっていく。
そしてデスティニーはそのエースの中でもさらにトップエースとなったシン・アスカ専用に設計された機体だ。
古豪たるバニングをして持て余すかもしれないほどの機体は、ダイヤにはいささか荷が重かった。
バニングが培ってきた技術を授けようとしても、ダイヤのほうにその受け皿が整っていないのだ。

デスティニーの最初のパイロットである車弁慶がダイヤと同じ立場であるにもかかわらず数度の戦闘をこなせたのは理由があった。
まず一つは弁慶の体が並外れて丈夫だったため、デスティニーのフル加速にも平然とついていけたこと。
第二にその際の相手がウェンドロ――こちらは逆に不慣れなモビルトレースシステムに四苦八苦していた――だったこと。
条件が不利な者同士が戦い弁慶が生き残れたのはただの運だ。デスティニーのスピードがライジングガンダムをはるかに上回っていたこともある。
事実、次の対戦では歴戦の雄であるジャミルが相手だったため弁慶は苦戦を強いられた。
途中で弁慶自身が状況を把握したため勝負は流れたが、仮にそのまま続いていたとしても弁慶は敗北していただろう。

「俺がそいつを操縦できないというのもそこだ。俺の世界のガンダム……モビルファイターは、基本的にモビルトレースシステムで動く。
　これは操縦者の体の動きをダイレクトに反映させるシステムだ。今俺が着ているこのボン太くんとほぼ同様だな。
　だから俺もその適性……兵士なら持っていて当然の適応力というのか、それがないんだ」

言い添えるドモン。
この場に呼ばれた参加者の大半は元々が機動兵器乗りということもあり、以前からの経験則を新しい機体の操縦システムに転用することができている。
例外は三種類。
ドモンやロム・ストール、テッカマンアックスのような自身の体を武器とするタイプ。
ダイヤやヴァンなど、元々の自機の操縦システムが特異なタイプ。
もう一つはイネス・フレサンジュやイルイ、テレサ・テスタロッサのように自らが直接戦う立場ではないタイプ。
モビルトレースシステムやそれに準ずるシステム、あるいは戦艦といった操縦技量をあまり問われない機体を支給されることにより、これらの参加者はバランスを保たれていた。
シャドウミラーに施された措置により動かすだけならドモンにも可能だろう。
だがゴッドガンダムやシャイニングガンダムなど、モビルトレースシステムを搭載する機体ほどに使いこなすことはできない。

「デスティニーはドモンやお前の世界の機体より俺の世界の技術に近い。いわば理詰めの機体なんだ。
　そうだな、ウラキなら早々に適応できたんだろうが……」

すでにこの世にいない教え子の名を無意識に口にしてしまい、バニングは咳払いした。
あのヒヨッコはとかく機体への順応が早かった。
通常なら整備しないと発見できないような機体の細かな異常を、操縦した際の僅かな違和感から特定するほどに。

「とにかく、だ。一から教えられる時間がたっぷりあるならともかく、今のお前にその機体は向いていないということだ」
「で、でもシーブック兄ちゃんだって素人なのにこいつを動かせたんだろ？　だったら俺だって」
「シーブックは工科系の学生だからな……お前とは下地が違う。
　機械知識もあるし、戦闘用のモビルスーツとは言わないまでも作業用モビルスーツの操縦くらいカリキュラムにあっただろう」

もちろんそれだけでは説明しきれない部分もある。
初めて乗った機体で戦闘をこなし生き残ったというシーブックの素質は、まさしく才能という言葉でしか表現できない。
だがそれを今のダイヤに言うのは酷だなと、バニングは言葉を飲み込んだ。

「そんなぁ……やっと俺にも守る力が手にはいったと思ったのに……！」

打ちひしがれるダイヤを前に、バニングもまた同じ思いに囚われていた。
ダイヤに足りないのはこういった系統の機体を操縦した経験だ。逆に言えばそこさえクリアすれば、他はまったく問題がない。
動体視力、身体能力、直感の鋭さ、敵に臆しない闘争心。パイロットに必要なおよそほとんどの資質を高レベルで備えている。
数刻前に手を合わせた遠見真矢に勝るとも劣らない原石。その名の通り、まさしくダイヤモンドのような。
まだ子供といえる若さを差し引いても、こんな殺し合いで死なせるには惜しい。

「……そういえばドモン、キングゲイナーの操縦システムはどうだったんだ？　シーブックがデスティニーに乗っている間はお前が操縦していたのだろう」
「ん？　そういえばそうだな……今思えばあれもよくわからん機体だ。
　デスティニーほど複雑なコックピットではなく、操縦桿を握った瞬間『動かせる』と確信できたんだ。
　その後も戦闘疲労というには不可解なほど全身の力が抜けた。まるでゴッドでハイパーモードを発動させた後のような……」

キングゲイナーに限らず、オーバーマンと呼ばれるマシンはパイロットにオーバーセンスと呼ばれる特別な資質を要求する。
ゲームチャンプではあっても実際の戦闘には素人であったゲイナー・サンガが活躍できた一番の理由はそこにある。
キング・オブ・ハートとして名を馳せたドモンにもそれなりのオーバーセンスは認められた。
だからこそ、モビルトレースシステム以外には不慣れなドモンでも初めて乗ったキングゲイナーを操縦することができた。

「ということは、やはりダイヤにはデスティニーよりキングゲイナーの方が向いているかもしれんな」
「かもな。だがあの力、操縦者に多大な負担を強いる。俺としてはあまり勧められんが……」

二人はダイヤを見る。
ダイヤは臆した様子もなく、胸を張って言った。

「俺、やるよ。もう守られてるだけの自分なんて嫌なんだ！　俺も誰かを守りたい……そのために強くなりたいんだ。だからさ！」
「……そうだな。よし、予定より早いが万丈たちと合流しよう。乗り換えるなら早い方がいい」

ダイヤの瞳に強い決意があるのを感じ、大人二人は折れた。
子供を戦わせるのは忍びないが、ダイヤはもう立派な戦士だ。戦う意思があるのにそれを邪魔することもない。
市街地に戻ろうとそれぞれが自分の機体に戻ったとき、

「……待て、北から何か来るぞ！」
「北ということはヴァンたちか？」
「いや、反応は一つだ。ヴァンというやつらなら二つ反応があるはず……！」
「敵ってこと！？」
「わからん、だが警戒しろ。ダイヤ、戦闘は俺とドモンがやる。お前は迂闊に前に出るなよ！」

