NPO法人神戸アスリートタウンクラブ(7.28)

聞き取り調査(プリテスト)

日時:2008,7,25
場所;センタープラザ西館6階
参加者:綱島、佐伯、中澤、原田、村上、大島
資料提供:神戸アスリートタウンクラブパンフレット
     10周年記念誌


<流れ>
①神戸アスリートタウンクラブ設立までの経緯
②神戸アスリートタウンクラブの設立後の過去の活動状況
③質疑応答


<概要>

①神戸アスリートタウンクラブ設立までの経緯


神戸アスリートタウンクラブ設立に至った理由は阪神・淡路大震災である。
この大地震により市民、神戸市、企業は心身共に大打撃を受けることとなった。
そして神戸の街の復興を願い市民、企業、神戸市が話し合いを重ね神戸アスリートタウンが設立された。
神戸アスリートタウンクラブは主に市民が運営しており、企業や神戸市は運営資金をバックアップする形となっている。
しかし、年間140日のイベントを行う主な運営資金は、正会員(131人)からの会費(5000円)によってまかなわれている。
つまりボランティアである。市民の支えによって成り立っている。
協賛企業(ミズノ、神戸製鋼など。一口20万円から。)は約20社存在している。


②神戸アスリートタウンクラブの設立後の過去の活動状況

一例として東灘体育館の利用人数減少を受けて神戸アスリートタウンクラブが運営を任される。
その背景をしては、その他の活動評価がとてもよかったため。(オリンピック予選、臓器移植者のための世界選手権など)
そして、半年後利用者数は大幅に(グリーンアリーナは3年前一日50~60人だった来客を120人に)増える。
その理由は主に対応の方法(丁寧な接客:説明を詳しく、30 分に一度館内を見回り機械の使い方の説明、カウンターに従業員全員の顔写真を貼るなど。また利用者にアンケートなどもとった。)にあった。
運営資金も力もないNPO法人にとって最も大切なことは人とのつながりである。(がしかし、このNPOの場合は、理事であるI氏の力が大きいのでは…)

(以下佐伯)
2001年にNPO団体として活動を始める。
指定管理者制度については、中央体育館と王子を頼まれた時、建物は用意されていて、運営をすればいいだけ、という条件は受ける側にとってはかなりいい条件だったが、最初は全て断った。来客数が1日75人以下なら受託料を減らす、年中無休(従業員足りない…)などの不安な要素があったためである。

しかし、最終的には市のトップから、「引き受けて欲しい」と言われ(I氏談。行政とは言っていることが違うのでは??)引き受けることに。

③質疑応答


神戸アスリートタウンクラブの基本理念は子供からお年寄りまで市民のために楽しめるように


(指定管理者制度に関して)

● 一般市民にとって指定管理者制度はよいものであるか? 
 →よいものである

● 指定期間についてどう思われますか(短すぎる?長い?ちょうどよい?)
 →4年がちょうどよい期間2年間で方針を立てることができるから。

● 指定期間について、定められた期間で市が求める結果を出すことは可能だと思うか?
 →最初の一年に関しては不可能だが以後は可能


(指定管理者NPOに関して)

● NPOが指定管理者になるにあたって困難なことはありますか?
 →運営資金の不足(経営はまだしたことがないが、リスクが高いと考えている。)

● 指定管理者としてNPOが企業に勝つためには何が必要だと思いますか?
 →利益のためだけではなく、市民のためにという基本理念
(このNPOの場合は、神戸市とのつながりが深かったこと、市民目線で考え、イベント企画などをしていることなども考えられる。)

● 行政からの指示で、サービス向上のため、通常業務に対する負荷は発生しますか?
 →なし(行政からの指示ではないが、ノルマ的なものがあるため(年中無休、来客一日75人以上など)職員公募に年齢制限をしたり、(=若くないと働けないハードな仕事では?)結構いっぱいいっぱいではないのでは…?と感じた。)

● NPOが指定管理者になるメリットは何ですか?
 →市民のためにという基本理念を貫ける(うまくいけば資金を増やすことができる=活動の場を広げることができる)

● なぜ指定管理者になろうと思われたのですか?
 →市民のため



(今回の指定管理者に関して)

● 神戸アスリートタウンクラブさんが指定管理者を任された理由は何だと思いますか?
 →過去の実績および、評価がよかったため(おそらく理事の力もかなり大きかったはず…)

● 財団法人神戸市体育協会さんと共同で、施設運営を任されていますが、共同におけるメリット・デメリットはありますか?
 →運営は神戸アスリートタウンクラブが、管理は財団法人神戸市体育協会が行っていることで成り立っている。解消後は管理運営していけるかが不安要素である

● 実際に指定管理者になってみて、運営、管理、責任の面において、どのような利点がありましたか?または不利な点がありましたか?
 →たとえ事故が起こった場合でも、利用者職員の両方に保険をかけているため不安要素はカバーできるが、その分保険料はかなりかかる
(でも、運営だけだと、ほぼメリットしかない。)

(指定管理者制度の今後に関して)

● 企業が指定管理者として、施設運営に参入してくることをどう思われますか?
(企業が指定管理者に参入する目的は、多くはPR活動であろう。)

● 公共施設の運営において、NPO同士のつながりを普及さしていくことで、市民サービスのさらなる向上ができる(企業に負けない)と思いますか?
 →そもそもNPO同士のつながりを普及させることが難しい。というのもNPO団体によって運営資金にかなりの差があるため

● 指定管理者は将来もっと増やしていくべきだと思いますか?(NPO団体の指定管理者をもっと増やすべきかと踏まえて、お答えください。)
 →市民の立場から言えば増やすべきだが、市の職員の立場からすれば反対である

(その他)
●この団体が指定管理者となり、サービス向上のため努力していること
  • サービス向上のため、丁寧な応対、職員の顔写真をカウンターに貼る、市民のためにも職員自身のためにもなるよう、運営に必要な資格なら、それを取得するためのお金は支給する。

●次回のインタビューの際に聞いてみたい質問
  • もし、現在の指定管理者の契約がなくなったら、どうするつもりなのか?社員はどうなるのか。

(最終作成者:)佐伯


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最終更新:2008年07月31日 22:18