第1章 SeeD-75

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「さあ旅立ちなさい――」 シド学園長の一声で俺はバラムガーデンから出発した。 ガーデン校門前にはレンタカーが一台用意されていた。最寄町のバラム街で借りてきたものだろう。 まずはこれに乗って、街まで行けということなのだろう。 徒歩だと結構な時間のかかる街までの距離だが、車を使えば、五分程度で辿りつくだろう。 その後レンタカーを返却後、バラム発の大陸横断鉄道に乗ってティンパーまで向かうのだ。 「チケットもこの通り、三人分揃ってます~」 レンターカーはゼルの運転していた。 俺とセルフィは後部座席に揺られていた。 セルフィは嬉々としながら列車チケットを見せびらかせてくる。 まるで遠足気分だ。 見ると、バックミラー越しから見える、運転席のゼルの表情も明るい。 街はゼルの母さん達がいるからか? 大陸鉄道の出るわずかな時間しか街には滞在しないのだが。 「まあいい」 俺は一人ごちた。 俺自身も悪い気がしないでなかった。 昨日は憂鬱な一日であった。思えば早朝からサイファーと傷をつけ合っていたのだ。 それに比べると、今日の始まりは穏やかだ。 「最も、任務の為だ、遊びに行くわけではないのだがな……」 レンタカーの窓を開ける、島国の潮風が髪をなびき頬に触れる。 心地のいい風だ。見ると海の幸を売りに観光都市として栄えるバラム街へと歓迎する看板が視界に見えてきた。 もうすぐだ……段々と街が大きくなって視界を支配する。 今日はなにか特別な日になるかもしれない。 吹き抜ける潮風と穏やかな日溜まりを受け、俺は予感じみた考えと共に微笑した。 一章 seed <了>
「さあ旅立ちなさい――」 シド学園長の一声で俺はバラムガーデンから出発した。 ガーデン校門前にはレンタカーが一台用意されていた。最寄町のバラム街で借りてきたものだろう。 まずはこれに乗って、街まで行けということなのだろう。 徒歩だと結構な時間のかかる街までの距離だが、車を使えば、五分程度で辿りつくだろう。 その後レンタカーを返却後、バラム発の大陸横断鉄道に乗ってティンパーまで向かうのだ。 「チケットもこの通り、三人分揃ってます~」 レンターカーはゼルの運転していた。 俺とセルフィは後部座席に揺られていた。 セルフィは嬉々としながら列車チケットを見せびらかせてくる。 まるで遠足気分だ。 見ると、バックミラー越しから見える、運転席のゼルの表情も明るい。 街はゼルの母さん達がいるからか? 大陸鉄道の出るわずかな時間しか街には滞在しないのだが。 「まあいい」 俺は一人ごちた。 俺自身も悪い気がしないでなかった。 昨日は憂鬱な一日であった。思えば早朝からサイファーと傷をつけ合っていたのだ。 それに比べると、今日の始まりは穏やかだ。 「最も、任務の為だ、遊びに行くわけではないのだがな……」 レンタカーの窓を開ける、島国の潮風が髪をなびき頬に触れる。 心地のいい風だ。見ると海の幸を売りに観光都市として栄えるバラム街へと歓迎する看板が視界に見えてきた。 もうすぐだ……段々と街が大きくなって視界を支配する。 今日はなにか特別な日になるかもしれない。 吹き抜ける潮風と穏やかな日溜まりを受け、俺は予感じみた考えと共に微笑した。 一章 seed <了>

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