散開し、ドモンとバニングが前に出た。
言われたとおり後方に下がったダイヤは、自分がまだ足手まといであることに歯噛みする。
そして、ついに北から一つの影が飛来した。

「な……！」
「大きい……！」

三人の前に現れたのは、50メートルはあろうかという大型の機体だった。
腕にドリルを付け、背中に二門の砲塔を背負う真紅の機体。
太陽の影から降下してくるその機体の名は、ソルグラヴィオン。
万丈のトライダーG7やシンのスレードゲルミルととほぼ同サイズの機体を前に、三人は戦慄した。

（いかん……こいつと戦うにはこの戦力では分が悪すぎる！）

モビルスーツが二機に、ほぼ生身の人間が一人。
ドモンがいかに人間離れした強さを誇ろうと、サイズの違いはどうしようもない。
ドモンがアマンダラと戦えたのはディアブロ・オブ・マンデイが巨大とはいえ砲撃装備を持たず、その上陸戦型だったからだ。
攻撃の届かない空中から砲撃を雨あられと打ち下ろされればドモンには成す術がない。
そしてダイヤを戦力に数えられないとすれば、実質立ち向かえるのはバニング一人だ。

（今から万丈を呼ぶ――間に合わん！　俺が残って二人を逃がすしかないか！）

瞬間の判断を終えてドモンらに指示を下そうとしたそのとき、目の前の機体から通信が入った。

「こちらはソルグラヴィオン、トレーズ・クシュリナーダ。
　サウス・バニング大尉にドモン・カッシュ……そしてシーブック・アノーとお見受けする。
　当方に戦闘の意思はない。情報交換を希望する」

場に似合わない圧倒的なまでに優雅な声が、バニングの思惑を打ち砕いた。


■


「シーブック……今、シーブック・アノーと言ったか？」
「ええ、言いましたけど。お知り合いですか？」

渚カヲルに襲撃された後、トレーズは彼を追って南下していた。
そこにいたのは同じくカヲルに襲われた二人の参加者、ホシノルリとヴァンだった。
そして情報を交換するうち、トレーズはシーブックの名を耳にする。

「私の、ではないがね。先ほど話したトビア君の仲間らしい」
「そうなんですか？　私のほうは、シーブックさんからトビアという名前は聞きませんでしたが」
「ふむ……？　それはおかしいな。トビア君が嘘をつく理由もないのだが」
「それはシーブックさんもです。というか、宇宙海賊でしたか？　まずそこからして初耳です」
「何……？」

黒衣の男ヴァンが気のない様子でパズルを解いている横で、トレーズとルリは話を進める。
二人の知るシーブック像には大きな隔たりがあることがわかった。

「トビア君が言うシーブック・アノーは27、8歳の青年だったらしい」
「私たちが会ったシーブック・アノーさんはどう見てもハイスクールの学生でした」
「どういうことだ？　まさか同姓同名ということでもあるまいが……」

シーブックが語る世界観などはトビアのそれとほぼ一致していた。違うのは時代だけ。
考え込むトレーズにルリが言う。

「おそらく……ですが、二人は同世界の違う時間軸から連れて来られたのではないでしょうか。
　もしくは極めて近く限りなく遠い世界――並行世界からトビアさんとシーブックさんはそれぞれ選ばれたか」

ボソンジャンプという技術。
発見当初は空間跳躍と思われていたそれは、実のところ時間跳躍であった。
ルリにも馴染みが深いその技術はときに人をすれ違わせる。ルリと同じくこの場にいるイネスが数奇な人生を送ったように。
その知識があったからこそ、ルリはこのシーブックは同一人物でありながら違う時代に生きているのではないかと推測した。

「ふむ、なるほどな。そう考えればたしかに説明はつく……私がなぜ生きているのかも」

すでに死んだ身であるはずの、末期の瞬間の記憶さえあるトレーズがなぜこの場にいるのか。
別世界を行き来するだけでなく、その世界の時間すらも跳躍するシャドウミラーの技術。
五飛に機体を破壊され消滅する間際にトレーズの時間を止めたとすれば説明はつく。あまりに桁の違う技術レベルに感銘すら覚えた。

だが推察どおりであるならばシーブックはトビアのことを知らないということになる。
トビアはシーブック――キンケドゥ・ナウに絶対的な信頼を抱いていた。なのに今のシーブックはトビアと何の関係もない。
もちろんシーブックが悪いわけではないのだが、このすれ違いぶりはどうだ。

トビアのことは、シーブックには伝えないほうがいいのかもしれないな、とトレーズは思う。
放送で呼ばれたのは未来でお前が出会う人間だ、などと言われて戸惑わない者はいないだろう。
トビアに対し申し訳ないと思う気持ちがないではないが、死者を慮るあまり生者の足を引っ張っては意味がない。
トレーズにできるのは、シーブックがトビアの二の舞にならぬように礎となること……それくらいだろう。

「君たちは北……月面エリアでハッキングを仕掛ける予定だったな」
「はい。それなりの設備があれば、シャドウミラーの情報を得ることも可能ではないかと」
「それなら北へ向かうのは正しい。あの規模の基地ならかなり高レベルのコンピュータを備えているはずだ。私たちが調べた情報も持っていくといい」

トレーズはトビアと共に考察した首輪及び機体の環境適応データなどをまとめてルリの機体に送る。
それは不完全ながらも重要な情報であり、ルリは突然こんなカードを切ってきたトレーズを訝しく思った。

「これはありがたいのですが……なぜ私に？」
「私と君たちの行く道は違えど、最終的に到達すべき点は同じだ。ならば情報を出し惜しみする理由はないよ」
「……ありがとうございます。トレーズさんはこれからどうされるのですか？　よければ私たちと」
「それは遠慮させてもらおう。君には私などより頼もしい騎士がすでについている」

とトレーズはヴァンを見やった。
水を向けられたヴァンは何だよ、と言わんばかりの目でトレーズをにらみ返す。

「今なら月面エリアに敵はいないはずだ。多くの戦力は必要ない。私は私で個別に動き、君たちのような強い意思を持つ者と接触するつもりだ」
「そうですか。ならとりあえずは南の市街地に行くことをお勧めします。そこには私たちの仲間……シーブックさんたちがいるはずです。
　さっきの放送でその仲間の一人が呼ばれました。後から合流するつもりではいますが、先に様子を見てきてもらえれば助かります」
「了解した。私も調査をやり残しているが、君に任せたほうがよりよい結果を得られそうだ。
　ではホシノルリ君、ヴァン君。後の再会を楽しみにしているよ」

