明かされる想い 目覚める力10

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「フースーヤ、一つだけ聞きたい事があるんだ」 想いも一致し、青き星へと戻ろうとした皆の足をセシルが止める。 「月の民はどれくらいの寿命なの?」 ローザ達三人は疑問の顔だ。当然だろう、何故そのような疑問が出るのか? それ自体もよくわからないといった 感じだ。 「月の民は青き星の民に比べると遥か……とまではいかないが永く生きる」 「だったらフースーヤ。あなたはずっとここで月の民の眠りを、青き星を監視しているのですね」 「そうだ……」 皆が驚きの顔と同時に様々な反応をする。 思った通りだった。だが、セシルにとって重要なのはここからだ。 「では先ほどの話に出てきたあなたの弟……クルーヤはどうなったのですか? 他の者と同じく眠りについたのか、それとも……」 「やはりか」 フースーヤはセシルの顔を少しの間、見つめ納得したのか口を開く。 「クルーヤは青き星に憧れを抱き、一人旅立っていった。表向きの理由は青き星の調査・監視を兼ねた任務として……しかし、私には 分かった。あやつは戻るつもりはない。あの地で一生暮らすのだとな」 「月の民である事を捨てたのですか?」 「あいつにそんな気持ちがあったかどうか分からぬが、結果的にはそうなるな。クルーヤは始めて青き星を見た瞬間、魅入られてしまったのだ。 そこにはゼムスや私と違って単純な憧憬だったのだろう」 「そうですかそれで今クルーヤは?」 聞かなくてもいい質問だったかもしれない。 「青き星を監視していたあなたならば、彼の動向は全てとまではいわないでも知っているでしょう?」 「クルーヤは青き星で出会った娘と恋に落ち、子供を何人か設けた。私が知っているのはそれだけだ。おそらく今はもう生きていないだろう。 愛する青き星で今起こっている事を知って何もしない奴ではないからな……」 「その子供というのは?」 既に聞かなくても答えは分かっていた 「分かっているのだろう? そなただ、セシル」 「やはり」 自覚はあった。月に近づくにつれて強くなる想いに今納得がいった。 「なるほど……若い頃のクルーヤに良く似てる」 -[[明かされる想い 目覚める力11]]

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