神戸市保健福祉局子育て支援部児童育成係(9.25)

<実施概要>

日 時:9月25日(木)
場 所:神戸市役所 神戸市保健福祉局
対象者(所属・名前):子育て支援部児童育成係・吉田敦之
参加者:村上先生、綱島、原田

<聞き取り内容>

●指定管理者制度導入にあたって、施設におけるサービスの質が下がることは無いのか。
→指定管理者には市が定めた統一した基準をもって運用をしてもらっている他、運営時間を延長したりするなどプラスαの面があるため
 サービスの質が下がるということは基本的にはない。


●指定管理者制度に変わってから、対象施設の経費削減はできたのか。
→経費が削減できているところもあれば、できていないところもある。


●市全体では、経費削減につながっているのか。
→削減できている場所もあれば、できていない場所もある。市全体としては若干削減はできているとのこと。
 そもそも、児童施設はコスト削減がメインというわけではない。


●指定管理者導入前と今では、専門職員の人数に差はあるのか。
→市の職員自体は増加した。それと共に運営費も増額している。
 児童施設の場合、館長と指導員(アルバイト)、学童保育士(最低2人以上)とし


●指定管理者制度導入前と後で、自治体職員の仕事内容と量はどのように変化したのか。
→市の職員の仕事量は増えている。


●以前から働いている職員はどうなるのか。
→今までの職員を引き続き使用するように促している。


●行政は指定管理者への業務配慮はどのように行っているのか。
→人材のネットワークを駆使し、毎月情報連絡会などを行っている。
 あと指定管理者は福祉施設運営に関して無知な部分が多いため、研修会などを行っているという。


●施設で問題が発生した際に、責任問題はどのように分担されているのか。
→一応保険をかけているが、施設全体などの大きな補修に関してだけ市が行う。
 基本的には施設での問題、運営での問題は指定管理者の責任であるが、クレームが直接市にあるときもある。
 そういったときは、指定管理者に問題を丸投げするわけではきちんと事実関係など調査を行う。


●モニタリングに関して、どのような方法でされているのか。
→年に数回訪問するくらい。


●基本的人権に関わるような福祉施設などにおいても、指定管理者制度の導入は適切だと思うのか。
→福祉施設だからこそ通常よりも配慮を行っており、基本的に随意契約で指定管理者を決めている。
 というのも公募にすると営利目的でくる企業が増えるため。


*
<追加で聞き取りが必要な項目>

<感想・反省等>

前回、神戸市役所を訪問したときにも感じましたが、市の職員の対応が非常によくて、こちらとしても気持ちよくインタビューさせてもらうことができた。
今までは、市の職員と言えば融通の聞かない公務員だというイメージが強かったのですが、全く違い驚きました。
民間に負けないくらい、しっかりとした対応で本当にすばらしいと思いました。
そして、所詮痛みを感じるのは市民だけだと思っていましたが、市の職員も同じように苦しみに耐え仕事をしているということが、今回の訪問でわかりました。
指定管理者制度に関していえば、思っていた内容と大分異なっているということを感じました。
ただ単に市の職員の負担を減らすために指定管理者に仕事を丸投げするようなものだと思っていましたが、
実際問題として、市の職員の仕事内容というのは増えているという。
おまけに、ただ運営を任せるというわけではなく、委託後のケアもしっかりとしているということも、指定管理者側の意見からもわかりました。
少なくとも、神戸市は指定管理者との関係もうまくいっているのではないかと感じました。
ただ一つ疑問に思うことは、児童福祉施設に関しては、職員の仕事量も増える上
コスト削減がメインではないとおっしゃっていました。
もしそうならば、その分野に関しては指定管理者に委託する必要はないのではないでしょうか。



(最終更新者;原田  日時;10月1日(水)  )




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最終更新:2008年10月15日 15:37