ソルグラヴィオンが南へと飛び去っていく。
トレーズを見送ったルリとヴァンは、改めて北の月面方面へと足を向けた。

「おい」
「はい？」

ヴァンからルリに声をかけてきた。

「いいのか？」
「何がですか」
「さっきの……テッサってやつのことだ。本当ならお前、すぐにでも戻りたいんじゃないのか」

無愛想な男なりにどうやら少しは気遣ってくれているらしいと気づいて、ルリはヴァンに見えないように微笑んだ。
ルリもルリなりに自分と似たところが多々あった少女の死には思うところはある。残されたダイヤとイルイのことも。
だがそれは今ここで足を止める理由にはならない。

「いえ、いいんです。ここで私たちが何の成果も持たずに戻れば私たちはただ戦力を分散させただけの愚者。
　でも何か、何か得るものがあれば、彼女の死も決して無駄ではない……そう思いますから」
「……そうか。ならさっさと行くぞ」

ヴァンのダンが先行して飛び立つ。
その後を追うルリは、思考の片隅で生まれたもう一つの疑問を消せずにいた。

（……シャドウミラーが時間を自由に操れるのなら。放送で呼ばれたヤマダさんは、もしかして本物の……）

もちろんただの同姓同名である可能性は捨てきれない。
だが現実にシーブックとトビアという違う時代の同一人物というケースと直面し、こう思ってしまったのだ。

このヤマダ・ジロウは、ルリが知っている、腕はいいがどこかずれている熱血好きの、魂の名がダイゴウジ・ガイという男なのではないか。

しかしもう彼は死んでいる。
その真偽を確かめることはできない。
ルリはそこで思考を打ち切った。これ以上考えても益はないと判断したから。
顔を上げて見ればそこは月面エリアへの入り口、光の壁の目の前だった。


【一日目　16:00】

【ヴァン　搭乗機体：ダイゼンガー（バンプレストオリジナル）
パイロット状況：良好
機体状況：斬艦刀verダンの太刀装備、ガーディアンソード所持 胸部にダメージ中　全身に軽い焦げとダメージ小
現在位置：B-2 月面南部
第一行動方針：ルリがハッキングしている間、襲われないように護衛する
第二行動方針：エレナの仇、カギ爪野郎をぶっ殺す！あん、未参加？まだ決まったわけじゃねぇ！
第三行動方針：ダンを取り戻す。
第四行動方針：ルリと共に施設を目指し、カギ爪の男の情報を集める。
第五行動方針：渚カヲルはぶっ殺す
第六行動方針：カギ爪がいなかったら……
最終行動方針：エレナ……。カギ爪えええええええええええッ！
備考：斬艦刀を使い慣れたダンの太刀、ヴァンの蛮刀に変形できます】

【ホシノルリ（劇場版）　搭乗機体：フェアリオンGシャイン王女機（バンプレストオリジナル）
パイロット状況：疲労小
機体状況：アサルトブレード装備、中破、EN消費（中）
現在位置：B-2 月面南部
第一行動方針：月面基地施設でハッキングを行う
第二行動方針：街でハッキングに役立つ道具や施設を探す。
第三行動方針：ヴァンと共に行動する。
第四行動方針：自身のハッキング能力を活かせれる機体を見つけたい
最終行動方針：シャドウミラーを打倒する
備考１：ヤマダ・ジロウ（ガイ）は同姓同名の別人だと思っていますが、少し疑問を持っています
備考２：トビアによる首輪の調査結果を聞きました】


■


「――という訳だ。ホシノ君たちは今頃月面の施設にたどり着いているのではないかな」

唐突に現れたソルグラヴィオンのパイロットであるトレーズは、バニングたちにとって幸運なことに敵対的な人物ではなかった。
代表してバニングが情報交換に当たっていると、別行動中のルリたちに聞いてここに来たという。
シーブックの機体にダイヤが乗っていたことだけがトレーズの思惑から外れていたが、おおまかにお互いの事情を話し終え、バニングは一息ついた。

「そちらも渚カヲルに襲われていたか。予想以上に危険なやつだったようだ」
「彼とはいずれ私が決着をつけるつもりだ。すでに二人の人命を奪っている以上、交渉の余地はないだろう」
「うむ。トレーズ、お前はこれからどうするつもりだ？　俺たちと共に行動してくれると助かるが」
「いや、それは遠慮させてもらおう。今は動くとき……戦力を蓄えるのもいいが、その間に取りこぼしてしまうものもある。
　ルリ君や大尉、あなたたちのように仲間を持つ者はいいが未だ単独で動いている者もいるだろう。私はそういった者と接触していこうと思っている」
「そうか、俺たちはしばらくここを動けん。先行して仲間を集めてくれるのならありがたい」
「うむ……それとバニング大尉、少しいいだろうか？」
「うん？」

ドモンとダイヤには聞こえないように回線を限定し、トレーズはバニングにのみ話しかけた。
ルリとの接触で知った、シーブックという人物の背景について。
トレーズはトビアから聞いた未来のシーブック＝キンケドゥについて、知っている限りのことを話した。
これでトレーズは当面の目的を一つ果たしたことになる。これだけの仲間がいるなら直接顔を合わせる必要もない。

「私に万が一のことがあったときのために伝えた。話すかどうか、判断は任せるよ」
「……未来のアノーだと。一体どうなっている……」

常識外の出来事に慣れたと自分では思っていても、実際に直面してみればそうでないと実感する。
バニングの心労は増すばかりだ。

「それと、ダイヤ君だったな。君は我が友五飛に守られたと聞いているが……」
「五飛さんの友達なの？」
「そのようなものだ。ダイヤ君、君の目に彼はどう映った？　彼は自らの正義を貫けていただろうか」
「うん。最後まで俺たちを守ってくれたよ。敵が三人もいたのに一歩も引かなかった。五飛さんは……強かったよ」
「そうか……」

ダイヤの瞳から窺えるのは五飛に対する感謝と信頼だった。
気高く孤高、死してなおその魂は若き戦士に受け継がれている。
ならばやはり張五飛は勝者のまま逝ったのだろう。それがたまらなくトレーズには誇らしい。

「ツワブキ・ダイヤ。君は力を望むか？」
「えっ……？」
「答えたまえ。君はなぜ、何のために力を欲する？　五飛や草薙剣児少年の仇を討つためか？」
「……違う。ううん、その気持ちがないわけじゃない。でもそれ以上に、俺は守りたいんだ！
　剣児さんや五飛さんが俺を守ってくれたように、俺もイルイやみんなを守りたいんだ！　そのために俺は強くなりたい……！」

ダイヤの瞳に五飛らガンダムパイロットやトビアと同じ強い意思の輝きがあるのを認め、トレーズは満足げに微笑む。

（この光を持った者こそが未来を創るのだ。そうだろう、我が永遠の友よ……）

自身の無力を嘆き、ひたむきに強くなろうとする少年。
己の弱さを知ってなお逃げずに立ち向かうその姿は、トレーズをして美しいと感嘆せしめる。
だからこそ。

「ツワブキ・ダイヤ――その身のうちに熱き炎を宿す少年よ。君にこそこの太陽の化身、ソルグラヴィオンは相応しい」
「え？」
「機体を交換しよう。私にこの機体はまぶしすぎる……君ならきっと、世界を照らす太陽になれるはずだ」

ソルグラヴィオンから降りたトレーズは確信していた。
ダイヤと一体になったソルグラヴィオンこそが、シャドウミラーという悪を焼き尽くす炎だと。

「で、でも……いいの？　トレーズさんはどうするんだよ」
「君の機体を借り受ける。私がガンダムに乗るというのも皮肉な話だが……運命と言う名のガンダム。私にはうってつけだろう」

死んだはずの男が生きていて、殺したはずの男が死んでいく歪んだ運命――だからこそ、トレーズ自身の手で終わらせる。

「どうだろう、バニング大尉。このソルグラヴィオン、デスティニーよりはダイヤ君に合っていると考えるが」
「う……む。こちらとしてはありがたい話だがいいのか？　デスティニーは強力な機体だが、ソルグラヴィオンほどではないだろう。単独行動するなら危険だぞ」
「なに、モビルスーツの扱いには慣れている。せっかく拾った命を無駄に捨てる気もない……危険だと判断すれば離脱する。
　そのデスティニーは機動性に優れているのだろう？　むしろ小回りが利いて助かるくらいだ」

ダイヤにとっては願ってもない話だ。
さっそく機体を交換し、ダイヤはソルグラヴィオンに足を踏み出させた。

「どうだ、ダイヤ？」
「……うん！　動かし方はデスティニーよりガイキングに近い……これなら俺でも動かせるよ！」

炎の力で動かすガイキングと、G因子を用いるグラヴィオン。
もちろん操縦系統は違うが、両者とも特殊なシステムを用いることでモビルスーツほど複雑な操縦システムを搭載しない。
シャドウミラーの技術を介することにより、ガイキング並みとは言わずともデスティニーよりよほど思い通りにソルグラヴィオンは動く。

一方トレーズもデスティニーに乗り込み、瞬く間におおよその性能を把握した。
アフターコロニー世界でガンダムパイロットと互角の腕前を持つのはトレーズとその友ゼクス・マーキスただ二人。
性能的には劣る旧型のトールギスⅡでアルトロンガンダムを駆る五飛を追い詰めたほど、その腕は冴え渡っている。
加えてトレーズはガンダムエピオンを自ら設計するほどの技術者でもある。バニング言うところの下地は十分すぎるほどあった。

自身でも手を焼くと判断したデスティニーを、乗り換えてすぐ自在に操るトレーズにバニングは瞠目する。
なるほどあの腕なら単独行動でも早々不覚は取らないだろう。
見ればドモンも感嘆の眼差しでトレーズを見ていた。

「トレーズ、この殺し合いを終わらせてシャドウミラーを壊滅させた後に俺たちが生き残っていたのなら……どうだろう、俺と手合わせをしてくれないか？」

トレーズをアフターコロニー世界で最強クラスのパイロットとするなら、ドモンも未来世紀世界において最強と呼ばれたキング・オブ・ハート。
相通じるところがあったか、ドモンは殺し合いなどではなく純粋に、トレーズとガンダムファイトをしてみたいと思った。

「ガンダムファイター、異世界の戦士か。光栄だな、王者である君直々に試合を申し込まれるとは。
　……いいだろう、もし私が運命に屈することなく勝者となれたなら。そのときは謹んでお手合わせ願おう」
「ああ、約束だ！」
「楽しみにしている……ではそろそろ私は行くよ。月面施設はルリ君たちに任せた。
　私は南の雪原を迂回しつつ東側の基地に向かい、仲間となりえる者をピックアップしていく」
「気をつけろよ、トレーズ。渚カヲルに遭遇しても気負いすぎるな」
「フッ、心得ているよ。それでは諸君、失礼する。再会を願っているよ」
「トレーズさん、すぐに俺たちも行くから！　だからそれまで無事でいてくれよ！」

ダイヤの声に機体の手を振って答え、トレーズはデスティニーを発進させた。
片手間に機体のデータを詳しく参照し、笑みを漏らす。

「アロンダイト、かの湖の騎士の剣。私の元にこの機体が巡り来たのは皮肉な話だな」

かつてトレーズは、平和を望みながらも痛みを伴う変革を求めた。
トレーズの命令で命を落とした人間は膨大な数に上る。
そのトレーズが今度は守るために剣を取る。
もう世界を背負う必要はなく、今度は何を欺くことも裏切ることもない。
あのガンダムパイロットたちのように、感情のまま純粋に戦うことができる。

「いいだろう……私も運命に抗ってみせよう。このデスティニーと共に！」


【一日目　16:30】

【トレーズ・クシュリナーダ　搭乗機体：デスティニーガンダム+ミーティア（機動戦士ガンダムSEED DESTINY）
パイロット状況：良好 　
機体状況：良好、ミーティア接続中
現在位置：B-5　北部
第一行動方針：雪原地帯を迂回して東に向かい、仲間を探す
第二行動方針：首輪だけでない勝利条件を調べる（会場からの脱出など）
第三行動方針：強い意志を持つものを生き残らせる
第四行動方針：渚カヲルの打倒
最終行動方針：主催者の打倒
備考１：トビアによる首輪の調査結果を聞きました】

【ミーティア（機動戦士ガンダムSEED DESTINY）
　機体状況：右アーム切断
　備考：核以上の出力があり20m前後のモビルスーツ程度の大きさならば、どんな機体でも着脱可能に改造されています】


■


「では、ダイヤ。お前に合う機体とはいえそのまま戦闘に突入させるわけにもいかない。訓練を再開するぞ」
「時間がない、今度は俺も手伝おう。ソルグラヴィオンの挙動を、お前のガイキングと同じレベルまで、完璧に体に叩き込むんだ。できるなダイヤ？」
「はい！　よろしくお願いしますっ！」

ソルグラヴィオンと対峙するストライクノワール、そしてボン太くん。
強大な力に溺れることなく自らの意のままに操るために、歴戦の戦士二人を相手にした訓練が始まった。



【一日目　16:30】


【ドモン・カッシュ　搭乗機体：ボン太くん(フルメタル・パニック？　ふもっふ)
　パイロット状況：健康
　機体状況１（ボン太くん）：良好、超強化改造済み、ガーベラ・ストレート装備
　現在位置：B-4　荒野
　第一行動方針：B-4荒野にてダイヤを鍛える。17時までに万丈たちと合流できなければ別行動
　第二行動方針：他の参加者と協力して主催者打倒の手段を探す
　第三行動方針：シンを助けたい。補給システムからの情報に対しては疑念
　第四行動方針：ダイヤとシーブックに期待。
　最終行動方針：シャドウミラーを討つ】


【サウス・バニング　搭乗機体：ストライクノワール＠機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER
　パイロット状況：健康
　機体状況：良好
　現在位置：B-4　荒野
　第１行動方針：B-4荒野にてダイヤを鍛える。17時までに万丈たちと合流できなければ別行動
　第２行動方針：アナベル・ガトー、イネス・フレサンジュ、遠見真矢、渚カヲルを警戒
　最終行動方針：シャドウミラーを打倒する】


【ツワブキ・ダイヤ　搭乗機体：ソルグラヴィオン(超重神グラヴィオン）
　パイロット状態：頭部に包帯。軽い貧血
　機体状況：良好
　現在位置：B-4　荒野
　第一行動指針：ドモンとバニングに鍛えてもらう。17時までに万丈たちと合流できなければ別行動
　第二行動方針：イルイをもっと強くなって護る。もう誰も失いたくない。
　最終行動方針：皆で帰る】    </description>
    <dc:date>2010-06-19T14:45:34+09:00</dc:date>
  </item>
    <item rdf:about="http://www31.atwiki.jp/suproy3/pages/218.html">
    <title>迷いNTオーバーラン</title>
    <link>http://www31.atwiki.jp/suproy3/pages/218.html</link>
    <description>
      **迷いNTオーバーラン◆POvMLKAPKM



「――どうですか、万丈さん？」
「うん、大丈夫だ。これだけの設備があれば素人の僕でも何とかなるね」

市街地にある病院の一室で、シーブック・アノーと破嵐万丈と向かい合っている。
彼らが視線を向けた先には、ベッドに横たわるイルイの姿があった。

「おかしいとは思わないかい、シーブック」
「え？」
「殺し合いの場に設置するには不自然なほどに、医療設備は整っている……こうして、何かあっても治療ができるほどに」
「あ……そういえばそうですね。治療できなければ、怪我をした人が死ぬ確率はもっと高くなるはずだ……」
「そもそも怪我をするといっても、巨大メカ同士の戦いだ。機体を撃墜されて生きていられる人間は……いや、いるんだったねここには。
　だがおそらくはまあ普通の人間が大半だろう。疲労が重なればミスもするし、戦闘の衝撃でどこか痛めることもあるかもしれないね。
　そういった人間に配慮して病院を作った……何のために？」
「何のためってそりゃ……」


問われ、考え込むシーブック。
シャドウミラーの善意などであるはずがない。殺し合いに招いておいて命を永らえさせる――その理由は。
数刻前、始まりのホールでのヴィンデルと名乗った男の言葉が思い出される。


――生き残らねば、他者を全て淘汰しなければ解放されることはない。
――殺し合いと言ったが、我々が望んでいるのは生身の戦いではない。


生き残るだけでは足りない。戦って、他者をすべて蹴落とした先にこそ勝利がある。
生身での戦いは望んでいない。ランダムに進呈する機動兵器を用いて最後の一人を目指す。

「……死ぬまで戦わせる……死ぬときは機動兵器の中で、戦って死ね。そういうことですか」
「だろうね。まったく悪趣味なことだ」

嫌悪も露わに万丈が吐き捨てる。
病院の設備はそれこそ大したものだった。MRIを思わせるポッドに負傷者を入れればほぼ全自動で状態を分析する。
分析結果に合わせ必要な薬品、術具が揃えられ、手当ての方法までが提供された。
さすがに怪我が一瞬で治るというような行き過ぎたものはないものの、治療する意思を持ってこの場に訪れれば大抵の事態は何とかなるだろう。

「……まあ、個人的な感情は置いておこう。おかげでイルイを治療できるしね」

と、出てきた薬やら包帯やらを探りながら万丈が言う。
イルイの手をとり鎮静剤を打つと、呼吸はすぐに安定したものになった。

「これで熱も引くだろう。少しすれば目を覚ますと思う」
「そうですか……よかった」
「じゃあ次は、シーブック、イルイちゃんの服を脱がせてくれるかい？」
「あ、はいわかりま……はっ！？」

万丈に言われたとおりにイルイの服に手をかけたところで、びくっとシーブックの手が止まる。
あわてて振り向き、

「な、何を言うんです万丈さん！　この子はまだ子供ですよ！？」
「君こそ何を言っているんだ……治療のためだよ。僕にはロリコンの気はない」

過剰に反応したシーブックを横目に、万丈は大いに呆れたしぐさを見せた。

「むしろこの状況でそういう発想が出てくることに驚きだ。まさかとは思うが、シーブック……？」
「ち、違いますよ！　妹くらいの歳の子にそんな気を起こす訳ないでしょう！」
「ならいいが。しかし……そうだな、考えてみれば大の男二人がこの小さなレディの裸体を鑑賞するというのは中々に犯罪的だね」
「ですね……その上気を失ってますし。この子も裸が見られたと知ったら傷つくでしょう」
「幸い体の傷はそう深いものじゃない……よし、シーブック。僕か君、どちらかが残って一人で手当てしよう。
　数の問題ではないかもしれないが、少なくとも二人ともに見られるよりはいいはずだ」
「はあ……どっちが残るんです？」
「紳士を自負する僕としては君に一任したいところだけど」
「僕だって嫌ですよ！　い、いやイルイを治療するのが嫌という意味ではなくてですね！」

わたわたと手を振るシーブック。
万丈は苦笑し、わかっていたという風に手を振った。

「まあ妹と他人ではぜんぜん違うからね。君くらいの年頃では落ち着けと言っても無理だろう。
　ここは僕がやるから君は外で待っててもらえるかな？」
「……お願いします」

大人の余裕とでも言うのだろうか、わかっているから無理をするなと言わんばかりの万丈に肩を押されシーブックは病室の外に出た。
人気のない病院の廊下は妙に寒々しく、シーブックは息苦しさを覚えた。

「どうするかな……あまりここから離れるわけにはいかないし」

ぶらぶらと病院内を歩き回っていたシーブックは患者の談話室と思われる広々とした部屋に入った。
壁際に並ぶ自動販売機のスイッチを押すと、熱いコーヒーが淹れられた。

「毒……じゃ、ないみたいだ。まあ病院を用意しておいてそこに毒を仕込むなんてナンセンスだよな」

これも殺し合いを円滑に進めるため、だろうか。
とにかく飲んでも害はないと判断、シーブックは手近な椅子に腰を下ろしてコーヒーをすする。
振って湧いた空白の時間。

「……ジャミルさん」

思い出すのは、自分を逃がしてくれたジャミル・ニートのこと。
この場で初めて会った他人。
シーブックに道を示し、そして迷える少年をも救おうとして散った男。

「シン・アスカ……」

そしてそのジャミルを殺した少年。
狂乱のまま、シーブックたちと和解できたはずのガンダムを攻撃、殺した……敵。

バニングたちは信用できないといったあの情報。やはりシーブックは裏を読むことよりもシン本人に目がいってしまう。
ドモンと共にあの場を離脱した後、何があったのか。
本当にシンがジャミルを殺したのか。ならあの情報を流したのは誰なのか。
シンであるはずがない。自分に不利な情報を流すはずはないからだ。
ならばあの場にもう一人いたことは間違いない。その人物が悪意を持ってシンを貶めているのか、あるいは事実をそのまま流しただけなのか。

「……もう一度あいつに、シン・アスカに会わなきゃいけない」

言葉にすると改めてそうしなければいけないと思う。
だが、会ってどうするというのか。ジャミルの仇として戦うのか、ドモンがやったように説得するのか。
結局のところ、シーブックにはいまだ確固たる信念がない。
ドモンやバニング、万丈のように揺るぎない強さをもって悪を倒すのか。
シン・アスカのように人を殺す確たる決意をもって生き残るための戦いに臨むのか。

「……はあ。しっかりしろ、シーブック・アノー……」

煮詰まった頭を振って立ち上がる。
考え込んでも答えが出ないのなら、とにかく何か行動する。

「悩む前に動く……そうですよね、ジャミルさん」

コーヒーのカップをゴミ箱に投げ入れ、シーブックは歩き出す。
やることがないならせめて何かあったときのために包帯や薬などをありったけ用意しておこう。
そう思ったシーブックの目に、談話室の隅のほうに置かれた大型のテレビが映る。
何気なく視線を下ろせば、テレビと接続されたビデオデッキ。入院患者のための暇つぶし用だろうか。

「あ、そういえばキングゲイナーには……」

食料やマニュアルと共に自分に与えられたビデオテープ。
ドモンやバニングにはそんなものは支給されていないと言われ、疑問に思っていた物。
とりあえずシーブックが持っていることになり、今もキングゲイナーのコックピットにおいてある。

「……せっかくだし見てみるか」

イルイの治療をしている万丈に声をかけようかとも思ったが、わざわざ邪魔をすることもない。
ビデオの内容を確認してからでいいかと、シーブックはキングゲイナーを停めてある場所まで走っていった。

『おまえのとるべき道は二つある。
　一つは何も聞かずに地球へ帰り全てを忘れ貝のように口をつぐむこと……そしてもう一つは、我らと共に真実に立ち向うことだ！』

見覚えのあるガンダム――ジャミルのガンダムが、見たこともないモビルスーツ相手に剣を突きつけている。



『独裁者などいようがいまいが同じことだ！　戦争をやりたくてやってる奴がどこにいる！　戦いを仕掛けるにはそれなりの理由があるのだっ！』

またも見たこともないモビルスーツが、さきほどのガンダムと対峙している。




『ならば海賊らしく……いただいてゆくっ！』

ジャミルのガンダムによく似た――胸に髑髏のレリーフを持つガンダムが、モビルアーマーと戦っている。



『上手くいったら裁判に良い弁護士をつけてやるぞ、海賊！』

青いガンダムがジャミルのガンダムを援護している。



『敗者の分際で、勝者の行く手を阻むでないわーっ！』

髑髏ガンダムを撃とうとしたモビルスーツを、今にも爆発しそうなモビルアーマーが救っている。



『我々は木星人なのだよ！　地球人がそう呼ぶようにっ！』

巨大なモビルアーマーが、青と白の髑髏ガンダムと戦っている。



『お前は死んだんだぞ？　駄目じゃないか、 死んだ奴が出てきちゃ！　お前は死んでなきゃぁぁぁ！』

ジャミルのガンダムと、おそらく同型機であろうよく似たガンダムが燃える地球を背に激突している。



『答えて、キンケドゥ！　お願いよ！　返事をして、キンケドゥ！　死なないで！　キンケドゥ！』

ひどく聞き覚えのある声が、自分ではない誰かの名前を呼んでいる――

「……なんだ、これ」

テレビの中で場面は次々に切り替わっていく。
シーブックはいつの間にか流れていた冷たい汗を拭うこともせず、画面に見入っていた。
ジャミルのガンダム――クロスボーンガンダムX1が宇宙を駆ける。
激しい戦闘の中、鮮やかな動きでクロスボーンガンダムX1は敵を次々に撃破し、やがて戦闘は終わった。
画面に映る大型艦。まるで中世の帆船のようなシルエット。着艦したクロスボーンガンダムX1からパイロットが降りる。

――お疲れじゃったな、キンケドゥ
――ああ、じいさんたちもな。っと……あいつはどうした？
――向こうで伸びておるわい。なあキンケドゥ、素質は認めるが……本当にあいつを使う気か？
――心配性だな、じいさん。大丈夫だよ、俺が保証する。あいつはいいパイロットになるよ

キンケドゥと呼ばれた青年が老人と談笑しているらしい。青年の顔は映らない。
場面が切り替わる。

――よう、トビア！　頑張ってるか？
――嫌味ですか、キンケドゥさん。ジャガイモの皮むきで何を頑張れって言うんです
――まあ、そう言うな。俺も手伝ってやるからさ
――ええっ、キンケドゥさんみたいなエースパイロットがですか？
――ここではそんなもの関係ない。できるやつがする、それだけのことさ

キンケドゥと鮮やかな橙色の髪の少年に声をかけているらしい。青年の顔は映らない。
トビア――なぜかはっきりと胸に残る、放送で呼ばれたはずの名前。
こいつがトビアなのか、と認識する。やはり会ったことはないはずだ。
場面が切り替わる。

――くそっ！
――今回も私の勝ちだな、キンケドゥ。これで私の三連勝だ
――くっ……もう一度だ、ザビーネ！
――ふ……何度やっても結果は同じだ
――抜かせ！

キンケドゥがコックピットから出て声を荒げているらしい。青年の顔は映らない。
受ける相手は余裕の笑みで受け流した。
場面が切り替わる。

――あら、キンケドゥ。まだ休んでなかったの？
――艦長が働いてるのに部下が休むわけにはいかないさ。って……なんだ、パンを焼いてるのか。ストレスか？
――まあね。艦長なんてやってると色々あるのよ
――海賊……新生クロスボーン・バンガードは動き出したばかりなんだ。あまり無理するな……セシリー
――ベラ、よ。今の私はベラ・ロナ。セシリー・フェアチャイルドじゃない。あなたが間違えてどうするのよ？
――そうだったな……すまない、ベラ

キッチンと思しき場所で女がパンを焼いているらしい。青年の顔は映らない。
見覚えのある手つき、聞き覚えのある声、そして――

「セシリー……だって？」

シーブック・アノーと同じ学園に通う少女。
恋人未満、クラスメイト以上――シーブックが淡い思いを寄せている女友達だ。
その姿はシーブックの知る彼女ではなく、かなり歳を経ているように見えた。
だがあの顔立ち、パンの焼き方、しぐさ、声。違和感はあれどセシリー本人だと確信させるだけの説得力はあった。

場面が切り替わる。
幾多の戦いをキンケドゥが、そしてトビアという少年が、ベラの指揮する艦と共に駆け抜けていく。
戦争のシーンは切り張りされたように飛び飛びで、概要などわかりはしない。音声もこの頃になるとなくなっていた。
だが戦いの最後に映されるのは決まってクロスボーンガンダム。つまり勝利しているのは常に海賊側ということだ。

やがて……戦いが終わり、木立の中に鎮座するクロスボーンガンダムX1が映った。
その周りにいる様々な人。トビアが何かを叫んでいる。
振り向いたキンケドゥ。その顔には大きく裂傷が走り、片腕に至っては義手だ。
もちろんシーブックには見覚えのない――ない？　だがどこかで見たような気もする……

キンケドゥはベラの肩を抱き木々の間へと消えていく。
その様子はまさに恋人のように睦まじく、他人の入る余地などないように見えた。

場面が切り替わる。
どこかの街角。小さな家。煙突から煙が吹いている。
看板にはパン屋とある。
ドアが開き、中から出てきたのは、

「……セシ、リー」

長い髪を下ろした女が……シーブックの知るセシリーに間違いないと思わせる女が、赤子を抱いて現れた。
誰の子供だろう。間抜けな疑問が浮かぶ。
セシリーの後ろから出てきた男……キンケドゥが、周囲に人がいないことを確認してセシリーに近づく。
そして何事か言葉を交わし、赤子をくすぐり、セシリーの肩を抱き、唇を――

「……ああああぁぁっ！！」

気がつけば拳を放っていた。
テレビを殴りつけ、家電製品の硬さに顔をしかめ、ならばと縁を掴み、コードを引きちぎりながら揺り動かし、力任せに引き倒す。
液晶画面が砕け散る音が響く。それだけではおさまらず、残ったビデオデッキを頭上に持ち上げ、叩き落す。
衝撃で割れた筐体を何度も何度も蹴りつける。
何度も、何度も、何度も、何度も。
煙を吹き、中のテープがぐしゃぐしゃになってもまだ止まらない。
破片を気にせず残骸に手を突っ込み、テープを引きずり出した。
すでに原型のないビデオテープ。シーブックは執拗にその存在を許さず、中からテープそのものを引き出した。

「シーブック！　今の音はいったいなんだ！？」

やがて万丈が息せき切って現れる。テレビが壊された音を聞きつけたのだ。
その万丈は熱に浮かされたようにテープをちぎるシーブックを見て眉をひそめる。
その胡乱な顔を見てシーブックも我に返った。
一時の狂乱が去り、残ったのは後悔だけだ。

「シーブック。説明してくれ。どういうことだ？　何があったんだ？」
「……これ、は……」

強く詰問してくる万丈に答えられるはずがない。
『思いを寄せていた少女が、自分ではない誰かと寄り添い、子を産んだ』。その事実を認めることができず我を忘れた――などと。
襲撃かと警戒している万丈はもちろんそんな事情など知らない。
ただ、シーブックがそんな行為に及んだ理由を聞き出そうとした、それだけだ。

「答えるんだシーブック！　何があった！」

その声はシーブックには自分を責めている声に聞こえた。
なぜ認めない、セシリーはもう君に振り向いてはくれないんだ、諦めろ――そんな風なニュアンスを、シーブックは曲解して受け取った。

「……あ、あああっ！」
「待て、シーブック！　どこへ行くんだ！？」

背を向け、全力で走り出したシーブック。意識せずその足はキングゲイナーの元へ向き、勢いのまま乗り込んだ。
一刻も早くこの場から逃れたい。んな主の意思を受けて、キングゲイナーは弾丸のように飛んでいく。
その速度は通常のキングゲイナーの速度ではない。
それもそのはず――シーブックのもっと速くと求める心が、オーバースキル＜加速＞を発動していたのだ。


道中付近にいたルリたちの機体のレーダーにかかる間もないほどわき目も振らず飛び続け、キングゲイナーがたどり着いたのは月面基地だった。
偶然ここを目指したのではない。
先ほど感じた声――自分を探していたらしい、トビアという少年。その少年の声が聞こえてきた方向だ。
一人になりたいと願ったはずなのに、なぜか同時にトビアに会いたいとも思った。もう死んでいるはずなのに。

「……あれは」

月面基地の一角、原形を留めないほどに焼き尽くされた機体が転がっている。
降下していくキングゲイナー。月面で生身を晒すわけにも行かないため、キングゲイナーの手でその機体の残骸に触れる。
すると、

「……っ！？」

一瞬流れ込み、シーブックの中を駆け巡った思念。
確信する。これに乗っていたのがトビアという少年だと。
この場所で、この機体と共に、トビア・アロナクスは死んだ。
わけもなくシーブックの頬を涙が滑り落ちる。

「あ、あれ……なんだよこれ……なんで、僕、泣いて……」

とめどなく零れ落ちる雫。
言いようもない悲しみが胸を満たし、シーブックは嗚咽を漏らす。
一方的にシーブックのことを知っているトビア。シーブックではない男と幸せに暮らすセシリー。どちらもこの場にはいない。

トビアとはもう永遠に会うことはできない。
なぜシーブックを探していたのか、もう知ることはかなわない。

セシリーとはこの場から生きて帰らねば会うことはできず、よしんば会ってどうするというのか。
あれが数年先のセシリーだとして、その傍にいるのはキンケドゥ・ナウ――シーブック・アノーではないのだ。

「どうなってんだよ……どうすりゃいいんだよ、僕は……！」

口をつく疑問。
だが今度はジャミルはいない。
仲間たちからも遠く離れてしまった。戻らなければ、と思うのだが腕が動かない。その衝動が湧き上がらない。
シーブックの声に答える者は誰もいなかった――トビアの声も、聞こえない。


車弁慶、アギーハ、シン・アスカとの戦い。
ジャミル・ニートの死。
一学生に過ぎないシーブックが背負うには過酷過ぎる体験。

トビア・アロナクスとの永遠の離別。
セシリー・フェアチャイルドの未来図。
あの映像を作り物と切って捨てることもできない。感じたトビアの思いが、あの少年の笑顔が、それを許さない。
ビデオが本物ならば必然的にセシリーのことも本物であることになる。

シーブック・アノーが本来歩むべき人生では、彼は後にキンケドゥ・ナウと名乗ることになる。
工学科の学生から、宇宙を股にかける海賊業へ。
戦いを日常とする毎日は少年の中に戦士の顔を生み、かつての面影を奪い去っていく。
精悍なキンケドゥの容貌は、現在のシーブックとは似て非なるものだった。

もしシーブックが冷静であったなら。
もしビデオを見ていたときシーブック一人ではなかったのなら。
もしシーブックとキンケドゥの類似性に誰かが気づき、指摘していれば――それはあり得ないifの話。
シーブックはキンケドゥ・ナウが未来の自分だとは気づかず、溢れる感情の波に呑まれ我を忘れた。

シーブックとキンケドゥ、異なる時代の二人を繋げるための架け橋としてあの映像は用意された。
そこから何を得るかは見た者次第。
シーブックとキンケドゥの間を埋める手立ては結果的にうまくいかなかった、それだけのことだ。

大勢に何も影響はない。
殺し合いはまだ、続く。



【一日目 16:30】

【シーブック・アノー　搭乗機体：キングゲイナー（OVERMANキングゲイナー）
　パイロット状況：健康。心労。激しい動揺
　機体状況：小破、全身の装甲に軽い損傷
　現在位置：B-1月面基地
　第一行動方針：仲間と情報を集める
　第二行動方針：ジャミルの遺志を継ぐ
　最終行動方針：リィズやセシリー、みんなのところに帰る】




「シーブック！　……くそっ、いったいどうしたって言うんだ！」

飛び去っていくキングゲイナーを見上げ、万丈は逡巡した。
シーブックの様子は明らかに尋常ではなかった。今すぐにでも追わねばならない。
だがいまだ気を失ったままのイルイをほうっておくわけにもいかない。
その数瞬の迷いが、シーブックの逐電を許してしまった。

病院内に戻る万丈。
粉々に破壊されたテレビとビデオデッキを眺め、はっと気づく。

「あのビデオテープ……あれのせいか！？」

シーブックが所有していたビデオテープのことは万丈も知っていた。
興味を持ってはいたものの、次々に移ろう事態から優先度は低くなっていた。
そのテープはシーブックの手で完全に破壊され、修復はできそうにない。

「迂闊だったな……彼もまだ十代の子供なんだ。目を離すべきではなかった。
　今シーブックが好戦的な人物と出会ってしまえば……！」

間違いなく戦闘になり、冷静さを欠くシーブックは容易く狩られてしまうだろう。
ため息をつき、病室に戻ってイルイの様子を看る。
だいぶ安定していた。大方の治療は終わっている。鎮静剤が効いてきたか、呼吸も穏やかなものだった。
これなら少し休めば意識を取り戻すはずだ。

「とにかく、イルイが起きたらドモンたちと合流するか。僕が一人で彼を追うわけにもいかない」

イルイをドモンらに預けたら万丈は一人でシーブックを追うつもりだった。
もう、ショウのときのように仲間を失うつもりはない。

「無事でいろよ……シーブック！」

今はただ、祈ることしかできない。
昏々と眠るイルイの傍で、快男児は歯噛みする。



【破嵐万丈　搭乗機体：トライダーG7（無敵ロボ トライダーG7）
　パイロット状況：健康
　機体状況：装甲を損傷、行動に影響なし
　現在位置：A-5　病院
　第一行動方針：イルイが起きたらドモンたちと合流
　第二行動方針：シーブックを追う
　第三行動方針：弱きを助け強きを挫く。ま、悪党がいたら成敗しときますかね。
　第四行動方針：渚カヲルを必ず倒す
　最終行動方針：ヴィンデル・マウザーの野望を打ち砕く。】


【イルイ（イルイ・ガンエデン）　搭乗機体：なし
　パイロット状態：気絶。悲しみ
　機体状況：なし
　現在位置：A-5　病院
　第一行動指針：ダイヤと一緒にいる
　最終行動方針：ゼンガーの元に帰りたい
　備考：第２次αゼンガールート終了後から参加
　　　　超能力をこれ以上使用した場合、命に関わります】


【一日目 16:15】    </description>
    <dc:date>2010-06-19T14:43:22+09:00</dc:date>
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